「マイクロソフト系技術情報 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。
目次  †
概要  †
- 物理サーバの状態を監視し、仮想マシンの動作に関わる障害を検知する。
 
- 障害の発生を検知すると、
- 障害のある物理サーバ上で動作していた仮想マシンを停止し、
 
- 他の物理サーバ上のサーバ仮想化環境で再起動する
 
 
ゲスト・レベル  †
ゲスト・レベルの高可用性オプションの選択肢(以下のいずれかを選択)。
ゲスト・クラスタ  †
概要  †
ゲストOS同士のステートフルなActive-Passiveフェイル・オーバ・クラスタ
サポート  †
- Windows 2003のMSCSはサポート対象外
 
- ゲストOS内は、ハードウェアが直接見えないので、
TCP/IPで見えるiSCSIだけが、共有ストレージとしてサポート。 
- 共有ストレージはiSCSI、SAN(2012から)に対応
 
考慮点  †
- ホスト・クラスタとの併用は可能だが、複雑であるため推奨しない。
 
- ゲスト・クラスタの全ノードが異なるホスト上で稼働する配置を維持する必要がある(?)。
 
参考  †
- Windows Server 使い倒し塾 - Site Home - TechNet? Blogs
 
ゲストNLB  †
概要  †
- ゲストOS同士のNLBによる、ステートレスなActive-Active負荷分散
 
レプリカ(2012から)  †
概要  †
- ゲストOS同士のステートフルなActive-Passiveレプリケーション構成クラスタ
 
- プライマリ サイトにある Hyper-V ホストからレプリカ サイトにある
別の Hyper-V ホストに Hyper-V 仮想マシンをレプリケートする。 
- 障害が発生した場合、レプリカ サイトにあるレプリケートされた
仮想マシンを起動して、業務を元の状態にすばやく戻すことができる。 
- レプリケーション
- HTTP プロトコルを使用しWAN 経由でレプリカ サーバーにレプリケート可能
 
- Kerberos 認証と証明書ベースの認証がサポート(オプションで、暗号化もサポート
 
 
詳細  †
Windows Server8 の Hyper-V Replica Broker
- レプリカは SQL ServerのDBミラーリングと似ている。
- プライマリからレプリカへVM実行中も定期的(最短5分) にvhdを差分をコピーする。
 
- プライマリが故障するとレプリカへフェイルオーバーする。
 
- これにより(大方)最新の状態でレプリカで処理を継続できる。
 
- 故障による切り替え時は、プライマリは捨てられるため新規レプリカの追加・全転送が必要。
 
- 手動の切り替え時は、プライマリとレプリカの役割が入れ替わる。
 
 
- フェィル・オーバ・クラスタとは、以下の点で関連がある。
- レプリカは、転送が最短5分なので、MSFCと併用で、ホストの障害リカバリを迅速にできる。
 
- 以下、MSFC+レプリカの構成例。
- メインサイトにMSFC+プライマリを配置。
 
- サブサイト(DRサイト)にMSFC+レプリカを配置。
 
- MSFC化した各サイトのフロントにbroker を配置し
転送先のレプリカ(Activeノード)を追跡する必要がある。 
- このため、片方のサイトだけMSFCと併用する方式も可能。
 
 
 
サポート  †
| 製品 | サポート | 
| Exchange | 無し | 
| SQL Server | 有り(設定必要) | 
| AD DC | (検証中) | 
 
参考  †
ホスト・レベル  †
ホスト・クラスタ  †
概要  †
ホスト間でクラスタを構成し、ゲストOSをホスト間で
- フェールオーバー
 
- ライブ・マイグレーション
 
- クイック・マイグレーション
 
する。
サポート  †
FC-SAN, iSCSI(SCSI3 Persistent Reservation 機能に対応)
など、WSFCでサポートされる共有ストレージが使用できます。
考慮点  †
ホスト・レベルの高可用性オプション(ホスト・クラスタ)は、
ゲスト・レベルの高可用性オプションと併用可能だが、
ゲスト・クラスタとの組み合わせは複雑であるため推奨しない。
ホスト・クラスタのネットワーク種別  †
NICチーミング、MIPO?も参照。
ネットワーク種別の比較  †
| ネットワーク種別 | 冗長化方法 | 仮想スイッチ | クラスタ・ネットワーク・ロール | 補足 | 
| ゲスト・サービス用NIC | チーミング必須 | ○ | - | ホストに共有しない。 VLANを使用する場合は互換性に注意 | 
| 管理者ネットワーク用NIC | チーミング |  | 3 | ホスト・ベースのバックアップに使用する場合、帯域に注意 | 
| CSV用NIC | 複数セグメントのNIC |  | 1 | PowerShellにてメトリックを最小に設定(2008R2まで)※1 | 
| ライブ・マイグレーション用NIC | 複数セグメントのNIC |  | 1 | フェールオーバー クラスターマネージャーで設定する。 | 
| iSCSIストレージ用ネットワーク用NIC(ホスト) | MPIO必須 |  | 0 | ホストがiSCSIを使用する場合 | 
| iSCSIストレージ用ネットワーク用NIC(ゲスト) | MPIO | ○ | - | ゲストがiSCSIを使用する場合 | 
 
クラスタ・ネットワーク・ロール  †
- 「Metric」の数値の小さいものほどCSVでの優先度が高い。
- Role=1:「このネットワークでのクラスタネットワーク通信を許可する。」
 
- Role=3:「1+クライアントにこのネットワーク経由の接続を許可する。」
 
- Role=0:「このネットワークでのクラスタネットワーク通信を許可しない。」
 
 
ホスト・クラスタのストレージ構成  †
CSVの利用が前提となる  †
WSFCでサポートされる共有ストレージが使用できる。
パターンが多数あり複雑なので、ここでは推奨されるCSVに限定する。
- 1LUNに複数の仮想マシンを配置。
 
- CSVのデザイン・パターン(1 CSV ≒ 1 LUN)
 
- 仮想マシンの配置
固定配置、動的配置のどちらにもメリットがある。
- CSVのオーナーノードに仮想マシンを固定配置(複数CSV)?
 
- 動的配置(CSVは意識しない、VMMの動的最適化を利用)
 
 
ストレージのTips  †
- ディスク領域の計算
仮想マシンのメモリ情報(.BINファイル)の容量を考慮します。 
- 残容量の監視
VHDの領域の残容量が枯渇すると、仮想マシンが停止します。 
- VHDXの利用
VHDよりもパフォーマンス、耐障害性が増したVHDXの利用を推奨します。 
仮想マシン・モニタリング  †
概要  †
- ホスト・クラスタ環境下において、仮想マシンの状態を監視。
 
機能  †
- 仮想マシンのハートビート監視
 
- 仮想マシンのサービス監視(2012から)
 
サポート  †
- ゲストとホストが同じドメイン若しくは信頼関係が必要
 
- ファイア・ウォールを構成する必要がある。
 
- サービスの回復オプションを構成する必要がある。
 
考慮点  †
参考  †