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目次

概要

アップグレードの計画、考慮事項、手順。

考慮事項

制限、要件、タイムスケールを把握し、ダウンタイムを最小限に抑える。

パス

バージョン

CRM2011以前のバージョンのアップグレード パスは、
後継のバージョンへのアップグレードのみ有効。

  • CRM3.0→4.0→2011→2013

エディション

エディションは同じになる。

  • CRM2011 Workgroup → CRM2013 Workgroup
  • CRM2011 Server → CRM2013 Server

経由する場合は、評価版を使用。

  • CRM4.0→2011(評価版)→2013

更新プログラム

CRM2013にアップグレードできるCRM2011は
以下の更新プログラムのロールアップを適用したCRM2011だけ。

  • 更新プログラムのロールアップ 6
  • 更新プログラムのロールアップ 14以降

方法

一括(インプレース アップグレード)

CRM 2011 ServerをCRM 2013 Serverにアップグレード

SQL Serverの同じインスタンスを使用した移行

[既存の展開に接続し、必要な場合はアップグレードする]オプションを選択し、
構成データベースと組織データベースがアップグレードされる。

SQL Serverの新しいインスタンスを使用した移行

組織データベースを新しいSQL Serverインスタンスに復元してインポートする。

比較

一括(インプレース アップグレード)

  • 旧サーバがインストール要件を満たす。
  • 新しいハードウェアは必要ない。
  • 最も簡単
  • ダウンタイムは最長
  • 失敗からの回復が困難
  • 組織データベースのアップグレードは必須でない。
  • 無効になった組織は展開マネージャでアップグレードする。

SQL Serverの同じインスタンスを使用した移行

  • 追加ハードウェアが必要
  • 既存のCRM2011は影響を受けない。
  • 組織データベースがアップグレード可能な
    更新プログラムのロールアップのバージョンである必要がある。
  • アップグレードされるのは既定の組織だけ。
  • その他の組織は展開マネージャでアップグレードする。

SQL Serverの新しいインスタンスを使用した移行

  • 追加ハードウェアが必要
  • 新しいSQL Server or 新しいSQL Serverインスタンスが必要
  • 既存のCRM2011は影響を受けない。
  • 既存のCRM2011は最終的な移行まで維持される。
  • 移行のリトライが可能
  • ダウンタイム最短
  • テスト環境、トレーニング環境の構築に役立つ。

その他

CRM2011レポート拡張機能

アンインストールする必要がある。

プロダクトキー

アップグレードの開始前に入手。

権限

  • 展開管理者ロール
  • システム管理者セキュリティロール
  • 管理者権限
  • 組織単位に新しいセキュリティグループを作成する権限

機能

互換性の無い機能

展開内のCRM2011とCRM2013には互換性が無いので、
全ての役割をアップグレードする必要がある。

推奨されない機能

推奨されないSDKカスタマイズはアップグレードされない。

  • 推奨されないSDKカスタマイズ
    • CRM4.0プラグイン
    • CRM4.0クライアント側スクリプティング
    • CRM4.0カスタム ワークフロー
    • 2007Webサービスエンドポイント
    • カスタムWebアプリケーション用のISVフォルダー
    • Solutions Down Level ツール

推奨されないSDKカスタマイズの検出ツール

テーブルの結合

CRM2011以前では、以下に分割されていた。

  • XXXXXBaseテーブル
    • システム フィールド
  • XXXXXExtentionBase?テーブル
    • カスタム フィールド

CRM2013ではパフォーマンス向上のため、単一のテーブルに。

  • XXXXXテーブル
    • システム フィールド
    • カスタム フィールド

テーブル結合の延期

ダウンタイム短縮のため、テーブル結合を延期できる。

一括(インプレース アップグレード)

  • [アップグレードする組織を選択して下さい]
    • →[なし]を選択(結合されない)。
    • →任意の[組織]を選択(結合される)。
  • [なし]の選択後に、レジストリに次のサブキーを追加。
    • 場所: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\MSCRM\MergeBaseAndExtensionTables?
    • 種類: DWORD (32ビット)
    • 値: 0
  • 展開マネージャーを使用して既存の組織をアップグレード。
    • 展開マネージャーを起動
    • アップグレードする組織を右クリック
    • [アップグレード] をクリック
    • テーブルは結合されない。

SQL Serverの同じインスタンスを使用した移行

データベースがアップグレードされる(そもそも結合される)。

SQL Serverの新しいインスタンスを使用した移行

データベースがアップグレードされない(そもそも結合されない)。

遅延させたテーブルの結合

新機能を使用できないので早めの結合完了が推奨される。

概要

  • レジストリに次のサブキーを設定/設定。
    • テーブルの結合
      • 場所: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\MSCRM\MergeBaseAndExtensionTables?
      • 種類: DWORD (32ビット)
      • 値: 1
    • カスタムのインデックス再作成
      • 場所: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\MSCRM\EnableRecreateCustomIndexes?
      • 種類: DWORD (32ビット)
      • 値: 1
    • その他、トランザクションログの扱いを決めるキーなどもある。
      エンティティ マージ操作の完了後、閾値に達していたらに切り捨てる。
  • テーブル結合ツールを実行する体操の組織を無効にする。
  • テーブル結合ツールを実行する。

テーブル結合ツール

c:\Program Files\Microsoft Dynamics CRM\Tools\
CrmMergeBaseAndExtensionTableTool?.exe

  • コンソール アプリケーション
  • 展開管理サーバかSQL Serverが実行されているコンピュータで実行する。
  • 結合するテーブルを選択できるため、ダウンタイムを最小限にできる。

前提

  • 展開管理者ロール
  • 管理者権限
  • 組織データベースに対するdb_ownerアクセス許可

方法

CrmMergeBaseAndExtensionTableTool? /s: /o: [/b:] [/log:] [/u:] [/p:] [/e:,...]

  • すべてのエンティティ テーブルをマージする例:
    CrmMergeBaseAndExtensionTableTool /s:CRMSQLServer /o:Contoso_MSCRM /log:c:\Logs\mergetoollog.txt
  • 取引先企業および取引先担当者エンティティ テーブルをマージする例:
    CrmMergeBaseAndExtensionTableTool /s:10.125.156.135  /o:Contoso_MSCRM /e:Account,Contact c:\Logs\mergetoollog.txt

マージされなかったエンティティの確認

SELECT e.Name, e.ExtensionTableName
FROM EntityView e
where e.IsActivity = 0 and e.ExtensionTableName is not null
and e.IsIntersect = 0
and e.IsLogicalEntity = 0
order by e.Name

アップグレードの計画

  • アップグレードの準備
  • テスト環境の確立
  • テスト環境を使用したアップグレード検証
  • 運用環境を使用したアップグレード検証

アップグレードの準備

  • リソース
    • 人員
    • 時間
  • テスト環境
    • ハードウェア
    • ソフトウェア
    • 検証

戦略

  • アップグレードの必要性
  • アップグレードの対象コンポーネント
  • アップグレード パス
  • テスト環境構築に必要なもの
  • アップグレード スケジュール
  • サードパーティのアドオン・コネクタのサポート

エラー時の復旧計画

  • 問題の文書化と代替計画の用意。
    • JScriptのコード
    • カスタム レポート
    • ワークフロー
    • サードパーティのアドイン
  • システムのロールバックの準備
    • 運用環境のバックアップ
    • 運用環境の復旧

チェック リストの準備

  • アップグレード後、システムが機能していることを確認。
    • アップグレード ログの確認
    • イベント ビューア(ソース:MSCRM)
    • 展開マネージャを起動し、サーバと組織が有効になっていることを確認。
    • IEでCRM Serverに接続。

テスト環境の確立

アップグレードの検証用に使用するCRM2011のコピー。
仮想化テクノロジは、このプロセスに役立つ。

  • ユーザの受け入れテスト
    • さまざまなエンティティのCRUDや、関連するエンティティの検証。
    • レポートが想定どおりに実行されていることを確認。
    • ワークフローが想定どおりに実行されていることを確認。
      構成、データ モデルの変更の影響を受けるワークフロー アイテムを更新
    • カスタム コード、JScriptのコード、カスタム レポートのテスト
    • 統合プロセスのテスト
    • アドオンのテスト
  • 「SQL Serverの新しいインスタンスを使用した移行」の場合、
    テスト環境がアップグレード後に運用環境になる。
  • テストの範囲、厳格さ
  • 構成
    • 負荷分散構成
    • クラスタリング
  • コンポーネント
    • E-Mail Router
    • サードパーティのアドオン
  • , etc.

ドメイン

テスト用のドメインを確立

既存環境のバックアップ

  • 構成データベース
  • 組織データベース
  • レジストリ
  • サードパーティ製ソリューション

方法毎の手順

一括(インプレース アップグレード)

  • SQL Serverのデータベースのバックアップとリストア
    • 構成データベース
    • 組織データベース
  • CRM2011をインストールし[既存の展開に接続]。
  • サードパーティ製ソリューションの適用など。

SQL Serverの同じインスタンスを使用した移行

  • SQL Serverのデータベースのバックアップとリストア
    • 構成データベース
    • 組織データベース
  • CRM2011はインストールしない。

SQL Serverの新しいインスタンスを使用した移行

  • SQL Serverの組織データベースのバックアップとリストア
  • CRM2011はインストールしない。

テスト環境のアップグレード検証

以下の方法に対してテスト環境でアップグレード検証を行う。

  • 一括(インプレース アップグレード)
  • SQL Serverの同じインスタンスを使用した移行
  • SQL Serverの新しいインスタンスを使用した移行

受け入れテスト

結果によって、アップグレードを運用環境に実装するか・どうかを決定する。

  • あらゆる日常業務を実行するユーザ
  • チェックリストを処理
  • テスト結果と受入条件のチェッック

運用環境のアップグレード

  • 以下の方法に対して運用環境のアップグレードを行う。
    • 一括(インプレース アップグレード)
    • SQL Serverの同じインスタンスを使用した移行
    • SQL Serverの新しいインスタンスを使用した移行
  • 運用環境のデータベースの完全バックアップを忘れずに行う。
    • 構成データベース
    • 組織データベース
  • リストアを考慮して、空き容量も確保しておく。
    • データ ファイル サイズの3倍
    • ログ ファイル サイズの4倍

一括(インプレース アップグレード)

  • CRM2011レポート拡張機能がインストールされている場合はアンインストールする。
  • アップグレードするサーバーでCRM2013のセットアップを起動する。
  • CRM2011が検出されると[Microsoft Dynamics CRM 2013へのアップグレード]ページが表示される。
  • [アップグレードする組織]を選択するから[なし]を選択する。
  • サービス アカウントを指定する。
    • CRM Serverのサービス アカウントを指定する(CRM2011の設定を引き継ぐことも出来る)。
    • VSS?ライターサービスのサービス アカウントを指定する。
    • 監視サービスのサービス アカウントを指定する。
  • [E-Mail Routerの設定の指定]にインストール先コンピュータ名を入力する。
  • [Microsoft Update基本設定の選択]でオプションを選択する。
  • [システムのチェック]ページが表示される。
  • [サービスの中断の警告]ページが表示される。
  • [アプリケーションのアップグレード準備の完了]ページが表示される。
  • [Microsoft Dynamics CRM Serverのセットアップが完了しました]ページが表示される。
  • CRM2013レポート拡張機能をインストールする。
  • 展開マネージャでアップグレードされていない組織をアップグレードする。

SQL Serverの同じインスタンスを使用した移行

  • CRM2013のセットアップを起動する。
  • [展開オプションの指定]ページで[既存の展開に接続し、必要な場合はアップグレードする]を選択する。
  • データベースがアップグレードされると既存のCRM 2011 Serverは使用できなくなる。
  • 必要に応じて、CRM 2011 Serverを停止するか、アップグレードする。

SQL Serverの新しいインスタンスを使用した移行

  • CRM2013のセットアップを起動する。
  • [展開オプションの指定]ページで[新しい展開の作成]を選択する。
  • CRM 2011 Serverで展開マネージャを起動して展開を無効にする。
  • 旧SQL Serverインスタンスの組織データベースをバックアップする。
  • 新SQL Serverインスタンスに組織データベースをリストアする。
  • CRM 2013 Serverで展開マネージャを起動し組織データベースをインポート(アップグレード)する。
  • インポート毎に展開マネージャを再起動するとログが分割される。
    ログ ファイルのパス:%APPDATA%\Microsoft\MSCRM\Logs

E-Mail Routerのアップグレード

アップグレードにより構成セッテを維持できる。

状態記録用ファイルのバックアップ

アップグレード前に状態記録用ファイルのバックアップを行う。

  • Drive:\Program Files\Microsoft CRM Email\Service\
    • Microsoft.Crm.Tools.EmailAgent?.Configuration.bin
    • Microsoft.Crm.Tools.EmailAgent?.SystemState?.xml
    • Microsoft.Crm.Tools.EmailAgent?.xml
    • Microsoft.Crm.Tools.Email.Management.config
    • EncryptionKey?.xml

アップグレード

  • ローカルコンピューターのAdministratorsグループの
    メンバとなっているユーザとしてドメインにログオンしてインストール。
  • SetupEmailRouter?.exe ファイルを実行(ダウンロード or メディア)。

セットアップ ページ

[Microsoft Dynamics CRM の更新プログラムを取得する(推奨)]をクリック(推奨)。

更新プログラムの確認

[更新プログラムを確認しています]ページで[次へ]をクリック。

使用許諾契約書

[使用許諾契約書]ページで[同意する]をクリック。

必要なコンポーネントのインストール

[必要なコンポーネントのインストール]ページで[インストール]をクリック。

  • 全てインストールされている場合は、スキップ。
  • コンポーネントのセットアップファイルが見つからない場合、
    インターネット接続が要求されることがある。
  • インストール時に再起動が必要とされる場合がある。
    その場合、再起動後にSetupEmailRouter?.exeを再起動する。

アップグレードするE-Mail Routerのコンポーネントを選択

[Router コンポーネントの選択]ページで
インストール済みのコンポーネントがアップグレード対象として選択される。

システムのチェック

アップグレードの準備完了

アップグレードの成功

アップグレードの失敗

アップグレードが失敗した場合、以下の手順に従う。

  • アップグレードに失敗したCRM 2011 E-Mail Routerをアンインストールする。
  • CRM 2011 E-Mail Routerを再インストールする。
  • 更新プログラムのロールアップを再インストールする。
  • CRM 2011 E-Mail Routerサービスを停止する。
  • 状態記録用ファイルを復元する。
    • Drive:\Program Files\Microsoft CRM Email\Service\
  • CRM 2011 E-Mail Routerサービスを開始する。
  • アップグレードをリトライする。

Outlook用Microsoft Dynamics CRM 2011のアップグレード

計画

段階的なロールアウト

  • クライアント:Outlook用Microsoft Dynamics CRM 2011
  • サーバー:Microsoft Dynamics CRM 2013

には互換性があるため、段階的なロールアウトを実行できる。

※ 先にクライアントをアップグレードしない(互換性がないので)。

クライアント再構成の回避

以下の方法でクライアント再構成を回避できる。
(クライアントのURLを変更しなくて済むようにする。)

  • CRM Serverで2011→2013と同じサーバ名を使用する。
  • 異なるサーバ名とするが、CRM 2011 ServerのDNSの名前解決で
    CRM 2013 ServerのIPアドレスを指すように変更する。
  • DNSとホストヘッダーを使用して、
    CRM 2011 Serverの既存のURLを別名としてCRM 2013 Serverで処理できるようにする。

基本言語

  • Outlook用Microsoft Dynamics CRM 2011
  • Outlook用Microsoft Dynamics CRM 2013

の基本言語が一致していること。

オフライン データ アクセス

  • オフライン データ アクセスが必要な場合は、
    Outlook用Microsoft Dynamics CRM 2013へのアップグレードが必要。
  • また、オフライン モードでは、
    Outlook用Microsoft Dynamics CRM 2013へのアップグレードができないので、
    アップグレード前に
    Outlook用Microsoft Dynamics CRM 2011をオンラインにする。

異なるCPUアーキテクチャ間でのアップグレード

サポートされていない。 また、同じCPUアーキテクチャのOfficeが必要になる。

  • Outlook用Microsoft Dynamics CRM 2011をアンインストール
  • Microsoft Officeをアンインストール
  • x64版のMicrosoft Officeをインストール
  • x64版のOutlook用Microsoft Dynamics CRM 2013をインストール

アップグレード

更新プログラムのロールアップ6以降ではユーザ設定を維持できる。

  • ローカル管理者特権を持つドメイン ユーザとしてログオンする。
  • [Drive]:\Program Files\Microsoft Dynamics CRM\Client\SetupClient?.exe

使用許諾契約書

[使用許諾契約書]ページで[同意する]をクリック。

アップグレード

[アップグレード]ページで[アップグレード]をクリック。

アップグレードの進行状況

[アップグレードの進行状況]ページで

  • 前提条件のプログラムのダウンロードとインストール
  • Outlook用Microsoft Dynamics CRMのアップグレード

Outlook用Microsoft Dynamics CRM 2013の構成

  • Outlook用Microsoft Dynamics CRM 2011の構成情報を引き継ぐ。
  • 構成情報が適切でない場合、自動的に構成ウィザードが開始される。
    • Outlook用Microsoft Dynamics CRM の接続先のCRM Serverが変更された場合。
    • ユーザがOutlook用Microsoft Dynamics CRM 2011を構成していない場合。
  • この時点で構成が不要な場合はウィザードの[組織の構成]ページで[キャンセル]をクリック。
  • 構成されるまで[Outlook用Microsoft Dynamics CRMの構成]ボタンが表示される。

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Last-modified: 2017-02-27 (月) 22:52:17 (1306d)