マイクロソフト系技術情報 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。

目次

概要

機能

アクセス制御

送信元の認証

メッセージ認証

受信データ重複検知

通信データの暗号化

構成

ピア

SPD(Security Policy Database)

セキュリティポリシーのデータベース

SAD(Security Association Database)

ピアSAを確立する際に用いるパラメタのデータベース

コネクション

SA(Security Association)

SPI(Security Pointer Index)

プロトコル

フロー

ピアSがピアRに向けてIPsecで通信する場合。

  1. SからRへのSAを確立する。
    鍵共有プロトコルが実行される。
  2. SAを使ってパケットをSがRに暗号通信する。
    共有された鍵を用いて、通信を暗号化する。
  3. Rがデータを受信し、復号などの必要処理を行う。
    共有された鍵を用いて、通信を復号(化)する。

中核

中核をなす以下の3つのプロトコルがある。

鍵共有プロトコル

暗号通信プロトコル

鍵共有プロトコル

IKE(Internet Key Exchange)という鍵交換プロトコルを使用する。

ISAKMP/Oakley

IKEv1

Internet Key Exchange protocol version 1

ISAKMP

フェーズ

ISAKMP SAパラメタのネゴシエーション

メッセージの交換手順

ISAKMP SAを確立するまでの、

ISAKMPメッセージの交換手順

として2つの交換タイプがある。

デバイスの認証方式

通信相手(IPsec機器)との認証を行う認証方式

#認証方式説明
1事前共有鍵認証(pre-shared key 認証)事前に鍵交換する(もっとも簡便で広く利用されている)
2ディジタル署名認証証明書を使用して相互認証
3公開鍵暗号認証...
4改良型公開鍵暗号認証...

これにより、ISAKMP SAが確立する。

※ 仕組み(シーケンスやペイロードなど)が不明。

IPsec SAパラメタのネゴシエーション

IKEv2

Internet Key Exchange protocol version 2

SA

Exchange

イニシエータとレスポンダの通信

暗号通信プロトコル

動作モード

トランスポート・モード

処理を施す。

トンネル・モード

処理を施し、新たなIPヘッダを付加する(カプセル化)。

暗号化、メッセージ認証

SAが確立された後、ピアSとRは、

AH (Authentication Header)

0 ----------------------------------------- 31
次ヘッダペイロード長予約
セキュリティ・パラメタ・インデックス(SPI)
シーケンス番号
認証データ(可変長):ICV(Integrity Check Value)

ESP (Encapsulated Security Payload)

付け加えられた構造になる。

復号化、メッセージ認証の検証

フィルタリング

復号(化)

留意点と対策

端末の不正使用

IPアドレスの動的割当

NAT / NAPT利用時の留意点

NAT

IPの変換なので、IPヘッダにだけ影響する。

プロトコル動作モード問題
IKE動作モードを問わない特に問題は生じない。
AH動作モードを問わないIPヘッダ含めて認証データであるICV(Integrity Check Value)が
生成されているので、IPアドレス変更によってICVが不一致になる。
ESPトランスポート・モードIPアドレスの変更に伴い、TCPヘッダのチェックサムを変更する必要があるが、TCPヘッダ自体が暗号化されているため出来ない。
トンネル・モードトンネルモードでは、新IPヘッダが変更されるだけなので問題ない。

※ IKE + ESPで処理可能。

NAPT

IPとポート番号の変換なので、IPヘッダとTCPヘッダに影響する。

プロトコル動作モード問題
IKE動作モードを問わないIKEパケットのポート番号は変換しないようにする。
AH動作モードを問わないNATと同じ問題が発生する。
ESP動作モードを問わないポート番号は暗号化されているので変換できない。

※ 処理不可能なのでUDP encapsulation of IPSec ESP packetsを使用する。

UDP encapsulation of IPSec ESP packets

参考

SSTP


Tags: :IT国際標準, :インフラストラクチャ, :通信技術, :Windows


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