「[[マイクロソフト系技術情報 Wiki>http://techinfoofmicrosofttech.osscons.jp/]]」は、「[[Open棟梁Project>https://github.com/OpenTouryoProject/]]」,「[[OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会>https://www.osscons.jp/dotNetDevelopmentInfrastructure/]]」によって運営されています。 -[[戻る>Azure]] * 目次 [#h4eee186] #contents *概要 [#g2270fd5] Azure上に素早く環境を構築する系のトピックを列挙。 *ギャラリー [#wf3187ca] -Microsoft Azure に用意されたギャラリーからOSイメージを選択して作成できる。 --新規作成した仮想マシンには新しいNICが取付けられ、MACアドレス、TCP/IP設定は引継がれない。 --このため、ネットワーク関連の設定は、新規仮想マシンの作成後に設定を行う。 -参考 --Microsoft Azure Marketplace - Virtual Machines~ http://azure.microsoft.com/ja-jp/marketplace/virtual-machines/ **既定のOSイメージ [#r5747c60] 既定のOSイメージには、WindowsやLinuxなどのOSが用意されている。 -この既定のOSイメージをコピーして、新しい仮想マシンを作成することで、~ OSインストールの時間をかけずに、迅速に仮想マシンを作成できる。 -ただし、用意されている既定のOSイメージは、すべて英語版。 ***利用時の動作 [#ccf39597] -Azure仮想マシンを新規作成する際に、ギャラリーから既定のOSイメージを選択する。 -利用者のAzure環境(具体的には利用者のAzure StorageのBLOB)へコピーされる。 -仮想マシンのシステム ドライブに取り付けられ、仮想マシンが起動する。 ***問題点 [#a33a0008] -既定のOSイメージは、すべて英語版。 --日本語環境の手順やメッセージを確認するためには、日本語化する必要がある。 --日本語化の作業に1~2時間かかるため、必要な都度、日本語化していては効率が悪い。 -既定のOSイメージは、時々Windows Updateが当てられ更新される。 --例えば半年経過した頃に、同じOSイメージから仮想マシンを再度作成した場合、~ Windows Updateが当てられ更新されている可能性がある。 --更新モジュールを固定することができない。 **マイ・イメージ [#x8f97a27] テンプレートになる自作のOSイメージを予めマイ・イメージとして登録しておき、~ テンプレートから多数の仮想マシンを作成する場合に適している。 ***機能概要 [#oaa2c52f] -予め、OSイメージ化対象のVMをAzure IaaS上に構築しておく必要がある。 -OSイメージを利用者のAzure環境(具体的には利用者のAzure StorageのBLOB)へコピー -[[Sysprep]]済のOSイメージを登録することもできるので、~ [[Sysprep]]対応のアプリケーションをインストールした状態での展開が可能。 -ギャラリーの既定のOSイメージと異なり、Windows Updateが適用されない。 ***用途 [#xdbc81ce] 後から再利用しそうなOSイメージについて、~ あらかじめ[[日本語化>https://dotnetdevelopmentinfrastructure.osscons.jp/index.php?VM%E8%B5%B7%E5%8B%95%E5%BE%8C%E3%81%AE%E9%96%8B%E7%99%BA%E7%92%B0%E5%A2%83%E3%81%AE%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97#f62d73e9]]し、マイ・イメージにキープしておくとよい。 *ストレージ [#g54161ee] **マイ・ディスク [#c6b15aff] ***機能概要 [#wf84803e] -ギャラリー上のOSイメージではなく既存VMのVHDを、新VMにアタッチする。 -この、既存VMのVHDをを、「特殊化された VHD」と言う。 -なお、NICなどのコンフィグはリセットされるので、そこはイメージと変わらない。 ***用途 [#y98c09c2] -既存VMのVHDを(個人PC、業務PC、業務サーバ等)のバックアップ・リストアなど。 -若しくは、-既存VMをサブスクリプション間で移動する場合など。 -スナップ・ショットを使用して、ベース・イメージとすることもできる。 *手順 [#x28f7951] **マイ・ディスク [#z6270e46] ***ポータルでスナップショットして別VMを作成 [#q3aeef6d] ***サブスクリプション間を移動して復元 [#r34348fb] -一方のサブスクリプションから、~ [[招待>Microsoft Azure Active Directory#u0768137]]&[[共同管理者に設定>Azure Subscriptionの管理手順@エンプラ#p5c389cc]]してもらう。 -[[Azure CLI]]でログイン az login -SASを取得。~ SASとは、Shared Access Signatureの略らしい。 az disk grant-access --duration-in-seconds 3600 --name <ディスク名> --resource-group <リソースグループ名> { "accessSas": "accessSas の URL" } -サブスクリプション間コピー --コピー先ストレージ アカウント、コンテナーは予め作成しておく。 --なお、パブリック・ネットワークからのアクセスを許可しておく必要がある。 az storage blob copy start --account-name <コピー先ストレージ アカウント名> --account-key <コピー先ストレージのアクセス キー> --destination-container <コピー先のコンテナー名> --destination-blob <コピー後の VHD 名>.vhd --source-uri "生成した accessSas の URL" -コピー状況の確認 --何気に、結構長い時間がかかる(リージョンを跨ぐ等)。 --ステータス取得には、PowerShellが必要なので、Azure Cloud Shell辺りで以下のように。 $storageContext = New-AzureStorageContext -StorageAccountName 'aaaa' -StorageAccountKey 'bbbb' Get-AzureStorageBlobCopyState -Context $storageContext -Container "xxxx" -Blob "yyyy" -VHD より管理ディスクを作成 --VHD のフル URLは、SASではないので注意。 --私の場合、--subscription と --location の指定が必要だった。 ---名称が重複しているなどの場合、サブスクリプションを識別できない模様 ---location 指定する値は、az account list-locationsで出力。ただし、HPの方が見易い。 az disk create --resource-group <リソース グループ名> --name <作成する管理ディスク名> --source <VHD のフル URL> --sku "Premium_LRS or Standard_LRS" -管理ディスクより VM を作成 --ポータルから実行しようとしたら、~ VM作成ボタンが非活性だったためCLIで実行。 --ここでも、念の為、--subscription と --location を指定。 --VMのサイズは、--size に指定するが、 ---指定する値は、az vm list-sizesで出力。ただし、HPの方が見易い。 ---また、サイズによっては、Premium_LRSをサポートしていないことがある。 az vm create --name <VM 名> --resource-group <リソース グループ名> --attach-os-disk <管理ディスク名> --size "VM のサイズ" --os-type "Windows or Linux" -起動しない場合は、ブート診断。 --参考 ---Azure での VM のブート診断 | Microsoft Docs~ https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/troubleshooting/boot-diagnostics *参考 [#r3f4c6f1] -Azureなう: [マイ ディスク]と[マイ イメージ]、違い~ http://taleofazure.blogspot.com/2014/12/blog-post.html **Microsoft Docs [#f60a008a] ***マイ・イメージ [#ta47dd07] -[[「イメージ」リソースをサブスクリプション・リージョン間でコピーする>https://jpaztech1.z11.web.core.windows.net/%E3%80%8C%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%80%8D%E3%83%AA%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%92%E3%82%B5%E3%83%96%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E9%96%93%E3%81%A7%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BC%E3%81%99%E3%82%8B.html]] --Azure CLI を使用して共有イメージ ギャラリーを作成する~ https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/linux/shared-images ***マイ・ディスク [#j61a156a] -VHD から Windows VM を作成する --Azure Portal で特殊化された VHD から~ https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/windows/create-vm-specialized-portal --Azure PowerShell で特殊化された VHD から~ https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/windows/create-vm-specialized -VHD のダウンロードとアップロード --Azure から Windows VHD をダウンロードする~ https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/windows/download-vhd --アップロードした汎用化 VHD から VM を作成する~ https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/windows/upload-generalized-managed -その他 --管理ディスク (Managed Disks) のサブスクリプション間やリソース グループ間の移行について~ https://docs.microsoft.com/ja-jp/archive/blogs/jpaztech/export-managed-disks-to-vhd --同じサブスクリプションのストレージ アカウントに~ VHD ファイルからマネージド ディスクを作成する - CLI サンプル~ https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/scripts/virtual-machines-linux-cli-sample-create-managed-disk-from-vhd --管理ディスク (Managed Disks) の "イメージ" リソースを使用し、仮想マシンを複数台展開する~ https://docs.microsoft.com/ja-jp/archive/blogs/jpaztech/deployvmsfrommanagedimage ***バックアップ・リストア [#q9284ac5] -Azure VM バックアップについて~ https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/backup/backup-azure-vms-introduction -チュートリアル - Azure portal で Windows 仮想マシンをバックアップする~ https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/windows/tutorial-backup-vms ***Linux VMの場合 [#m8434eb1] [[Sysprep]]は不要。 -Azure CLI を使用した Linux VM のコピー~ https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/linux/copy-vm ---- Tags: [[:インフラストラクチャ]], [[:クラウド]], [[:Azure]]