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目次

概要

パケット・キャプチャ・ツールやネットワークのモニタリング・ツールとしては、

  1. Wireshark
  2. Network Monitor
  3. netsh trace
  4. netstat
  5. パフォーマンス・カウンタ
  6. タスク・マネージャ
  7. システム基盤・ミドルウェア
  8. 上記以外のフリーツール
    1. TCP Monitor Plus
    2. HTTPデバッグ・プロキシ
      1. Fiddler(HTTP、HTTPS&クライアント側専用)

などがあるようです。

比較表

以下機能の比較表となっています。

比較項目WiresharkNetwork Monitornetsh tracenetstatパフォーマンス・カウンタタスク・マネージャシステム基盤・ミドルウェアTCP Monitor PlusFiddler
使用場所任意(※2)任意(※2)任意任意任意任意サーバ任意クライアント
ライセンスフリーフリーWindows同梱(※1)Windows同梱Windows同梱Windows同梱有償フリーフリー
インストール必要(※2)必要(※2)不要不要不要不要不要必要
マシン負荷有(※2)有(※2)
通信の監視範囲(セグメント指定等)可能可能可能不可能一部可能(※3)不可能可能不可能
統計作成可能(※4)可能(※4)可能(※4)可能 -e、-s(※5)一部可能ほぼ不可能可能可能可能(性能情報)
パケット・キャプチャ可能可能可能不可能(ログ可)不可能(ログ可)不可能不可能(SNMP)不可能(ログ可)可能(HTTP)
  • ※1:Windows 7/Windows Server 2008 R2からの機能
  • ※2:プロミスキャス・モードで別ノードからパケットを取得可能。この場合、インストールやマシン負荷の問題をクリアできる。
  • ※3:監視範囲はパフォーマンス・オブジェクト、インスタンスで指定可能。しかし、セグメント指定は不可能。平均カウンタ(/sec)、積算値カウンタ(Total)を使い分け可能。
  • ※4:パケット・キャプチャを行い別のツールで統計することも可能。
  • ※5:インターフェイス・レベル、プロトコル・レベルの統計情報を表示する(IP, TCP, UDP, ICMP, IPv6, TCPv6, UDPv6, ICMPv6)

プロミスキャス・モードで別ノードからパケットを取得するに当たっては、スイッチに対してポートミラーリング等の設定が必要になるため恐らく、ネットワーク屋と連携する必要が出てくるものと思います。まず、これが可能か確認ください。

使い方

Wireshark

Wiresharkの操作方法」を参照。

Microsoft Network Monitor

  • 概要
    • 機能的にはWiresharkと似通っていると思います。
    • フリーのものと、製品同梱のものがあるようです。
    • また、プロミスキャス・モードも存在する模様。
    • データは Netmon 形式(*.cap)で保存し、Wiresharkで分析可能。
  • 簡単な使い方の説明
  • Microsoft Network Monitor 3.4 の利用方法 しーるの忘備録
    http://alt.st/142
  • 参考

netsh trace

netsh traceの使い方については下記を参照下さい。

  • 以下、プレミアサポートで支持された採取手順の例
    1. ログ格納用一時フォルダを作成します。以下の例では c:\temp フォルダです。
    2. 管理者権限でコマンド プロンプトを起動します。
    3. 以下のコマンドを実行します。
       netsh trace start scenario=InternetClient? report=no capture=yes tracefile=c:\temp\http.etl
    4. 再現手順を実施します。エラーが発生することを確認します。
    5. コマンド プロンプトに戻り、以下のコマンドを実行します。
       netsh trace stop
    6. 以下のコマンドを実行します。
       netsh trace convert input=c:\temp\http.etl out= c:\temp\out.txt dump=TXT
    7. http.etl とout.txtが取得されます。

netstat

netstatの使い方については下記を参照下さい。

例えば、netstat /b でTCP/IP接続状態と接続しているプロセス(exe)を特定できる。

  • TCP/IP接続状態については下記が参考になります。

パフォーマンス・カウンタ

パフォーマンス・カウンタの使い方については下記を参照下さい。

以下は、簡単な要約。

  • 監視範囲はパフォーマンス・オブジェクト、インスタンスで指定可能。
  • 平均カウンタ(/sec)、積算値カウンタ(Total)は異なるので注意。
  • カウンタは沢山ありますので実機確認ください。
    (OSのバージョンによっても使用できるカウンタが異なるため)

タスク・マネージャ(ネットワーク・タブ)

システム基盤・ミドルウェア

SNMPでネットワーク機器から情報を収集するタイプのものなどがあるようです。

上記以外の上記以外のフリーツール

TCP Monitor Plus

メジャーなソフトであるようです。

HTTPデバッグ・プロキシ Fiddler

HTTPデバッグ・プロキシ Fiddlerの使い方については下記を参照下さい。

  • SST 株式会社セキュアスカイ・テクノロジー
    SSTなるほど!コーナー 07 Fiddler の少し便利な使い方
    https://www.securesky-tech.com/column/naruhodo/07.html
    • HTTP通信のキャプチャ
    • HTTPSの通信をキャプチャする
    • リクエストの内容を書き換える
    • リクエストを編集して再送する
    • 特定のブラウザからの通信だけをキャプチャする
    • スマートフォンの通信をキャプチャする

参考

プロミスキャス・モード

  • イーサネットのNICなどにおいて、
    • 自ノード宛てだけではなく、
    • イーサネット上を流れているすべての

フレーム・パケットを取り込むという動作モード。

  • フレーム・パケットをキャプチャして解析する
    ネットワーク型IDS、RMON、パケット キャプチャ ツールなどで利用される。
  • プロミスキャス・モードで動作するパケット キャプチャ ツールは、
    • 流れるパケットの内容すべてを見ることができるため、
    • 他のノード宛ての通信内容も参照でき、技術的にも盗聴と同様の動作になる。
  • このため、プロミスキャス・モードを利用するためには
    特権レベル(Administrator)の権限が必要となっているOS・ツールが多い。

Tags: :インフラストラクチャ, :通信技術, :障害対応, :性能, :デバッグ, :Windows, :ツール類


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Last-modified: 2018-01-10 (水) 19:43:36 (2291d)