「[[マイクロソフト系技術情報 Wiki>http://techinfoofmicrosofttech.osscons.jp/]]」は、「[[Open棟梁Project>https://github.com/OpenTouryoProject/]]」,「[[OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会>https://www.osscons.jp/dotNetDevelopmentInfrastructure/]]」によって運営されています。

-[[戻る>Windowsネットワークの基礎知識、設定・トラブルシュート]]

* 目次 [#d31f485d]
#contents

*概要 [#p3318477]
「[[Windowsネットワークの基礎知識、設定・トラブルシュート]]」3部作の第1部。

*[[イーサネット>#d90af36c]]上のネットワーク サーバ [#pb33c7f4]
-[[イーサネット>#d90af36c]]上でネットワーク基盤として機能するネットワーク サーバ。

-これらのネットワーク基盤として機能するネットワーク サーバの機能により、
--[[IPアドレス>#r678d200]]の付与(など設定 の配布)
--[[NetBIOS]]名・[[FQDN名>#t909255c]]の名前解決
--ネットワーク リソースのグループ化、検索、認証(アクセス許可)

>などの自動化が図られ、ネットワーク、ネットワーク中の~
リソース(ファイル サーバ等)の使い易さ・管理のし易さが向上する。

#ref(NetWorkServer.png,left,nowrap,ネットワーク サーバ)

**[[IPアドレス>#r678d200]]の動的割り当て [#cdf92fd1]
[[DHCP>#h5877446]]を使用する。

**名前解決のためのサーバ [#r5482bcc]
現在の[[イーサネット>#d90af36c]]ではTCP/IPプロトコルが標準的に使われており、~
ネットワーク上でコンピュータやネットワーク機器につけられた[[名前>#x635df3d]]は、~
[[IPアドレス>#r678d200]]に変換され通信が実行される。これを名前解決と言う。

***DNSサーバ [#z2fbe35d]
-[[FQDN名>#t909255c]]を[[IPアドレス>#r678d200]]に変換する。
-[[NetBIOS]]名・[[ホスト名>#qc452143]]が対象の場合は利用できない。

***WINSサーバ [#u7ab8c7b]
-[[NetBIOS]]名を[[IPアドレス>#r678d200]]に変換する。
-[[FQDN名>#t909255c]]・[[ホスト名>#qc452143]]が対象の場合は利用できない。

-非WINS環境では、~
[[NetBIOS]]名の名前解決はWINSサーバではなく、~
[[NetBIOS]][[ブロードキャスト>#z0bca6f8]]により行われる。

-ルータを跨ぐ場合は、クライアントが存在するネットワーク内に中継機能を追加する必要がある。

***名前解決のためのファイル(クライアント) [#zd0d9fb8]
-lmhostsファイル~
[[NetBIOS]]名を[[IPアドレス>#r678d200]]に変換する。

-hostsファイル~
[[ホスト名>#qc452143]]・[[FQDN名>#t909255c]]を[[IPアドレス>#r678d200]]に変換する。

**ネットワーク資源管理のサーバ [#z2ff547a]
-ネットワーク リソースをグループ化するサーバについて纏める。
-ネットワーク リソースのグループ化の仕組みには、ワークグループとドメインがある。

***ワークグループ環境 [#y51bf172]
-[[NetBIOS]]のブラウジング機能を使用した、ネットワーク資源のグループ化の基本的な仕組み。

-ブラウジング機能
--同一ネットワーク内の同一ワーク グループに属するホストの一覧を集中管理し、~
ワーク グループ内のホストにこのホスト一覧を展開する機能。
--ブラウジング機能を提供するサーバは、ネットワーク中のホストから自動的に選定される。

***ドメイン環境 [#l37aef94]
DNSサーバ、[[ディレクトリ サービス]]、[[LDAPサーバ>LDAPプロトコルでのディレクトリ・エントリ検索処理]]、[[KDCサーバ>ケルベロス認証#i78d6009]]の機能を有する~
[[Active Directory(以下、ADと略す)のドメイン コントローラ(以下、DCと略す)>ドメイン サービス (AD DS)]]~
に管理された、より高度なネットワーク資源のグループ化の仕組み。

**ネットワーク資源 [#m0934427]
***ファイルサーバ [#f3fabb21]
***プリンタサーバ [#a3370f47]

*アドレス [#l676e55c]
-[[IPアドレス>#r678d200]]と[[MACアドレス>#wad16a9a]]の違いの1つに、ルーティング機能の有無がある。
-[[MACアドレス>#wad16a9a]]に対応するルーティング機能は存在しないため、~
[[MACアドレス>#wad16a9a]]を使用する[[イーサネット>#d90af36c]]などのネットワークで通信可能な範囲は、~
OSI参照モデルの第2層の[[ブロードキャスト>#z0bca6f8]]で名前解決できる範囲となる。

**IPアドレス [#r678d200]
***概要 [#q4c371b9]
ここでは、

-IPアドレスと
-IPルーティング
-IPアドレス割り当てに関連するネットワーク構成
-[[ネットワーク アドレス>#dbc77b5e]]とIPアドレスの割り当て
-動的割り当て、静的割り当て
-[[MACアドレス>#wad16a9a]]との関連

など、IPアドレスの基礎について説明する。

***IPアドレスとルーティング [#u7adb5c3]
-[[ブロードキャスト>#z0bca6f8]]で名前解決するようなネットワークでは、ネットワーク上に接続するノード数が増えてくると、~
名前解決のための[[ブロードキャスト>#z0bca6f8]]によるトラフィックの負担が大きくなり、ネットワークが飽和し易くなる。

-これらの問題は、IPアドレスとルータを導入し、ネットワークを分割することで解決される。
--ルータは、必要なネットワークにだけパケットを送ったり、離れた場所にあるネットワーク同士を接続したりできるので、~
トラフィックを軽減した状態で、分割されたネットワーク上のノード同士が通信できる。

***予約済みIPアドレス [#b62f25ad]
予約済みのIPアドレスについて説明する。~
これらのIPアドレスは、通常、ホストのIPアドレスとして利用できないので注意する。

-Thisネットワーク アドレス(オール0)~
[[BootP>#f5dcd7b7]]や[[DHCP>#y927ca3b]]などを使ってTCP/IPの設定を行う際に、~
自分自身を表すためのアドレスとして使用するIPアドレス。

-ネットワーク アドレス(ホスト部がオール0)~
[[ホスト部を全て0に設定したIPアドレス。ネットワーク アドレスを表す。>#dbc77b5e]]

-ローカル ループバック アドレス(127.xxx.xxx.xxx)
--自分自身を指すIPアドレス。
--ローカル ループバック アドレスを使用した通信はNICを経由しないため、NICがないPCでも利用可能である。~
同一マシン内のプロセス間通信などで利用できる。

-APIPA用のLINKLOCALアドレス
--[[DHCP>#y927ca3b]]のAPIPA機能で使用される。
--外部と接続されていないローカルな単一のネットワークだけで利用できるIPアドレスで、~
「169.254.1.0/16~169.254.254.255/16」の範囲が予約されている。

***Xキャスト用IPアドレス [#jc8c164f]
UDPで使用できる。

-リミテッド [[ブロードキャスト>#z0bca6f8]](255.255.255.255)
--ローカル ネットワークにいる、すべてのホストを対象とするOSI参照モデルの第3層の[[ブロードキャスト>#z0bca6f8]]に使用するIPアドレス。
--また、OSI参照モデルの第2層の[[ブロードキャスト>#z0bca6f8]]に使用する[[MACアドレス>#wad16a9a]]は、FF:FF:FF:FF:FF:FF である。

-ディレクティッド [[ブロードキャスト>#z0bca6f8]](ネットワーク アドレス + オール1)
--他のネットワークへ向けられたOSI参照モデルの第3層の[[ブロードキャスト>#z0bca6f8]]に使用するIPアドレス。
--対象のネットワークまでルータによってパケットが運ばれてから、ルータによってローカル ネットワークに[[ブロードキャスト>#z0bca6f8]]される。

-[[マルチキャスト>#i2cc70c4]] アドレス(224.0.0.0~239.255.255.255)
--[[マルチキャスト>#i2cc70c4]]に使用するIPアドレス。
--クラスDのアドレスが[[マルチキャスト>#i2cc70c4]] アドレスとして予約されている。
--RFCにより規定されている[[マルチキャスト>#i2cc70c4]] アドレス(グループ)を以下に示す。
|#|[[マルチキャスト>#i2cc70c4]] アドレス(グループ)|>|用途|h
|1|224.0.0.0|>|予約|
|2|224.0.0.1|>|同一サブネット上の全ノード|
|3|224.0.0.2|>|同一サブネット上の全ルータ|
|4|224.0.0.4|ルーティング プロトコル|DVMRP|
|5|224.0.0.5|~|OSPF|
|6|224.0.0.6|~|OSPF version2|
|7|224.0.0.9|~|RIP version2|

--[[マルチキャスト>#i2cc70c4]] アドレスに対応する[[MACアドレス>#wad16a9a]]もある
---この[[MACアドレス>#wad16a9a]]は、[[マルチキャスト>#i2cc70c4]]受信者に設定されたホストのNICに自動的に追加される。
---これについては本ドキュメントでは割愛する。

**IPアドレスの割当 [#y30e557d]

***プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレス [#c75d733a]

-プライベートIPアドレス~
プライベートIPアドレスは各組織内だけで~
自由に使うことが許可されたIPアドレスで、以下の範囲が利用できる。

|#|クラス|>|>|クラスに対応するホスト アドレスの範囲|-|>|>|プライベートIPアドレスの範囲|h
|1|クラスA|0.0.0.0|~|127.255.255.255|のうち|10.0.0.0|~|10.255.255.255|
|2|クラスB|128.0.0.0|~|191.255.255.255|~|172.16.0.0|~|172.31.255.255|
|3|クラスC|192.0.0.0|~|223.255.255.255|~|192.168.0.0|~|192.168.255.255|

-グローバルIPアドレス
--プライベートIPアドレスと重複しないIPアドレスの範囲を、公的な機関~
(IANAおよびその依頼を受けた組織)によってプロバイダなどに割り当てられる。
--そのIPアドレスが重複しないようにプロバイダのユーザに付与される。
--グローバルIPアドレスの割り当てを、以下の例で説明する。
---[[BBルータと家庭内LAN>#x2c29e3d]]
---[[企業などで構築する非武装セグメント(DMZ)>#e1cd1ba4]]

-各クラスの[[ネットワーク アドレス>#l58f3cce]]

***DHCPサーバによるIPアドレスの動的割り当て [#h5877446]
IPアドレスの割り当て方法には、
-「静的割り当て」と「動的割り当て」がある。
-動的割り当てをするには、DHCPサーバが必要になる。
--DHCPサーバはクライアントに動的に[[IPアドレス>#r678d200]]を割り当てるサーバ。
--ルータを跨ぐ場合は、クライアントが存在するネットワーク内に中継機能を追加する必要がある。

-IPアドレスの動的割り当ての仕組み~
IPアドレスの割り当ての仕組みについて以下説明する。
--DHCPサーバ
---DHCPサーバは、UDPポート67番でIPアドレスの動的割り当て要求([[ブロードキャスト>#z0bca6f8]])を受信し、~
DHCPクライアントにIPアドレスを動的に割り当てるシステムである。
---DHCPクライアントは、UDPポート68番で応答(ユニキャスト)を受信する。

--DHCPリレー エージェント
---DHCPクライアントからDHCPサーバに送信されるIPアドレスの動的割り当て要求は、ローカル ネットワークに[[ブロードキャスト>#z0bca6f8]]される。
---このため、DHCPサーバが他のネットワークにある場合はDHCPサーバとの通信ができない。
---これを解決にするには、DHCPリレー エージェントをローカル ネットワークに導入し、~
IPアドレスの動的割り当ての[[ブロードキャスト>#z0bca6f8]]を中継、DHCPサーバでのIPアドレスの割り当てを代行する。

--IPアドレスを要求する際のシーケンス
---DHCPクライアントがDHCPプロトコルを使用してIPアドレスを要求する際のシーケンスを、以下に示す。

#ref(DHCP_protocol.png,left,nowrap,DHCPプロトコル)

---DHCPサーバからの「肯定(OFFER)」コマンドの応答が複数ある場合、~
DHCPクライアントは、適当な「肯定(OFFER)」コマンドを選択し、~
そのDHCPサーバを使う旨を、「要求(REQUEST)コマンド」を使って返信する。~
この仕組みはDHCPサーバの冗長化などにも利用されている。

-WindowsでのDHCPクライアントの設定
--DHCPの有効化
---DHCPを有効にすることで、ネットワーク内のDHCPサーバを使用することができるようになる。
---設定方法
「[[Windows IPアドレスを自動的に取得する>https://www.google.co.jp/search?q=Windows+IP%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%92%E8%87%AA%E5%8B%95%E7%9A%84%E3%81%AB%E5%8F%96%E5%BE%97%E3%81%99%E3%82%8B]]」などでググる。

--代替構成~
---DHCPを有効にしている場合、「代替構成」を設定できる。
---代替の構成は、DHCP クライアントがDHCPサーバを発見できない場合に有効になる。
---既定値は、[自動プライベートIPアドレス]で、この場合、APIPAのIPアドレスが付与される。
---設定方法
「[[Windows 代替の構成>https://www.google.co.jp/search?q=Windows+代替の構成]]」などでググる。

-DHCPサーバからDHCPクライアントにIPアドレスが割り当てられなかった場合に、~
DHCPクライアントが自動的にLINKLOCALアドレスを割り当てる。

***IPアドレスの静的割り当て [#l45561d6]
「静的割り当て」は、クライアントに直接IPアドレスを指定する方法である。

-WindowsでのIPアドレスの静的割り当て~
「[[Windows 次のIPアドレスを使う>https://www.google.co.jp/search?q=Windows+IP%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%92%E8%87%AA%E5%8B%95%E7%9A%84%E3%81%AB%E5%8F%96%E5%BE%97%E3%81%99%E3%82%8B]]」などでググる。

***割当られたIPアドレスの確認([[ipconfigコマンド]]) [#k5271374]

**ネットワーク アドレス [#dbc77b5e]
-IPアドレスを構成するビット列のうち、~
個々の組織が管理するネットワーク(サブネット)を識別するのに使われる部分。
-ネットワーク アドレスとIPアドレスの割り当てについて方法について説明する。

***クラスフル アドレッシング(FLSM) [#l58f3cce]
-ネットワーク アドレスを決定する際に、~
既定の「アドレス クラス」と「ネット マスク」(ナチュラル マスク)~
を使用するアドレッシング方法を、「クラスフル アドレッシング」(FLSM)と言う。
-「クラスフル アドレッシング」では、それぞれのネットワークに何台のホストを接続するかによって、どの「アドレス クラス」を使用するかを選択する。
--「ネット マスク」(ナチュラル マスク)は「アドレス クラス」に対応したものを適用する。
--クラスD、クラスEというアドレスもあるが、これは通常のホストが使用するIPアドレスではない。~
クラスDは[[マルチキャスト>#i2cc70c4]] アドレス、クラスEは実験用アドレスに予約されている。

|#|アドレス クラス|先頭ビットのパターン|ネット マスク|ネットワーク アドレスの範囲|ホスト アドレス長(ホスト台数)&br;ホスト アドレス|h
|1|クラスA|0|255.0.0.0|0.0.0.0/8&br;~127.0.0.0/8|24bit(約1677万台)&br;0.0.0.1~0.255.255.254|
|2|クラスB|10|255.255.0.0|128.0.0.0/16&br;~191.255.0.0/16|16bit(約6万5000台)&br;0.0.0.1~0.0.255.254|
|3|クラスC|110|255.255.255.0|192.0.0.0/24&br;~223.255.255.0/24|8bit(254台)&br;0.0.0.1~0.0.0.254|

***クラスレス アドレッシング(VLSM or CIDR) [#e6290494]
-「クラスフル アドレッシング」の場合、ネットワークにネットワーク アドレスを割り当てる場合など、~
実際に必要となるIPアドレスの数より多すぎたり少なすぎたりすることがある。~
(実際にISPに割り当てるクラスBネットワークが不足する事態になった。)

-このため、ユーザ自身が自由に「ネットワーク アドレス」と「サブネット マスク」を決定する~
「クラスレス アドレッシング」というアドレッシング方法が用意されている。

-このようなアドレッシング方法に「クラスレス アドレッシング」(VLSM or CIDR )がある。

--VLSM~
組織内のネットワークの細かなホストビットの割り当てに使用される。

--CIDR~
現在のインターネットでは、必要なグローバルIPアドレス数に合わせてサブネット マスクを決定する「CIDR」が使用されている。
---インターネット上のAS(自律システム)間のルーティング情報の集約による、~
「ルーティング性能向上」、「ルーティング情報の管理の簡素化」のために使用される。
---AS(自律システム)とは、各組織、企業やプロバイダが保有・運用する、インターネットに繋がる~
ひとつ(時に複数)のルーティング ポリシー配下にあるIPネットワークやルータの集合のことを言う。~

**MACアドレス [#wad16a9a]
-MACアドレスは、ネットワーク機器固有の物理アドレスであり、通常はNICのROMに固定値で割り当てられている。

-48ビットの符号で、
--上位24ビットはIEEEがベンダー(製造者)毎に管理・割り当てを行っており、
--下位24ビットは各ベンダーが独自に重複しないように割り当てている。

-この仕組みにより、原則として、MACアドレスは重複しないようになっている。

***ARPテーブルの作成 [#mb76924b]
-ルーティング機能のない[[イーサネット>#d90af36c]]などのネットワークでは、内部的にはIPアドレスではなくMACアドレスを使って通信相手を特定している。
-そのため、[[イーサネット>#d90af36c]]で通信するためには、IPアドレスだけでなく送信先のMACアドレスを知る必要がある。
-ただし、現在のWindowsネットワークではホストのアドレスにIPアドレスが使用される。~
そこで必要になるのがIPアドレスとMACアドレスの対応表であり、これを作成するのが [[ARPプロトコル>#u0762c3a]]である。

-[[ARPプロトコル>#u0762c3a]]により、
--お互いのホストはIPアドレスとMACアドレスの対応表(ARPテーブル)を作成できる。
--以降、このARPテーブルを使用して通信する。

***ARPテーブルの確認(arpコマンド) [#o2aa7dc0]
--「arp -a」コマンドを使用してクライアント マシンのARPテーブルの内容を確認することができる。
---以下、「arp -a」コマンドの実行例である。
---
 Interface: xxx.xxx.xxx.xxx --- 0x10003               → ローカル ホスト
 Internet Address      Physical Address      Type
 yyy.yyy.yyy.yyy       zz-zz-zz-zz-zz-zz     dynamic  → 通信先のホスト

|#|アイテム|説明|
||Internet Address|IPアドレス|
||Physical Address|MACアドレス|

-ARPテーブルのエントリの寿命
--また、通常はARPテーブルに記録されるエントリには寿命があり、一定時間が経つと、そのエントリは自動的に消滅する。
--Windowsシステムではデフォルトでは10分(600秒) となっている。
--この設定を変更する場合は、以下のレジストリエントリにキャッシュのタイム アウト値を設定する。
 HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters
ARPcashlife(DWORD)
---ArpCacheLife~
https://technet.microsoft.com/en-us/library/cc957524.aspx

**[[IPv4, v6]] [#l6d87f37]

*ネットワーク構成 [#i5ec8030]

**ルータによるネットワークの分割・接続 [#o88760ea]
-ルータは、以下を目的に導入される。
--リモート ネットワークとの接続
--[[ブロードキャスト>#z0bca6f8]] トラフィック負荷増大の回避のためのネットワーク分割
--ルーティング情報の分割(or 集約)のためのネットワーク分割(or 集約)
--一般的には、イーサネットの1ネットワーク セグメントを1[[ネットワーク アドレス>#dbc77b5e]]に対応させる。~
そして、それぞれのネットワーク セグメントをルータで接続して、全体的なネットワークを構築する。

#ref(Router1.png,left,nowrap,ルーター1)

***ルータのインターフェイス [#t2c46d9d]
ルータには、以下のインターフェイスがある。
-[[イーサネット>#d90af36c]]用のインターフェイス
-シリアルポートのインターフェイス

#ref(RouterIF.png,left,nowrap,ルーターのインターフェイス)

***ネットワークの分割・接続 [#ee073969]
-[[イーサネット>#d90af36c]]のネットワークを分割・接続する場合~
[[イーサネット>#d90af36c]]用のインターフェイスを使用する。

#ref(Router2.png,left,nowrap,ルーター2)

-WANを経由してネットワークを接続する場合~
以下の様な、DCE(データ回線終端装置)をシリアルポートのインターフェイスに接続する。
--モデム
--DSU(ISDNなどの加入者回線終端装置)
--TA(インターフェイス変換を行う通信機器)などの

#ref(Router3.png,left,nowrap,ルーター3)

**スイッチ(スイッチング ハブ・L2スイッチ)による[[イーサネット>#d90af36c]]の構成 [#e2e38762]

***スイッチの目的 [#c9388eeb]
スイッチ(スイッチング ハブ・L2スイッチ)は、以下の目的で導入される。
-速度の違う[[イーサネット>#d90af36c]](同一ネットワーク)の接続
-[[MACアドレス>#wad16a9a]] フィルタ機能によるコリジョン ドメイン の分割 
-[[VLAN>#wde1c343]]機能による[[イーサネット>#d90af36c]]のセグメントに分割

***スイッチを使用した[[イーサネット>#d90af36c]]を構成 [#q8be844f]
-基本的にはスイッチがツリー状になるように構成する。
-また、スイッチの接続では、絶対にループ構造を作ってはいけない

#ref(Switch1.png,left,nowrap,スイッチ1)

-スイッチの基本的な接続方法

--カスケード
---既存のスイッチのポートに別のスイッチのカスケード ポートを接続する方法である。
---簡単な拡張方法であるが、信号の減衰や遅延があるため最大で何段のカスケード接続が可能かは~
規格によって定められている(10BASE-Tで4段、100BASE-TXで2段など)。

#ref(SwitchCascade.png,left,nowrap,スイッチのカスケード)

--スタック~
---複数のスイッチを積み上げることによってポート数を増やす方法である。
---スタックは、カスケードよりも接続の段数が多くなっている。

#ref(SwitchStack.png,left,nowrap,スイッチのスタック)

**VLAN [#wde1c343]
***VLANの構成 [#q57b6fef]
-ネットワークをL2スイッチの機能により、仮想的なネットワークを構成し端末をグループ化できる。これをVLANと呼ぶ。

-「アクセス リンク」~
--VLAN に対応したL2スイッチの「アクセス リンク」ポートでは、VLANの識別ために以下の情報を使用する。
---「L2スイッチのポート」~
ポート ベースVLAN(スタティックVLAN)
---「送信元[[MACアドレス>#wad16a9a]]、IPサブネット アドレス、プロトコル タイプ」~
ポリシー ベースVLAN(ダイナミックVLAN)
--このため、下図に示すようにL2スイッチを跨がないVLANでは、「暗黙的なタグ」(所謂「タグ無しパケット」)を使用できる。

#ref(VLAN_AccessLink.png,left,nowrap,VLANアクセス リンク)

-「トランク リンク」
--VLAN に対応したL2スイッチの「トランク リンク」ポートでは、VLANの識別ために「明示的なタグ」(所謂「タグ付きパケット」)を使用する。
--下図に示すようにL2スイッチを跨ぐVLANでは、「トランク リンク」を使用する必要がある。

--L2スイッチ上でイーサネット フレームにタグ付けすることを「フレーム タギング」と呼ぶ。~
タギング方式には以下がある。
---ISL(Cisco独自の方式)と
---IEEE802.1q(標準化された方式)

--タグ付けされたフレームは、
---宛先スイッチまでフォワーディングされ、
---最終的には宛先スイッチ上でタグを削除する。
---このため、ノード間でタグを意識する必要はない。

#ref(VLAN_TrunkLink.png,left,nowrap,VLANトランク リンク)

***VLANネットワークの接続 [#neb96f48]
-其々のVLANネットワークを接続する場合、ルータに接続する必要がある。
-また、ネットワークを跨いだVLANは構築できないので注意する。

-アクセス リンクの場合
--アクセス リンクの場合、VLANの数だけルータとスイッチにアクセス リンクを作成し、それぞれ個別のケーブルで接続する。
--ただし、スイッチに、ルータと接続するポートをトランク リンクとして設定し、~
ルータのインターフェイスをサブ インターフェイス に分割すれば、1つの物理的な接続で済む。

#ref(VLAN_Router_AccessLink.png,left,nowrap,VLANルーター・アクセス リンク)

-トランク リンクの場合~
トランク リンクの場合、トランク リンクに対応した1つのポートに接続する。

#ref(VLAN_Router_TrunkLink.png,left,nowrap,VLANルーター・トランク リンク)

*ルーティング [#zeb30195]
**ルータによるルーティング [#c109d6cd]
ルータを導入し離れた場所にあるネットワーク同士を接続した場合、~
各ネットワークはツリーではなく、蜘蛛の巣のように相互に接続される。

そのため、あるノードから別のノードへの経路は、一本だけでなく複数存在することになる。

#ref(Routing.png,left,nowrap,ルータによるルーティング)

***ルーティング テーブルの作成 [#s16342a0]
-このためルータは、インターフェイスから受信したIPパケットを~
「ルーティング テーブル」の情報を基に適切なルートへ転送する。

この動作をIPフォワードという。

-また、ルーティング機能、ルーティング テーブルの作成方法は、~
ルータの使用する[[ルーティング プロトコル>#e633f50b]]により異なる。

***ルーティング テーブルの確認([[route printコマンド]]) [#qa7f8406]

**ICMPを使用したルーティングの確認 [#j1bb3fae]
-IPネットワークでは、~
あるノードから別のノードへの経路は一本だけでなく複数存在するため、~
経路上のルータなどが故障した際、どこに原因があるか調査が必要になる。

-この場合、[[ICMP>#x7b3a784]]を利用した~
[[pingコマンド]]、[[pathpingコマンド]]、[[tracertコマンド]]~
などのコマンドを使用することでルーティングを調査できる。

*[[TCP, UDP]] [#p47ecf46]

*補足 [#vef56df6]

**イーサネット [#d90af36c]
イーサネットという表現は元々10MbpsタイプのLAN規格の名称だったが、~
現在はFast Ethernet(100Mbps)/ Gigabit Ethernet(1Gbps)を含んだ総称としての意味合いが強まっている。

以下、代表的なイーサネットについて列挙する。

***10BASE-2 [#r38cc0ce]
細い同軸ケーブルを利用したバス型~
(10Mbps、最大伝送距離185m、最大接続機器数30台)

***10BASE-5 [#pa867b3e]
太い同軸ケーブルを利用したバス型~
(通信速度10Mbps、最大伝送距離500m、最大接続機器数100台)

***10BASE-T [#m8c73f4f]
TPケーブルを利用したスター型~
(通信速度10Mbps、最大伝送距離100m、ハブ多段接続3段)

***100BASE-TX [#c2985eb0]
TPケーブル (UTPカテゴリー5)を利用したスター型~
(通信速度100Mbps、最大伝送距離100m、ハブ段接続2段)

***1000BASE-T [#tc823f13]
TPケーブル (UTPカテゴリー5)を利用したスター型~
(通信速度1Gbps、最大伝送距離100m)

**名前 [#x635df3d]
***NetBIOS名 [#n3cc4fd9]
[[NetBIOS]]にてホストを識別する名前

***ホスト名 [#qc452143]
TCP/IPで、hostsファイルに記載したホストを識別する名前

***FQDN名 [#t909255c]
TCP/IPで、ドメイン名、サブドメイン名、ホスト名を省略せずにすべて指定した記述形式

**ネットワーク構成の例 [#f9bb1c5a]
***BBルータと家庭内LAN [#x2c29e3d]
-IPアドレスの付与方法

--BBルータのグローバルIPアドレス~
光ファイバ プロバイダ(FTTH)からPPPの[[NCP>#z21a77ef]]で割り当てられる。

--家庭内LANのプライベートIPアドレス~
BBルータのDHCPサーバ機能で動的に割り当てる。~
若しくは、ユーザにより、静的に割り当てる。

-BBルータと家庭内LANの例
#ref(BBRouter.png,left,nowrap,BBルータと家庭内LAN)

--補足説明
---家庭LAN(B)上のホストから、家庭LAN(A)上のホストにアクセスするには、家庭LAN(A)上のホストに静的にプライベートIPアドレスを割り当て、BBルータの[[NAT / 静的IPマスカレード>ネットワーク機器一覧#x06ef648]]などの機能により家庭LAN(A)のBBルータに割り当てられたグローバルIPアドレス・ポート番号を、家庭LAN(A)上のホストのプライベートIPアドレス・ポート番号に変換する方法がある。
---DDNSサービスを使用して、BBルータのIPアドレスに対する[[FQDN名>#t909255c]]を登録しておくことで、IPアドレスではなく[[FQDN名>#t909255c]]を使用したアクセスが可能になる(注:PPP接続確立の度に、NCPで割り当てられるグローバルIPアドレスが変わるので、DDNSサービスを利用する場合は常時接続にしておくか接続のたびにDDNSのレコードを更新する必要がある)。

***企業などで構築する非武装セグメント(DMZ) [#e1cd1ba4]
以前は、企業のネットワークを接続するのにフレームリレーが~
使われることが多かったが、現在は、IP-VPNや広域Ethernetが主流になっている。

-DMZは
--パブリック ネットワークとしてもプライベート ネットワークとしても構築できる。
--ここでは、パブリック ネットワークとして構築する方法について説明する。

-IPアドレスの付与方法
--DMZ上のホストのグローバルIPアドレス~
DMZ(パブリック ネットワーク)のネットワーク アドレスは~
「CIDR」方式で決定され、ホストにグローバルIPアドレスが割り当てられる。
--LAN上のホストのプライベートIPアドレス~
任意の方法でネットワーク アドレス、ホスト アドレスを設定できる。

-「三脚境界」の非武装セグメント(DMZ)の例~
#ref(DMZ.png,left,nowrap,非武装セグメント(DMZ)の例)

--DMZは、ルータの構成オプションを通じて作られる。
---各ネットワーク(WAN、DMZ、LAN)はルータにお互い異なるポートを使って連結される。
---DMZの構築には、「三脚境界」(中小規模)や「フロント ファイア ウォール / バックエンド ファイア ウォール」(大規模)などの手法がある。

**プロトコル [#x9d9b382]

***PPP [#sa5b6b1b]
データリンク層のプロトコル

-同期式・非同期式ポイントツーポイントのシリアルリンク上で、~
各種プロトコルを伝送するための標準プロトコル
--PPPoE(PPP over Ethernet)~
Ethernet上でPPPによるセッションを確立する。
--PPPoA(PPP over ATM)~
ATM上上でPPPによるセッションを確立する。


-LCPとNCPという2つのプロトコルを使用してPPP接続が確立する。
--LCPでPAPやCHAPを使ってユーザを認証し、
--NCPでネットワーク層のプロトコルに対応した制御、~
ネットワーク アドレスの割り当てや、パケットの圧縮

***[[スパニング ツリー>スイッチの冗長化#f4c5894c]] [#sa5b6b1b]
-データリンク層のプロトコルで

-ルートブリッジを、優先順位(2バイト)とMACアドレス(6バイト)= ブリッジID(8バイト)で決定する。

***ARP, RARP [#u0762c3a]
ネットワーク層のプロトコル

-概要
--ARP : IP → MAC
--RARP : MAC → IP

-詳細
--ARPプロトコルは、与えられたIPアドレスからMACアドレスを求めるためのプロトコルで、~
ARP要求により送信先のIPアドレスと送信元のIPアドレスとMACアドレスが、~
OSI参照モデルの第2層の[[ブロードキャスト>#z0bca6f8]]で送信される。

--IPアドレスが一致するホストはARP応答によりMACアドレスをユニキャストで返す。

--ARPは、第2層の[[ブロードキャスト>#z0bca6f8]]を直接使用するため、
---ネットワーク モニタを使用してイーサネット内のパケットを監視した場合、ネットワーク モニタによっては、~
ARPプロトコルの[[ブロードキャスト>#z0bca6f8]]に送信元と送信先のIPアドレスが表示される~
(第3層の[[ブロードキャスト>#z0bca6f8]]では、フローキャスト用のIPアドレスが表示される)。
---このため、一見してTCP/IPのユニキャストをしているように見えてしまうので、注意する。

--ARPテーブルの
---[[作成>#mb76924b]]
---[[確認(arpコマンド)>#o2aa7dc0]]

***GARP [#w65f7029]
ネットワーク層のプロトコル

-GARP : Gratuitous ARP
-[[ARP>#u0762c3a]]と同じ機能だが、
--自分のIPに対してARPを行う。
--以下の目的で使用する。
---IPアドレス付与時にIPアドレス重複が無いかを確認する
---自身のIPアドレスもしくはMACアドレス変更時に、~
周りの機器へMACアドレステーブルやARPテーブルの更新を促進する


***[[ICMP]] [#x7b3a784]
ネットワーク層のプロトコル

***VoIP [#b4f139c6]
ネットワーク層のプロトコル

-IP電話などで使われる、音声を
--各種符号化方式で符号化および圧縮し、
--パケットに変換したものを、
--IPネットワークでリアルタイムに

>伝送する技術

-プロトコル
--呼制御にSIP(Session Initiation Protocol)
--通信にH.323

-品質評価

--R値~
以下のパラメタで評価
---ノイズ、エコー、遅延の3パラメタ(簡略)
---その他、17、計20パラメタで評価
---国内は、その他、14、計17パラメタで評価

--MOS値~
利用者の5段階評価

***[[ルーティング プロトコル]] [#e633f50b]
TCP/IPモデルの上位プロトコル

-IGP~
同一のAS内で使用される「ルーティング プロトコル」の総称。

--RIP-v2やIGRP
---ディスタンスベクタ型
---隣接するルータ同士で「ルーティング テーブル」の情報を交換
---距離(Distance)と方向(Vector)によりベストパスを決定する方式。

--OSPF-v2やIS-IS
---リンクステート型
---隣接するルータ同士で「リンクステート データベース」の情報を交換
---そこからあて先ネットワークへのベストパスを決定する方式。

--共通項
---マルチキャストにより情報交換(RIP-v1はブロードキャスト)
---更新情報を30秒間隔で交換(RIP-v1は差分に対応していない)
---IPv6対応(RIPng, OSPF-v3)

-EGPs~
異なるAS間で使用される「ルーティング プロトコル」の総称。

--EGP
---インターネットの規模が小さかった時代に作られた
---問題点があり、現在ではほとんど使われていない。

--BGP~
EGP-2の問題を解決したBGPの最新バージョンはBGP-4。
---EGP-2と違ってTCPを利用することで信頼性を上げ
---経路状態に変化があった時にのみ更新情報を送る。

***[[NetBIOS]]プロトコル [#m67759c5]
TCP/IPモデルの上位プロトコル(セッション層

-NetBIOS: Network Basic Input Output System
-主にMicrosoft社が開発したプロトコル~

***SMBプロトコル [#j38a4dc1]
TCP/IPモデルの上位プロトコル(アプリケーション層

-SMB: Server Message Block
-主にMicrosoft社が開発したプロトコル

-SMB
--SMBはNetBIOSを経由する。
--このため、使用するプロトコルがNBTの場合、~
NetBIOSのネームサービス、データグラム サービス、セッション サービスで使用する~
UDPポートの137・138番、TCPポートの137・139番を使用する。~

-CIFS
--Sambaでも利用可能な標準仕様をCIFSと呼ぶ(トランスポートに依存しない)。
--CIFSに対応したSMBをMicrosoft Direct Hosting of SMB(Microsoft-DS)と呼ぶ。

-Direct Hosting of SMB
--Direct Hosting of SMBはNBT の仕様に関係のないTCP・UDPポートの445番を使用する。
--また、NetBIOSを経由しないため、「NetBIOS名」を使わずに~
「ホスト名」・「FQDN名」や、「IP アドレス」でサーバのアドレスを指定することもできる。
--Windows 2000以降のマシンのデフォルトではDirect Hosting of SMBを使用する。

-SMBとDirect Hosting of SMB
--プロトコルスタック
#ref(SMB.png,left,nowrap,SMBとDirect Hosting of SMBのプロトコルスタック)

--使用するポート
|#|プロトコル|使用するポート|h
|1|SMB|137/tcp・udp、138/udp、139/tcp(NBTで使用するポート)|
|2|Direct Hosting of SMB|445/tcp・udp|

-これらのプロトコルは
--[[ファイル・プリンタ共有サービス>NetBIOS#e614ed6a]]
--名前付きパイプ
--メールスロット機能

>などが利用する。

-参考
--@IT
---Windowsネットワークの基礎:~
第7回 ファイル共有プロトコルSMBの概要~
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1507/02/news026.html
---その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(23):~
ファイル共有プロトコル、SMBとCIFSの違いを正しく理解できていますか?(前編)~
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1501/19/news092.html
---Windows Server 2012クラウドジェネレーション:~
第9回 強化されたファイル共有プロトコルSMB 3.0の概要 - @IT~
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1304/25/news118.html
---Tech TIPS:Windowsのポート445(ダイレクト・ホスティングSMBサービス)に注意~
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/088directhostedsmb/088directhostedsmb.html

***[[DHCP>#h5877446]] [#y927ca3b]
TCP/IPモデルの上位プロトコル(アプリケーション層

***BootP [#f5dcd7b7]
TCP/IPモデルの上位プロトコル(アプリケーション層

-RFC 951で定義された。
-ネットワークに接続されたクライアントが、~
サーバから下記のような情報を自動的に取得するためのプロトコル。
--IPアドレス
--[[ホスト名>#qc452143]]
--サブネット マスク等

-主に
--OSがブートする際に用いられる。
--現在では[[DHCP>#y927ca3b]]がBootPの上位互換プロトコルとなっており、~
BootPは徐々に使用されなくなってきている。

***NTP [#y48c94f0]
TCP/IPモデルの上位プロトコル(アプリケーション層

-Network Time Protocol(ネットワーク・タイム・プロトコル

-stratumと呼ばれる階層構造を持ち、
--最上位のサーバが正確な時計から標準時を取得し、
--下位のホストはそれを参照する事で時刻を合わせる。

***その他、TCP/IPモデルの上位プロトコル [#r7769a21]

-プレゼンテーション層
--SMTP~
メール送信(受信はPOP3)。

--NNTP~
ネットニュースの送受信。

--[[FTP]]~
ファイル転送

-アプリケーション層
--[[HTTP]]
--[[X.500>LDAPプロトコルでのディレクトリ・エントリ検索処理]]

**その他 [#v57f29f3]

***ブロードキャスト [#z0bca6f8]
-OSI参照モデルの第2層のブロードキャスト(MACアドレスを使用)
--ブロードキャスト・フレーム
--MACアドレス:FF:FF:FF:FF:FF:FF

-OSI参照モデルの第3層のブロードキャスト(IPアドレスを使用)
--ブロードキャスト・パケット
--IPアドレス
---リミテッド ブロードキャスト(ローカルネットワーク)
---ディレクティッド ブロードキャスト(任意のネットワーク)

-[[ブロードキャストのアドレス>#b62f25ad]]

***マルチキャスト [#i2cc70c4]
マルチキャスト送信者は、ネットワーク上にいる、~
すべてのマルチキャスト受信者に対して同時に同じデータを送信する。

-マルチキャスト送信者~
送信する「マルチキャスト アドレス(グループ)」に「join」していなくてもデータの送信が可能である。

-マルチキャスト受信者
--「マルチキャスト アドレス(グループ)」(224.0.0.x、[x = 0...255])~
と呼ばれるグループに「join」することにより、マルチキャスト データを受け取ることができる。
--データを受け取る必要がなくなった受信者は、グループから「leave」する。

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Tags: [[:通信技術]], [[:Windows]]

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