Open棟梁Project - マイクロソフト系技術情報 Wiki
目次 †
概要 †
「Dynamics CRM」のサーバ機能について説明します。
サーバー機能 †
Webアプリケーション †
- ユーザのセキュリティ権限によってクライアントにGUIを提供
- ワークフローブロセス、カスタムビジネスロジックの実装を遂行。
- Outlook用DCRMオフラインDBをDCRMに同期する。
役割のグループ †
役割毎に分けてインストールするのが推奨される。
フロントエンド †
インターネットに公開されるオンライン処理の機能
- クライアント・アプリケーション
- SDKを使用して開発したカスタム・アプリケーション
役割 | 説明 |
Webアプリケーション・サーバー | クライアントにGUIを提供する。 |
組織Webサービス | SDKのバックエンドで使用するWebサービス |
検出Webサービス | ユーザの組織を検索しURLを返す。 |
ヘルプ・サービス | ヘルプを使用できるようにする。 |
バックエンド †
インターネットに公開されない非同期イベント処理の機能
役割 | 説明 |
非同期処理サービス | キューに格納された非同期イベント処理 (電子メール広告、ワークフロー、非同期プラグイン、データインポート) |
電子メール統合サービス | 電子メール・サーバと連携し電子メール送受信 |
サンドボックス処理 | カスタムコードを実行できるサンドボックスを提供 |
展開管理 †
展開の管理用の機能
役割 | 説明 |
展開ツール | 展開マネージャ(MMC)とPowerShellコマンドレット |
展開Wwebサービス | SDKの展開用のWebメソッド(組織やロールのCRUDを行う) |
VSSライターサービス | アプリケーション側が提供するVSS基盤を使用したバックアップ・復元機能 |
その他の機能 †
メールの同期 †
- 同期方法
- DCRM E-Mail Router
- サーバ側同期
- Outlook用DCRMクライアント
- シナリオ
- DCRMで生成された電子メール・メッセージを送信する。
- メールボックスの追跡を設定したメッセージをコピーする。
- DCRMキュー宛の電子メール・メッセージを受信する。
レポート拡張機能 †
レポートの作成・使用・スケジュール設定には
SSRS用Dynamics CRM レポート拡張機能をインストールする。
- 認証後にDynamics CRMからSSRSにデータを渡す。
- フェッチデータ処理拡張機能
FetchXMLクエリを使用してレポートのデータを取得
- SQLデータ処理拡張機能
SQL クエリとフィルター ビューを使用してレポート データを取得
- Kerberosダブルホップ認証処理の実装が不要に。
言語パック †
- インストール時に基本言語を設定する。
- インストール後の基本言語の変更は不可。
- 言語パック
- 言語パックを追加することで国際化(多言語化)対応が可能。
- 言語パックはDCRMのインストール後に個別にインストールする。
- 使用には各組織で言語パックを有効に設定する必要がある。
- アプリやヘルプのGUIの言語をユーザが切替え可能 。
クライアント要件 †
プロトコル †
HTTP, HTTPS
ブラウザ †
サポートされるブラウザ †
- Internet Explorer (IE)
- IE8以上
- IE10はデスクトップ・モードのみのサポート
- Mozilla Firefox
Windows Vista, Windows 7, Windows 8
- Google Chrome
Windows Vista, Windows 7, Windows 8, Google Nexus
- Apple Safari
Mac OS-x10.7, 10-8
サポートされないブラウザ †
Mobile Express for Microsoft Dynamics CRMを使用する。
- Mobile コンソール
構成用コントロールパネル
タブレット・デバイス用 †
所謂、スマホ・タブレットのネイティブ・アプリケーション
Internet Facing Deployment (IFD) 構成になるので、
フェデレーション サービス (AD FS)が必要になる。
Outlookアドイン †
- Outlookに統合されたWindowsアプリケーションのGUIを提供する。
- Outlookに合わせ32bit版と64bit版のアドインがある。
オンライン機能 †
- シナリオ
- 1人のユーザがPCを操作する。
- 複数人のユーザがPCを共有する
(WindowsとDynamics CRMのアカウントは個別)。
- 仮想化
- ターミナル・サービス(リモート・デスクトップ・サービス)
- デスクトップ仮想化、クライアント仮想化など。
- 企業のポリシーによって
オフラインでの使用がサポートされていない場合。
オフライン機能 †
- オフライン機能のインストール
- オンライン機能と同時にインストールできる。
- インストール後に[オフラインにする]で機能を追加できる。
- インストールには管理者権限が必要。
- シナリオ
- 1人のユーザがPCを操作する。
- 複数人のユーザがPCを共有する
(WindowsとDynamics CRMのアカウントは個別)。
- 使用するには[オフラインにする]特権が必要。
参考 †
- Japan Dynamics CRM Team Blog - Site Home - MSDN Blogs