「マイクロソフト系技術情報 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。
目次 †
概要 †
Azureの仮想マシン
詳細 †
構成 †
仮想マシン †
冗長化されていない。
Cドラの管理ディスクは
- LRSによって冗長化されている。
- ただし、ローカル・ディスクではないので若干遅い。
ローカル・ディスク †
Dドラのローカル・ディスクは、
- ローカルなので高速にアクセス可能。
- ただし、障害発生時、データは削除される。
サービス・ヒーリング †
- 15秒単位の死活監視
- 10分応答がない場合、自動リカバリされる。
IPアドレス †
DHCP †
- 基本的に既設のDHCPを使用する。
- 仮想パブリック IP アドレス:168.63.129.16
- このアドレスが、VNET内のDHCP(やDNS)の機能を提供する。
- 他にも、VMエージェントとの通信に利用されている。
- 別のVNETの名前解決には、
- Hubに自前のDNSを構築するか、
- ローカルDNSゾーンを使用する。
IP固定 †
冗長オプション †
仮想化レイヤーより下の構成
# | 構成 | 要素 |
1 | シングルVM | サービスの復旧 (Service Healing) |
2 | クラスタ構成 | 可用性セット ・VM Scale Sets ・ロード・バランサ Basic |
3 | マルチAZ構成 (Availability Zone) | 可用性ゾーン ・ゾーン冗長 VM Scale Sets ・ロード・バランサ Standard |
4 | マルチリージョン構成 | ・ペアリージョン ・Traffic Manager |
※ 可用性セットと可用性ゾーンは「AND」ではなく「OR」。
クラスタ構成 †
- 可用性セット(AS)
- [障害ドメイン]や[更新ドメイン]を分ける事により、可用性を高める。
- 障害ドメイン:共通の電源やネットワーク機器などを共有する範囲
- 更新ドメイン:Azureのメンテナンスリブートの際に影響を受ける範囲
- 1つのラック障害で2台の仮想マシンが同時に停止することを回避できる。
- 故に、サーバー・ファームを構成するとき、複数ラックに渡って冗長化して配置する。
- 可用性セット自体にクラスタリング・負荷分散データ複製などの機能がある訳ではない。
マルチAZ構成 †
- 可用性ゾーン(AZ)
- 可用性ゾーンを分ける事により、可用性を高める。
- リージョン内の各種ハードウェアが分離されたゾーン
- リージョン内に、3つ以上のに可用性ゾーンが存在する。
- 1つのDC障害でDC中の仮想マシンが同時に停止することを回避できる。
- サーバー・ファームを構成するとき、複数DC群に渡って冗長化して配置する。
- 可用性ゾーン自体にクラスタリング・負荷分散データ複製などの機能がある訳ではない。
マルチリージョン構成 †
- ペアリージョン
- 複数リージョンにまたがって構成することで地理的に冗長化
- 災害でリージョン中の仮想マシンが同時に停止することを回避できる。
注:AZをミニリージョンとして使用しない。 †
- AZはミニリージョンとしては機能しないため。
- AZは、ティアに渡って使用する。
※ ティア:水平方向のサーバー・ファーム(Web、AP、DBと言う集合)
- AWSではサブネットは特定のAZに固定される。
故に、AZをミニリージョンとして使用できる。
- サブネット中に垂直・水平方向のサーバー・ファームを構成し、AZで冗長化していく。
- このように構成すると、サブネット単位での設計が可能になる。
- Azureでは、サブネットは特定のAZに固定されない。
故に、AZをミニリージョンとして使用できない。
- 水平方向のサーバー・ファームを構成し、AZで冗長化していく。
- このように構成すると、AzureのAZの特性からPaaS、SaaSと組み合わせ易くなる。
注:Azure Backupする場合、AZにピン留めしない。 †
- シングル構成DBのバッグアップ・リストア運用のシナリオ等で、
- AZにピン留めされたサーバは、LBを使用しないでアクセスできるが、
- Azure Backupでリストアする場合、ピン留めゾーンに復元しようとするため、機能しない。
参考 †
Tags: :インフラストラクチャ, :クラウド, :Azure