Open棟梁Project - マイクロソフト系技術情報 Wiki -[[戻る>Azure]] *目次 [#d5d7d62a] #contents 2012/10時点のAzureの情報です。 *サービス一覧 [#raa5c736] -コンピュート・サービス(コンピューテング) --仮想マシンを時間貸しするサービス --PaaS型およびIaaS型サービスを提供 -データ・サービス(データ管理) --構造型&非構造型データの取り扱い --RDBMSおよびNo SQLデータのサポート -ネットワーク・サービス(ネットワーク) --ハイブリッド型アーキテクチャの実現 --オンプレミスとの接続サポート --ディザスタリカバリ機能の提供 -その他、サービス(アプリケーション) --コンピューティングサービスの補完 --エンタープライズ向けサービス --アドオン機能の提供 *コンピュート・サービス(コンピューテング) [#k823ed36] 新しいサービスの種別(括り)が増えた。 -PaaS~ 今までのコンピュート・サービス(Webサイトも同じ括りになった) --クラウド・サービス ---フル・コントロールではないが、構築・運用は自動化される。 ---Webロール:フロントエンド ---Workerロール:バックエンド --Webサイト ---フル・コントロールではないが、構築・運用は自動化される。 ---簡易的なWebアプリケーションをホスティングする環境 ---ASP.NET、ASP、PHP、Node.js、Python.etc ---FTP、GIT、CMS(OSS:WordPress、Dupal、Joomal!.etc).etc -IaaS(= 仮想マシン) --フルコントロールだが、構築・運用は自動化されない。 --Windows、LinuxをVM(Hyper-V)でホスティング可能。 --Hyper-V対応のVHDをアップロード&使用可能。 Webサイトのインスタンス種別 |BGCOLOR(#cccccc):||c |占有|● 専用の仮想マシンを利用| |~|● 他Webサイトからの影響を隔離| |~|● 10インスタンスまでスケールアウト| |~|● 100アプリケーションまでホスト| |~|● 独自ドメインを利用可能| |~|● スケールアップ&ダウンが可能| |共有(有料)|● マルチテナント環境で実行| |~|● 独自のドメインを利用可能| |~|● 6インスタンスまでスケールアウト| |~|● クオータの制約は少ない| |共有(有料)|● マルチテナント環境で実行| |~|● 無料で利用可能| |~|● クォータに対する制約が多い| コンピュート・サービスのインスタンス(PaaS、IaaS、Webサイトの占有) |BGCOLOR(#cccccc):|||||c |サイズ|CPUコア数|メモリ|バンド幅|データ・ディスク数&br;各ディスク容量は1TB以下|h |Extra Small (XS)|共有|768 MB|5.0 Mbps|1| |Small (S)|1|1.7 GB|100 Mbps|2| |Medium (M)|2|3.5 GB|200 Mbps|4| |Large (L)|4|7.0 GB|400 Mbps|8| |Extra Large (XL)|8|14.0 GB|800 Mbps|16| **クラウド・サービス(= PaaS) [#b5fa2225] 今までのコンピュート・サービス ***機能 [#he32d7de] -Web ロール --Web経由でアクセスするWebアプリ、Webサービス --起動方法 ---Web経由でアクセスする(HTTP、HTTPSで起動)。~ ---WCFのTCP/IPはサポートされていない。 --HTTP、HTTPSのInput Endpointは自動的にロードバランスされる。 -Workerロール(バッチ処理用) --IISなしのWeb ロール --起動方法 ---ストレージサービス系のキュー ---イベントタイマや、無限ループ --WCFのTCP/IP ---Internal EndPointは自前でロードバランスする。 ---Internal EndPointは同一のデプロイのみ参照可能に設定可能 --バッチ処理の検討項目 ---サーバ構成の検討~ ● スケジューラと同一サーバ~ ● スケジューラと別サーバ~ (スケジューラ・サーバからWorkerロールを起動) ---プロセス構成の検討~ ● バッチ処理メソッドとして実装~ ● EXE化(EXEのプロジェクト出力をパケージに含める) ---要検討~ ● 分割コミット~ ● リラン(再開位置)~ ● 並列実行~ 処理対象結果セットの分割~ Service Management APIでインスタンス追加 ***特徴 [#d420b7f4] -PaaSによる標準化により定数設計、構築は割愛(制限)される。~ -OSを直接操作することは基本的にできない。~ 従って、チューニングではなく、スケールアウトで対応。 --2インスタンスで99.95%のHA(SLAの可用性) --ただし、設計上はノンストップ(99.999%) --Faultドメイン、Upgradeドメインを跨いで配置 -Windows Server 2008 SP2(x64)、R2(x64)をサポート~ Windows Server 2012サポート予定(時期未定) -ASP.NET以外のアプリをホスト可能 --ネイティブ:CRTバージョン指定がある場合、CRT自体もデプロイする。 --PHP:Startup TaskでPHPをインストール(5.3/5.2を選択可能) --ASP:COM登録(Startup TaskでRegServ32)が必要になる事が多い。~ #COMの64bit化か、WOW64設定が必要?~ -リモート・デスクトップ接続可能。~ 昔はリモート・デスクトップでの環境変更は非推奨であったが、ユーザ責任で接続可能に。~ (フェイル・オーバでない再起動レベルではインスタンスに環境変更設定が残るため)。 -カスタマイズ~ 以下の方法で設定をカスタマイズできるが、クラッシュ等の原因で~ 他のインスタンスにフェイル・オーバされた場合、設定はリセットされる。 --スタートアップや、サービス定義ファイルでスクリプトを実行して''昇格特権'' --仮想マシン((旧)VMロールはコンピュート・サービスの仮想マシンに移行された) -キャッシュ機能 --メモリの一部をキャッシュ領域として利用可能。 --データキャッシュや、Session情報の格納先等に利用可能。~ WebロールでSessionを使用する場合、~ 2インスタンス以上でSLAが保証されるので、~ 2インスタンスで共用可能なSession情報の格納先が必須。 ***注意事項 [#x7993181] -フルIISでの変更点 --How to Resolve “SetConfigurationSettingPublisher needs to be called before FromConfigurationSetting can be used” After Moving to Windows Azure SDK 1.3~ http://blogs.msdn.com/b/windowsazure/archive/2010/12/08/how-to-resolve-setconfigurationsettingpublisher-needs-to-be-called-before-fromconfigurationsetting-can-be-used-after-moving-to-windows-azure-sdk-1-3.aspx --Windows Azure 1.3の新機能の概要 - @IT~ http://www.atmarkit.co.jp/fdotnet/special/azuresdk13_01/azuresdk13_01_01.html~ WebロールでフルIIS機能(Full IIS in Web Role) >>フルIIS機能を利用する場合、アプリケーションはWindows Azure既定のWebサーバである「Windows Azure Hosted Web Core」(=IIS 7以降で提供されているWebコンポーネント)ではなく、Windows Server標準のWebサーバである「IIS」の配下で動作する。そのため、FastCGI(=PHPなどを実行するモジュール)の設定やRoleEntryPoint派生クラス(=WebRole/WorkerRoleクラス)内での処理が必要になるなど、Webアプリケーションの処理や設定方法に変更が必要なケースがあるので注意されたい。 -ソリューション・プロジェクト・URL(エンドポイント)の関係~ --ソリューション~ Azureクラウド・ソリューション=デプロイ ---1つのデプロイは、1つのAzureクラウド・サービス・プロジェクトを中心としたソリューションに纏められる。 ---また、1つのデプロイは、1つのFQDN名を持つ([yourappname].cloudapp.net)。 --プロジェクト ---このソリューション中には1~25個のWebロール or Workerロールのプロジェクトが含まれる。 ---各ロールにEXE、DLLなどのプライマリ出力を渡すための他のプロジェクトがあっても上記の数には含まれない。 --エンドポイント ---各Webロールは、其々別々のエンドポイント定義を持っている。 ---1ロール、最大25個のエンドポイントを定義できる。 ---エンドポイントは、[FQDN名/パス]ではなく、[FQDN名:ポート番号]で識別される。 ---エンドポイントには以下の3つのタイプがある。~ ● Input:外部からの通信が可能~ ● Internal:インスタンス間のみの通信が可能~ ● InstanceInput:RDP的な各インスタンスへのダイレクトアクセス ---エンドポイントのプロトコルには以下を指定できる。~ ● HTTP~ ● HTTPS~ ● TCP~ ● UDP **Webサイト [#tbe0245f] マルチ・テナント環境に高速に簡易的Webサイトを構築可能なサービス。 ***機能 [#rb1d30d3] -無料から始める事ができる(原則1)。 -ASP.NET、PHP、Python、Node.jsで開発したアプリをホスト可能。 ***特徴 [#c6c96419] -GITからWebサイトに配置(基本出来合いのアプリ、自分のアプリもGITに登録可能) -アプリケーションのギャラリーからWordpress等のCMSのテンプレートを選択可能。 -Visual StudioとWebMatrixと連携して、アプリをDownload・Edit・Updateが可能。 -TFSと連携(オンプレのTFSでも、クラウドのTFSサービスでも配置可能) -PaaSと同じようにスケールアウトされる。 **仮想マシン(= IaaS)[#x74be136] Windows、LinuxをVM(Hyper-V)でホスティング可能。~ ***機能 [#rb1d30d3] -Hyper-VのVHDイメージをそのまま実行可能なサービス。 -Linuxもホスト可能(Hyper-Vの機能、バージョンの制限は有る) -VHDのギャラリーからVHDを選択可能 -既存の仮想マシンに接続しVHDを作成可能 --可用性セットを定義することで、Faultドメインを跨いで配置される。 --これにより、PaaSと同様にスケールアウトすることができる。 --PaaSでは無いので、Upgradeドメインは無い。 ***特徴 [#c6c96419] -自分で構築・管理可能なホスティング環境 -スケジューラ等の設定が必要など~ バッチ・サーバ等の構築に適している。 ***参考情報 [#ma1c8721] [[Azure IaaS 構築・運用のポイント]] *データ・サービス(データ管理) [#df9b9798] **ストレージ・サービス [#jda211ba] ***特徴 [#d6363d13] -可用性 --3重化、99.9%のHA(SLAの可用性) --ただし、設計上はノンストップ(99.999%)。 -バックアップ~ バックアップ機能はないが、3重化されており独自バックアップの必要性は低い。~ また、BLOBストレージのみ(同じリージョン内の拠点間で)ジオ・レプリケーションされている。~ このため実質3×2(3+3)で6重化されていることになる。~ >蒼の王座 » Windows Azure StorageのGeo-Replicationの紹介~ http://sqlazure.jp/b/windows-azure/848/~ -参考情報 --ケンタテクブロ Windows Azure Blob Storage でバックアップされるデーターのコピー数~ http://kentablog.cluscore.com/2012/05/windows-azure-blob-storage.html ---MSDN Blogs > Windows Azure~ ' > Now Available: Geo-Replication and new Blob, Table and Queue features for Windows Azure Storage~ http://blogs.msdn.com/b/windowsazure/archive/2011/09/16/geo-replication-and-new-blob-table-and-queue-features-for-windows-azure-storage.aspx ---MSDN Blogs > Windows Azure Storage Team Blog~ ' > Introducing Geo-replication for Windows Azure Storage~ http://blogs.msdn.com/b/windowsazurestorage/archive/2011/09/15/introducing-geo-replication-for-windows-azure-storage.aspx ---How many copies of your blob is stored in Windows Azure Blob Storage~ ' - Avkash Chauhan's Blog - Site Home - MSDN Blogs~ http://blogs.msdn.com/b/avkashchauhan/archive/2012/02/09/how-many-copies-of-your-blob-is-stored-in-windows-azure-blob-storage.aspx ***機能 [#g56163de] -Blob ストレージ・サービス --1階層のファイルシステム --各種バイナリファイルを格納 --3種類の形式が存在し、容量が異なる。 ---Blob:50GB ---Block Blob:200GB (1ブロック 4.0MB 以下、可変長のBlockに分割) ---Page Blob:1.0TB (512Byte固定長のPageに分割) --Azureドライブを使用すると仮想的ドライブ作成とファイルI/Oが行える。 -Table ストレージ --Entity(Beanオブジェクト)を保有 --パーティショニングが可能 --検索処理はLinqで可能(検索機能は弱い) -Queue ストレージ~ --単純な機能を提供するサーバ間連携(To:Workerロール)用のメッセージキュー --8KB以下の文字列をキューイングできる。 --ACIDが無いので処理に失敗すると消失する可能性がある。 -Azure Drive~ --クラウド・サービスから利用可能なNTFSファイルシステムを提供する。 --容量は16MB~1TBまで。 --RESTのHTTPアクセスはできない。 --実体はPage Blobストレージ **SQLデータベース [#ld1c865e] -今までのSQL Azure -T-SQL構文は、SQL Serverと比較して一部制約がある。 ***容量 [#tc464556] -1DB、150GB -SQLデータベース・フェデレーションにより、150GB×nのパーティショニングが可能 ***可用性 [#x38f7927] -カスタム・レプリケーションによって既定で3重化 -99.9%のHA(SLAの可用性) -ただし、設計上はノンストップ(99.999%)。 ***バックアップ [#s245ae98] -BLOBストレージに完全バックアップを取得可能。~ これにより、BLOBストレージのジオ・レプリケーションを併用可能。 -従って、下記のDBコピー機能では割高 --BCPなどの機能を利用 ---BCPで取得したバックアップは、BLOBストレージに格納可能。 ---これにより、BLOBストレージのジオ・レプリケーションを併用可能。 --Data Sync~ Azure上のSQLデータベース、オンプレミスのSQL ServerのDBと同期できる。 --Point in Time Restore(今後提供予定)~ トランザクション・ログ・バックアップをリストアし任意の時点に復元できる。 *ネットワーク・サービス(ネットワーク) [#r0ac89e6] **Azure仮想ネットワーク [#ca159fde] -Azureインスタンス間で仮想サブネットを構築。 -Azureの仮想サブネットとオンプレミス環境をVPN接続 -Azure仮想ネットワークに対応したVPNルータが必要になる。 -自分で取得したのPublic IPをAzureのインスタンスに付与できる。 -このため、オンプレミスのDNSなども利用可能。 **Azure Connect [#z4d70148] オンプレミスのWindowsとAzure、若しくはAzure同士の保護接続(IPSec)を構成できる。 -Agentをインストールした 1:1 通信となる。 -FQDN名は使用できない(マシン名)。 -IPSecを利用するため通信速度が遅い問題がある。 **Traffic Manager [#t0c13283] データセンタを跨いだURLの一本化 -ラウンドロビン(負荷分散) -パフォーマンス(負荷を検知して分散) -フェイル・オーバー(冗長化) *その他、サービス(アプリケーション) [#f28fe6e9] サービス(アプリケーション)が増えています。 **メディア・サービス [#g274f54b] 動画や音楽などのデータを配信するための様々なサービスを提供するサービス群 -セキュアなメディア取込 -メディアジョブスケジューラ -エンコード -オンデマンド配信 -コンテンツ保護 -ライブ取込 -ライブエンコード -ライブ配信 -広告 -分析 -ID管理 **モバイルサービス [#of97ea6f] 様々なデバイスに対するBackend as a Services(BaaS)型 サービスを提供するアプリケーションサービス -データ -認証 -通知 -ジョブ -カスタム・スクリプト **キャッシュサービス [#o33f8621] (コンピューティングの)クラウドサービスの各インスタンスが利用する~ メモリ領域を割り当て、アプリケーションから利用することのできるサービス~ 専用のSessionプロバイダを使用すれば、Sessionのストアとしても利用できる。 **メッセージング(サービスバス) [#e584fd80] -リレー・サービス --WCF(WS-*)を使用して公開されたサービスを中継 --インバウンド(受信)ポートの解放に制限があるケースで有利 -メッセージ・キュー --Queue ストレージとは異なる。 --256KB以下のバイナリ・テキストデータを扱う事ができる。 --ACIDがサポートされメッセージの消失の可能性が無い。 **Azure Active Directory [#sed3b828] 旧アクセス制御は、Office 365のActive Directoryと統合された。 -Azure 上に配置したアプリケーションに対して、 --イントラネットの AD ユーザ・アカウントでアクセス --Azure、イントラネットのアプリケーション間でSSOを実現 -オープンなIDプロバイダによる認証~ OpenID(Googleなど)、FaceBook、Microsoftアカウント(旧LiveID)による認証サポート -注:Active Directoryの認証機能(ケルベロス認証)とは異なる。 **ビッグデータ [#sd4590e9] Azure HDInsight -Azure上でC#およびJavaによる~ Map Reduce、HiveおよびPigスクリプトの実行がサポート -2013年中に正式にサービスを開始する予定 **Azureストア [#l21c2b12] さまざまなアドオン機能を追加購入可能 -翻訳 -SMTPメール送信 -MongoDB -MySQL -.etc **Azure AppFabric(ブランド名消失) [#c3118d40] オンメモリキャッシュなど、各種のアプリケーション開発支援サービス *オンプレミス・システムや、IaaSと考え方を変えるべき代表的なポイント [#ue60c299] **セキュリティ:ポリシーの問題と技術の問題を分けて捉える [#g04489b9] **性能保証:共用型サービスの「限界」を意識して利用する [#a39ac9e8] スケーラビリティは確保し易い。 ***コンピュートサービス [#t44db7bc] -CPUコアや、メモリ割り当て --Sサイズ以上は占有(完全な隔離) --XSサイズ、Webサイト(sharedInstance)は共有 ***SQLデータベース [#r0c17794] 隣のDBインスタンスの影響を受けるため応答時間の保証はし難い。~ (CPU時間をインスタンス間でシェアする仕組みを持っている) ***インターネット回線 [#w6aadb13] -なのであくまで "Best Effort"。 -ネットワーク帯域と接続性に注意。 -インスタンス・サイズによって帯域幅が変更される。 -日本 → 東南アジア・データセンタまで約 200msec 程度のレイテンシ **超高可用性:3 つの「可用性」を混同せずに分けて考える [#i4250523] ***3 つの目標値を混同しない。 [#s831427d] -設計目標値(99.999%) -運用実績値(99.9x%) -SLA 保証値(99.9%) ***既存のディザスタ・リカバリ機能を活用 [#b9b11d39] -SQLデータベースの完全バックアップをBlobストレージに取得、~ ストレージ・サービスのジオ・レプリケーション(バックアップ) -SQLデータベースのData Sync(バックアップ) -Traffic Managerによるフェイル・オーバ ***無い機能は自作が必要になる。 [#c4a04976] SQLデータベースは、拠点を跨った自動的なフェイルオーバをサポートしていない。~ 必要と考えるならばData Sync等を活用したオンプレ連携~ に加え自作の接続先変更の機構などを実装する必要がある。~ ただし、この機能を実装する場合は課金・性能に注意が必要。~ **運用監視:ユーザアプリケーションのみを運用監視する [#lf3c27aa] -インフラの運用監視もケースバイケースで対処する。 -運用担当者の認証の検討が必要。 -運用監視ツール --運用管理ツールの不足が目立つため、イニシャルコストに影響する。 --Hitachi SystemsのAppBridgeMonitorによって運用監視が可能。 --Microsoft System Center 2012に運用ツールが存在 --ツール類の洗い出し。 ---Azure構成変更 ---デプロイ操作 ---SQLデータベース操作 ---ストレージ操作(ログ参照) ---グラフ表示 -システムへのパッチ適用時に、デグレ・リスクがある。 --クラウド・サービスに関しては設定で固定できる。 --クラウド・サービスのみロールバック可 **障害対応:責任分界点を再定義し、障害対応フローを見直す [#c7f7cddd] -アプリケーション・レベル~ ログを、Azure ポータルサイト、または、Service Management APIで監視 -取得可能なログ --診断ログ --IISログ --イベント・ログ --パフォーマンス・カウンタ --クラッシュ・ダンプ・ログ --トレース・ログ --カスタム・ログ -プラットフォーム障害~ Azure ポータルサイト、または、Service Management APIで監視。~ 必要ならマイクロソフトに問合せる。障害の詳細が公開されない事もある。 -データセンタ広域障害~ サービス・ステータス・ダッシュボード、またはRSSで監視。 **ストレージ設計:3種類のストレージを適切に使い分ける [#p717c406] -SQLデータベース -Tableストレージ -Blobストレージ **マルチテナント設計:パッケージ製品の SaaS 化の際に考慮する [#u7f8fa8a] -データベース分離方式 -単一データベース個別スキーマ方式 -単一データベース共通スキーマ方式 **オンプレミス/クラウド連携:ハイブリッド型での設計に注意する [#ycaf4652] -イニシャルコストに影響 -オンプレミスの運用コストを0にできない。 -ネットワークトラフィックによる課金も考慮。 -データ連携 --TDS 接続(Management Studioでの接続など) --SSIS(データ コピー) --Data Sync(データ同期) -処理連携 --ポート・オープン --Virtual Network --Azure Connect --サービス・バス **サービスモデル制約:インフラモデル標準化のメリットを理解する [#q5cd9c6f] ***通信制約 [#r77a0e31] -クライアントからの通信 --利用可能なプロトコル ---HTTP ---HTTPS ---TCP --主な制約事項 ---UDP 不可(必要な場合にはVirtual Networkか、Azure Connectを構成) ---接続セッションのアフィニティ設定なし(ラウンドロビンDNS) ---ロール毎に定義可能な Input Endpoint 数は最大 5 つ ---ただし、1つのサービスに対して利用可能なpublic IP は一つ。~ 1つのAzureプロジェクト(複数のロールを同梱した)のデプロイに対して~ 付与されるFQDN名称 = public IP は一つとなっている。~ 各ロールはURLの階層ではなく、ポートでアクセス先を分ける。 -SQLデータベース、ストレージ・サービスへの通信 --利用可能なプロトコル ---TDS (TCP1433), ---HTTP/HTTPS-REST --主な制約事項~ - -外部のインターネットサーバへの通信 --利用可能なプロトコル ---HTTP ---HTTPS ---TCP --主な制約事項~ UDP 不可(必要な場合にはAzure Connectを構成) -オンプレミス環境間の通信(Azure Connect) --利用可能なプロトコル ---Azure Connectで接続(= IPSec) ---ポート(プロトコル)制約なし --主な制約事項(Azure Connect) ---通信速度が遅い ---AgentをインストールしたWindowsとの 1:1 通信 -Azureサービス内部サーバ間の通信 --利用可能なプロトコル ---HTTP ---HTTPS ---TCP --主な制約事項 ---UDP 不可(必要な場合にはAzure Connectを構成) ---(必要であれば)直接呼出し制限(認証等)の対策が必要 ***その他、制約 [#w455c27e] -ネイティブ32ビット処理不可 -特殊デバイス不可 -特権処理は権限昇格が必要 --レジストリ書き込み --COMの登録・実行 --イベント・ログ作成 --パフォーマンス・カウンタ作成 --.etc -言語ニュートラルな環境 -ファイル共有は利用不可 -ディスク書き込み非推奨(→ Azureドライブを検討) -スケジューラ・サービス無し(→ バッチ起動方法は要検討) -メール送信は外部のSMTPサービスを利用する。 -Azure非対応ミドルウェア~ サポートやライセンスの問題が無いか確認する。 -ASP.NET セッション(利用可能) --HTTSP要(Sessionハイジャック対策) --Azure Caching セッションプロバイダ(推奨) --Azure AppFabric Cache セッションプロバイダ~ → ブランド名消失に伴い非推奨。 --SQLデータベース用のセッションプロバイダ~ → 高負荷時に接続を切られることがあるので非推奨。 *参考情報 [#v1a409b0] -download Windows Azure Poster(機能概略図)~ http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=35473 -業務システムでWindows Azureを使うための42の覚え書き - @IT~ http://www.atmarkit.co.jp/fdotnet/chushin/azurecasestudy_01/azurecasestudy_01_04.html **Azure サポート チーム ブログ [#ib68f0cf] - Site Home - MSDN Blogs~ http://blogs.msdn.com/b/dsazurejp/~ --[Windows Azure] サブスクリプションの契約移行手順について~ http://blogs.msdn.com/b/dsazurejp/archive/2013/01/16/windows-azure-subscription-migration.aspx --[お知らせ] 90日間の無料評価版の使用制限に達した場合の動作について~ http://blogs.msdn.com/b/dsazurejp/archive/2012/12/28/windows-azure-90-days-free-offering.aspx --[Windows Azure] 仮想マシンを作成後にストレージアカウントが削除できない問題について~ http://blogs.msdn.com/b/dsazurejp/archive/2012/10/12/azure-virtual-machine-storage-delete-failure.aspx --[Windows Azure] 配置(デプロイ)に割り当てられるグローバル IP アドレスについて~ http://blogs.msdn.com/b/dsazurejp/archive/2012/07/24/ip.aspx --[Windows Azure] Windows Azure コンピュートサービスからのメール送付について~ http://blogs.msdn.com/b/dsazurejp/archive/2012/03/30/windows-azure-mail-service.aspx --[Windows Azure] 更新ドメインと障害ドメインについて~ http://blogs.msdn.com/b/dsazurejp/archive/2011/06/29/windows-azure-fault-domain-upgrade-domain.aspx **Azure サポートの現場から [#e491fcc9] ~ Azure Platform トラブルシューティング入門 ~ MSDN~ http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsazure/hh705140.aspx --ネットワーク接続の問題について~ http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsazure/hh793733.aspx --クラウド サービス復旧のヒント~ http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsazure/jj906428.aspx --Windows Azure ストレージ サービスの構造とリトライポリシーの関係について~ http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsazure/jj647756.aspx --Windows Azure SQL データベース利用に際するネットワーク構成の前提条件~ http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsazure/jj851138.aspx --Windows Azure SQL データベースから SQL Server への~ データベース バックアップ方法 (Export-Import 編)~ http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsazure/jj870677.aspx