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「ping」コマンドは、以下の構文でルーティングについて調査できる。
ping            [-t] [-a] [-n count] [-l size] [-f] [-i TTL] [-v TOS]
                [-r count] [-s count] [[-j host-list] | [-k host-list]]
                [-w timeout] 対象先ホスト(ホスト名またはIPアドレス)
Options:
  -t            パケット送受信を繰り返す。停止するには「Ctrl」+「C」を押す。
  -n count      パケット送受信の回数(試行回数)を指定する。
  -a            IPアドレス指定の場合、ホスト名をDNSから逆引きして表示する。
  -l size       パケットのデータ部サイズを指定する。デフォルトは32バイト。
  -f            IPパケットの分割(フラグメント)を禁止する。
  -i TTL        IPパケットの通過可能なルータ数を指定する。
  -v TOS        IPパケットの優先度を指定する。
  -r count      経由したルータのアドレスを記録する(最大9個まで)。
  -s count      経由したルータのアドレスと時間を記録する(最大4個まで)。
  -j host-list  経由すべきルータのアドレスを最大9個まで指定できる。
                ただし、指定されていないルータも経由できる。
  -k host-list  経由すべきルータのアドレスを最大9個まで指定できる。
                ただし、指定されていないルータも経由できる。
  -w timeout    タイムアウト時間を指定する。単位はミリ秒。
以下、問題発生時のメッセージ例について説明する。
C:\>ping xxx.xxx.xxx.xxx Pinging xxx.xxx.xxx.xxx with 32 bytes of data: Reply from xxx.xxx.xxx.xxx: Destination net unreachable.
「Destination net unreachable」の「Reply from xxx.xxx.xxx.xxx」は、
宛先不達エラーのICMPメッセージを報告しているルータのIPアドレスと考えられる。
経路上、このルータの時点でルーティングが不可であると推測できる。
C:\>ping xxx.xxx.xxx.xxx Pinging xxx.xxx.xxx.xxx with 32 bytes of data: Reply from xxx.xxx.xxx.xxx: TTL expired in transit.
「TTL expired in transit」の「Reply from xxx.xxx.xxx.xxx」は、
時間超過エラーのICMPメッセージを報告しているルータのIPアドレスと考えられる。
詳しくは「tracert」コマンドによる調査が必要だが、多くの場合、
ルータのルーティング情報の設定ミスによるループに陥っていると考えられる。
C:\>ping www.test.net Unknown host www.test.net.
C:\>ping www.test.net Ping request could not find host www.test.net. ~
ICMPによるルーティング調査以前に、指定したFQDN名の名前解決に失敗している。
FQDN名が間違っているか、DNSの設定ミスであることが推測される。
C:\>ping www.test.net Pinging www.test.net [xxx.xxx.xxx.xxx] with 32 bytes of data: Request timed out.
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