マイクロソフト系技術情報 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。

目次

概要

サーバ更改(バージョン・アップ移行)のケース

共通的な変更点

2003 → 2008

移行パス

インプレースアップグレードがサポートされている。

こちらがサポートされているとだいぶ楽だが、
周辺のソフトウェアもアップグレードされたOSでサポートされている必要がある。

Windows Server 2003は、Windows Server 2008 R2までのインプレースアップグレードがサポートされている。ただし、次のような要件がある。

インプレースアップグレードがサポートされていない。

再構築が必要になる。

・・・その理由は、Windows Server 2003からWindows Server 2012 R2へのインプレースアップグレードがサポートされていないからだ。

2003 ---> 2008 ---> 2012

2003 ---> 2008 ---> 2012というインプレースアップグレードも考えられるが、2003、2008が32bitの時は、このアップグレードパスは成立しない。

サーバ・アプリケーション

種々の要件から、サーバ・アプリケーションの移行が可能か調査が必要になる。

移行ツール

移行ツールは探せばあるものも多い。

ただし、Microsoftは、移行を支援するツールは出しても、
差異を明確にした資料、設定値を移行する資料は、出さない
(単純にマップできず、説明も難しいためと思われる)。

シェル(スクリプト)の移行

WSHとCMDの構文は、2003→2008でもほぼ変わりません(違いが探せないくらい)。
従って、移行性は、その中でどのようなコマンド、API類を使用しているかに100%依存する。

業務系スクリプトの移行性

WSHでADODBやoo4oなどのCOM系データプロバイダを使用した
業務処理のスクリプトの場合、ほぼストコンで問題も少ない。

基盤系・運用系スクリプト

OSやミドルウェアの提供するコマンド、API類を使用した基盤系・運用系スクリプトの場合、
#WSHから利用できるAPIはCOMインターフェイスに限定される。
バージョン・アップによるインターフェイス・ミドルウェア変更により
スクリプト修正の負荷が増加する可能性がある。

また、これらの基盤系・運用系スクリプトのテストでは、特にWMIのスタブ開発は困難であるため、
#WMIを使用している場合、WMIクエリに対応したスタブを作成する必要があるが実質的に不可能。
これらのスクリプトのテストには、OSやミドルウェアを含め構築済みの環境を準備しておく必要がある。

移行性の確認

再構築の場合

OSパラメタの移行

基本方針

変更点

変更もあるので、ガイドラインに従うか、個別に変更を確認した方が良い。

e.g.

マップが違う

e.g.

では、対応付けが困難なほど変更されており、
この部分のパラメタ・シートの流用は困難。
file機能・役割(2003→2008R2).xlsx参照)

firewall

firewall関係は、大きく変わっている。

2008から、

などのプロファイルができた。

netsh firewall xxx コマンドは、ほぼ役に立たなくなっていて、
netsh advfirewall firewall xxx に変わっている。

MSCS/WSFC

こちらを参照。

ハードウェア

NIC

NIC設定はNICのドライバに依存する。
従って、物理移行や、仮想化でパラメタが変更される可能性あり。

ベンチマークツール

ベンチマークツール

構成変更

ライセンス変更

ライセンスが変更になるケースがある。

e.g.

IIS の リモートデスクトップWeb接続 (ActiveXとサンプルページ)が有効のサーバがあるが、
2008R2 では、リモートデスクトップWebアクセス に含まれる、と思われる。
この役割・機能に変更する場合、リモートデスクトップ は、RDS CAL が必要なので、
要件とライセンスについて、検討が必要になる可能性がある。

仮想化

物理の2003の構成パラメタを、そのまま仮想(ゲストOS)の2008R2の構成パラメタへ変換しよう、
など考えないで、移行の全体像をよく検討してから、細部のパラメタをどうするか、検討する。


Tags: :Windows, :移行


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