マイクロソフト系技術情報 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。

目次

概要

OSI参照モデルの対応表

OSI参照モデルの対応表

呼称

プロトコル

API

NetBIOSと呼ぶ。

特徴

ルーティング能力を持たない

ただし、ルーティング能力を持たないので、以下のような問題を持つ。

イーサネット限定のプロトコル

MACアドレスのみを使用して通信する
IPネットワークに対応しないイーサネット限定のプロトコル。

データグラム サービスとセッション サービス

またNetBIOSでは、

データグラム サービス

セッション サービス

NBTプロトコル(NetBIOS over TCP/IP)

IPネットワークに対応

現在のIPネットワークではルーティング機能のある
TCP/IPプロトコルを使用するNBTプロトコルを使用している。

名前解決サービス

NBTの名前解決サービスは、イーサネット上の各ノード上で動作している。

Windowsへの実装

NBTの状況確認(nbtstatコマンド)

NBTの状態確認には、「nbtstat」コマンドを使用できる。

nbtstat [ [-a RemoteName] [-A IP address] [-c] [-n] [-r] [-R] [-RR] [-s] [-S] [interval] ]

-r   NetBIOSの名前解決統計情報の一覧を表示する。

-n   ローカル マシンのNetBIOS名テーブルを表示する。
-a   リモートマシン名で、リモート マシンのNetBIOS名テーブルを表示する。
-A   IPアドレスで、リモート マシンのNetBIOS名テーブルを表示する。

-c   ネーム テーブルのキャッシュを参照する。
-R   ネーム テーブルのキャッシュをクリアする。

-S   セッション中のリモートホストの、IPアドレスのリスト
-s   セッション中のリモートホストの、NetBIOS名のリスト

-RR  WINSに登録したNetBIOS名の情報を更新する。

RemoteName	リモート ホスト名
IP address	IPアドレス
interval     	送信秒間隔。Ctrl+Cを押して停止する。

オプション

参考

ブラウジング機能

WWWブラウザとは関係ないので注意する。

機能概要

ブラウズ リスト

確認方法

保持するマシン

ブラウズ リストは、以下のマシンが保持する。

クライアントとサーバー

マスタ ブラウザ

ネットワーク上にあるマシンのNetBIOS名のブロードキャストを受け取り、
ワークグループ上の「ブラウズ リスト」を作成する。

バックアップ ブラウザ

クライアント

ドメイン環境

プロトコル

一連の処理

「ブラウズ リスト」を作成・維持する一連の処理。

一連の処理

クライアントがWindowsネットワークに参加する処理

クライアントがブラウズ リストに、エントリを登録する処理

クライアントがブラウズ リストを取得する処理シーケンス

順番名前解決の方法
1クライアントは、ブロードキャストでワークグループ(ドメイン)内の「マスタ ブラウザ」を問い合わせる。
2「マスタ ブラウザ」は、自分自身を含む、「バックアップ ブラウザ」の一覧を返す。
3クライアントは、「バックアップ ブラウザ」の一覧から3台を選び、キャッシュする。
$以降、3台の「バックアップ ブラウザ」内の一台に「ブラウズ リスト」を要求し、「ブラウズ リスト」取得、ユーザに「ブラウズ リスト」を表示する。

クライアントがWindowsネットワークから離脱する処理

サーバーの確認

C:\Program Files\Support Tools>browstat dn

List of transports currently bound to the browser

     1 \Device\NetBT_Tcpip_{53D0A0BF-EC11-413F-8AEF-ADF5736A22F8}	→ NBTのトランスポート番号

C:\Program Files\Support Tools>browstat vw 1				→ トランスポート番号を指定
Remoting NetServerEnum to \\(マシン名a) on transport
\Device\NetBT_Tcpip_{53D0A0BF-EC11-413F-8AEF-ADF5736A22F8}
with flags ffffffff 19 entries returned.  19 total. 16 milliseconds

\\(マシン名1)	NT   05.01 (W,S,NT,PBR)
\\(マシン名2)	NT   05.01 (W,S,NT,PBR)
\\(マシン名3)	NT   05.01 (W,S,NT,PBR)
\\(マシン名4)	NT   05.02 (W,S,PQ,NT,SS,BBR,DFS)		→ バックアップ ブラウザ
\\(プリンタ1)	W95  04.00 (W,S,PQ,WFW,PBR,W95)
\\(プリンタ2)	W95  04.00 (W,S,PQ,WFW,PBR,W95)
\\(マシン名5)	NT   05.00 (W,S,NT,SS,BBR)			→ バックアップ ブラウザ
\\(マシン名6)	NT   05.01 (W,S,SQL,NT,PBR) 
\\(マシン名7)	NT   05.01 (W,S,NT,PBR)
\\(プリンタ3)	OS2  01.00 (W,S,MBC,PQ)
\\(マシン名8)	NT   05.01 (W,S,SQL,NT,PBR)
\\(マシン名9)	NT   05.00 (W,S,NT,SS,BBR) 			→ バックアップ ブラウザ
\\(マシン名a)	NT   05.02 (W,S,NT,SS,BBR,DFS) 			→ バックアップ ブラウザ
\\(マシン名b)	NT   05.02 (W,S,TS,NT,SS,BBR,DFS) 		→ バックアップ ブラウザ
\\(マシン名c)	NT   05.02 (W,S,NT,SS,MBR,DFS) 			→ マスタ ブラウザ
\\(マシン名d)	NT   05.00 (W,S,NT,SS,BBR) 			→ バックアップ ブラウザ
\\(マシン名e)	NT   05.00 (W,S,NT,SS,BBR) 			→ バックアップ ブラウザ
\\(マシン名f)	NT   05.01 (W,S,NT)
\\(マシン名g)	NT   05.00 (W,S,NT,PBR)

ファイル・プリンタ共有サービス

「ファイル・プリンタ共有サービス」と使用するプロトコル・仕組みについて説明する。

プロトコル

SMB、Microsoft Direct Hosting of SMB(Microsoft-DS)プロトコルが利用される。

処理概要

2つから構成される。

Direct Hosting of SMBを使用する「ファイル共有サービス」の構成と処理概要

名前解決

これを名前解決と言う。

解決先のアドレス

次に、「NetBIOS名の名前解決」、「ホスト名・FQDN名の名前解決」について説明する。

ホスト名・FQDN名の名前解決

NetBIOS名の名前解決

Windows OSにおける名前解決方法

Windows OSにおける名前解決方法について説明する。

などの方法がある。

#   名前
方法
NetBIOS名ホスト名・FQDN名
1ブロードキャストNetBIOS名のブロードキャスト
2キャッシュNetBIOS名前キャッシュDNSリゾルバ キャッシュ
3ファイルローカルのlmhostsファイルローカルのhostsファイル
4サービスWINSサービスDNSサービス

NetBIOS名の名前解決の詳細

ホスト名・FQDN名の名前解決

名前解決方法の調査

名前解決を調査する際は、初めにローカル設定を確認する必要がある。

ローカル設定の調査には、「ipconfig -all」コマンドを使用できる。

優先順位(名前解決のシーケンス)

名前解決は、基本的には次のような順番で解決が行われる(ただしWindows OSのバージョンによって細部は異なる)。

WINSサーバによる名前解決

DNSサーバによる名前解決

参考

LAN Manager


Tags: :通信技術, :Windows


トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS