「マイクロソフト系技術情報 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。
目次 †
概要 †
- 新機能などを調べたいとき
- エラーが発生してその原因を調査したいとき
Google や Bing などの検索サイトで情報を得ている方は多いと思います。
- ただし、効率的な探し方でないと、目的のサイトになかなかたどり着けず、貴重な時間をロスしてしまいます。
- 本ページでは、Google や Bing などの検索サイトで、効率的に情報を得る方法をご紹介します。
Google あるいは Bing での探し方 †
まず、検索サイトを使用した一般的な検索方法をご紹介します。
なお、本ページの作成にあたり、以下のサイトを参考にいたしました。
キーワード検索 †
検索したいキーワード (英単語または日本語の単語) を入力して、該当するキーワードがあるサイトを検索する方法です。
たとえば、マイクロソフト で検索すると、「マイクロソフト」という単語を含むサイトがヒットします。
このキーワードの指定には、以下のような検索オプションがあります。
すべてのキーワードを含むサイトを検索する †
キーワード1 キーワード2
のように、半角スペースで区切ってキーワードを列挙すると、すべてのキーワードを含むサイトを検索できます。
- ただし、時々指定したキーワードが検索に使われないことがあります。
(すべてのキーワードを使って検索すると検索結果の数が減ってしまうところを、
一部のキーワードを検索から外してでも広く検索するという機能のようです)
キーワードに完全に一致するサイトを検索する †
"キーワード"
- たとえば、Windows 10 や Visual Studio など、スペースを含む言葉を検索する場合、
"Windows 10" のようにダブルクォーテーションで囲むことで、完全に一致するサイトを検索することができます。
- ただし、Windows 10 や Visual Studio のような一般的な単語であれば、
あえてスペースを入れず、windows10、visualstudio というキーワードで検索することもできます。
- また、先ほどご紹介した、キーワードが検索に使われない場合も、
"キーワード1" "キーワード2"
のようにそれぞれのキーワードをダブルクォーテーションで囲むことで、すべてのキーワードを含むサイトを検索できます。
いずれかのキーワードを含むサイトを検索する †
キーワード1 OR キーワード2
のように OR をつけるか、
キーワード1|キーワード2
のように | で区切ることで、いずれかのキーワードを含むサイトを検索することができます。(ここで、OR は半角大文字で指定する必要があります)
特定のキーワードを除外する †
キーワード1 -キーワード2
のように、キーワードの前に - をつけると、そのキーワードを除外することができます。
大文字・小文字の区別はしない †
検索サイトに指定するキーワードは、大文字小文字を区別しません。
つまり、
windows
と検索しても、
WINDOWS
と検索しても、
結果は同じです。
特定のサイトの中だけで検索する †
キーワード site:サイト名
のように、site: オプションを付加して検索すると、 特定のサイトの中だけを検索できます。
- たとえば、
IoT site:microsoft.com
と検索すれば、マイクロソフトのサイト内で、IoT に関わる情報を検索できます。
とすれば、日本マイクロソフトのサイト内に限定できます。
詳しくは、マイクロソフトのサイトからの検索をご覧ください。
日本語・英語 †
日本語・英語両方の情報を得る †
一般的な単語であれば、日英を気にしなくても、検索サイトが自動的に翻訳して検索してくれます。
と検索すると、「memory leak」が自動的に「メモリリーク」と翻訳され、
「memory leak」と「メモリリーク」の両方の情報を得ることができます。
のように | をつけて検索すると、
「comparison」または「比較」の情報を得ることができます。
このようにしても、日本語・英語の両方の情報を得ることができます。
日本語の情報だけに絞る †
日本語の情報だけに絞りたい場合は、こちらのサイトのように、検索ツールを使うことで可能です。
また、この他にも、検索キーワードに日本語を含めることで、日本語の情報だけに絞ることができます。
たとえば、先ほどの「memory leak」の例では、
memory leak "windows server 2003" の
とします。
日本語の文章には、ほぼかならず助詞として「の」というひらがなが入ると思われますので、
「の」をキーワードに含めることで、日本語の情報だけに絞ることができます。
マイクロソフトのサイトからの検索 †
製品/サポート情報サイト †
マイクロソフトのサイトは情報・対象者など情報の幅が広いので、
製品情報やサポート情報をたどって探す際には、遠回りをする可能性があります。
以下に、主なマイクロソフトのサイトを列記します。
この中で、該当しそうなサイトからリンクをたどるか、 site: 指定で検索します。
ここで、日本語のサイトには、 japan あるいは ja-jp が付いています。
日本語のサイトは、URL の ja-jp を en-us に変更すると、同じ文書の英語のページが表示されます。
ここで、日本語のサイトは、英語のサイトを機械翻訳したものである可能性があります。
もし機械翻訳された文章がわかりにくい場合は、URL の ja-jp を en-us に変更し、
英語のサイトからたどるほうが、探したい情報が早く見つかる可能性があります。
コミュニティ系サイト †
コミュニティ系サイトは、
- ベータ版を含む最新情報
- トラブル経験値
- こうやったら動いた
などの情報が豊富であることが特徴です。
フォーラムサイトなどの場合、マイクロソフトによる公式情報ではない可能性がありますが、
製品/サポート情報サイトで公式情報が見つからなかった場合でも、問題の解決の糸口として有効です。
フォーラムサイトで情報を得る場合のポイント †
何かシステム開発においてトラブルが発生し、フォーラムサイトで
原因および解決方法を探す場合、以下の点に注意してみてください。
- 似た現象が発生している人の、現象ではなく、返答をみる。
返答の中に、解決への糸口になる情報がある可能性があります。
- 質問者が解決できていなくても、返答がある場合は、返答を確認する。
- (返答の内容で解決するのに、)別の理由で解決できていないだけかもしれません。
- あるいは、「解決した」と書き込んでいないだけかもしれません。
マイクロソフト以外のサイトからの検索 †
ニュースサイト †
トラブル時よりも、新製品情報を検索するときに有効です。
- 例
- site:atmarkit.co.jp (@IT)
- site:itmedia.co.jp (ITmedia)
- site:nikkeibp.co.jp (日経BPネット)
検索の際は、
- 日立 IBM HP などのメーカ名
- 運用 監視|配布 仮想 のような機能要件の一般用語
を一緒に指定すると、絞込みが早いと思われます。
コミュニティサイト †
マイクロソフト以外のコミュニティサイトも、
- ベータ版を含む最新情報
- トラブル経験値
- こうやったら動いた
のような情報が豊富です。
そのため、多数の既知情報が見つかる可能性があります。
- 例
- site:dobon.net
- site:oshiete.goo.ne.jp
- site:okwave.jp
ここで、
site:okwave.jp ベストアンサー windowsupdate 起動しない
のように、キーワードに ベストアンサー や おすすめ などを付加すると、回答のあったものを優先して探せる可能性があります。
検索例 †
ここでは、いろいろなケースを想定し、さきほどご紹介した、検索サイトでの検索方法をもとに、キーワードの指定方法をご紹介します。
多くのサイトから情報を得る †
広く、多くのサイトから情報を得る場合は、サイトを限定せず、通常のキーワード検索を行います。
特定のサイトのみから情報を得る †
必要に応じて、「特定のサイトの中だけで検索する」でご紹介した、キーワード+サイト指定検索を行います。
以下に、例をいくつかご紹介します。
日本マイクロソフト内で、office または sharepoint の新製品発売に関する情報を得ることができます。
microsoft サイト全体で Visual Studio のエディション比較の情報を得ることができます。
MSDN 開発ブログの中で、Windows 7 と Virtual PC 7 (2004除く) script に関するブログの情報を得ることができます。
技術系キーワードで検索する †
一般的な単語で検索する †
string や windows のような、一般的な単語で検索すると、
検索結果が多くなりすぎてしまい、目的のサイトにたどり着くのに時間がかかってしまいます。
必要に応じて、
string C# 初期化
など、キーワードを増やし、
ヒットするサイトを絞り込むことで、
目的のサイトにたどり着きやすくなります。
記号を含むキーワードで検索する †
C# や C++ など、記号を含むキーワードであっても、
検索サイトは正しく検索してくれる場合が多いです。
もし検索結果が意図しない場合、
"キーワード"
のようにダブルクォーテーションで囲むと、
正しい結果になる可能性があります。
製品名で検索する †
たとえば、
Microsoft Exchange Server についての情報を得たい場合を考えます。
このとき、
製品名の一部である
Exchange
で検索してしまうと、
- Microsoft Exchange Server の情報だけでなく、
- 「交換する」「両替する」という意味の英単語としての Exchange
の情報もヒットしてしまいます。
このため、
Microsoft Exchange Server だけの情報がほしいのであれば、
"exchange server"
のように正確な名前で検索します。
複数 or 特定のバージョンで製品を検索する †
- 複数製品バージョンを対象にする場合は、 「|」演算子で並べて検索します。
たとえば、以下で検索すると、「Windows 7」と「Windows 10」の情報を得ることができます。
windows 7|10
- 特定の製品バージョンを除外する場合は、 「-」演算子で除外して検索します。
たとえば、以下で検索すると、「Office 2007」または「Office 2010」の情報は得ることができますが、「Office 2003」は除外されます。
office 2007|2010 -2003
VB の情報を検索する †
.NET Framework が登場した当初、Visual Basic は「Visual Basic .NET」「VB.NET」と呼ばれていました。
しかし、Visual Studio 2005 以降は、.NET の呼称がなくなり、「Visual Basic」「VB」と呼ばれるようになりました。
で検索すると、VB6 や VBA の情報もヒットする場合があります。
- そのため、
.NET Framework のプログラミング言語としての「VB」のみを検索するのであれば、
VB -VB6 -VBA
のように VB6 や VBA を除外します。
- なお、VB のクラスライブラリ (.NET Framework の API 仕様など) の使い方を調べる場合、
以下の理由から、あえて C# で調べたほうが見つかりやすい場合があります。
- クラスライブラリの使い方であれば、VB でも C# でもほぼ同様のため
- C# のほうが情報量が多い場合があるため
- VB6やVBAの情報が混入しなくなるため
エラー情報からエラーの原因や対処方法などを検索する場合 †
ここでは、
など、発生したエラーの情報をキーワードに指定して、
エラーの発生原因や対処方法などを検索するケースを考えます。
エラーコード †
使用する製品やツールなどにより、エラーコードはまちまちです。
たとえばマイクロソフト製品の場合、エラーコード (HRESULT) は
- 「0x8007000E (16 進表記)」
- または「2147942414 (10 進表記)」
で表示されます。
のように、
エラーコードと製品名を AND 検索することで、
エラーの発生原因などを突き止めていきます。
- ただし、
一般的でないエラーコードの場合、検索結果が極端に少ないことがあります。
その場合は、製品名を外してエラーコードのみで検索し直すと、
- Windows (OS/PlatformSDK) や
- Visual Studio(開発系) での
同じエラーコードの情報が見つかる可能性があります。
(同じマイクロソフト社が作った製品ですので、製品は違っていても、
別製品でも同じエラーコードが表示され、同じ発生原因/対処方法である可能性があります)
エラーメッセージ †
エラーメッセージは、エラー内容など、有益な情報が格納されている場合があります。
- 例
- リソースが不足しています。
- このコンピューターはリモート コンピューターに接続できません。
- パラメータに誤りがあります。
- このため、エラーメッセージを正確に入手できたら、
そのメッセージをそのままキーワードにして、検索を行います。
文章であっても、検索エンジンがキーワードに分割して検索してくれます。
検索結果の解釈 †
このように、キーワードや検索オプションによる絞り込みを行うことで、検索を行います。
検索結果は一覧で表示されますが、ここでの見方 (解釈) も重要です。
一覧の中で、マッチしたキーワードは太文字で表示されます。
ここで、以下の点に注意します。
- 太文字になっているキーワードが多いものを重視し、少ないものは後回しにする。
太文字になっているキーワードが少ない場合、検索キーワードについての情報が少ない可能性があります。
そのため、太文字になっているキーワードが多いものから確認します。
- 「未指定」という表示がないか確認する。
「未指定」とは、Google 検索の場合に、Google が自動的に検索キーワードから除外したものです。
「未指定」の表示があると、一部のキーワードが検索に使われていない可能性があり、目的のサイトにたどり着くのに時間がかかる可能性があります。
この場合、ダブルクォーテーションでキーワードを囲むことで、そのキーワードを必ず検索に使わせることができます。
- 公式の情報かどうか確認する。
たとえば、social.technet.microsoft.com や social.msdn.microsoft.com は、
マイクロソフトが運営している、個人/一般ユーザー向けのフォーラムサイトです。
そのため、microsoft.com というドメインではありますが、マイクロソフト公式情報ではありません。
このため、必要であれば、マイクロソフト公式の情報も探すようにします。
できないことの証明 (悪魔の証明) †
たとえば、システムを開発している中で、
ある機能の実現可能性を調査するケースを考えます。
ここで、
のように、できることを証明することは比較的容易ですが、
という、できないことを証明することは一般的に「悪魔の証明」と呼ばれ、困難です。
調査にかけられる時間を考慮して、必要ならサポートに問い合わせる選択も検討します。
具体例 †
1: ブルースクリーンになった場合の検索方法 †
ブルースクリーン(STOPエラー)になった場合は、
エラーコード(16 進表記) hang|blue|bsod|reboot
のように、ブルースクリーン(STOPエラー)に
なったことを示すキーワードを付加します。
また、ブルースクリーン(STOPエラー)の際には、
上記のエラーコードと共に、4 個の 16 進表記の
CPU レジスタ値が表示されることがあります。
その場合、
- CPU レジスタ値は環境に依存するため、
まずは、CPU レジスタ値をキーワードに含めないで検索し、
- その後、必要に応じ更に絞込む際に使用します。
2: プログラムが応答しない(ハング、無応答の)場合の検索方法 †
現象を表すキーワード hang|response
のように、hang|response のキーワードを付加します。
3: Azure SQL Database elastic database tools の調査 †
これまでにご紹介した検索方法を使って、具体的にあるツールを調査する場合の手順をご紹介します。
ここでは、Azure SQL Database elastic database tools というツールについて調査するケースを考えてみます。
ツールの概要の調査 †
まず、この Azure SQL Database elastic database tools がどのようなものなのかを調査します。
Azure SQL Database とありますので、マイクロソフトのクラウドサービスであることが推測されます。
したがって、まずはマイクロソフトのサイトの中から、このツールについて検索してみます。
site:microsoft.com Azure Database Elastic tools
で検索すると、いくつかの情報が見つかります。
まずはここから、このツールについての概要を知ることができます。
この中で、
などの内容を確認すると、このツールについて概要を知ることができます。
より詳細な情報の調査 †
上記のサイトからさらにリンクをたどって情報を得るか、
Azure Database Elastic tools 使い方
など、キーワードで絞り込むことでより詳細な情報を得ることができます。
使い方などは、マイクロソフト以外のサイトにもたくさん情報がありますので、
広く情報を得るとよいと思われます。
参考 †
Tags: :設計のポイント, :障害対応