Open棟梁Project - マイクロソフト系技術情報 Wiki
目次 †
概要 †
「Dynamics CRM」のインストールと構成について説明します。
インストール †
必要な権限 †
ドメイン管理者である必要はないが、
以下の権限を持っている必要がある。
- セキュリティ・グループ
- セキュリティ・グループ作成の権限
- 事前に作成されたセキュリティ・グループを使用する権限
- SQL Serverの管理者特権
- インストール先コンピュータのローカル管理者
ローカルコンピューターのAdministratorsグループの
メンバとなっているユーザとしてドメインにログオンしてインストール。
リソース †
フォルダ †
- SystemDrive?:\Program Files\Microsoft CRM
Microsoft Dynamics CRM Serverのプログラムファイル
- SystemDrive?:\Program Files\Microsoft CRM\LangPacks?
言語パックのインストールの場所。
- SystemDrive?:\Program Files\Microsoft CRM\LangPacks?\<言語ID>\Reports\MSCRM
各デフォルト・レポートの.rdlファイル
- SystemDrive?:\Program Files\Microsoft CRM SRS Data Connector
Microsoft Dynamics CRM 4.0 Connector for SQL Server Reporting Services
- SystemDrive?:\Inetpub\wwwroot
- \MSCRMServices
Microsoft Dynamics CRM Web services
- \CRMReports
Microsoft Dynamics CRM report services
- SystemDrive?:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.1\MSSQL\Data\
- SQL Server
- Dynamics CRM
- configuration database
- organization databases.
- その他
- SystemDrive?:\Program Files\Microsoft CRM\Trace
トレースが有効な場合、トレース ログのファイルの出力場所。
- SystemDrive?:\Program Files\Microsoft CRM\Customization Import
データのインポート処理に使用される場所
- SystemDrive?:\Program Files\Microsoft CRM\Unzip
ソリューションのパッケージ解凍に使用される場所
セキュリティ・グループ †
次のセキュリティ・グループが同一ドメイン上に必要
(インストール時に指定した組織単位(OU)に作成される)
- PrivUserGroup?
- 特殊な管理特権
- CRMAppPoolIDが含まれる。
- E-Mail Routerを含める。
- SQLAccessGroup?
- SQL Server上のDynamics CRMデータベースの
db_ownerデータベース ロールに関連付けられている。
- ReportingGroup?
- レポートへの参照アクセス許可。
- すべてのDynamics CRMユーザが含まれる。
コンポーネント †
Webコンポーネント †
- Application Pool
- CRMAppPool?
- CRMDeploymentServiceAppPool?
- Virtual Roots:Microsoft Dynamics CRM
- Application:
- XRMDeployment
- ヘルプ
SQL Serverコンポーネント †
- データベース
- MSCRM_CONFIG
構成データベース
- OrganizationName_MSCRM
組織データベース
- SQL Serverジョブ
- MSCRM_CONFIG.SiteWideCleanup?
セットアッププログラムによって作成されるジョブ
- ログイン
- SQLAccessGroup?(前述)
- PrivReportingGroup?(前述)
- ReportingGroup?(前述)
- MSCRMSqlLogin?
ダッシュボードやグラフを使用する場合や、高度な検索を使用してクエリを実行する場合に、タイム ゾーンを変換するために使用されます。
サービス †
Dynamics CRM
- 非同期処理サービス(メンテナンス)
- 認証用暗号化キー生成
- データベースのクリーンナップ
- VSSライター サービス
VSSベースのバックアップ処理を行うサービス
- サンド・ボックス処理サービス
カスタムコードを実行できるサンドボックス
その他コンポーネント †
- Microsoft SQL Reporting Service Report Viewer コントロール
- Microsoft SQL Server Native Client
- SQL システムの CLR 型
- SQL Server 管理オブジェクト
- Microsoft アプリケーション エラー報告ツール
- Microsoft Visual C++ ランタイム ライブラリ
- Windows Identity Foundation (WIF) Framework
- Windows Server Web サーバーの役割
- Windows Search
- Microsoft .NET Framework 4 (次のコンポーネントが含まれます)
- Microsoft .NET Framework 4.5.2 (Microsoft Dynamics CRM Server で要求される)
- Windows Workflow Foundation (Microsoft Dynamics CRM Server に必要)
- Windows Presentation Foundation
- Windows Communication Foundation (WCF) (Microsoft Dynamics CRM Server に必要)
- Microsoft Chart Controls for Microsoft .NET Framework
- Windows PowerShell
- Microsoft URL Rewrite Module for IIS
- ファイル サーバー リソース マネージャー
インストール手順 †
はじめ †
- プロダクトキー入力
- 使用許諾条件
- 必須コンポーネントのインストール
- インストールの場所の設定
サーバーの役割の指定 †
サーバーの役割の指定のページで、
- 既定ではフルサーバが選択され、全てのサーバー役割がインストールされる。
- 複数のサーバーに役割を分ける場合、
- 1つのドメイン内に全ての機能をインストールする必要がある。
- 組織データベースは作成されないので
展開マネージャを使用して新しい組織を作成する。
展開オプション †
展開オプションの指定ページで
- 既存の展開がセットアップによって検出された場合、
- [この展開で使用するSQL Serverを実行しているコンピュータの名前を入力または選択します]ボックスに、
MSCRM_CONFIG構成データベースを格納する既存のSQL Serverを実行しているコンピュータの名前を入力する。
- [新しい展開の作成]を選択した場合、
- データベースが新規に作成される。
- MSCRM_CONFIG(構成データベース)
- OrganizationName_MSCRM(組織データベース)
- この際、MSCRM_CONFIGが検出されるとエラーになる。
SQLServerインスタンスごとに1つの展開がサポートされる。
- [既存の展開に接続し、必要に応じてアップグレードする]を選択した場合、
- MSCRM_CONFIG(構成データベース)が既に存在している必要がある。
組織単位の選択 †
Active Directory、ドメイン サービス (AD DS)の組織単位(OU)を選択する。
ここに、DynamicsCRMのセキュリティ・グループをインストールする。
サービスの実行アカウントの指定 †
DynamicsCRMのサービスの実行アカウントを指定する。
- 各サービスに対してそれ以外では使用しない特権の低いアカウントを使用する。
- ドメイン・アカウントを使用する場合、
- Domain Userグループのメンバである必要がある。
- 以下のサービスはPerformanceLogUser?セキュリティ・グループのメンバである必要がある。
- CRMのサービスの実行アカウントとして使用したアカウントは、
CRMのユーザとしては追加できない。
Webサイトの選択 †
E-mail Routerの設定の指定 †
[E-mail Routerの設定の指定]ページの[電子メール ルーター サーバー名]ボックスに
- E-mail Routerをインストールするコンピュータの名前を入力。
- インストールしない場合、後で構成する場合、空欄のままとする。
組織の設定 †
[組織の設定の指定]ページ
- [表示名](完了後変更不可)
- [一意なデータベース名](完了後変更不可)
- 表示名が使用される。
- データベース名はURLにも使用される。
- 従って、短めに設定したほうが良い。
- 以下は適用される制限事項
- スペース拡張文字は使用できない。
- 名前は展開において一意である必要がある。
- 名前の最大長は30文字(英数字とハイフン)。
- [ISO通貨コード](完了後変更不可・・・基本通貨の名・記号は変更可能)
- [SQL照合順序](完了後変更不可)
Reporting Servicesサーバーを指定 †
[Reporting Servicesサーバーを指定]ページで
- レポート・マネージャのURLではなく、
- レポート・サーバーのURLを入力する。
その他 †
- カスタマー・エクスペリエンスの向上への協力
- Microsoft Update基本設定の選択
- システムのチェック
- サービス中断の警告
- 準備の完了→インストール→完了
コマンドラインでインストール †
XML構成ファイルをコマンドライン・パラメタでセットアッププログラムに渡す。
- Dynamics CRMサーバー
- Dynamics CRMレポート拡張機能
- Outlook用Dynamics CRM
- E-Mail Router
構成 †
ユーザ †
アクセスモード †
- 管理
- 管理専用
- CAL不要
- 基本3モジュールにアクセス出来ない。
- 読取り
- Basic、デバイスBasicのユーザのみ使用可能。
IEのセキュリティ・ゾーン †
ケルベロス認証が通るように
通常は、
にIEのセキュリティ・ゾーンを設定する。
CRM Webサイト †
- セットアップ・プログラムでIISにWebサイトをセットアップする。
- 既存のWebサイトの使用も可能(HTTPSを使用する場合は、こちらの事前作成が必要)。
- ADFSと同居の場合、
ADFSが優先使用する「既定の Web サイト」をCRMで使用しないこと。
ポート番号 †
セットアップ中に「新しいWebサイトの作成」オプションを選択した場合、
- WebサイトのTCPポート番号を指定できる。
- それ以外の場合は5555ポートが使用される。
ホストヘッダーが構成されていない限り、
ユーザはCRMに接続するポート番号を知る必要がある。
サポートされるサーバ ・トポロジ †
単一サーバー展開 †
以下を同居する構成。
障害回復の観点からは推奨されない。
なお、Active Directory、ドメイン サービス (AD DS)の
ドメインコントローラ同居の単一サーバー展開はサポートされない。
複数サーバー展開 †
パフォーマンスとスケーラビリティを向上。
インストール後のタスク †
レポート拡張機能のインストール †
最後の段階でDynamics CRMレポート拡張機能がインストールされなかった場合。
インターネット展開用の構成(IFD) †
※ Internet facing deployment (IFD)
後述?
言語パックのインストール †
参考 †