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Open棟梁Project - マイクロソフト系技術情報 Wiki
-[[戻る>CRMの電子メールの管理]]
* 目次 [#a1f42445]
#contents
*概要 [#y7b9a47e]
電子メール システムとCRMの組織との間で~
電子メール メッセージをルーティングするオプションのコンポーネント。
**コンポーネント [#xf1a42b6]
-E-mail Routerサービス
-E-mail Router構成マネージャ
-ルール展開ウィザード
**サポートされる電子メール システム [#sfff8649]
-Microsoft Exchange Server 2007
-Microsoft Exchange Server 2010
-Microsoft Exchange Server 2013
-Microsoft Exchange Online
-SMTP(送信のみ)
-POP3(受信のみ)
※サポートされない電子メール システムも、~
E-mail Routerのカスタム 電子メール プロバイダでサポートできる。
**ハードウェア・ソフトウェア要件 [#l5e76f5c]
-Microsoft Dynamics CRM Email Router のソフトウェア要件~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/Hh699689.aspx
--ルール展開ウィザードには MAPIが必要
-Microsoft Dynamics CRM E-mail Router のハードウェア要件~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh699699.aspx
*E-mail Router・ルール展開ウィザードのインストール [#ob92374b]
-E-mail Router とルール展開ウィザードのインストール~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/Hh699734.aspx
-コマンド プロンプトを使用して Microsoft Dynamics CRM E-mail Router をインストールする~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/Hh699798.aspx
**準備 [#n3f3e9e8]
-ローカルコンピューターのAdministratorsグループの~
メンバとなっているユーザとしてドメインにログオンしてインストール。
-SetupEmailRouter.exe ファイルを実行(ダウンロード or メディア)。
**セットアップ ページ [#b0dec891]
[Microsoft Dynamics CRM の更新プログラムを取得する(推奨)]をクリック(推奨)。
**更新プログラムの確認 [#v39816d9]
[更新プログラムを確認しています]ページで[次へ]をクリック。
**使用許諾契約書 [#xf134631]
[使用許諾契約書]ページで[同意する]をクリック。
**必要なコンポーネントのインストール [#mf355954]
[必要なコンポーネントのインストール]ページで[インストール]をクリック。
-全てインストールされている場合は、スキップ。
-コンポーネントのセットアップファイルが見つからない場合、~
インターネット接続が要求されることがある。
-インストール時に再起動が必要とされる場合がある。~
その場合、再起動後にSetupEmailRouter.exeを再起動する。
**アップグレードするE-Mail Routerのコンポーネントを選択 [#f207c914]
[Router コンポーネントの選択]ページで以下の片方 or 両方を選択。
-[Microsoft Dynamics CRM E-mail Routerサービス]
-[ルール展開ウィザード]
**その後、 [#w101b65e]
-Microsoft Update基本設定の選択
-インストール先の選択
-システムのチェック
-インストール準備の完了
*E-Mail Routerの構成 [#rf997928]
-E-mail Router の構成~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/Hh699786.aspx
**同期の設定方法 [#aea7128a]
-Webアプリケーションで[設定]→[電子メールアクセス構成]に移動~
→[電子メールアクセス構成の設定]をクリック~
→[システムの設定]ウィンドウ→[電子メールの処理方法]で[E-mail Router]を選択。
-各ユーザー or キューのメールボックス レコードの
--[受信メール]に対して以下のオプションを選択
---[サーバー側同期またはE-mail Router]
---[転送用メールボックス]
--[送信メール]に対して[サーバー側同期またはE-mail Router]オプションを選択
**構成プロファル [#q15292a4]
CRMと電子メール システム間で電子メールのルーティングをするのに必要なもの。
-1つ以上の受信プロファイル(電子メール システム毎に必要)
-1つの送信プロファイル
**受信プロファイル [#v43d7b6e]
電子メールの受信のルーティングをするのに必要なもの。
***必要な情報 [#bf1cd755]
-名前
-電子メール サーバの種類
-プロトコルの種類
-認証の種類
-サーバの場所
-アクセス資格情報
***プロトコルと認証の種類 [#rb2cea97]
-サーバごとのプロトコルと認証の種類
|電子メール サーバの種類|プロトコルの種類|認証の種類|h
|Exchange Server|Exchange Web Service(SOAP)|Windows認証(NTLM & Kerberos)|
|Exchange Online|Exchange Web Service(SOAP)|クリア テキスト|
|POP3|POP3|・NTLM&br;・クリア テキスト|
-認証がクリア テキストの場合、SSLを使用する。
--[SSLを使用] ---> [ネットワーク ポート]の[詳細設定]タブへ設定
--Exchange Onlineはhttps接続のみなので、[SSLを使用]使用不可能?
***サーバーの場所 [#sb3f7cad]
|電子メール サーバの種類|プロトコルの種類|サーバーの場所|h
|Exchange Server|Exchange Web Service|http://XXXXX/EWS/Exchange.asmx|
|Exchange Online|Exchange Web Service|~|
|POP3|POP3|XXXXX|
-*.asmxなので、Exchange Serverの実装はASP.NET Web Service
-SSLを使用する場合、[http://・・・] ---> [https://・・・]に読み替える。
***アクセス資格情報 [#c0425af7]
次のアクセス資格情報がサポートされる
-[[[ローカル システム アカウント>ビルトイン システム アカウント]]]
--Exchange Server <-(信頼関係)-> E-mail Router
--E-mail Routerの実行アカウント=[[ローカル システム アカウント>ビルトイン システム アカウント]]
-[ユーザー指定]
--それぞれのユーザのユーザアカウントをメールボックス レコードに入力
--パスワード期限切れなどの場合、CRMでメールボックス レコードを更新する必要がある。
-[その他の指定]
--管理者アカウント(フルアクセス権)
--??
|電子メール サーバの種類|アクセス資格情報|h
|Exchange Server|・[[ローカル システム アカウント>ビルトイン システム アカウント]]&br;・ユーザー指定&br;・その他の指定|
|Exchange Online|・ユーザー指定&br;・その他の指定|
|POP3|・ユーザー指定&br;・その他の指定|
**送信プロファイル [#vab73ed0]
電子メールの送信のルーティングをするのに必要なもの。
***必要な情報 [#y6e97042]
-名前
-電子メール サーバの種類
-プロトコルの種類
-認証の種類
-サーバの場所
-アクセス資格情報
(項目は受信プロファイルと同じ)
***プロトコルと認証の種類 [#i6a5b59a]
-サーバごとのプロトコルと認証の種類
|電子メール サーバの種類|プロトコルの種類|認証の種類|h
|Exchange Online|Exchange Web Service(SOAP)|クリア テキスト|
|SMTP( + Exchange Server)|SMTP|・Windows認証(NTLM & Kerberos)&br;・クリア テキスト|
-通常、SMTPは匿名認証をサポートしていない。
-認証がクリア テキストの場合、SSLを使用する。
--[SSLを使用] ---> [ネットワーク ポート]の[詳細設定]タブへ設定
--Exchange Onlineはhttps接続のみなので、[SSLを使用]使用不可能?
***サーバーの場所 [#a346e4eb]
|電子メール サーバの種類|プロトコルの種類|サーバーの場所|h
|Exchange Online|Exchange Web Service|http://YYYYY/EWS/Exchange.asmx|
|SMTP( + Exchange Server)|SMTP|YYYYY|
***アクセス資格情報 [#w541455d]
次のアクセス資格情報がサポートされる
-[[[ローカル システム アカウント>ビルトイン システム アカウント]]]
--SMTP( + Exchange Server) <-(信頼関係)-> E-mail Router
--E-mail Routerの実行アカウント=[[ローカル システム アカウント>ビルトイン システム アカウント]]
-[ユーザー指定](Exchange Onlineのみ)
--それぞれのユーザのユーザアカウントをメールボックス レコードに入力
--パスワード期限切れなどの場合、CRMでメールボックス レコードを更新する必要がある。
-[その他の指定]
--管理者アカウント(フルアクセス権)
|電子メール サーバの種類|認証の種類|アクセス資格情報|h
|Exchange Online|クリアテキスト|・ユーザー指定&br;・その他の指定|
|SMTP( + Exchange Server)|Windows認証(NTLM & Kerberos)|・[[ローカル システム アカウント>ビルトイン システム アカウント]]&br;・その他の指定|
|~|クリアテキスト|・その他の指定|
|~|匿名|・[[ローカル システム アカウント>ビルトイン システム アカウント]]|
-Exchange Online + その他の指定の場合のオプション
─[ユーザー タイプ]
├[ユーザ]
└[管理者]
└[アクセスの種類]
├[代理人アクセス]:"代理送信" メッセージとして送信。
└[代理人として送信する]:"代理人送信" メッセージとして送信。
**展開(既定のプロファイル) [#wd0f13ac]
E-mail Router構成マネージャの[展開]タブで既定のプロファイルを指定できる。
-[展開の種類]~
(複数の展開を追加できるが、追加する展開は同じ[展開の種類]である必要がある)
--[自分の会社]:(内部設置型、オンプレ)
--[オンライン サービス プロバイダー]:(ホスト型、SaaS)
--[Microsoft Dynamics CRM Online]
-CRM ServerのURL~
e.g. : https://xxxxx:5555/my_ou
--プロトコル(http://、https://)
--検出Webサービス役割のインストール先のコンピュータ名
--ポート番号
--組織名
-[展開環境に接続するためのアクセス資格情報]
--CRM Serverに接続するためのアクセス資格情報
--オンプレの場合、[[ローカル システム アカウント>ビルトイン システム アカウント]]を使用可
---E-mail Router・CRM Serverが同一マシン
---上記のマシンアカウントがPrivUserGroupセキュリティ グループに属す。
-[既定の受信プロファイルと送信プロファイル]
**E-mail Routerの転送用メールボックスの設定 [#h887e510]
***前提 [#f97632db]
-転送用メールボックスは、各ユーザの受信メールが転送されてくるメールボックスなので、~
E-mail Router専用に作成し、個人のユーザのメールボックスとしての使用はできない。
-Exchange ServerかPOP3メールボックスを使用する。
***設定 [#id7afade]
-Exchange Serverで転送用メールボックスを設定する。
--OutlookやOWA(Outlook Web Access)等の電子メール クライアントでメールボックスにログオン
-E-mail Router構成マネージャを起動する。
--[ユーザ、キュー、転送用メールボックス]タブ→目的の展開環境を選択し→[データの読み込み]
--[転送用メールボックス]をクリックして[新規] or [修正]をクリック。
--[転送用メールボックス]ダイアログ ボックスで以下を入力し[OK]をクリック。
---[名前]
---[電子メール アドレス]
---[受信構成プロファイル]
--[転送用メールボックスのメッセージを処理後に削除する]チェック ボックをon-offを選択。
***受信トレイ ルールの展開 [#y433f358]
**ユーザ、キュー、転送用メールボックス [#m4d1b813]
E-mail Router構成マネージャの[ユーザ、キュー、転送用メールボックス]タブで次のことができる。
-受信プロファイルと送信プロファイルにE-mail Routerを使用するユーザ、キューを表示
-ユーザ、キューの電子メール(ルーティング)処理の有効化・無効化
-ユーザ、キュー、転送用メールボックスへのアクセスのテスト。
-転送用メールボックスの定義と定義変更。