Open棟梁Project - マイクロソフト系技術情報 Wiki
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-[[戻る>Dynamics CRM]]

* 目次 [#t16a5b3e]
#contents

*概要 [#bd0aad08]
Use Deployment Manager to manage the deployment~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn920265.aspx

展開マネージャを使用して、次のような、展開全体の管理タスクを実行できる。

-既存の組織の管理
--作成/インポート
--作成/[[インポート>#m67f0604]]
--参照・更新/削除

-CRM展開内のサーバの管理
-ライセンス情報の表示
-インターネット展開用の構成(IFD)
-PowerShellを使用した展開タスクの実行

*展開 [#cea63200]

-1つの展開は
--複数のDynamics CRMサーバを持つ事ができる。
--構成情報を「MSCRM_CONFIG(構成データベース)」に格納する。
--複数の組織「OrganizationName_MSCRM(組織データベース)」を持つ事ができる。~
(この機能は、Workgroupエディションでは利用できない)

-[[展開マネージャ>#pbc49393]]は1つの展開のみ管理する。

**展開マネージャ [#pbc49393]
次の項目の管理が可能な、~
[[マイクロソフト管理コンソール(MMC)]]~
のスナップインとして提供される。

-展開管理者
-組織
-サーバ
-プロダクトキー/ライセンス
-[[インターネット展開用の構成(IFD)>CRMインターネット展開用の構成(IFD)]]
--クレームベース認証の構成
--インターネットに接続する展開の構成

**展開管理者(ロール) [#c35653e8]
展開マネージャーを実行するには、展開管理者ロールが必要。

展開管理者ロールは
-セキュリティ・グループ(=[[ドメインのグループ]])でも、
-セキュリティ・ロールでもないもよう。

***説明 [#k84b10ac]
-展開管理者(ロール)が展開マネージャの実行権限を持つ。
-2人以上のユーザを割り当てる必要がある。

-Dynamics CRMサーバのセットアップ実行ユーザが~
始めに、自動的にこの展開管理者(ロール)のメンバに追加される。

-セットアップ実行ユーザは後に、展開マネージャを使用して、~
他のユーザを展開管理者(ロール)に追加できるようになる。~
([[ADDS>ドメイン サービス (AD DS)]]で[[ドメインのグループ]]に追加するのではなく)

-組織単位(OU)にはCRMで必要なセキュリティ・グループを追加するだけ。

-セキュリティ・ロールではないので、
--展開管理者はDynamics CRMクライアント・アプリケーションで管理しない。
--一般ユーザは、Dynamics CRMクライアント・アプリケーションで管理する。

-展開管理者は組織に追加されていない場合、~
クライアント・アクセス・ライセンスを必要としない。

***参考 [#y0150e32]
-展開管理者~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn920277.aspx
--新しい展開管理者の追加
--展開管理者の削除

*組織の管理 [#vae74928]
**新しい組織の作成 [#y7322a02]
-組織→新しい組織→組織の設定の指定

--表示名
--一意なデータベース名
--ISO通貨コード
--[[SQL照合順序>SQL Server の照合順序]]

>入力して→次へ

-カスタマー・エクスペリエンス向上プログラム→入力して→次へ

-SQLServerを選択→入力して→次へ
-[[SSRS]]のURLを入力→入力して→次へ

-システムのチェック→次へ
-作成する準備ができました→作成→完了

**既存の組織の管理 [#ud7c02cf]

***作成/インポート [#p792d6b7]
-=組織データベースの作成・インポート
***作成/[[インポート>#m67f0604]] [#p792d6b7]
-=組織データベースの作成・[[インポート>#m67f0604]]
-作成時、インストール時と同様に以下を指定
--表示名
--一意なデータベース名
--ISO通貨コード
--[[SQL照合順序>SQL Server の照合順序]]を指定する。
--[[SSRS]]サーバーのURL

***プロパティの表示 [#j7f76442]
-表示名
-一意なデータベース名
-[[SQL照合順序>SQL Server の照合順序]]を指定する。
-[[SSRS]]サーバーのURL
-基本言語

***有効化/無効化 [#f903664f]
組織を無効にするとユーザがデータベースにアクセスできなくなるので、~
データベースのメンテナンスを行う場合、組織を無効化する。

-無効化
--変更時
--削除時

-有効化~
無効化の状態から元に戻す時。
--利用時
--更新時

***組織の変更/削除/更新 [#n6438007]
組織の編集ウィザードを使用する。

-組織の変更~
組織を無効化してから更新する。

--組織の表示名の変更
--組織データベースの配置先のSQL Serverの変更~
組織データベースの移動は手動で移動する。
--[[SSRS]]のURLの変更~
[[SSRS]]のレポート公開は自動で行われる。

-組織の削除~
組織を無効化してから削除する。

--組織データベースの配置先のSQL Server~
組織データベースは削除されないため、後にインポート可能
--[[SSRS]]のURLの削除~
[[SSRS]]のレポートは削除されない。
組織データベースは削除されないため、後に[[インポート>#m67f0604]]可能
--[Reporting Servicesサーバーを指定]のURLの[[SSRS]]~
[[SSRS]]と、そのレポートは削除されない。


-組織の更新~
組織を有効化してから更新(Microsoft Updateや、手動更新)する。
--必要に応じて組織データベースをバックアップする。


*サーバの管理 [#g7059e1e]
**情報の表示 [#tbd7de5f]
-名前
-状態(有効/無効)
-バージョン
-ロール(サーバのロール)

**有効化/無効化 [#l5e7b368]
無効化により、当該役割の機能が使えなくなったり、~
アプリケーションにアクセスできなくなることがある。

-Webアプリケーション・サーバー
-組織Webサーバー
-ヘルプ・サーバ
-検出Webサービス
-展開Webサービス
-非同期処理サービス
-非同期処理サービス(メンテナンス)
-サンドボックス処理サービス
-Dynamics CRM [[VSSライター・サービス>Volume Shadow Copy Service (VSS)]]

-以下は対象外
--組織データベースの配置先のSQL Serve
--レポート拡張機能の[[SSRS]]サーバ

**削除 [#jf4ac7ef]
削除により、当該役割の機能が使えなくなったり、~
アプリケーションにアクセスできなくなることがある。

削除した役割の復元は、再インストールにより行う。

*[[インターネット展開用の構成(IFD)>CRMインターネット展開用の構成(IFD)]] [#i2a9e04b]

※ Internet facing deployment (IFD)

-クレームベース認証の構成
-インターネットに接続する展開の構成

*展開プロパティ [#h6bfadf3]
-Microsoft Dynamics CRM の展開プロパティ~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn920275.aspx

**Webアドレスの更新 [#h1952c34]
***Webアドレスの変更 [#f6f343eb]
-セットアップ時に次のWebサービスの内部接続用のWebアドレスが確立される。
--Webアプリケーションサーバ
--組織Webサービス
--検出Webサービス
--展開Webサービス

-IISのバインディングやアドレスを変更した際は、~
展開プロパティのページの[Webアドレス]タブで更新する。~
(IISの変更する設定を登録するのではなく、IISで変更した設定を登録する。)

-フルサーバの場合、全て同じWebアドレスになるが、~
フロントサーバやバックエンドサーバの場合は異なるアドレスになる。

-設定~
展開マネージャーの[Dynamics CRM]の[プロパティ]の[Web アドレス]タブで、
--バインディングの種類:HTTP または HTTPS
--Webアドレス:address:port

***[[ネットワーク負荷調整>CRMの高可用性オプション#h968862a]] [#l88e14c0]

***SSLオフロード ハードウェア [#k2ffc65d]
-SSLオフロード ハードウェアのSSLヘッダーを指定する。

-展開マネージャーの[Dynamics CRM]の[プロパティ]の[Web アドレス]タブで、~
[詳細]の[SSLヘッダー]にSSLヘッダーを入力する。

**ライセンスの管理 [#ef9c181d]
必要なCALの概要が表示される。

-展開マネージャーの[Dynamics CRM]の[プロパティ]の[ライセンス]タブ
--製品ID
--管理ユーザ
--ライセンス
---Professional CAL
---Basic CAL
---Essential CAL
---サーバーライセンス

*アップグレード [#d4d9afb4]
(インストールキーによってエディションが決まるため)~
アップグレード ライセンスとプロダクト キーを入手し~
展開マネージャで入手した新しいプロダクト キーを入力する。

サポートされているエディションのアップグレード パス

|現在のエディション|アップグレード可能なエディション|h
|Workgroup Trial|Server Trial、Workgroup or Server|
|Server Trial|Server|
|Workgroup|Server|
|Server|-|

*再展開 [#y3540750]
以下の様なケース

-評価、検証、テスト
--テスト環境
--アドオンの評価
--外部コンサル用環境
--トレーニング用環境

-構成の変更
--インフラの変更
--ADドメインの再編成
--複数のインスタンスを1つの展開に統合

**ユーザのマップ [#m4944459]
組織データベースをドメイン間で移動する際、~
展開マネージャのインポート ウィザードで
組織データベース内のCRMユーザを~
新しいドメインのADのGUIDにリンクさせる。

**再展開の計画 [#yd059db1]
-新しいドメインやフォレストにCRMをインストール。
-SQL ServerやExchange Serverなどのインストール(移行)

**再展開プロセス [#pebacb33]
-組織データベースをバックアップ
-組織データベースのバックアップを”別のDB名で?”リストア
-展開マネージャで組織データベースをインポート
-展開マネージャで組織データベースを[[インポート>#m67f0604]]

*組織のインポート [#m67f0604]
-移行でも使用できるが、それについては、~
[[CRMのアップグレード(2011→2013)]]を参照。

-暗号化されている場合は、
[[レコードの暗号化>CRMの展開の管理とトラブルシューティング#o8803311]]を参照。

**前提 [#vecf4186]
-1つの展開で複数の組織をサポートするのは、2013 Server Editionのみ。~
Workgroup Editionにインポートする場合、既存の組織は削除される。

-組織データベースが、まだ展開に含まれていないこと。

**手順 [#we7e109a]
***SQL Serverを選択する。 [#mec700b1]
-[SQL Serverの選択]ページの[SQL Server]ボックスで~
インポートする組織データベースが格納されている~
SQL Serverを実行するコンピュータ名を入力 or 選択

-[組織データベース]ボックスの一覧でインポートする組織データベースを選択。

***組織の設定の指定 [#n162e1a3]
-[組織の設定の指定]ページ
--表示名
--一意なデータベース名

***[[SSRS]]サーバを指定 [#a0546d4e]
-[Reporting Serviceサーバーを指定]ページで、レポートサーバのURLを入力。

***ユーザー マッピングの方法を選択 [#g9a505d5]
CRMユーザー レコードと[[ドメイン アカウント]]間のマップ。~
[[ドメイン アカウント]]はインポートによって新規に作成されないので~
事前に[[ドメイン アカウント]]を作成しておく必要がある。

-[ユーザーを自動的にマップする(推奨)]
--[ユーザー マッピングの編集]ページが表示される。

-[カスタム マッピング オプションを選択する]

--[既存のユーザーのマッピングの保持]~
組織データベースを同一ドメイン内にインポートする場合

--[ユーザーを手動でマップ]~
ウィザードのページで各ユーザを手動でマップ

--[新しいマッピング ファイルの生成]~
---XMLを生成し、ウィザードを再起動。
---下記の[既存のマッピング ファイルを使用]へ。

--[ユーザーの自動マップ]

---ADアカウント名~
CRMユーザー レコードと同じアカウント名の~
[[ドメイン アカウント]]にマップする。

---CRMのフルネームからADフルネームへ~
CRMユーザー レコードと同じフルネームの~
[[ドメイン アカウント]]にマップする。

---[既存のマッピング ファイルを使用]~
[新しいマッピング ファイルの生成]で~
生成したXMLにマッピングを設定。

***ユーザー マッピングの編集 [#s37e36f4]
-[ユーザー マッピングの編集]ページには~
インポートする組織データベース内のユーザの一覧が表示される。

-各ユーザーについて、次の項目が一覧に表示される。
--既存のActive Directoryユーザ名
--ユーザが属するCRM セキュリティ ロール
--新しいActive Directoryユーザ名

-新しいActive Directoryユーザ名がない場合は、~
マップされていないユーザをマップする必要がある。

***システムのチェック [#r407c3d9]
***インポートする準備ができました。 [#gd941d60]

*[[PowerShell]]を使用した展開の管理 [#ka0119a1]
展開コマンドを実行して展開の構成を変更できる。

PowerShellは、展開ツールのサーバ役割をもつCRM Server上にインストールされる。

コマンドレットをセッションに登録

 Add-PSSnapin Microsoft.Crm.PowerShell

ヘルプを取得

 Get-Help *crm*

詳細なヘルプは

 Get-Help cmdletname -full

例えば、Get-CrmOrganizationのヘルプを取得するには、

 Get-Help Get-CrmOrganization -full

**サポートされるコマンドレット [#ccb440c7]
-Microsoft Dynamics CRM PowerShell Reference~
https://technet.microsoft.com/library/dn833081.aspx

-from Official Microsoft Download Center~
Download Microsoft Dynamics CRM 2013 実装ガイド (英語の可能性あり)~
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=40322


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