Open棟梁Project - マイクロソフト系技術情報 Wiki

-[[戻る>CRMの電子メールの管理]]

* 目次 [#z7b0b4a5]
#contents

*概要 [#p7d058f2]
[[CRM E-mail Router]]の代替手段

-サーバー側同期~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/Dn832121.aspx

**機能 [#se6d8bdb]
-[[CRM E-mail Router]]と実質的に同じ機能

-違いは、
--E-mail Routerは、別のコンポーネントとしてインストールされる。
--サーバー側同期は
---CRM Serverの一部として実行される。
---機能としては、電子メールだけでなく、~
CRM Serverで作成した予定、取引担当者、タスクは直接同期可能。
CRM Serverで作成した予定、取引先担当者、タスクは直接同期可能。

---その他機能
|機能|説明|h
|リソースの効率的な使用|アクティでないメールボックスの無効化する。|
|E-mail Routerプロファイルの移行|E-mail Routerからの移行が可能|
|サービスの分離|キュー(非同期操作)の管理・構成を個別に設定可能|
|エラーレポートの提供|CRM Webアプリケーションでエラー ログ・レポートが提供される。|
|パフォーマンス カウンター|電子メール処理を測定するカウンターが非同期サービスに追加された。|

**サポートされる構成 [#d87370d4]

|CRM展開の種類|電子メール システム|電子メール同期|予定、取引担当者、タスク同期|プロトコル|h
|CRM展開の種類|電子メール システム|電子メール同期|予定、取引先担当者、タスク同期|プロトコル|h
|Online|Exchange Online(2014年春ver以降)|Exchange Online(2014年春ver以降)|Exchange Online(2014年春ver以降)|Exchange Web Service(SOAP)|
|設置型|・Exchange 2010&br;・Exchange 2013|はい|はい|Exchange Web Service(SOAP)|
|設置型|・POP3&br;・SMTP|はい|いいえ|・POP3&br;・SMTP|

*サーバー側同期の構成 [#j1c46415]
-サーバー側同期の構成~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn832109.aspx

**構成の手順 [#qbb65f43]
-電子メール処理方法をサーバー側同期に設定。
-ユーザおよびキューのメールボックス レコードを構成
-転送用メールボックスのメールボックス レコードを構成(必要に応じて)
-1つ以上の電子メール サーバー プロファイルを構成

**同期の設定方法 [#i300b699]
-Webアプリケーションで[設定]→[電子メールアクセス構成]に移動~
 →[電子メールアクセス構成の設定]をクリック~
 →[システムの設定]ウィンドウ→[電子メールの処理方法]で[サーバー側同期]を選択。

-各ユーザー or キューのメールボックス レコードの
--[受信メール]に対して以下のオプションを選択
---[サーバー側同期またはE-mail Router]
---[転送用メールボックス]
---[サーバー側同期またはE-mail Router](どちらか一方)
---[転送用メールボックス](どちらか一方)
--[送信メール]に対して[サーバー側同期またはE-mail Router]オプションを選択

**電子メール サーバー プロファイル [#w8d427d2]
-CRMと電子メール システム間で電子メールのルーティングをするのに必要なもの。
(E-mail Routerの受信プロファイル・送信プロファイルのようなもの)

-電子メール サーバー プロファイルは、単一の組織に適用される。
-電子メール システム毎に別々の電子メール サーバー プロファイルの構成が必要になることがある。

***プロファイルの作成 [#a6566a33]
-Webアプリケーションで[設定]→[電子メールアクセス構成]に移動~
[電子メール サーバー プロファイル]をクリック、[新規]をクリックし
--[Exchangeプロファイル]をクリック(どちらか一方)
--[POP3プロファイル]をクリック(どちらか一方)

↓↓↓(E-mail Routerの受信プロファイル・送信プロファイルのようなもの)

***Exchangeプロファイル [#hfbdf391]
-サーバー側で同期を使用して、電子メール サーバー プロファイルを作成し、メールボックスを追加する~
-サーバー側同期を使用して、電子メール サーバー プロファイルを作成し、メールボックスを追加する~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/Dn832133.aspx
--電子メール サーバー プロファイルの作成
---Exchange 電子メール サーバー プロファイルで、以下の情報を指定します。 

***POP3プロファイル [#hd8f4565]
-サーバー側で同期を使用して、電子メール サーバー プロファイルを作成し、メールボックスを追加する~
-サーバー側同期を使用して、電子メール サーバー プロファイルを作成し、メールボックスを追加する~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/Dn832133.aspx
--電子メール サーバー プロファイルの作成
---POP3/SMTP プロファイルで、以下の情報を指定します。 

***メールボックスを追加 [#la283151]
-サーバー側で同期を使用して、電子メール サーバー プロファイルを作成し、メールボックスを追加する
-サーバー側同期を使用して、電子メール サーバー プロファイルを作成し、メールボックスを追加する
--電子メール サーバー プロファイルにメールボックスを追加
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/Dn832133.aspx#BKMK_AddMailbox

***Onlineの場合 [#ba6d51e6]
CRM OnlineとExchange Onlineを組合せて使用する場合は、~
S2S認証プロトコルで電子メール サーバー プロファイルが~
自動構成されるため、電子メールの資格情報の指定は不要。

***SSLを使用しない場合 [#vee24779]

CRM WebアプリケーションでSSLが使用されていない場合、以下の操作は実行できない。
-電子メール サーバー プロファイルや、メールボックス レコードに電子メール資格情報の保存
-SSLを使用していないサーバーに接続?

設置型のみテスト目的でこの要件を無効にできる。
設置型のみテスト目的でこの要件の設定を無効にできる(設定の変更後、要IIS再起動)。
-MSCRM_CONFIG(構成データベース)のDeploymentproPertiesテーブル
-PowerShellで設定可能
--Microsoft Dynamics CRM 2013 Change Deployment Settings via PowerShell - Microsoft Dynamics CRM Community
https://community.dynamics.com/crm/b/tsgrdcrmblog/archive/2014/08/31/microsoft-dynamics-crm-2013-change-deployment-settings-via-powershell
---To allow the saving of credentials when SSL is not used, we can run the following commands:
 $itemSetting = new-object ‘System.Collections.Generic.KeyValuePair[String,Object]'("AllowCredentialsEntryViaInsecureChannels",1) 
 $configEntity = New-Object "Microsoft.Xrm.Sdk.Deployment.ConfigurationEntity"
 $configEntity.LogicalName="Deployment"
 $configEntity.Attributes = New-Object "Microsoft.Xrm.Sdk.Deployment.AttributeCollection"
 $configEntity.Attributes.Add($itemSetting) Set-CrmAdvancedSetting -Entity $configEntity
---To allow the use of connections to servers that do not use SSL, we can run the following commands:
 $itemSetting = new-object 'System.Collections.Generic.KeyValuePair[String,Object]'("ECAllowNonSSLEmail",1) 
 $configEntity = New-Object "Microsoft.Xrm.Sdk.Deployment.ConfigurationEntity"
 $configEntity.LogicalName="Deployment"
 $configEntity.Attributes = New-Object "Microsoft.Xrm.Sdk.Deployment.AttributeCollection"
 $configEntity.Attributes.Add($itemSetting) Set-CrmAdvancedSetting -Entity $configEntity

**E-mail Routerの転送用メールボックスの設定 [#l5550c44]
***前提 [#s87f5ecf]
-転送用メールボックスは、各ユーザの受信メールが転送されてくるメールボックスなので、~
E-mail Router専用に作成し、個人のユーザのメールボックスとしての使用はできない。
**サーバー側同期の転送用メールボックスの設定 [#l5550c44]
***転送用メールボックスの追加 [#w3559eab]

-Exchange ServerかPOP3メールボックスを使用する。
-Webアプリケーションで[設定]→[電子メールアクセス構成]に移動~
 →[メールボックス]をクリック→[新しい転送用メールボックス]をクリック~
 →[メールボックス:新規メールボックス]で次の情報を指定。
--[名前]
--[電子メール アドレス]
--[サーバー プロファイル]:電子メール サーバー プロファイルを"選択"
--[受信メール]:[サーバー側同期またはE-mail Router]
--[送信メール]:[なし]
--[予定、取引先担当者、タスク]:[なし]

***設定 [#d8707898]
-Exchange Serverで転送用メールボックスを設定する場合、少なくとも一度は、~
OutlookやOWA等の電子メール クライアントでメールボックスにログオンすること。
***各ユーザー or キューに転送用メールボックスを設定 [#i6326441]

-E-mail Router構成マネージャを起動する。
--[ユーザ、キュー、転送用メールボックス]タブ→目的の展開環境を選択し→[データの読み込み]
--[転送用メールボックス]をクリックして[新規] or [修正]をクリック。
--[転送用メールボックス]ダイアログ ボックスで以下を入力し[OK]をクリック。
---[名前]
---[電子メール アドレス]
---[受信構成プロファイル]
-各ユーザー or キューのメールボックス レコードの
--[受信メール]:[転送用メールボックス]
--[[転送ルールを構成>CRM E-mail Router#xba1a12a]]

--[転送用メールボックスのメッセージを処理後に削除する]チェック ボックをon-offを選択。
**予定、取引先担当者、タスク同期 [#o4bba496]
***以前のバージョンでの同期 [#z740d376]
CRM Server <-(同期)-> Outlook用 CRM Client(フィルタ) <-(同期)-> Exchange Server

***転送ルール [#g3eb83aa]
-ルール展開ウィザード~
Exchange Server(2010は + SP1)であればルール展開ウィザードを使用できる。
***サーバー側同期での同期 [#z0c11b5d]
CRM Server <-(同期)-> Exchange Server <-(手動で追跡)-> Outlook用 CRM Client

--権限
---セキュリティ ロールの割り当てられたCRMユーザ
---ローカル管理者
---Exchange Server管理者権限
***同期の構成 [#k76c52ea]
-Webアプリケーションで[設定]→[電子メールアクセス構成]に移動~
 →[メールボックス]をクリック→変更するメールボックス レコードを開く。~
-[メールボックス]ウィンドウの[予定、取引先担当者、タスク]で、[サーバー側同期]を選択する。
-[保存して閉じる]をクリックする。

-手動で作成~
POP3サーバーは、Outlook等で転送ルールを手動作成する(クライアントによって操作は異なる)
--ルールを使用してメッセージを自動的に転送する~
https://support.office.com/ja-jp/article/%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%82%92%e4%bd%bf%e7%94%a8%e3%81%97%e3%81%a6%e3%83%a1%e3%83%83%e3%82%bb%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%82%92%e8%87%aa%e5%8b%95%e7%9a%84%e3%81%ab%e8%bb%a2%e9%80%81%e3%81%99%e3%82%8b-e5bfd2f7-921b-43c4-a9f1-15834cf6950e?ui=ja-JP&rs=ja-JP&ad=JP
*E-mail Routerプロファイルの移行 [#m02dd85b]
-プロファイルの移行手順
--Webアプリケーションで[設定]→[電子メールアクセス構成]に移動~
 →[E-mail Routerデータの移行]をクリック
--[E-mail Routerデータの移行]ウィンドウで3つのファイルを参照し[次へ]をクリックする。
--[移行する電子メール サーバー プロファイルの選択]で移行するE-mail Routerについて[はい]を選択し[次へ]をクリックする。
--[移行の概要の確認]ページで[開始]をクリックする。
--[概要]ページで[完了]をクリックする。

**ユーザ、キュー、転送用メールボックス [#h9959858]
E-mail Router構成マネージャの[ユーザ、キュー、転送用メールボックス]タブで次のことができる。
-プロファイルの後処理
--E-mail Routerのアンインストール
--他の組織で使用する場合、E-mail Router構成マネージャを使用して移行済みプロファイルのみ削除。

-受信プロファイルと送信プロファイルにE-mail Routerを使用するユーザ、キューを表示
-ユーザ、キューの電子メール(ルーティング)処理の有効化・無効化
-ユーザ、キュー、転送用メールボックスへのアクセスのテスト。
-転送用メールボックスの定義と定義変更。
*電子メール統合サービス ロールの単体インストール [#k6f3cfea]
専用サーバを分離して構築したい場合に必要。

*E-mail Routerのクラスタリング [#q07465de]
-[[CRMの高可用性オプション > その他 > E-mail Router>CRMの高可用性オプション#gda7c59e]]
-電子メール統合サービス ロール
--サーバー側同期用に構成されたメールボックスを非同期処理するロール。
--CRM非同期サービスの非同期プロセスとしてインストールする。

*E-mail Routerのトラブルシューティング [#nbbb6b6a]
***ハードウェア・ソフトウェア要件 [#j3de53da]
「計画ガイド」を参照
***インストールの制限と既知の問題 [#z0d767bd]
E-mail RouterのReadmeを参照。
***更新プログラム [#n0f8d145]
セットアップ時に、[Microsoft Dynamics CRM の更新プログラムを取得する(推奨)]をクリック(推奨)。
***セットアップ ログ ファイルの確認 [#ab8d2fc0]
%APPDATA%\Microsoft\MSCRM\Logs\crmemailroutersetup.log
***Exchange Server 2010 [#ae059b38]
ルール展開ウィザードを実行するのにSP1の適用が必要。
-インストール手順
--SetupServer.exeを起動
--[サーバーの役割の指定]ページで[電子メール統合サービス]のみ指定。
--[サービス アカウントの指定]ページで非同期サービス・監視サービスの[[実行アカウント>サービス・タスク系のいろいろ#nda88705]]を指定する。

*構成のテスト [#xbc9c2b7]
**有効化 [#w77801f8]
-メールボックス レコードの有効化する場所。
--電子メール サーバー プロファイル内
--メールボックス レコードの一覧
--個々のメールボックス レコード内

-電子メール サーバー プロファイル内で有効化する。
--Webアプリケーションで[設定]→[電子メールアクセス構成]に移動~
[電子メール サーバー プロファイル]をクリックする。
--テストする電子メール サーバー プロファイルを開く。
--リボンの[メールボックスのテストと有効化]をクリックする。
--リボンの[電子メール アクセス構成のテスト]ウィンドウで[OK]をクリックする。

**テスト [#ge4db732]
***内容 [#s26fb6c3]
-メールボックス レコードに関連付けられたユーザおよびキューのメールボックスに~
テスト用の電子メール メッセージが送信される。

-電子メール サーバー プロファイル内でテストが実行された場合、~
テスト用の電子メール メッセージは、電子メール サーバー プロファイルに関連付けられた、~
すべてのメールボックス レコードに送信される(変更、一部 無効化などはできない)。

***結果 [#g330e1cd]
メールボックス レコードの状態フィールド表示される。

***通知 [#g3abf4bb]
-メールボックス レコードに関するエラーが発生した場合、
--メールボックス レコード
--電子メール サーバー プロファイル

>の上部に通知バーが表示される(詳細は、通知ナビゲーション領域に表示される)。

-Webアプリケーションのメイン通知領域にも表示される。
--[マーケティング]モジュールの[通知]
--[営業]モジュールの[通知]
--[サービス]モジュールの[通知]


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