Open棟梁Project - マイクロソフト系技術情報 Wiki
目次  †
概要  †
システムのバックアップ  †
システムのバックアップについて。
システムのバックアップの概要  †
システムのバックアップとしては、システム・ドライブ丸ごとバックアップが簡単ではある。
#システム・データベースはシステム・ドライブ上にある前提。
もう少しきめ細やかにバックアップしたい場合、システム・ドライブ丸ごとではなく、システム・データベースを別途バックアップする。
#例えば、システム・データベースのmsdbにオンライン・バックアップのバックアップ・カタログを持っているため、これがなくなるとリストアが難しくなる。
システム設定は、基本的にシステム・データベースをリストアすれば同じになる。
#SQL Serverの設定はsp_configure (Transact-SQL)などで確認可能
ただし、すべての設定が、システム・データベースにあるとは限らないので、OS、SQL Serverインストール手順や、構築手順上の設定は控えておく。
バックアップの履歴を使用したリストア  †
バックアップと復元の履歴に対する最新の変更情報の損失リスクを回避するために、頻繁に msdb をバックアップしておく。
バックアップする必要があるシステム データベース  †
バックアップする必要があるシステム データベースの詳細については、「システム データベースのバックアップと復元 (SQL Server)」を参照。
システム データベースのリストア手順  †
以下は、データだけではなく、システム丸ごと壊れた場合のリストア手順となっているが、
ユーザー データベースのリストアの前に、システム・データベースをリストアすれば、
msdbのオンライン・バックアップや部分バックアップのバックアップ・カタログを利用できる。
Microsoft SQL Server Japan Support Team Blog - Site Home - MSDN Blogs
http://blogs.msdn.com/b/jpsql/archive/2013/08/16/10442187.aspx
- 新しいマシンに SQL Server をインストールします。
 
- 新しいマシンの任意のフォルダに、旧マシンで取得したバックアップ ファイルをコピーします。
 
- コマンド プロンプトを起動し、下記のコマンドを実行してユーザー データベース (test) をリストアします。
 
- 構成マネージャから SQL Server サービスを 停止します。SQL Server Agent サービスなど、
SQL Server 関連の他のサービスが起動している場合は、それらのサービスもすべて停止します。 
- コマンド プロンプトを起動し、下記のコマンドを実行して SQL Server をシングルインスタンスモードで起動します。
 
- もう一つコマンドプロンプトを起動し、下記のコマンドを実行して master データベースをリストアします。
 
- 構成マネージャから SQL Server サービスを起動します。
 
- コマンド プロンプトを起動し、下記のコマンドを実行して msdb データベースをリストアします。
 
- 続けて、下記のコマンドを実行して  model データベースをリストアします。
 
- 構成マネージャから SQL Server サービスを再起動します。
 
- 構成マネージャから SQL Server Agent サービスなど、SQL Server 関連の他のサービスを起動します。
 
データのバックアップ  †
データのバックアップについて。
オフライン・バックアップ  †
デタッチ後のファイル バックアップ
- ファイルまたは「ファイル グループ」のバックアップ
 
- コピーのみのバックアップ (SQL Server)
 
参考  †
オンライン・バックアップ  †
DBMSの機能を使用したオンライン・バックアップ  †
次の特徴がある。
- DBを停止し、ファイルを閉じる必要がない。
 
- バックアップ中にデータを変更できる。
 
- また、この変更分もバックアップされる。
 
- 制限されるアクティビティ
- DBの作成、変更
 
- DBの拡張処理、圧縮処理
 
- インデックスの作成
 
- その他、「トランザクション ログ」に記録されない操作
 
 
次の種類がある。
- 完全バックアップ
 
- 差分バックアップ
 
- トランザクション ログ バックアップ(増分バックアップに相当する)
 
復旧モデルによって選択可能なオンライン・バックアップ方式が変わる。
- 復旧モデル
- 復旧モデルによってトランザクション・ログの出力が変わる。
 
- これによって選択可能なオンライン・バックアップ方式が変わる。
 
- 復旧モデルに関する詳細はこちらを参照。
 
 
VSSの機能を使用したファイル バックアップ  †
部分バックアップと段階的リストア  †
データの部分バックアップと段階的リストアについて。
部分バックアップ  †
部分バックアップは、1 つ以上の読み取り専用のファイル グループを含む
非常に大きなデータベースをバックアップする場合の柔軟性を向上するために、
(読み取り専用のファイル グループを除外してバックアップする等)
単純復旧モデルで使用することを目的としています。
- 部分バックアップはデータベースの完全バックアップに似ていますが、
部分バックアップには一部のファイル グループが含まれません。 
- 読み取り/書き込み可能なデータベースの場合、
- プライマリ ファイル グループのデータ、
 
- 読み取り/書き込み可能なファイル グループのデータ、
 
- および必要に応じて指定された読み取り専用ファイルのデータです。
 
 
- 読み取り専用データベースの部分バックアップには、
プライマリ ファイル グループのみが含まれます。 
- 部分バックアップは、部分的な差分バックアップの差分ベースとして使用できます。
 
段階的リストア  †
- 破損したファイル グループだけリストアし、
データベースをオンラインにする(完全復旧モデル)。 
参考  †
時間短縮方法  †
データのバックアップ・リストアの時間短縮方法について。
バックアップ  †
- オンライン・バックアップ
- 完全バックアップ+差分バックアップ
 
- 完全バックアップ+トランザクション ログ バックアップ(完全復旧モデル)
 
 
- ファイル・グループ分割、ファイル・グループ毎のバックアップ
- 部分バックアップ+差分バックアップ(単純復旧モデル)
 
- ファイル バックアップ
 
 
リストア  †
- ファイル・グループ分割、ファイル・グループ毎のリストア
 
- 完全バックアップ+トランザクション ログ バックアップから
破損したファイル グループだけリストア(完全復旧モデル) 
- 部分バックアップ+差分バックアップからリストア(単純復旧モデル)
 
- ファイル バックアップからリストア
 
サマリ  †
バックアップ時間の短縮方法として、
- 部分バックアップと
 
- トランザクション ログ バックアップは
 
併用できない模様。
ただし、
部分バックアップ+差分バックアップ
であれば段階的リストアで併用可能。
参考  †
Tags: :データアクセス, :SQL Server, :障害対応