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目次 †
概要 †
P2V は Physical to Virtual の略です。
実機で使用しているWindows環境を、仮想環境へコピーすることを指します。
P2Vの例 †
- サーバー延命、サーバー統合
旧マシンのWindows Server 環境を Windows OS まるごとHyper-V 上に持ってきて、継続運用する。
- PCリプレース
既存PCの Windows XP 環境を、 Virtual PC の 仮想マシンへ変換(VHDファイルへ変換)して、
PCを Windows 7 へ再インストール後、既存のXP環境をWindows Virtual PC 上で継続使用する。
SCVMM の P2V機能 †
Microsoft製品では、SCVMM に P2V機能があります。
以下の点、検討が必要です。
- 移行作業のためだけに SCVMM を購入するのは、費用がかかります。
- 移行後も、SCVMMを継続使用して、仮想環境の管理を行うこともできます。
- 移行のためだけに、SCVMMの評価版を使用することは、ライセンス上認められていません。
(評価版で移行した環境は、移行中/移行後ともにサポート対象とされません。)
- SCVMMでP2V出来るのは、P2V元が Windows 2000 Server 以後です。
ただし、Windows 2000 Server をSCVMMでP2Vする場合、
オフライン移行(専用のツールで起動して吸い出す)方式のみです。
オフライン移行の間は、そのサーバーは機能しません。
- Windows Server 2003 以後を P2V する場合、
オフライン移行/オンライン移行(稼働中にVSSを使って吸い出す) の両方が可能です。
- Windows NT 4 を P2V するには、
Virtual Server 2005 R2 および Virtual Server 2005 R2 向けに提供されている
Virtual Server 移行ツールキット (VSMT、無償ダウンロード) が必要です。
移行ツールキットの動作要件に Windows Deployment Services (WDS) が必要です。
Disk2VHD を使った P2V †
- Disk2VHD (無償ダウンロード) を使って、P2V することもできます。
- このツールを使う場合、管理者サーバー側からリモートで操作することができません。
- Disk2VHD ツールを P2V 移行元環境へインストールし、手動で起動する必要があります。
ライセンス †
P2V における、ライセンスについて、ご注意ください。
Windows の ライセンスはハードウェアに紐付いています。
- このため、プレインストールされたWindowsをP2Vすると、
ハードウェアからライセンスのみ切り離すことになります。
- ライセンスの移動は、不可であるか、連続して移動するのに一定期間あける必要があるなど、
制限事項があるため、安易にWindowsを移動するとライセンス違反になる場合があります。
- プレインストールライセンスの移動については、
Microsoft社の情報をよく確認して、行ってください。
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