Open棟梁Project - マイクロソフト系技術情報 Wiki -[[戻る>CRMの電子メールの管理]] * 目次 [#w4fb7ded] #contents *概要 [#x9ef9021] -CRMと電子メールとを統合するサーバー処理システム。 -電子メール システムとCRMの組織との間で~ 電子メール メッセージをルーティングするオプションのコンポーネント。 -Email Router~ https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn832088.aspx **コンポーネント [#p7eb589a] -E-mail Routerサービス -E-mail Router構成マネージャ -ルール展開ウィザード **サポートされる電子メール システム [#ibb150d9] -Microsoft Exchange Server 2007 -Microsoft Exchange Server 2010 -Microsoft Exchange Server 2013 -Microsoft Exchange Online -SMTP(送信のみ) -POP3(受信のみ) ※サポートされない電子メール システムも、~ E-mail Routerのカスタム 電子メール プロバイダでサポートできる。 **ハードウェア・ソフトウェア要件 [#v3ef3dcb] -Microsoft Dynamics CRM Email Router のソフトウェア要件~ https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/Hh699689.aspx --ルール展開ウィザードには MAPIが必要 -Microsoft Dynamics CRM E-mail Router のハードウェア要件~ https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh699699.aspx *E-mail Router・ルール展開ウィザードのインストール [#ad625607] -E-mail Router とルール展開ウィザードのインストール~ https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/Hh699734.aspx -コマンド プロンプトを使用して Microsoft Dynamics CRM E-mail Router をインストールする~ https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/Hh699798.aspx **準備 [#pc72ca20] -ローカルコンピューターのAdministratorsグループの~ メンバとなっているユーザとしてドメインにログオンしてインストール。 -SetupEmailRouter.exe ファイルを実行(ダウンロード or メディア)。 **セットアップ ページ [#va88bf6a] [Microsoft Dynamics CRM の更新プログラムを取得する(推奨)]をクリック(推奨)。 **更新プログラムの確認 [#ifa234e0] [更新プログラムを確認しています]ページで[次へ]をクリック。 **使用許諾契約書 [#x533833c] [使用許諾契約書]ページで[同意する]をクリック。 **必要なコンポーネントのインストール [#yd2ae4ff] [必要なコンポーネントのインストール]ページで[インストール]をクリック。 -全てインストールされている場合は、スキップ。 -コンポーネントのセットアップファイルが見つからない場合、~ インターネット接続が要求されることがある。 -インストール時に再起動が必要とされる場合がある。~ その場合、再起動後にSetupEmailRouter.exeを再起動する。 **アップグレードするE-Mail Routerのコンポーネントを選択 [#d47b88c7] [Router コンポーネントの選択]ページで以下の片方 or 両方を選択。 -[Microsoft Dynamics CRM E-mail Routerサービス] -[ルール展開ウィザード] **その後、 [#ud972507] -Microsoft Update基本設定の選択 -インストール先の選択 -システムのチェック -インストール準備の完了 *E-Mail Routerの構成 [#i22eee75] -E-mail Router の構成~ https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/Hh699786.aspx **同期の設定方法 [#p8c511f2] -Webアプリケーションで[設定]→[電子メールアクセス構成]に移動~ →[電子メールアクセス構成の設定]をクリック~ →[システムの設定]ウィンドウ→[電子メールの処理方法]で[E-mail Router]を選択。 -各ユーザー or キューのメールボックス レコードの --[受信メール]に対して以下のオプションを選択 ---[サーバー側同期またはE-mail Router] ---[転送用メールボックス] --[送信メール]に対して[サーバー側同期またはE-mail Router]オプションを選択 **構成プロファル [#ob3d4d5c] CRMと電子メール システム間で電子メールのルーティングをするのに必要なもの。 -1つ以上の受信プロファイル(電子メール システム毎に必要) -1つの送信プロファイル **受信プロファイル [#x18913c7] 電子メールの受信のルーティングをするのに必要なもの。 ***必要な情報 [#v10136b2] -名前 -電子メール サーバの種類 -プロトコルの種類 -認証の種類 -サーバの場所 -アクセス資格情報 ***プロトコルと認証の種類 [#p9447370] -サーバごとのプロトコルと認証の種類 |電子メール サーバの種類|プロトコルの種類|認証の種類|h |Exchange Server|Exchange Web Service(SOAP)|Windows認証(NTLM & Kerberos)| |Exchange Online|Exchange Web Service(SOAP)|クリア テキスト| |POP3|POP3|・NTLM&br;・クリア テキスト| -認証がクリア テキストの場合、SSLを使用する。 --[SSLを使用] ---> [ネットワーク ポート]の[詳細設定]タブへ設定 --Exchange Onlineはhttps接続のみなので、[SSLを使用]使用不可能? ***サーバーの場所 [#r6cd5c7d] |電子メール サーバの種類|プロトコルの種類|サーバーの場所|h |Exchange Server|Exchange Web Service|http://XXXXX/EWS/Exchange.asmx| |Exchange Online|Exchange Web Service|~| |POP3|POP3|XXXXX| -*.asmxなので、Exchange Serverの実装はASP.NET Web Service -SSLを使用する場合、[http://・・・] ---> [https://・・・]に読み替える。 ***アクセス資格情報 [#c7bddf1f] 次のアクセス資格情報がサポートされる -[[[ローカル システム アカウント>ビルトイン システム アカウント]]] --Exchange Server <-(信頼関係)-> E-mail Router --E-mail Routerの実行アカウント=[[ローカル システム アカウント>ビルトイン システム アカウント]] -[ユーザー指定] --それぞれのユーザのユーザアカウントをメールボックス レコードに入力 --パスワード期限切れなどの場合、CRMでメールボックス レコードを更新する必要がある。 -[その他の指定] --管理者アカウント(フルアクセス権) --?? |電子メール サーバの種類|アクセス資格情報|h |Exchange Server|・[[ローカル システム アカウント>ビルトイン システム アカウント]]&br;・ユーザー指定&br;・その他の指定| |Exchange Online|・ユーザー指定&br;・その他の指定| |POP3|・ユーザー指定&br;・その他の指定| **送信プロファイル [#k51099eb] 電子メールの送信のルーティングをするのに必要なもの。 ***必要な情報 [#k76c622a] -名前 -電子メール サーバの種類 -プロトコルの種類 -認証の種類 -サーバの場所 -アクセス資格情報 (項目は受信プロファイルと同じ) ***プロトコルと認証の種類 [#m3aacf3a] -サーバごとのプロトコルと認証の種類 |電子メール サーバの種類|プロトコルの種類|認証の種類|h |Exchange Online|Exchange Web Service(SOAP)|クリア テキスト| |SMTP( + Exchange Server)|SMTP|・Windows認証(NTLM & Kerberos)&br;・クリア テキスト| -通常、SMTPは匿名認証をサポートしていない。 -認証がクリア テキストの場合、SSLを使用する。 --[SSLを使用] ---> [ネットワーク ポート]の[詳細設定]タブへ設定 --Exchange Onlineはhttps接続のみなので、[SSLを使用]使用不可能? ***サーバーの場所 [#g7c01dfa] |電子メール サーバの種類|プロトコルの種類|サーバーの場所|h |Exchange Online|Exchange Web Service|http://YYYYY/EWS/Exchange.asmx| |SMTP( + Exchange Server)|SMTP|YYYYY| ***アクセス資格情報 [#ba6efd5b] 次のアクセス資格情報がサポートされる -[[[ローカル システム アカウント>ビルトイン システム アカウント]]] --SMTP( + Exchange Server) <-(信頼関係)-> E-mail Router --E-mail Routerの実行アカウント=[[ローカル システム アカウント>ビルトイン システム アカウント]] -[ユーザー指定](Exchange Onlineのみ) --それぞれのユーザのユーザアカウントをメールボックス レコードに入力 --パスワード期限切れなどの場合、CRMでメールボックス レコードを更新する必要がある。 -[その他の指定] --管理者アカウント(フルアクセス権) |電子メール サーバの種類|認証の種類|アクセス資格情報|h |Exchange Online|クリアテキスト|・ユーザー指定&br;・その他の指定| |SMTP( + Exchange Server)|Windows認証(NTLM & Kerberos)|・[[ローカル システム アカウント>ビルトイン システム アカウント]]&br;・その他の指定| |~|クリアテキスト|・その他の指定| |~|匿名|・[[ローカル システム アカウント>ビルトイン システム アカウント]]| -Exchange Online + その他の指定の場合のオプション ─[ユーザー タイプ] ├[ユーザ] └[管理者] └[アクセスの種類] ├[代理人アクセス]:"代理送信" メッセージとして送信。 └[代理人として送信する]:"代理人送信" メッセージとして送信。 **展開(既定のプロファイル) [#o567882c] E-mail Router構成マネージャの[展開]タブで既定のプロファイルを指定できる。 -[展開の種類]~ (複数の展開を追加できるが、追加する展開は同じ[展開の種類]である必要がある) --[自分の会社]:(内部設置型、オンプレ) --[オンライン サービス プロバイダー]:(ホスト型、SaaS) --[Microsoft Dynamics CRM Online] -CRM ServerのURL~ e.g. : https://xxxxx:5555/my_ou --プロトコル(http://、https://) --検出Webサービス役割のインストール先のコンピュータ名 --ポート番号 --組織名 -[展開環境に接続するためのアクセス資格情報] --CRM Serverに接続するためのアクセス資格情報 --オンプレの場合、[[ローカル システム アカウント>ビルトイン システム アカウント]]を使用可 ---E-mail Router・CRM Serverが同一マシン ---上記のマシンアカウントがPrivUserGroupセキュリティ グループに属す。 -[既定の受信プロファイルと送信プロファイル] **E-mail Routerの転送用メールボックスの設定 [#n9a1dd2b] ***前提 [#a3ce59c5] -転送用メールボックスは、各ユーザの受信メールが転送されてくるメールボックスなので、~ E-mail Router専用に作成し、個人のユーザのメールボックスとしての使用はできない。 -Exchange ServerかPOP3メールボックスを使用する。 ***設定 [#xe64a22c] -Exchange Serverで転送用メールボックスを設定する場合、少なくとも一度は、~ OutlookやOWA等の電子メール クライアントでメールボックスにログオンすること。 -E-mail Router構成マネージャを起動する。 --[ユーザ、キュー、転送用メールボックス]タブ→目的の展開環境を選択し→[データの読み込み] --[転送用メールボックス]をクリックして[新規] or [修正]をクリック。 --[転送用メールボックス]ダイアログ ボックスで以下を入力し[OK]をクリック。 ---[名前] ---[電子メール アドレス] ---[受信構成プロファイル] --[転送用メールボックスのメッセージを処理後に削除する]チェック ボックをon-offを選択。 ***転送ルール [#xba1a12a] -ルール展開ウィザード~ Exchange Server(2010は + SP1)であればルール展開ウィザードを使用できる。 --権限 ---セキュリティ ロールの割り当てられたCRMユーザ ---ローカル管理者 ---Exchange Server管理者権限 -手動で作成~ POP3サーバーは、Outlook等で転送ルールを手動作成する(クライアントによって操作は異なる) --ルールを使用してメッセージを自動的に転送する~ https://support.office.com/ja-jp/article/%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%82%92%e4%bd%bf%e7%94%a8%e3%81%97%e3%81%a6%e3%83%a1%e3%83%83%e3%82%bb%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%82%92%e8%87%aa%e5%8b%95%e7%9a%84%e3%81%ab%e8%bb%a2%e9%80%81%e3%81%99%e3%82%8b-e5bfd2f7-921b-43c4-a9f1-15834cf6950e?ui=ja-JP&rs=ja-JP&ad=JP **ユーザ、キュー、転送用メールボックス [#uf7f5298] E-mail Router構成マネージャの[ユーザ、キュー、転送用メールボックス]タブで次のことができる。 -受信プロファイルと送信プロファイルにE-mail Routerを使用するユーザ、キューを表示 -ユーザ、キューの電子メール(ルーティング)処理の有効化・無効化 -ユーザ、キュー、転送用メールボックスへのアクセスのテスト。 -転送用メールボックスの定義と定義変更。 *E-mail Routerのクラスタリング [#b0afbe8d] -[[CRMの高可用性オプション > その他 > E-mail Router>CRMの高可用性オプション#gda7c59e]] *E-mail Routerのトラブルシューティング [#n2865ebb] ***ハードウェア・ソフトウェア要件 [#nb523b6c] 「計画ガイド」を参照 ***インストールの制限と既知の問題 [#hf297de5] E-mail RouterのReadmeを参照。 ***更新プログラム [#y5b15a9a] セットアップ時に、[Microsoft Dynamics CRM の更新プログラムを取得する(推奨)]をクリック(推奨)。 ***セットアップ ログ ファイルの確認 [#a95da957] %APPDATA%\Microsoft\MSCRM\Logs\crmemailroutersetup.log ***Exchange Server 2010 [#u15304e0] ルール展開ウィザードを実行するのにSP1の適用が必要。