「マイクロソフト系技術情報 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。
目次  †
概要  †
CALとは  †
C/S型のライセンス・モデルには、
がある。
CAL は
「Client Access License (クライアント アクセス ライセンス)」
のことで、
クライアント側のライセンスである。
CALの意義  †
サーバ利用者数で課金することで、
大人数と少人数のユーザに不公平が生まれないようにとのこと。
CALの種類  †
運用するサーバーの台数によって
- 同時使用ユーザー モード
 
- 接続デバイス & ユーザー数モード
 
を選択できる。
同時使用ユーザ・モード  †
1 台のサーバーに対し、接続するデバイスやユーザーの 
“最大数”分の CAL を“サーバーに登録”するモード。
以下のケースであればハマる。
- サーバーが 1 台のみ
 
- サーバーの利用頻度が少ない
 
- サーバーを利用するユーザーや PC が限定
 
- 他のネットワークに接続していない
 
接続デバイス & ユーザー数モード  †
デバイスCAL  †
- "デバイス" 単位で CAL を取得
 
- 1台のマシンから複数ユーザでCALを利用可能。
 
- 「PC ユーザー数 > PC 台数」の場合に得。
 
ユーザーCAL  †
- "ユーザ" 単位で CAL を取得
 
- 1人のユーザで複数マシンのCALを利用可能。
 
- 「PC 台数 > PC ユーザー数」の場合に得。
 
CAL不要なケース(外部ユーザ)  †
匿名ユーザ  †
- ウェブ サーバーに不特定多数がインターネット経由でアクセスし、
かつアクセス時に認証を必要としない場合は、CALは不要になる。 
認証ユーザ  †
社内システムなど、外部ユーザが認証ユーザの場合、
主に経済的な要因から下記を選択して使用する。
- 外部ユーザー用のCAL
それぞれの外部ユーザーについて CAL を取得 
- 若しくは、エスクターナル・コネクト(EC)ライセンス
外部ユーザーがアクセスする各サーバーについて
エクスターナル コネクタ (EC) ライセンスを取得する。 
ECライセンス  †
エクスターナル コネクタ (EC) ライセンス
- ビジネス パートナーや顧客が、
社内ネットワークにアクセスする際に使用する。 
- 外部ユーザーがアクセスするサーバに対し、
CALの代わりに適用可能できるライセンス 
- 実行しているソフトウェア インスタンスの数を問わず、
外部ユーザーがアクセスする物理サーバーごとに 1 ライセンスのみ必要。
- CALはクライアント側にアクセス権を与えるが、
 
- ECでは逆にサーバー側にアクセス権を与える。
 
 
- EC を取得することで、CAL と同様にアクセスが許可される。
 
RDS (TS) のサーバをを使用する各クライアントに対して発行するCAL。
接続デバイス & ユーザー数モードがある。  †
デバイス CAL  †
- 「RDセッション ホスト」に接続するクライアントPC(デバイス)毎に必要になるTS CAL。
- このTS CALは、クライアントPCから「RDセッション ホスト」に初めて接続する時に、
一時的なラインセンスが発行され、二回目に接続するときに恒久的なTS CALが発行される。 
 
- すべてのTS CALが発行された後に新しいクライアントPCからの接続があった場合は、
TS CALが発行されないため、「ターミナル サーバ」には接続できなくなる。 
※ Windows Server 2019からはWorkgroup環境での利用が必須
ユーザー CAL  †
- 「RDセッション ホスト」に接続するユーザ(アカウント)毎に必要になるTS CAL。
 
- こちらは、接続ユーザ数を超えた場合もアクセス可能である(≒モラルライセンス)が、
 
- これは、ライセンス違反になるため、必ず適切な数のTS CALを購入する必要がある。
 
※ Windows Server 2019からはActive Directory環境での利用が必須
ポイント  †
デバイス CALには、二種類が存在する。  †
- 初回接続時に発行される一時 CAL
 
- 二回目の接続時に発行される恒久 CAL
 
その他  †
ECライセンス  †
- CALではなく、RDSにもECライセンスがある。
 
- 「Remote Desktop Services External Connector」などでググると出てくる。
 
RDS SAL  †
- SPLA契約下で提供されるWindows Serverに
サーバー管理用途以外でRDP接続する際に追加で必要となるライセンス 
- 社外サービスの構成要素にRDSが含まれる場合に必要になる。
 
- お名前.com デスクトップクラウドなどで付与されている。
 
マネジメント ライセンス (ML)  †
CAL を必要としないサーバー ライセンス  †
- コア単位のモデルの下で、サーバー ソフトウェアが物理 OSE で実行されている場合、
サーバー上にあるすべての物理コアのライセンスを取得する必要がある。 
特殊サーバー ライセンス  †
- サーバー専用のライセンスで、
- CAL を必要としない。
 
- サーバー・インスタンス毎にライセンスが必要
 
 
- 例
- Windows Server Essentials
 
- Forefront Identity Manager - Windows Live Edition
 
 
管理サーバー ライセンス  †
管理系機能を提供するサーバーが管理対象のデバイスごとに必要とするライセンス
- 管理サーバー ライセンス モデルに基づき、
- 該当するカテゴリ (サーバーおよび/またはクライアント)
 
- およびタイプ (OSE および/またはユーザー)
 
 
の ML を必要な数だけ取得し、OSE が管理されるデバイスに割り当てる。
- ML には対応する管理サーバー ソフトウェアを実行する権利が含まれているため、
管理サーバー ソフトウェア用のライセンスを別途取得する必要はありません。 
- サーバー OSE の管理には、サーバー ML (OSE タイプのみが提供されます) が必要。
 
- 一方、サーバー以外の OSE の管理には、クライアント ML (OSE/ユーザー タイプが提供されます) が必要。
 
参考  †
microsoft.com  †
- マイクロソフトのサーバーを使うなら知っておきたい CAL ガイド
 
Microsoft TechNet?  †
Microsoft Docs  †
Tags: :Windows, :ライセンス