[[Open棟梁Project>http://opentouryo.osscons.jp/]] - [[マイクロソフト系技術情報 Wiki>http://techinfoofmicrosofttech.osscons.jp/]]
「[[マイクロソフト系技術情報 Wiki>http://techinfoofmicrosofttech.osscons.jp/]]」は、「[[Open棟梁Project>https://github.com/OpenTouryoProject/]]」,「[[OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会>https://www.osscons.jp/dotNetDevelopmentInfrastructure/]]」によって運営されています。

-[[戻る>ライセンス]]
-[[戻る>Windowsのライセンス]]

* 目次 [#g452c7a1]
#contents

*概要 [#sec70b8c]

**CALとは [#ke3d8861]
C/S型のライセンス・モデルには、

-サーバ側のライセンス
-クライアント側のライセンス

がある。

CAL は
>「Client Access License (クライアント アクセス ライセンス)」

のことで、

クライアント側のライセンスである。

*CALの意味 [#a4a8e559]
**CALの意義 [#a4a8e559]
サーバ利用者数で課金することで、~
大人数と少人数のユーザに不公平が生まれないようにとのこと。

*CALの種類 [#v922109e]
運用するサーバーの台数によって

-同時使用ユーザー モード
-接続デバイス & ユーザー数モード
-同時使用ユーザー モード

を選択できる。
**接続デバイス & ユーザー数モード [#m416794d]
***デバイスCAL [#t57869ea]
-"デバイス" 単位で CAL を取得
-1台のマシンから複数ユーザでCALを利用可能。
-「PC ユーザー数 > PC 台数」の場合に得。

***ユーザーCAL [#sc3c88ab]
-"ユーザ" 単位で CAL を取得
-1人のユーザで複数マシンのCALを利用可能。
-「PC 台数 > PC ユーザー数」の場合に得。

**同時使用ユーザ・モード [#uf51e2b7]
1 台のサーバーに対し、接続するデバイスやユーザーの ~
“最大数”分の CAL を“サーバーに登録”するモード。

以下のケースであればハマる。

-サーバーが 1 台のみ
-サーバーの利用頻度が少ない
-サーバーを利用するユーザーや PC が限定
-他のネットワークに接続していない 

**RDS (TS) CAL [#k3432216]
RDS (TS)のサーバをを使用する各クライアントに対して発行するCAL。
**接続デバイス & ユーザー数モード [#m416794d]

-接続デバイス & ユーザー数モードがある。
--デバイス CAL
--ユーザー CAL
***デバイスCAL [#t57869ea]
-"デバイス" 単位で CAL を取得
-1台のマシンから複数ユーザでCALを利用可能。
-「PC ユーザー数 > PC 台数」の場合に得。

-デバイス CALには、二種類が存在する。 
--初回接続時に発行される一時 CAL
--二回目の接続時に発行される恒久 CAL
***ユーザーCAL [#sc3c88ab]
-"ユーザ" 単位で CAL を取得
-1人のユーザで複数マシンのCALを利用可能。
-「PC 台数 > PC ユーザー数」の場合に得。

-リモート デスクトップ ライセンス サーバーを使用して管理する。
**CAL不要なケース(外部ユーザ) [#c51d7cd5]

*CAL不要なケース(外部ユーザ) [#c51d7cd5]
**匿名ユーザ [#r34edf3c]
***匿名ユーザ [#r34edf3c]
-ホームページなど、外部ユーザが匿名ユーザの場合。

-ウェブ サーバーに不特定多数がインターネット経由でアクセスし、~
かつアクセス時に認証を必要としない場合は、CALは不要になる。

**認証ユーザ [#i742cbaa]
***認証ユーザ [#i742cbaa]
社内システムなど、外部ユーザが認証ユーザの場合、~
主に経済的な要因から下記を選択して使用する。

-外部ユーザー用のCAL~
それぞれの外部ユーザーについて CAL を取得

-若しくは、エスクターナル・コネクト(EC)ライセンス~
外部ユーザーがアクセスする各サーバーについて~
エクスターナル コネクタ (EC) ライセンスを取得する。

*ECライセンス [#a4972da6]
**ECライセンス [#a4972da6]
エクスターナル コネクタ (EC) ライセンス

-ビジネス パートナーや顧客が、社内ネットワークにアクセスする際に使用する。
-ビジネス パートナーや顧客が、~
社内ネットワークにアクセスする際に使用する。

-外部ユーザーがアクセスするサーバに対し、~
CALの代わりに適用可能できるライセンス

-実行しているソフトウェア インスタンスの数を問わず、~
外部ユーザーがアクセスする物理サーバーごとに 1 ライセンスのみ必要。
--CALはクライアント側にアクセス権を与えるが、
--ECでは逆にサーバー側にアクセス権を与える。

-EC を取得することで、CAL と同様にアクセスが許可される。

*[[RDS (TS)>リモートデスクトップサービス(旧ターミナルサービス)]] CAL [#k3432216]
[[RDS (TS)>リモートデスクトップサービス(旧ターミナルサービス)]] のサーバをを使用する各クライアントに対して発行するCAL。

**接続デバイス & ユーザー数モードがある。 [#h182d031]

***デバイス CAL [#f8628d0c]
-「[[RDセッション ホスト>リモートデスクトップサービス(旧ターミナルサービス)#p667dc57]]」に接続するクライアントPC(デバイス)毎に必要になるTS CAL。
--このTS CALは、クライアントPCから「[[RDセッション ホスト>リモートデスクトップサービス(旧ターミナルサービス)#p667dc57]]」に初めて接続する時に、~
一時的なラインセンスが発行され、二回目に接続するときに恒久的なTS CALが発行される。
-すべてのTS CALが発行された後に新しいクライアントPCからの接続があった場合は、~
TS CALが発行されないため、「ターミナル サーバ」には接続できなくなる。

***ユーザー CAL [#uc3714f8]
-「[[RDセッション ホスト>リモートデスクトップサービス(旧ターミナルサービス)#p667dc57]]」に接続するユーザ(アカウント)毎に必要になるTS CAL。
-こちらは、接続ユーザ数を超えた場合もアクセス可能である(≒モラルライセンス)が、
-これは、ライセンス違反になるため、必ず適切な数のTS CALを購入する必要がある。

※ Windows Server 2019からはActive Directory環境での利用が必須

**ポイント [#e9b08307]

***デバイス CALには、二種類が存在する。 [#x2532bdb]
-初回接続時に発行される一時 CAL
-二回目の接続時に発行される恒久 CAL

***[[RDライセンス サーバー>リモートデスクトップサービス(旧ターミナルサービス)#te28648b]]を使用して管理する。 [#b1d529a4]

**その他 [#f7911ccd]

***ECライセンス [#cdc0db89]
-CALではなく、RDSにも[[ECライセンス>#a4972da6]]がある。
-「Remote Desktop Services External Connector」などでググると出てくる。

***RDS SAL [#fd7c06b0]
-SPLA契約下で提供されるWindows Serverに~
サーバー管理用途以外でRDP接続する際に追加で必要となるライセンス

-社外サービスの構成要素にRDSが含まれる場合に必要になる。

-[[RDライセンス サーバーを使用して管理できるもよう。>#b1d529a4]]

-お名前.com デスクトップクラウドなどで付与されている。


*マネジメント ライセンス (ML) [#n6f6f548]

**CAL を必要としないサーバー ライセンス [#wf43b66e]
-コア単位のモデルの下で、サーバー ソフトウェアが物理 OSE で実行されている場合、~
サーバー上にあるすべての物理コアのライセンスを取得する必要がある。

-例
--...

**特殊サーバー ライセンス [#ta508035]
-サーバー専用のライセンスで、
--CAL を必要としない。
--サーバー・インスタンス毎にライセンスが必要

-例
--Windows Server Essentials
--Forefront Identity Manager - Windows Live Edition

**管理サーバー ライセンス [#p3e4e5c9]
管理系機能を提供するサーバーが管理対象のデバイスごとに必要とするライセンス

-管理サーバー ライセンス モデルに基づき、
--該当するカテゴリ (サーバーおよび/またはクライアント)
--およびタイプ (OSE および/またはユーザー)

>の ML を必要な数だけ取得し、OSE が管理されるデバイスに割り当てる。

-ML には対応する管理サーバー ソフトウェアを実行する権利が含まれているため、~
管理サーバー ソフトウェア用のライセンスを別途取得する必要はありません。
-サーバー OSE の管理には、サーバー ML (OSE タイプのみが提供されます) が必要。
-一方、サーバー以外の OSE の管理には、クライアント ML (OSE/ユーザー タイプが提供されます) が必要。

*参考 [#x52abd65]
-Windows Server 2019 におけるリモートデスクトップサービスのライセンスについてご注意下さい | SYC TECH BLOG~
https://techblog.syc.co.jp/blog/tips_server_os/20201001-win2019-rdscal/

**microsoft.com [#s80a889d]
-マイクロソフトのサーバーを使うなら知っておきたい CAL ガイド
--STEP 1 CAL の基本~
http://www.microsoft.com/ja-jp/smb/business-news/microsoft-server-basic-of-step-1-cal/
--STEP 2 CAL の利用~
http://www.microsoft.com/ja-jp/smb/business-news/microsoft-server-basic-of-step-2-cal/

-マイクロソフト ボリューム ライセンス
--クライアント アクセス ライセンス (CAL) ガイド~
http://www.microsoft.com/ja-jp/licensing/about-licensing/client-access-license.aspx
--%%クライアント アクセス ライセンス (CAL) ガイド%%~
%% http://www.microsoft.com/ja-jp/licensing/about-licensing/client-access-license.aspx %%
--クライアント アクセス ライセンス および マネジメント ライセンス~
https://www.microsoft.com/ja-jp/licensing/product-licensing/client-access-license

***Microsoft TechNet [#j778a1cf]
-リモート デスクトップ
--リモート デスクトップ ライセンス マネージャー~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc732684.aspx
--RDS (TS) CAL について - Ask CORE - Site Home - TechNet Blogs~
http://blogs.technet.com/b/askcorejp/archive/2014/11/04/rds-ts-cal.aspx

***Microsoft Docs [#z5749481]
-クライアント アクセス ライセンス (CAL) を使用して RDS 展開をライセンスする~
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-server/remote/remote-desktop-services/rds-client-access-license

-ドメインフォレストまたはワークグループ間でRD ライセンスを設定する - Windows Server~
https://docs.microsoft.com/ja-jp/troubleshoot/windows-server/remote/set-up-remote-desktop-licensing-across-domains-forests-workgroups

-(RDS) Tip of the Day: License your RDS deployment with client access licenses (CALs) | Microsoft Docs~
https://docs.microsoft.com/ja-jp/archive/blogs/tip_of_the_day/rds-tip-of-the-day-license-your-rds-deployment-with-client-access-licenses-cals

----
Tags: [[:Windows]], [[:ライセンス]]


トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS