* 目次 [#m8449836] #contents *概要 [#odd90969] 2層C/S型アプリケーションからターミナルサービスへの移行についての注意点を纏めています。 -この考え方は、Citrix Systems社のMetaFrame、XenApp等に対しても適用できます。 -Windows Server 2008からリモートデスクトップサービスと名称変更されています。 *アプリケーション [#g4de05d4] -ターミナルサービス上で動作させるアプリケーションは、~ マルチ セッション環境下で使用するアプリケーションとして設計されている必要がある。 -PDF出力(PDF出力やPDF参照)などは、可能。~ (対象アプリケーションがターミナルサービス環境下での動作をサポートしている)。 *UI [#jc42c680] **画像 [#xa7acc06] 解像度、色の設定は可能(リモート・デスクトップ接続の機能)。 **操作性 [#c3b63f79] 一部ショートカットが異なることがあります。 -リモートデスクトップで使えるショートカットキー~ Windows CMS コンテンツマネジメントシステム~ http://www.i-site.jp/item/2084.htm **SSO [#n3fd7dae] -ターミナルサービス --山市良のえぬなんとかわーるど RD Web アクセスの Web SSO のまとめ~ http://yamanxworld.blogspot.jp/2010/05/rd-web-web-sso.html --ターミナル サービスのシングル サインオン~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc772108.aspx --リモート デスクトップ サービスの RDC クライアント シングル サインオンを有効にする~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc742808.aspx -XenAPP --シングルサインオン - Citrix eDocs~ http://support.citrix.com/proddocs/topic/xenapp5fp-w2k8/nl/ja/ps-gs-overview-sso.html?locale=ja --Single Sign-On Plug-inのインストール - Citrix eDocs~ http://support.citrix.com/proddocs/topic/passwordmanager-5-0/nl/ja/pm-install-agent-install.html?locale=ja --シングルサインオンソフトウェア SRGate|日立ソリューションズ~ http://www.hitachi-solutions.co.jp/srgate/ *セッション [#cfa19f55] ココで言うセッションとは、ログイン・セッションを指します。 **セッション切断・再接続 [#nbeedbb4] タイムアウト設定があり -タイムアウト以内であれば、元のセッションに接続 -タイムアウト過ぎると、新しいセッションが起動 -ターミナルサービス --リモート・デスクトップの接続時間を制限する - @IT~ http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/709rdptimeout/rdptimeout.html --リモート デスクトップ サービスのセッションのタイムアウト設定と再接続設定を構成する~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc754272.aspx **二重起動防止処理の扱い [#f75ea550] -XenAPP --「公開アプリケーション」では、1ユーザ1インスタンスに制限可能。 --「公開デスクトップ」では複数起動を制限はアプリでの実装。 公開アプリケーションとは、RemoteAppに該当(RemoteAppでの制御は未確認)。 *リソース [#daaeddd9] ターミナルサービス系は、3層C/Sの処理方式と比べて、~ ログイン・セッション、プロセスなどの各種リソースを~ ログインしたユーザ分消費するためリソース消費量が多くなる。 **クライアント・リソース [#dac3409c] 可能であればクライアント・リソースのリダイレクトを使用する。 -クライアント・リソースのリダイレクト機能は、 --クライアントPCのローカル・リソースを、「ターミナル サーバ」側にリダイレクトする。 --これにより、例えば、クライアントPCのローカル ディスク ドライブをリダイレクトして、~ リモート デスクトップ内のエクスプローラ、アプリケーションから読み書き可能。 -リダイレクト可能なクライアントPCのローカル・リソース --ディスク・ドライブ --プリンタ --オーディオ・デバイス --シリアル・ポート ***印刷 [#d1a72b49] -ターミナルサービスからのネットワーク・プリンタへ出力 -リダイレクト機能で、クライアント・プリンタに出力。 後者の方式が推奨(印刷量が大量過ぎると、サーバ側スプーラの負荷大) **永続化 [#pca153b8] ログファイル、レジストリ、データベース等、~ ファイル・システム上の競合が発生しないか注意する。 -ファイル・フォルダが競合する場合、以下のように対応する。 --ユーザ毎にファイル名を変更する。 --C:\Documents and Settingsや、C:\Usersを使用する。 -スタンドアロンで使用していた~ RDBMS、レジストリ(階層型データベース)は、~ 水平分割するなど、データの持ち方に工夫が必要になる。 **カーネル・オブジェクトと名前空間 [#r4a3eb30] 例えば、起動数の制御は、mutexなどのWindows上の共有資源を使う。~ ただし、他人のログイン・セッションとぶつからないように、資源の名前空間に注意する。 -セッション間で共有するカーネル・オブジェクトはグローバル名前空間を使用する。 --CreateMutex~ http://chokuto.ifdef.jp/advanced/function/CreateMutex.html *性能 [#c41f74b3] **接続ユーザ数 [#x4ebc064] サーバ1台あたりの接続ユーザ数の目安 -Microsoft® Windows Server 2008 R2 Citrix XenAppにおけるHyper-V性能検証ホワイト ペーパー~ http://www.hitachi.co.jp/products/it/windows_os/engineer/pdf/Citrix_XenApp_WP.pdf **消費メモリ [#y9c56432] ターミナルサービスで消費するメモリは、 -デスクトップヒープ -アプリケーション の使用するメモリ量。 -@IT:Windows TIPS > ターミナル・サービスでアプリケーションが正しく動かない~ http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/458ts2003err/ts2003err.html **ネットワーク・トラフィックの変化 [#eba6914a] -2層C/S型では、クライアント-DB間の~ ネットワーク・トラフィックが主なボトルネックの原因になりますが、 -ターミナル・サービスでは、上記に加えて、~ クライアント-サーバ間のRDPによる画面転送の~ ネットワーク・トラフィックが主なボトルネックの原因になります。 **負荷テスト [#zd4f24fc] 多数のユーザをログインして業務負荷に相当するスクリプトなどを実行する。 -WebのHTTPリクエスト(リクエスト電文)での負荷テストとは異なる方式。 -UI操作の記録・エミュレーションと言うレベルまでの負荷テストは一般的でない模様。 -参考 --Citrix EdgeSight for Load Testing(Enterprise エディション以上)~ http://www.citrix.co.jp/products/ces/load_testing.html *参考 [#o2219b51] -Terminal Service でのアプリケーションの要件も確認。~ --Step 3 Terminal Services とアプリケーションの相性を判断する~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc268340.aspx