「マイクロソフト系技術情報 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。
目次 †
概要 †
- クラウドの特性
- スクラップ&ビルドが非常に容易かつ低コストでできる
- インフラ構築(基盤構築)を容易にスクリプト化することができる
詳細 †
インフラ構築に関して、まず最初に意識するべきポイントは以下の 4 つ
後続フェーズの先取り †
課題 †
ウォータフォール型開発(V 字型モデル開発)が抱える根本的な問題:
『後工程を完全に見通せていない場合、必ず何らかの手戻りが発生する』
解決 †
クラウドのメリットは、この『後工程の先取り』が容易に行えること
- 技術トレーニング
- Try & Error 型開発
- プロタイピング
- スパイラル型アプローチ
- PoC(Proof of Concept)
- アジャイル開発
3環境の準備 †
マトリックス †
| PoC 環境 | 開発環境 | 本番環境 |
利用目的 | 基盤とアプリのプロトタイピングや技術検証作業 | アプリの開発とテスト | 本番システムを運用 |
ネットワーク位置 | オンプレと接続しない | オンプレ(開発LAN)からの延伸 | オンプレ(本番LAN)等からの延伸 |
ネットワーク閉域化 | しない | する |
Azure Active Directory | PoC 管理用 | 開発系 VDC 管理用 | 本番系 VDC 管理用 |
作業権限 | 開発チーム権限 | 運用チーム権限 |
環境管理者 | PoC基盤担当 | VDC 基盤担当 |
環境利用者 | インフラ・アプリ開発チーム | (大規模)アプリ開発チーム | エンド・ユーザー |
本番やテストのデータ | 持ち込み不可 | 利用可能 |
監査対象 | NO | YES |
OA用と運用用のテナントを分離する。
PoC 環境の検討事項 †
- PoC 環境の費用
EA 契約からサブスクリプションを払い出せば、より容易。
- 利用者が悪事を働く恐れ
開発ベンダに対して貸し出す場合には心配がある。
ツール †
メリット †
- オペミス防止
- コスト削減
- 設計・実装の再利用
- 容易な繰り返し環境構築
- 未使用時のリソース解放
ベスプラ †
- 基盤構築の進め方
- ポータルサイトを使って手作業で構築する。
- 手順を精緻化しながら、IaC化する。
- 設計ドキュメントの作り方
膨大なパラメタ・シートを作成しない。
- インフラ・アーキテクチャ概要図
- 実環境からエクスポートされた情報
実践を伴う基礎スキル習得の実施 †
クラウドを安全に使いこなすためには、一定の基礎スキルが求められる。
PM, SE のクラウドスキル不足 †
- 課題:SI 子会社や大手 SIer のプロパーの PjM/SE は技術に触れる機会が少ない
- 解決:PM, SE もクラウドを触ってみる。Microsoft Learn で手触り感を探る。
アプリ目線での基盤設計力不足 †
- 課題:クラウドではアプリとインフラの垣根がますます低くなる。
- 解決:全体のグランドデザインはアプリ側で考えてしまった方が早い。
エンジニアのクラウドスキル不足 †
- 課題:『不適切な実装』『セキュリティ的に危険な実装』の発生する。
- 解決:事前にクラウドの学習時間を取り、実際に触りながら学習する。
参考 †
nakama †
※ Azure 仮想ネットワーク基礎中の
「クラウドの特性をフル活用した基盤開発方法」にも同様のトピックが含まれる。
Tags: :インフラストラクチャ, :クラウド, :Azure