[[Open棟梁Project>http://opentouryo.osscons.jp/]] - [[マイクロソフト系技術情報 Wiki>http://techinfoofmicrosofttech.osscons.jp/]] -[[戻る>CRMのカスタマイズ]] * 目次 [#l0ed47e6] #contents *概要 [#s90255fe] グラフは -ユーザが使用可能なデータを理解しやすくする。 --ビューのレコードセットからパターン、傾向、異常値などを視覚的に確認できる。 -表示されるデータは、 --ビューのフィルター ---定義されたフィルター ---ユーザにより適用されるフィルター --により返されるレコードのコレクション(レコードセット)に対し集計処理を行ったもの。 **エンティティ [#jd22aed9] -単一のエンティティのレコードのデータのみを含めることができる。 -システム エンティティには使用可能な複数のグラフが用意されている。 -カスタム エンティティの場合、必要なグラフを自作する必要がある。 **利用 [#s393dcc5] -ビューとともにグラフウィンドウに表示 -1つのレコード フォームに埋め込む -ダッシュ ボード上のコンポーネントとして埋め込む。 **カスタマイズ [#qb2b9448] -すべてのユーザがシステム グラフを設計できる。 -個人用ブラフを作成し、他のユーザと共有できる。 -グラフの作成または編集~ http://www.microsoft.com/ja-jp/dynamics/crm-customer-center/create-or-edit-a-chart.aspx ***エンティティ [#qa301dd0] ***系列を要約する [#yf25b78c] -グラフには少なくとも、1つの系列と1つのカテゴリが必要。~ カテゴリを使用して系列を様々なデータ要素に分割して比較する。 --系列 ---グラフに表示されるデータ ---系列(要約するフィールド)の選択 ---系列を要約する方法(COUNT、SUM的) --カテゴリ ---グループ化(カテゴライズ)に使用するフィールド(GROUP BY的) ---系列をグループ(カテゴリ)毎に指定の方法で要約する。 -制限 --最大5つの系列を、1つのフィールドでカテゴライズして表示可能 --1つの系列を、1or2のフィールドでカテゴライズして表示可能。 --複数の系列を複数のフィールドでカテゴライズして表示できない。 -参考 --SQL実践講座(3):集計を行う「GROUP BY」句 - @IT~ http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0012/22/news002.html --【初級編⑪】SQLのGROUP BYでレコードのグループ化と集計を行う | SQLServer2008虎の巻~ http://kaya-soft.com/sqlserver2008-toranomaki/beginner/groupby/ ***ツール [#i9dd2b8c] UI(グラフ デザイナ ツール)を使用すると、以下が構成できない。 -ビュー -レコード -表示色 **グラフのスコープ [#r24d0510] -システム グラフと個人用ブラフがある。 -システム ビューと同じく”システム”には~ システムの全ユーザのスコープで使用可能の意味がある。 -ユーザが特定のグラフ要件を持っている場合、~ システム グラフを作成するのではなく、~ 個人用グラフを作成し適切なユーザと共有する。 ***システム グラフ [#xa01adf0] -概要 --ソリューション コンポーネントに含まれる。 --システム カスタマイザー・管理者など、~ セキュリティ特権を持ったユーザによって作成・管理される。 ---システム管理者 ---システムカスタマイザー ---最高経営責任者 ---営業担当副社長 ---マーケティング担当副社長 ---顧客サービス課長 ---営業課長 ---マーケティング課長 --システムのすべてのユーザが使用できる。 --インストール後、変更・追加・削除が可能。 --エンティティとともにエクスポート可能。 -手順(作成・変更・コピー) --[設定] ---> [ソリューション] ---> [エンティティ] --エンティティを展開し、[グラフ]をクリックする。 --オプション ---作成:メニューバーで[新規]をクリック。 ---変更:一覧でグラフをダブルクリック ---変更元コピーの作成:一覧でグラフをダブルクリックし[ファイル名を付けて保存] --グラフを構成する(後述)。 --[保存して閉じる]をクリックする。 ***個人用ブラフ [#p3aefa1f] -概要 --ソリューション コンポーネントに含まれない。 --ユーザによって作成される。 --それらを活用できる同僚と共有できる。 --機能的にはシステム グラフと同じ(スコープが異なる)。 --XMLによってエクスポート・インポートできる。 -手順(作成・変更・コピー) --グラフを作成するエンティティに移動する。 --グラフ ウィンドウが展開されていない場合、~ [グラフ]バーをクリックしてグラフ ウィンドウを表示する。 --オプション ---作成:[新しいグラフ](または[+]記号)をクリック。 ---変更:個人用グラフの一覧からグラフを選択し[グラフの編集]をクリック。 ---コピー(システム グラフ):~ システム グラフの一覧からグラフを選択し~ [ファイル名を付けて保存]をクリック。 ---コピー(個人用グラフ):~ 個人用グラフの一覧からグラフを選択し~ [その他のコマンド] ---> [ファイル名を付けて保存]をクリック。 *グラフ フォーム [#h707ccf6] **グラフ名 [#s8293460] 系列、カテゴリを選択するとシステムによりグラフ名が生成される。 **グラフの種類 [#v0ca5691] ***縦棒グラフ [#i0eb513a] -積み上げ縦棒 --1つの系列値は1つの縦棒に互いに積み上げられる。 --各カテゴリ毎の系列値の内訳を比較する。 -100%積み上げ縦棒 --縦棒はグラフ上部まで拡張される。 --各カテゴリ毎の系列値の割合を比較する。 ***横棒グラフ [#b7c5e966] 縦棒グラフを横に表示したもの。 ***Area(領域)グラフ [#n3f33b4c] ***折線グラフ [#d780390c] ***円グラフ [#w17bef5a] 系列・カテゴリが1つしかサポートされない。 ***漏斗グラフ [#o0e2258e] 系列・カテゴリが1つしかサポートされない。 ***複数系列グラフ [#j5be5178] ***比較グラフ(積み上げグラフ) [#jb915a57] ***面グラフ [#q48eea31] **グラフのプレビューで使用するビュー [#c62568ee] -新しいグラフ フォームの最初のオプション -一覧から、 --共有ビューを選択する必要がある。 --システム ビューや個人用ビューを使用することは出来ない。 -選択したビューは、 --プレビューに使用され、選択の効果をビジュアル化できる。 --グラフ定義としては保存されず、グラフの作成時に、~ グラフをプレビューするために使用される。 -システムカスタマイザーは、レコードを所有できないので、~ 自分のレコードをフィルタ処理しない(内容が表示されないプレビュー)。 -ビューの並び替えはグラフのプレビュー・レイアウトに影響を与えない。 ***プレビュー ビューからの系列、カテゴリフィールドの使用 [#l68ddf45] エンティティの列のドロップダウン リストから、~ 系列、カテゴリとして使用するフィールドを選択する。 ***親エンティティの値をグラフ カテゴリとして使用 [#h325e9e6] -ビューに親エンティティの値を追加~ (関連付けマッピング、ワークフローの代替) -グラフを作成し、新しいビューを、~ [グラフのプレビューで使用するビュー]で使用する。 -系列に、エンティティのフィールドを使用する。 -カテゴリに、親エンティティのフィールドを使用する。 -グラフを保存して閉じる。 -ビューは他の用途がなければ削除する。 -変更を公開する。 **系列(+要約)とカテゴリの構成 [#y3f42cd5] ***系列 [#ja49f87f] グラフ フォームの[汎用エントリ(系列)]セクションで -[フィールドの選択]をクリックし、使用するフィールドを選択する。 -[集計]をクリックして、フィールドのデータを要約する方法を選択する。 -次の系列&要約を追加する場合、[系列を追加します]をクリックし手順を繰り返す。 --[系列を追加します]が表示されない。 ---5つの系列&要約を追加した場合。~ (最大5つまでの系列を追加できる) ---円グラフや漏斗グラフを選択した場合。~ (円グラフや漏斗グラフは1つの系列しかサポートされない) -系列を削除する場合は、 --系列エントリの右側の[×](系列の削除)をクリックする。 --系列が1つしかない場合は、その系列を削除できない。 ***要約 [#sf728af7] -フィールドの種類毎に使用可能な要約(集計の方法) |/|メソッド|説明|サポートされているフィールド種類|h |1|Avg|平均値|数値| |2|Count:A|レコード数|すべての種類| |3|Count:non-empty|選択列に値のあるレコード数|すべての種類| |4|max|最大値|数値| |5|min|最小値|数値| |6|sum|合計値|数値| -レコードセットのレコード数をカウントする場合は、 --主キー列をカウントする。 --作成者・作成日などの値が必ずある列でも機能するが、~ システムカスタマイザーに目的が伝わらなくなる可能性がある。 ***カテゴリ [#icae640d] グラフ フォームの[横(カテゴリ軸)のラベル]セクションをクリックして -[フィールドの選択]をクリックし、使用するフィールドを選択する。 -次のカテゴリを追加する場合、[カテゴリを追加します]をクリックし手順を繰り返す。 --[カテゴリを追加します]が表示されない。 ---2つのカテゴリを追加した場合。~ (最大2つまでのカテゴリを追加できる) ---円グラフや漏斗グラフを選択した場合。~ (円グラフや漏斗グラフは1つのカテゴリしかサポートされない) -カテゴリを削除する場合は、 --カテゴリ エントリの右側の[×](カテゴリの削除)をクリックする。 --カテゴリが1つしかない場合は、そのカテゴリを削除できない。 *設計・利用 [#c52bb725] **カテゴリ [#y91cd018] ***日付カテゴリ [#sc5468ab] 日付フィールドによるカテゴライズ 日付フィールドをカテゴリに使用する場合、~ 以下のオプション セットを選択できる。 -オプション セット --日 --週 --月 --年 --四半期 --会計期間 --会計年度 -セカンダリ カテゴリ --プライマリ カテゴリが日付・時刻フィールドの場合、 --セカンダリ カテゴリに同じフィールドを使用できる。~ ただし、プライマリ カテゴリのオプション セットより小さい日付グループを選択する必要がある。 -週カテゴリは米国規則に従っている。~ 週番号と年で表示される(20XX年の第X週のように)。~ 異なる規則により混乱が発生する場合は、週カテゴリを使用しない。 --米国規則 ---日曜日が各週の最初の日 ---1/1は常に最初の週の最初の日 ---1週は常に7日間 ---年の最後の週は1日しかなくても常に第53週。 --米国以外で多く使用される[[ISO8601規則>https://ja.wikipedia.org/wiki/ISO_8601]] ---月曜日が各週の最初の日 ---1/4は常に最初の週の最初の日 ---1週は常に7日間 ---年の最後の第52-53週で、1-7日が含まれる。 ---1/1-1/3は前年の第52-53週に含まれる可能性がある。 ---12/29-31は翌年の第1週に含まれる可能性がある。 -折れ線グラフを使用しない。~ データが無い場合、その日付カテゴリ表示されないため。 --折れ線グラフはデータの繋がりを表すため、誤解が生じる。 --折れ線の角度は変化率を表すため、誤解が生じる。 ***効果的ドリルダウン [#cb401c20] -グラフのカテゴリをクリックすると、~ ビュー側にフィルターが追加されフィルターされる。 -この状態で”エンティティ上”の他のフィールドをカテゴリに設定できる。 -セカンダリ カテゴリを追加してある場合、 --プライマリ カテゴリがフィルターされているため、 --セカンダリ カテゴリでのみグループ化され要約・表示される。 -2つのカテゴリは便利だが、重要な条件でのドリルダウンを開始させるため、~ プライマリ カテゴリのみのバージョンのグラフの作成も検討する。 **フィルターと並べ替え [#qdfd550b] 注:ビューではなくグラフでの。 ***フィルター [#d93ab152] -カテゴリの件数をフィルタする。 -フィルターには、以下のルールがある。 --上位Xルール --下位Xルール -X(カテゴリ数) --3 or 5件(のカテゴリ)のオプションがある。 --任意(最大100カテゴリ)の値を設定可能 -系列 --1つの系列にのみ適用される。 --既定で、最初の系列に適用される。 -データの並べ替えも行われる。 --上位Xルール:降順 --下位Xルール:昇順 ***並べ替え [#pec78814] -ビューの並び替えではなく、カテゴリに従って並べ替えられる。 |/|データ型|並べ替え順序|h |1|テキスト|アルファベット順| |2|数値|昇順| |3|日付|日付順| |4|オプション セット|ラベルではなくオプション値の昇順| |5|検索フィールドのGUID|関連エンティティの名前・件名などのプライマリ フィールド(ラベル)ではなくGUIDの昇順| |6|主キー フィールドのGUID|グラフ エンティティの名前・件名などのプライマリ フィールド(ラベル)ではなくGUIDの昇順| --検索フィールドのGUID:~ ランダムな並びに視えるため、サブカテゴリに関連エンティティの列を使用する~ (そのためには、ビューにサブカテゴリ列として関連エンティティの列を追加する)。 --主キー フィールドのGUID:~ グラフ エンティティの主キー(GUID)フィールドをカテゴリに使用するケース(?)。 -その他、上位Xルールと下位Xルールの並び替えを使用する。 *エクスポート・インポート [#u96aef10] **用途 [#q60d2ece] ***機能 [#t654c7e3] グラフ設計ツールではすべての機能を使用できない。~ [[すべての機能を使用する場合、エクスポートしたXMLを直接編集する。>#x037b528]] ***コピー [#bb0d7891] -バックアップ・リカバリ -別バージョンの作成 ***移動 [#ca39ea80] -個人用グラフ <---> システム グラフ(ソリューションに含まれる)の変換 -ソリューションを使用しないである組織から別の組織にグラフをコピーする。~ (同じ組織内では、[ファイル名を付けて保存]でコピーできる) **XMLのコンテンツ [#a3015d01] -組織内で一意なGUID -名前と説明 -エンティティ -系列・カテゴリに使用するフィールド -フィルターと並べ替え -グラフ種類 -各系列の関連プロパティ(色) -レイアウト(軸の凡例) -XMLにCRMバージョン情報は含まれない。~ 従って、異なるCRMバージョンをインポート可能 **エクスポート手順 [#lf48a908] ***システム グラフ [#b5a232e6] -[設定] ---> [ソリューション] ---> [エンティティ] -エンティティを展開し、[グラフ]をクリックする。 -エクスポートするグラフを選択し、 -[その他の操作] ---> [グラフのエクスポート]をクリック。 -ブラウザでダウンロードされたXMLファイルを保存する。 ***個人用グラフ [#l66c29b4] -グラフを作成するエンティティに移動する。 -グラフ ウィンドウが展開されていない場合、~ [グラフ]バーをクリックしてグラフ ウィンドウを表示する。 -個人用グラフの一覧からエクスポートするグラフを選択し、 -[その他の操作] ---> [グラフのエクスポート]をクリック。 -ブラウザでダウンロードされたXMLファイルを保存する。 **インポート [#vc760596] インポート時にチェック処理が実行される。~ 構文に問題がある場合、エラーメッセージが表示される。 ***システム グラフ [#b9abbf89] -[設定] ---> [ソリューション] ---> [エンティティ] -エンティティを展開し、[グラフ]をクリックする。 -エクスポートするグラフを選択し、 -[その他の操作] ---> [グラフのインポート]をクリック。 -インポート ウィザードでXMLを参照してインポート、ウィザードが完了するまで待つ。 ***個人用グラフ [#rc7b75db] -グラフを作成するエンティティに移動する。 -グラフ ウィンドウが展開されていない場合、~ [グラフ]バーをクリックしてグラフ ウィンドウを表示する。 -[その他の操作] ---> [グラフのインポート]をクリック。 -インポート ウィザードでXMLを参照してインポート、ウィザードが完了するまで待つ。 **GUIDの重複検出 [#wa9b45a4] GUIDが重複検出された場合、ダイアログが表示され、いずれかの選択が必要になる。 -[置換]:既存のグラフを上書きする。 --個人用グラフの場合、システム管理者であっても上書きできない。 -[両方とも維持]:XMLの値を既定値に新しいグラフを作成。 --GUID採番 --名称の変更(グラフの種類が同じ場合) -[キャンセル]:インポートの中止 **XMLの変更 [#x037b528] 実際にサポートされていない機能は、グラフの外観の制御らしい。~ (VSのデザイナだけでなく、XAMLの直接記述する必要があるみたいな話) ***変更点 [#zbc69443] -データ要素に使用される色を変更する。 -データ要素に値が表示されないように変更する。 -軸ラベルの目盛に単位を指定する。 -データ要素の数値表示形式を変更する。端数処理(はすうしょり)または丸め(まるめ)。 -色・ラベルにより凡例が不要な場合、凡例を削除し、グラフ スペースを広くする。 -グラフ名から明らかな場合、カテゴリの軸ラベルを削除する。 不要なコンポーネントを削除して外観を簡素化するとグラフ スペースを広く解り易くなる。~ (特に、ダッシュボード等の限られたスペースでグラフを使用する場合) ***開発/テスト・インポート/公開 [#i0c591be] -個人用グラフ~ 個人用グラフを使用すると個人用グラフで開発/テスト後、~ システム グラフとしてインポート/公開できる。 -システム グラフ~ システム グラフでは置換でインポートする(公開されない)