[[Open棟梁Project>http://opentouryo.osscons.jp/]] - [[マイクロソフト系技術情報 Wiki>http://techinfoofmicrosofttech.osscons.jp/]] -[[戻る>移行・マイグレーション]] * 目次 [#f0009d86] #contents *概要 [#t1b50036] サーバ更改(バージョン・アップ移行)のケース *共通的な変更点 [#y9f8bbda] **2003 → 2008 [#h7434e7f] -[[UAC]] -Session0分離 -パス(e.g. %USERPROFILE%) *移行パス [#b9ae6ad3] **インプレースアップグレードがサポートされている。 [#h0cb3558] こちらがサポートされているとだいぶ楽だが、~ 周辺のソフトウェアもアップグレードされたOSでサポートされている必要がある。 -今から始めるWindows Server 2003移行のススメ(4):~ Windows Server移行ツール/FSMTでファイルサーバーを移行する - @IT~ http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1406/30/news017.html >Windows Server 2003は、Windows Server 2008 R2までのインプレースアップグレードがサポートされている。ただし、次のような要件がある。 --「Service Pack(SP)2」が適用されていないWindows Server 2003はサポートしない --異なるアーキテクチャ間のインプレースアップグレード(x86からx64など)はサポートしない --異なる言語間のインプレースアップグレード(英語からドイツ語など)はサポートしない --異なるエディション間のアップグレード(例えば、Windows Server 2008 Foundation SKUからWindows Server 2008 Datacenter SKU)はサポートしない --種類が異なるビルド間のインプレースアップグレードはサポートしない **インプレースアップグレードがサポートされていない。 [#hd1a0148] [[再構築>#a920ffb4]]が必要になる。 -今から始めるWindows Server 2003移行のススメ(4):~ Windows Server移行ツール/FSMTでファイルサーバーを移行する - @IT~ http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1406/30/news017.html >・・・その理由は、Windows Server 2003からWindows Server 2012 R2へのインプレースアップグレードがサポートされていないからだ。 ***2003 ---> 2008 ---> 2012 [#nba04d38] 2003 ---> 2008 ---> 2012というインプレースアップグレードも考えられるが、2003、2008が32bitの時は、このアップグレードパスは成立しない。 -マイクロソフト認定トレーナーが教える、Windows Server 2012 マイグレーションの手引き - (page 3) - ZDNet Japan~ http://japan.zdnet.com/extra/windows_server_2012/35029010/3/ >Windows Server 2012へインプレースアップグレードができるのは、既存のOSがWindows Server 2008 R2、または64ビット版のWindows Server 2008だけである。~ 既存のOSがWindows Server 2003以前、または32ビット版の場合は、インプレースアップグレードができないため、新しいハードウェアに移行する方法をとる必要がある。 ***サーバ・アプリケーション [#paa48034] 種々の要件から、サーバ・アプリケーションの移行が可能か調査が必要になる。 -[[Active Directory(移行)]] -[[SQL Server のアップグレードと移行]] *移行ツール [#g77fbf88] 移行ツールは探せばあるものも多い。 -XXXX Migration Tool (XXXXMT) --IISMT --ADMT --.etc ただし、Microsoftは、移行を支援するツールは出しても、~ 差異を明確にした資料、設定値を移行する資料は、出さない~ (単純にマップできず、説明も難しいためと思われる)。 -[[Windows OSの設計思想]] *シェル(スクリプト)の移行 [#d8b4342a] WSHとCMDの構文は、2003→2008でもほぼ変わりません(違いが探せないくらい)。~ 従って、移行性は、その中でどのようなコマンド、API類を使用しているかに100%依存する。 **業務系スクリプトの移行性 [#n156bfdf] WSHでADODBやoo4oなどのCOM系データプロバイダを使用した~ 業務処理のスクリプトの場合、ほぼストコンで問題も少ない。 **基盤系・運用系スクリプト [#f027feeb] OSやミドルウェアの提供するコマンド、API類を使用した基盤系・運用系スクリプトの場合、~ #WSHから利用できるAPIはCOMインターフェイスに限定される。~ バージョン・アップによるインターフェイス・ミドルウェア変更により~ スクリプト修正の負荷が増加する可能性がある。 また、これらの基盤系・運用系スクリプトのテストでは、特にWMIのスタブ開発は困難であるため、~ #WMIを使用している場合、WMIクエリに対応したスタブを作成する必要があるが実質的に不可能。~ これらのスクリプトのテストには、OSやミドルウェアを含め構築済みの環境を準備しておく必要がある。 -WMIを使うスクリプトを簡単に作成する - @IT~ http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/756wmicreator/wmicreator.html ***移行性の確認 [#n07dcb11] -WSHであれば、OSやミドルウェアの提供するCOMインターフェイスのAPIを使用している~ 箇所のインターフェイス変更によりWSHのポーティングが必要になる可能性がある。~ 従って、この部分をグレップで検索して引っ掛けて、個々に確認すると良い。 -検索キーワード --COM ---CreateObject(プログラム IDからCOMオブジェクトを生成するAPI)~ CUI系もCreateObject("WScript.Shell")で引っかかる。 --WMI ---GetObject(ファイルからCOMオブジェクトを生成するAPI) ---cimv2(OSのWMI名前空間) >WMIの名前空間 - bnote~ http://www.bnote.net/windows/wsh/wmi04_namespace.shtml ---select from(WMIクエリ)~ >WMI クエリ~ http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms186146.aspx~ WMI クエリ言語~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/scriptcenter/ff742859.aspx *再構築の場合 [#a920ffb4] **OSパラメタの移行 [#nd909b55] ***基本方針 [#rb69bc44] -パラメタをそのまま2003→2008R2に変換するのは困難な所もある(既定値が違う、マップが違う) --GUIの表記では、OSバージョンで揺らぎがあるので、一致する項目を、画面上から探すのは難しい。 --なので、要件一覧や機能一覧などから、「必要な機能」と言う要件の観点から見ることも必要。 -2003と同じに.. ではなく、2008R2 の既定、に加えて、何が必要か?を検討すべき。 -ただし、お客様としては、現行パラメタ踏襲により、リスク回避したいという意向もある。 -ただし、過去事例からOSのTCP/IPスタックの実装が変わっている等の変更もあるようなので、~ 現行パラメタ踏襲で問題が全く起きないとは言い切れない。 ***変更点 [#j4b894ca] 変更もあるので、ガイドラインに従うか、個別に変更を確認した方が良い。 e.g. -Windows Server 2008 R2 のパフォーマンス チューニングに関するガイドライン~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/windowsserver/ff657837.aspx >メモ: Windows Server 2003/Windows Server 2008 と Windows Server 2008 R2 では、~ レジストリ設定とチューニング パラメーターが大幅に異なっています。~ 予期しない結果にならないように、最新のチューニング ガイドラインを使用してください。 -Windowsページファイル設定の正しい方法とその理由 ライフハッカー[日本版]~ http://www.lifehacker.jp/2009/12/091216windowspagefile.html >Vista以降ではpagefileチューニングは自動化されている→自動パラメータ -セキュリティポリシー --変更点 ---既定値が変わっている可能性がある。~ 構成しない場合、既定値はクライアント依存。 ---選択肢の増減~ ドメインの機能レベル、バージョンで異なる。 --参考 ---[[グループポリシー設定リスト]] ---ローカルポリシー >Download Group Policy Settings Reference for Windows and Windows Server from Official Microsoft Download Center~ http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=25250 -IEの設定 --インターネットオプションの設定をエクスポートする方法等 - ゆず日記~ http://yuzuemon.hatenablog.com/entry/20110510/1305043925 >レジストリのエスクポート&Diffで設定値を調査できるようですが、~ OS、IEバージョン違いでどこまでパラメタが一致しているか?の確認も必要。~ 差異が大きい場合は、元パラメタを参考に設定し直しという事になる。 ***マップが違う [#i174787a] e.g. -2003のWindowsコンポーネントと、 -2008のサーバーの役割と機能 では、対応付けが困難なほど変更されており、~ この部分のパラメタ・シートの流用は困難。~ (&ref(機能・役割(2003→2008R2).xlsx);参照) ***firewall [#hca22eaa] firewall関係は、大きく変わっている。~ 2008から、 -ドメイン(社内) -プライベート -パブリック などのプロファイルができた。 netsh firewall xxx コマンドは、ほぼ役に立たなくなっていて、~ netsh advfirewall firewall xxx に変わっている。 ***MSCS/WSFC [#n8762f67] [[こちら>MSCS/WSFC#c31e9ee4]]を参照。 **ハードウェア [#n65fd40c] ***NIC [#ge2b0276] NIC設定はNICのドライバに依存する。~ 従って、物理移行や、仮想化でパラメタが変更される可能性あり。 ***ベンチマークツール [#v3c72e4b] ベンチマークツール **構成変更 [#sc6eed67] ***ライセンス変更 [#f548b650] ライセンスが変更になるケースがある。 e.g. >IIS の リモートデスクトップWeb接続 (ActiveXとサンプルページ)が有効のサーバがあるが、~ 2008R2 では、リモートデスクトップWebアクセス に含まれる、と思われる。~ この役割・機能に変更する場合、リモートデスクトップ は、RDS CAL が必要なので、~ 要件とライセンスについて、検討が必要になる可能性がある。 ***仮想化 [#o3b4535b] 物理の2003の構成パラメタを、そのまま仮想(ゲストOS)の2008R2の構成パラメタへ変換しよう、~ など考えないで、移行の全体像をよく検討してから、細部のパラメタをどうするか、検討する。 -物理、仮想、どちらで、なにを行うか、行えるか(特に、ネットワークとストレージ)。 --ゲストOS上でのNICのチーミング方法の変更(ホスト側のチーミング機能を利用)。 --ゲストOS上でテープ・ドライブを使用できない(バックアップ方法の変更)。