「マイクロソフト系技術情報 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。
目次 †
概要 †
Azure上に素早く環境を構築する系のトピックを列挙。
- VHDを退避して(ディスク)、VM作成に使用する的な。
- Sysprepによるiso(イメージ)作成も可能。
ギャラリー †
- Microsoft Azure に用意されたギャラリーからOSイメージを選択して作成できる。
- 新規作成した仮想マシンには新しいNICが取付けられ、MACアドレス、TCP/IP設定は引継がれない。
- このため、ネットワーク関連の設定は、新規仮想マシンの作成後に設定を行う。
既定のOSイメージ †
既定のOSイメージには、WindowsやLinuxなどのOSが用意されている。
- この既定のOSイメージをコピーして、新しい仮想マシンを作成することで、
OSインストールの時間をかけずに、迅速に仮想マシンを作成できる。
- ただし、用意されている既定のOSイメージは、すべて英語版。
利用時の動作 †
- Azure仮想マシンを新規作成する際に、ギャラリーから既定のOSイメージを選択する。
- 利用者のAzure環境(具体的には利用者のAzure StorageのBLOB)へコピーされる。
- 仮想マシンのシステム ドライブに取り付けられ、仮想マシンが起動する。
問題点 †
- 既定のOSイメージは、すべて英語版。
- 日本語環境の手順やメッセージを確認するためには、日本語化する必要がある。
- 日本語化の作業に1~2時間かかるため、必要な都度、日本語化していては効率が悪い。
- 既定のOSイメージは、時々Windows Updateが当てられ更新される。
- 例えば半年経過した頃に、同じOSイメージから仮想マシンを再度作成した場合、
Windows Updateが当てられ更新されている可能性がある。
- 更新モジュールを固定することができない。
マイ・イメージ †
- テンプレートになる自作のOSイメージを予めマイ・イメージとして登録
- テンプレートから多数の仮想マシンを作成する場合に適している。
機能概要 †
- 予め、OSイメージ化対象のVMをAzure IaaS上に構築しておく必要がある。
- OSイメージを利用者のAzure環境(具体的には利用者のAzure StorageのBLOB)へコピー
- ギャラリーの既定のOSイメージと異なり、Windows Updateが適用されない。
用途 †
後から再利用しそうなOSイメージについて、
あらかじめ日本語化し、マイ・イメージにキープしておくとよい。
ストレージ †
マイ・ディスク †
機能概要 †
- ギャラリー上のOSイメージではなく既存VMのVHDを、新VMにアタッチする。
- この、既存VMのVHDをを、「特殊化された VHD」と言う。
- なお、NICなどのコンフィグはリセットされるので、そこはイメージと変わらない。
用途 †
- 既存VMのVHDを(個人PC、業務PC、業務サーバ等)のバックアップ・リストアなど。
- 若しくは、-既存VMをサブスクリプション間で移動する場合など。
- スナップ・ショットを使用して、ベース・イメージとすることもできる。
手順 †
マイ・イメージ †
ポータルでマイ・イメージを作成 †
サブスクリプション間でマイ・イメージを移動 †
マイ・ディスク †
ポータルでスナップショットして別VMを作成 †
- 管理ディスクをコピーする
管理ディスクからスナップショットを作成し、
そのスナップショットから管理ディスクを作成。
- 管理ディスクを選択し上のメニューから [スナップショットの作成] を選択。
- [名前] を入力、[リソース グループ] を選択。
- [スナップショットの種類] で [フル] を選択。
- [アカウントの種類] で [Standard (HDD)] を選択。
- [作成] を選択してスナップショットを作成。
- [リソースの作成] か、[すべてのリソース] から [追加] を選択し、
検索窓に「Managed Disks」と入力し、表示された管理ディスクの [作成] を押下
- [名前] を入力、[リソース グループ] を選択。
- [ソースの種類] で、 [スナップショット] を選択。
- それ以外は、コピー元の管理ディスクに合わせる。
- [作成] を選択して管理ディスクを作成。
- 管理ディスクからの VM 作成
管理ディスクが作成されたら、ポータルを使用して VM を作成できる。
- 使用する管理ディスクを選択し[概要] ページで、
[DISK STATE] (ディスクの状態) が [未接続] であることを確認。
- ページの一番上にあるメニューで、 [VM の作成] を選択。
- VM サイズ等を選択して、[確認および作成] を選択。
その他は既定値の状態(管理ディスクは作成済みのため)
- VM 構成が検証に合格したら、 [作成] を選択してデプロイを開始。
- 作成したVMの起動と実行の確認
作成したVMが、起動し、RDPなどで接続できることを確認する。
サブスクリプション間でマイ・ディスクを移動 †
※ Status : Pending のまま、BytesCopied? が TotalBytes? まで増えていく。
ページBlobのVHDから復元する。 †
※ VHDは、Hyper-Vを使用し、1MB * N の サイズ のVHDとして作成しておく。
(後々、リサイズ等をしたら、動かなくなることがあったので。127GBが良いのか?)
- 作成元の管理ディスクに合わせて以下を設定
- --hyper-v-generation "V1 or V2"
- --sku "Premium_LRS or StandardSSD_LRS or Standard_LRS or UltraSSD_LRS"
- 私の場合、--subscription と --location の指定が必要だった。
- 管理ディスクより VM を作成
- ポータルから実行しようとしたら、
VM作成ボタンが非活性だったためCLIで実行。
- ここでも、念の為、--subscription と --location を指定。
- インバウンドを開けない場合は「--public-ip-address ""」を指定。
- VMのサイズは、--size に指定するが、
- 私の場合、ココまでやって、始めOSが起動せず(以下の切り分けでクリアした)。
- ポータルからBLOBをソースにして、作成した管理ディスクに、
「az vm create」コマンドを実行した所、同様に上手く動作した。
...ポータルには、「Gen2」と指定する部位があったため、
CLIの「az disk create」でも「Gen2」を指定する必要があるものと思われる。
参考 †
Microsoft Docs †
マイ・イメージ †
マイ・ディスク †
- VHD から Windows VM を作成する
(管理ディスク → スナップ・ショット → 管理ディスク)
バックアップ・リストア †
リソースの移動 †
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