Open棟梁Project - マイクロソフト系技術情報 Wiki
目次 †
概要 †
処理システム †
Dynamics CRM は
- クライアント処理システム
- Outlook用Microsoft Dynamics CRM
のどちらでも電子メールと統合可能。
用語 †
電子メールの処理 †
処理方法 †
- E-mail Router
- サーバー側同期
- Outlook用Microsoft Dynamics CRM
選択 †
ポイント †
- 設置型か?Onlineか?
- 組織の電子メール インフラストラクチャ
- 組織の技術的な能力(IT部門)
組合せ †
同一の組織内では、以下の組合せのみ許可される。
- サーバ処理システムは二者択一(Alternative)
- 1つのサーバ処理システムと
クライアント処理システムの組み合わせが可能。
比較 †
- E-mail Router
- メリット
- 一元管理されたソリューション
- 比較的大規模な展開に向く
- Exchange2007のサポート
- Dynamics・Exchangeのオンプレ・Online連携(逆も)で使用可能
- デメリット
- インストールが必要
- 管理構成にE-mail Router構成マネージャという別のプログラムが必要
- CRM Serverで作成した予定、取引担当者、タスクは
Outlook用Microsoft Dynamics CRM との同期が必要
- サーバー側同期
- メリット
- インストールが不要
- 一元管理されたソリューション
- 比較的大規模な展開に向く
- Webアプリケーションで管理構成が可能
- CRM Serverで作成した予定、取引担当者、タスクは直接同期される
- 資格情報を構成しなくてもO365、ExchangeOnline?と同期可能
- エラーレポートの提供
- デメリット
- Exchange2007がサポートされない。
- Dynamics・Exchangeのオンプレ・Online連携(逆も)で使用不可能。
- Outlook用Microsoft Dynamics CRM
- メリット
- 構成が不要
- Outlook用Microsoft Dynamics CRM以外のインストールが不要
- デメリット
- クエリには使用できない。
- メールの送信・受信(追跡)にOutlookが(起動されている)必要がある。
構成 †
サーバ処理システムの構成 †
- Webアプリケーションで[設定]→[電子メールアクセス構成]に移動
→[電子メールアクセス構成の設定]をクリック
→[システムの設定]→[電子メール]タブ→[電子メールの処理方法]で
- [E-mail Router]
- [サーバー側同期]
を選択。
追跡と関連付け †
- 追跡
- 電子メールの受信に応答してCRMの電子メール活動が自動的に作成されるようになる。
- 追跡された後、関連するレコードのクローズされた活動に表示される。
- 電子メールから削除されても、CRM内の電子メール活動は削除されない。
自動追跡 †
設定 †
[個人用オプション設定]ダイアログ ボックス→[電子メール]タブ→[追跡]オプション
- [CRM 電子メールに対する返信の電子メールメッセージ]
電子メールの関連付けで追跡対象になった電子メールに対する返信の電子メールメッセージ
- [CRM 潜在顧客、取引先担当者、および取引先企業からの電子メールメッセージ]
差出人アドレスがCRM 潜在顧客、取引先担当者、取引先企業と一致する電子メールメッセージ
- [電子メール対応のCRMレコードからの電子メールメッセージ]
差出人アドレスが任意のCRMレコードと一致する電子メールメッセージ
関連付け †
追跡対象の電子メールをCRMのレコードにリンクする機能
関連付けには以下の3つの方法があるが、
お薦めは、追跡トークン(コンピュータによる判断ミスがないので)。
- スマート マッチング(既定で有効)
件名、受信者の双方から類似性に注目する。判断ミスがある。
- 件名の一致:"RE:"等の接頭辞は無視される。
- アドレスの一致:同一の送信者・受信者のアドレス数。
- 追跡トークン
判断ミスがないので推奨の方法。
- CRMによって生成される英数字文字列が電子メール件名の末尾に付加される。
- 構成可能なパーツ
- 接頭辞
1 ~ 20 文字で構成可能。既定値は"CRM:"
- 展開ベースの追跡番号
特定のインスタンス、組織、または展開の識別子
0 ~ 2,147,483,647 から構成可能。既定値は 0
- ユーザー番号の桁範囲
ユーザーの数値識別子、1 ~ 9 から構成可能。既定の範囲は 3 桁。
- 増分メッセージ カウンターの桁範囲
一連の電子メール活動の数値識別子、1 ~ 9 から構成可能。既定の範囲は 3 桁。
- 例
CRM:0111222
- 接頭辞:"CRM:"
- 展開ベースの追跡番号:"0"
- ユーザー番号の桁範囲:"111"
- 増分メッセージ カウンターの桁範囲:"222"
- 電子メールヘッダ
- E-mail Routerでは使用できない
- スマート マッチング・追跡トークンと組合せて使用可能。
関連付けの設定方法。
- [設定]→[電子メールアクセス構成]に移動
→[電子メールアクセス構成の設定]をクリック
→[システムの設定]→[電子メール]タブ→[電子メールの関連付けの設定]
手動追跡 †
Outlook用Microsoft Dynamics CRMをインストールしたユーザのみ可能。
メール ボックの監視 †
自動追跡の監視機能 †
サーバ処理システム
自動追跡の監視対象 †
組わせて構成可能。
- ユーザのメール ボックス
- キューのメール ボックス
- 転送用メールボックス(単一のメール ボックス)
ユーザのメール ボックス †
複数の電子メール サーバーに配置可能。
キューのメール ボックス †
複数の電子メール サーバーに配置可能。
転送用メールボックス(単一のメール ボックス) †
多数のメール ボックス監視が負荷になる場合にお薦め。
転送用メールボックス †
転送ルール †
- 転送は、オリジナルのメールを添付して転送するので、
電子メール システムはPOP3準拠でオリジナルのメールを添付ファイルとして転送できる必要がある。
- ルール展開ウィザード(E-mail Routerと共にインストールされる)
- Exchange Serverの複数のユーザ・キューのメール ボックスに対して
同時に転送ルールを展開でき、管理・保守の手間を大幅削減できる。
- Exchange Server以外のメール ボックスに対しては使用することはできない。
監視の処理順 †
- 監視されているユーザ or キューのメール ボックスが電子メールを受信。
- 転送ルールにより、オリジナルのメールが添付ファイルとして転送用メールボックスに転送される。
- E-mail Router・サーバー側同期は転送用メールボックスをポーリングして転送メールを受信、
CRMServerの実行されているコンピュータに送信(HTTP・)する。
- 追跡設定に基づいて電子メール活動の作成とリンクするレコードを決定。