Open棟梁Project - マイクロソフト系技術情報 Wiki

-[[戻る>移行・マイグレーション]]

* 目次 [#f0009d86]
#contents

*概要 [#t1b50036]
サーバ更改(バージョン・アップ移行)のケース

*共通的な変更点 [#y9f8bbda]

**2003→2008 [#h7434e7f]
-UAC
-Session0分離
-パス

*移行ツール [#g77fbf88]
移行ツールは探せばあるものも多い。

-XXXX Migration Tool (XXXXMT)
--IISMT
--ADMT
--.etc

ただし、Microsoftは、移行を支援するツールは出しても、~
差異を明確にした資料、設定値を移行する資料は、出さない~
(単純にマップできず、説明も難しいためと思われる)。

-[[Windows OSの設計思想]]

*シェル(スクリプト)の移行 [#d8b4342a]
WSHとCMDの構文は、2003→2008でもほぼ変わりません(違いが探せないくらい)。~
従って、移行性は、その中でどのようなコマンド、API類を使用しているかに100%依存する。

**業務系スクリプトの移行性 [#n156bfdf]
WSHでADODBやoo4oなどのCOM系データプロバイダを使用した~
業務処理のスクリプトの場合、ほぼストコンで問題も少ない。

**基盤系・運用系スクリプト [#f027feeb]
OSやミドルウェアの提供するコマンド、API類を使用した基盤系・運用系スクリプトの場合、~
#WSHから利用できるAPIはCOMインターフェイスに限定される。~
バージョン・アップによるインターフェイス・ミドルウェア変更により~
スクリプト修正の負荷が増加する可能性がある。

また、これらの基盤系・運用系スクリプトのテストでは、特にWMIのスタブ開発は困難であるため、~
#WMIを使用している場合、WMIクエリに対応したスタブを作成する必要があるが実質的に不可能。~
これらのスクリプトのテストには、OSやミドルウェアを含め構築済みの環境を準備しておく必要がある。

-WMIを使うスクリプトを簡単に作成する - @IT~
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/756wmicreator/wmicreator.html

***移行性の確認 [#n07dcb11]
-WSHであれば、OSやミドルウェアの提供するCOMインターフェイスのAPIを使用している~
箇所のインターフェイス変更によりWSHのポーティングが必要になる可能性がある。~
従って、この部分をグレップで検索して引っ掛けて、個々に確認すると良い。

-検索キーワード

--COM
---CreateObject(プログラム IDからCOMオブジェクトを生成するAPI)~
CUI系もCreateObject("WScript.Shell")で引っかかる。

--WMI

---GetObject(ファイルからCOMオブジェクトを生成するAPI)

---cimv2(OSのWMI名前空間)
>WMIの名前空間 - bnote~
http://www.bnote.net/windows/wsh/wmi04_namespace.shtml

---select from(WMIクエリ)~
>WMI クエリ~
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms186146.aspx~
WMI クエリ言語~
http://technet.microsoft.com/ja-jp/scriptcenter/ff742859.aspx

*基盤更改 [#a920ffb4]
**OSパラメタの移行 [#nd909b55]

***基本方針 [#rb69bc44]

-パラメタをそのまま2003→2008R2に変換するのは困難な所もある(既定値が違う、マップが違う)
--GUIの表記では、OSバージョンで揺らぎがあるので、一致する項目を、画面上から探すのは難しい。
--なので、要件一覧や機能一覧などから、「必要な機能」と言う要件の観点から見ることも必要。

-2003と同じに.. ではなく、2008R2 の既定、に加えて、何が必要か?を検討すべき。
-ただし、お客様としては、現行パラメタ踏襲により、リスク回避したいという意向もある。
-ただし、過去事例からOSのTCP/IPスタックの実装が変わっている等の変更もあるようなので、~
現行パラメタ踏襲で問題が全く起きないとは言い切れない。

***変更点 [#j4b894ca]
変更もあるので、ガイドラインに従うか、個別に変更を確認した方が良い。

e.g.

-Windows Server 2008 R2 のパフォーマンス チューニングに関するガイドライン~
http://technet.microsoft.com/ja-jp/windowsserver/ff657837.aspx
>メモ: Windows Server 2003/Windows Server 2008 と Windows Server 2008 R2 では、~
レジストリ設定とチューニング パラメーターが大幅に異なっています。~
予期しない結果にならないように、最新のチューニング ガイドラインを使用してください。

-Windowsページファイル設定の正しい方法とその理由  ライフハッカー[日本版]~
http://www.lifehacker.jp/2009/12/091216windowspagefile.html
>Vista以降ではpagefileチューニングは自動化されている→自動パラメータ

-セキュリティポリシー
--変更点
---既定値が変わっている可能性がある。~
構成しない場合、既定値はクライアント依存。
---選択肢の増減~
ドメインの機能レベル、バージョンで異なる。

--参考
---[[グループポリシー設定リスト]]
---ローカルポリシー
>Download Group Policy Settings Reference for Windows and Windows Server from Official Microsoft Download Center~
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=25250

-IEの設定
--インターネットオプションの設定をエクスポートする方法等 - ゆず日記~
http://yuzuemon.hatenablog.com/entry/20110510/1305043925
>レジストリのエスクポート&Diffで設定値を調査できるようですが、~
OS、IEバージョン違いでどこまでパラメタが一致しているか?の確認も必要。~
差異が大きい場合は、元パラメタを参考に設定し直しという事になる。

***マップが違う [#i174787a]

e.g.

-2003のWindowsコンポーネントと、
-2008のサーバーの役割と機能

では、対応付けが困難なほど変更されており、~
この部分のパラメタ・シートの流用は困難。~
(&ref(機能・役割(2003→2008R2).xlsx);参照)

***firewall [#hca22eaa]
firewall関係は、大きく変わっている。~

2008から、

-ドメイン(社内)
-プライベート
-パブリック

などのプロファイルができた。

netsh firewall xxx コマンドは、ほぼ役に立たなくなっていて、~
netsh advfirewall firewall xxx に変わっている。

***MSCS/WSFC [#n8762f67]
[[こちら>MSCS/WSFC#c31e9ee4]]を参照。

**ハードウェア [#n65fd40c]

***NIC [#ge2b0276]
NIC設定はNICのドライバに依存する。~
従って、物理移行や、仮想化でパラメタが変更される可能性あり。

***ベンチマークツール [#v3c72e4b]
ベンチマークツール

**構成変更 [#sc6eed67]
***ライセンス変更 [#f548b650]
ライセンスが変更になるケースがある。

e.g.

>IIS の リモートデスクトップWeb接続 (ActiveXとサンプルページ)が有効のサーバがあるが、~
2008R2 では、リモートデスクトップWebアクセス に含まれる、と思われる。~
この役割・機能に変更する場合、リモートデスクトップ は、RDS CAL が必要なので、~
要件とライセンスについて、検討が必要になる可能性がある。

***仮想化 [#o3b4535b]
物理の2003の構成パラメタを、そのまま仮想(ゲストOS)の2008R2の構成パラメタへ変換しよう、~
など考えないで、移行の全体像をよく検討してから、細部のパラメタをどうするか、検討する。

-物理、仮想、どちらで、なにを行うか、行えるか(特に、ネットワークとストレージ)。
--ゲストOS上でのNICのチーミング方法の変更(ホスト側のチーミング機能を利用)。
--ゲストOS上でテープ・ドライブを使用できない(バックアップ方法の変更)。

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