Open棟梁Project - マイクロソフト系技術情報 Wiki
目次 †
概要 †
SCVMM 機能一覧を纏めている。
機能一覧 †
SCVMM自身もWSFC対応された。
管理サーバー †
SCVMMの主要な役割を提供する。
管理データベース †
SQL Serverで構成され、SCVMMの構成情報や管理状態情報を格納する。
管理コンソール †
VMM管理サーバーと接続して、仮想マシンや物理ホストの管理を行う管理者用のGUIツール。
セルフサービスポータル †
エンドユーザー向けのWebサイト。
ライブラリ †
- VHD
- VMテンプレート
- サービス・テンプレート
- プロファイル
- ISOイメージファイル
- インストールファイル
- スクリプト
等の仮想マシン作成に必要なリソースを一元管理する。
プロビジョニング †
事前に仮想マシンのテンプレート(VHD)を用意しておき、
ユーザから要求があった場合や障害時などに、動的に仮想マシン(VHD)を作成する。
自動ワークロード分散(PRO機能) †
- 概要
- 動的にホスト・ゲストの利用状況を判断し、
負荷に偏りがある場合は、最適な環境へ仮想マシンを移動して負荷を分散する。
- 仮想マシンの移動の仕組みはライブ・マイグレーションを使用している。
- サポート
- SCOMとSCVMMの組み合わせでサポート。
- SCOMのPROと呼ばれるリソース最適化機能を利用
- リソース使用状況に問題があった場合、「PRO ヒント」をSCVMM に通知
動的最適化 †
動的最適化(DO:Dynamic Optimization)
自動ワークロード分散(PRO機能)の後継
設定内容
- 動的最適化の有効化
- 移行の間隔(既定は10分間隔)
- リソースの閾値
- 電力最適化の有効化
ベアメタル展開 †
ホストOSノードの追加に迅速に対応する。
ホスト クラスター等の追加にも対応とのこと。
クラスタを追加か?クラスタ内に追加か?は不明。
ホストOSの展開プロセス †
- アウトオブバンド管理(OOB)のサーバを検出し、
PxEブート機能を使用してベアメタル・サーバが再起動される。
- ベアメタル・サーバは、管理サーバの役割として、VMMに追加されたWDSサーバを検索する。
WDSサーバにはVMMプロバイダが搭載され、このプロバイダがVMMプロビジョニンング・ツールを
使用して起動されたベアメタル・サーバからのPxE要求を管理する。
- WDSサーバ上のVMMプロバイダは、VMMサーバとして接続して、
ベアメタル・サーバに管理対象ホストを展開する権限があることを確認する。
- ベアメタル・サーバがVMMで認証されると、WindwosPEイメージがこのサーバにダウンロードされる。
このイメージには、ベアメタル・サーバへのOSシステムの展開を制御するVMMエージェントが含まれる。
- VMMエージェントは、ファームウェアの更新、RAIDの構成および、
パーティションの構成とフォーマットを指定できる汎用的なコマンド・スクリプトを実行する。
- 仮想ハードディスク(VHD)が、ライブラリからホストOS上にダウンロードされる。
よって、ベアメタル展開においてはVHDからのブートが使用される。
- ホスト特有のドライバがある場合は、ライブラリ・サーバからダウンロードされる。
- 展開後のカスタマイズが実行される。カスタマイズはSysprepのセットアップ・プロセスを使用し、
サーバ用の設定(サーバ名など)や、ドメイン参加などのオプションがある。
- Hyper-Vの役割をインストールし、有効化する。
ネットワーク設定 †
- Hyper-V 2012からネットワーク仮想化(NVGRE)もサポートする。
- SCVMMでは、ネットワーク設定を抽象化して扱う。
これにより、ネットワーク仮想化なども管理しやすい。
・VM(仮想NIC)
↓・↑
・VMネットワーク(抽象的なもの)
↓・↑
・論理ネットワーク(ファブリック)
↓・↑
・仮想スイッチ(外部)
↓・↑
・物理ネットワーク
VMネットワーク †
- 仮想マシンの接続するネットワークである。
- ネットワーク仮想化しているとは限らない。
論理ネットワーク †
論理ネットワーク(ファブリック)
- 物理リソースへのマッピングの役割を担う。
- VMネットワークである仮想スイッチ(外部)と接続する。
IPアドレス・プール †
以下を回収・配布(チェックイン・チェックアウト)。
- IPアドレス範囲
- DHCPと異なりIPアドレスを静的に配布する。
- 以下の両方をターゲットに出来るがプールは別になる。
- Provider Address
- Customer Address
- TCP/IPオプション
- 既定のゲートウェイ・アドレス
- DNSサーバ・アドレス
- DNSサフィックス
- WINSサーバアドレス
物理スイッチも含めたSDN †
今後サポートされる見込み。
物理スイッチとSCVMMが連携可能になれば、
SCVMMから各スイッチ(Top of Rack)の管理も可能になる。
VMテンプレート †
VMWと比べると、VMMでは、後からテンプレートに
カスタマイズを組み込める(モジュール化されるイメージ)。
これらはライブラリ上に配置する。
固有情報(SIDやドライバ情報など)を削除
H/Wプロファイル †
VMに割り当てるH/Wの構成情報で、
テンプレートからVMを作成する際の規定値となる。
(ラージ・インスタンス、スモール・インスタンス的な構成情報)
ゲストOSプロファイル †
Sysprep応答ファイルとして機能する。
SysprepによるWindowsミニセットアップの処理を自動化する。
- VM展開後のドメイン参加まで自動化することができる。
- 導入されていない機能や役割を展開時に導入することもできる。
サービス展開 †
System Center 2012では、仮想マシンの展開に留まらず、
システム・サービスとしての展開をサポートする(Paas風機能)
SQL Serverプロファイル †
SQL Serverインスタンスを展開後に自動作成する。
(SQL Server 2008 R2から)
アプリケーション・プロファイル †
- SQL Serverデータ層アプリケーション(SQL DAC)
DACは、アプリケーションが使用する
データベースとインスタンスの全てのオブジェクトを含む。
- Webアプリケーション(IIS Web deploy対応パッケージ)
Microsoft Web配置ツールを使用してWebアプリケーションをパッケージ化し展開する。
- Webベース・アプリケーション・コンテンツ
- Webサイト
- 証明書
- レジストリ
サービス・テンプレート †
以下を組み合わせてサービス・テンプレートを構成できる。
- サービス・テンプレート
- VMテンプレート
- VHDファイル(Sysprep済み)
- H/Wプロファイル
- ゲストOSプロファイル
- SQL Serverプロファイル
- アプリケーション・プロファイル
また、このサービス・テンプレートを複数を組み合わせることで、
複数のVMから構成されるサービスを構成できる。
クラウド化 †
ベアメタル展開 †
最新のVMMは、NIC定義や分類、ホストのベアメタル展開、
そしてフェールオーバ・クラスタの管理まで管理できるようになったため、
VMMを利用して
- 物理マシンへのOSの自動展開
- Hyper-Vの追加
- VMM配下にホストを登録
- クラスタ環境へのホスト追加
を自動化することが可能になった。
運用コスト削減や時間削減を考えると、
このベアメタル展開が主流になる可能性がある。
今後の機能拡充 †
今後、
- クラウド・ポータル
- 仮想環境の管理機能
- それぞれのモジュール
などが連動して拡張されていく(e.g. NWスイッチのAdapter)。
- クラウド・ポータル
- Azure Pack
- App Controller
- System Center
- SCVMM
- Service Provider Foundation
- 機器
- 余談
- ポータル+Service Provider Foundation
(≒ OpenStack?、CloudStack?のコア部分の規格)