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目次

概要

X.509証明書関係の「あるある」の纏め。

Windowsの証明書ストア(リポジトリ)とAPIが密結合しているため、
予期せぬ問題が起きることがある。ココではそれらをまとめた。

プロダクト固有のストア

プロダクトによっては、

プロダクト固有の証明書ストア(リポジトリ)を使用しているケース

があるが、その場合、動作が異なることになる。

制御できること

証明書信頼リスト (CTL)

  • Microsoft Updateなどでルート証明書の配信ができる。
  • Windows7(2008 R2)からは、オンラインでルート証明書の配信ができる。

証明書失効リスト (CRL)

オンラインで証明書を直ちに失効させることができる。

その他

証明書の利用目的

利用目的だけをdisable(信頼停止)にできるらしい。

ルート証明書までの証明書チェーンが無い

CTL、CRLでチェーンが切れる。

  • CTLによるルート証明書の削除
  • CRLによるルート証明書の失効

によって、証明書チェーンが切れる。

オレオレ証明書関連

ルート証明書までの証明書チェーンが無い

自己(署名)証明書(所謂オレオレ証明書)では、証明書を使用できないことがある。
(例えば、X509Certificate2に証明書をロードできないことがある)

ルート証明書を「信頼されたルート証明機関」にインストールするなどして対応可能。

証明書信頼リスト (CTL) 関連

ルート証明書情報の更新

突然、通信ができなくなるなどの問題発生が発生し得るため、ルート証明書の更新の影響は大きい。

2015/03/16

2015/11/30

2016/04/22

証明書失効リスト (CRL) 関連

  • オンラインで直ちに証明書を失効させられる可能性がある。
  • CRLへのアクセスによって、処理遅延が発生することがある。

処理遅延

その他

特定の証明書の特定の利用を拒否

色々調べてみると、これらは、CTL、CRL以外の方式で制御されている模様。

SHA1+SSLの組み合わせを拒否(2017/01/01)

Windows は 2017 年 1 月 1 日で SHA-1 で署名した TLS 証明書での SSL 通信を拒否する。


Tags: :セキュリティ, :暗号化, :証明書


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Last-modified: 2017-03-27 (月) 15:13:36 (2580d)