Open棟梁Project - マイクロソフト系技術情報 Wiki

-[[戻る>Dynamics CRM]]

* 目次 [#ec5db97f]
#contents

*概要 [#g796aa57]
**処理システム [#wa410ccb]
Dynamics CRM は

-サーバ処理システム
--E-mail Router
--サーバー側同期

-クライアント処理システム
--Outlook用Microsoft Dynamics CRM 

のどちらでも電子メールと統合可能。

**用語 [#t427d8bf]
-メールボックス
--電子メールクライアント内のフォルダー

-メールボックス レコード
--Dynamics CRMのレコード

*電子メールの処理 [#f5bc4b58]
**処理方法 [#y26a525a]
-E-mail Router
-サーバー側同期
-Outlook用Microsoft Dynamics CRM 

**選択 [#w31c858b]

***ポイント [#pff98db1]
-設置型か?Onlineか?
-組織の電子メール インフラストラクチャ
-組織の技術的な能力(IT部門)

***組合せ [#d00c9c64]
同一の組織内では、以下の組合せのみ許可される。

-サーバ処理システムは二者択一(Alternative)

-1つのサーバ処理システムと~
クライアント処理システムの組み合わせが可能。

***比較 [#i017df9e]
-E-mail Router

--メリット
---一元管理されたソリューション
---比較的大規模な展開に向く
---Exchange2007のサポート
---Dynamics・Exchangeのオンプレ・Online連携(逆も)で使用可能

--デメリット
---インストールが必要
---管理構成にE-mail Router構成マネージャという別のプログラムが必要
---CRM Serverで作成した予定、取引担当者、タスクは~
Outlook用Microsoft Dynamics CRM との同期が必要

-サーバー側同期(E-mail Routerの代替と言われている)

--メリット
---インストールが不要
---一元管理されたソリューション
---比較的大規模な展開に向く
---Webアプリケーションで管理構成が可能
---CRM Serverで作成した予定、取引担当者、タスクは直接同期される
---資格情報を構成しなくてもO365、ExchangeOnlineと同期可能
---エラーレポートの提供

--デメリット
---Exchange2007がサポートされない。
---Dynamics・Exchangeのオンプレ・Online連携(逆も)で使用不可能。

-Outlook用Microsoft Dynamics CRM

--メリット
---構成が不要
---Outlook用Microsoft Dynamics CRM以外のインストールが不要

--デメリット
---クエリには使用できない。
---メールの送信・受信(追跡)にOutlookが(起動されている)必要がある。

**構成 [#jf6b8a14]
***サーバ処理システムの構成 [#v2c519d4]
-Webアプリケーションで[設定]→[電子メールアクセス構成]に移動~
 →[電子メールアクセス構成の設定]をクリック~
 →[システムの設定]ウィンドウ→[電子メールの処理方法]で
--[E-mail Router]
--[サーバー側同期]

>を選択。

*追跡と関連付け [#j5850fe6]
-電子メール メッセージのフィルター処理と関連付け~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/Hh699705.aspx

-追跡
--電子メールの受信に応答してCRMの電子メール活動が自動的に作成されるようになる。
--追跡された後、関連するレコードのクローズされた活動に表示される。
--電子メールから削除されても、CRM内の電子メール活動は削除されない。

**自動追跡 [#a231ad10]
***設定 [#fbd888c8]
[個人用オプション設定]ダイアログ ボックス→[電子メール]タブ→[追跡]オプション

-[すべての電子メールメッセージ]

-[CRM 電子メールに対する返信の電子メールメッセージ](既定値)~
電子メールの関連付けで追跡対象になった電子メールに対する返信の電子メールメッセージ

-[CRM 潜在顧客、取引先担当者、および取引先企業からの電子メールメッセージ]~
差出人アドレスがCRM 潜在顧客、取引先担当者、取引先企業と一致する電子メールメッセージ

-[電子メール対応のCRMレコードからの電子メールメッセージ]~
差出人アドレスが任意のCRMレコードに含まれる電子メールメッセージ

***関連付け [#md958c6b]
追跡対象の電子メールをCRMのレコードにリンクする機能

関連付けには以下の3つの方法があるが、~
お薦めは、追跡トークン(コンピュータによる判断ミスがないので)。

-スマート マッチング(既定で有効)~
件名、受信者の双方から類似性に注目する。判断ミスがある。
--件名の一致:"RE:"等の接頭辞は無視される。
--アドレスの一致:同一の送信者・受信者のアドレス数。

-追跡トークン~
判断ミスがないので推奨の方法。
--CRMによって生成される英数字文字列が電子メール件名の末尾に付加される。
--構成可能なパーツ
---接頭辞~
1 ~ 20 文字で構成可能。既定値は"CRM:"
---展開ベースの追跡番号~
特定のインスタンス、組織、または展開の識別子~
0 ~ 2,147,483,647 から構成可能。既定値は 0
---ユーザー番号の桁範囲~
ユーザーの数値識別子、1 ~ 9 から構成可能。既定の範囲は 3 桁。
---増分メッセージ カウンターの桁範囲~
一連の電子メール活動の数値識別子、1 ~ 9 から構成可能。既定の範囲は 3 桁。

--例~
CRM:0111222
---接頭辞:"CRM:"
---展開ベースの追跡番号:"0"
---ユーザー番号の桁範囲:"111"
---増分メッセージ カウンターの桁範囲:"222"

-電子メールヘッダ
--E-mail Routerでは使用できない
--スマート マッチング・追跡トークンと組合せて使用可能。

関連付けの設定方法。

-[設定]→[電子メールアクセス構成]に移動~
 →[電子メールアクセス構成の設定]をクリック~
 →[システムの設定]ウィンドウ→[電子メールの関連付けの設定]

**手動追跡 [#r2d7f291]
Outlook用Microsoft Dynamics CRMをインストールしたユーザーのみ可能。

*メールボックスの監視 [#t462e60a]

**自動追跡の監視をする機能 [#z7893946]
サーバ処理システム
-E-mail Router
-サーバー側同期

**自動追跡の監視の対象メールボックス [#i1082675]
組わせて構成可能。
-ユーザーのメールボックス
-キューのメールボックス
-転送用メールボックス(単一のメールボックス)

***ユーザーのメールボックス [#yc9a2ac0]
複数の電子メール サーバーに配置可能。

***キューのメールボックス [#cdb43bba]
複数の電子メール サーバーに配置可能。

***転送用メールボックス(単一のメールボックス) [#gaefac8f]
多数のメールボックス監視が負荷になる場合にお薦め。
-処理量
-資格情報の管理

**転送ルール [#i20ec0df]
-転送は、オリジナルのメールを添付して転送するので、~
電子メール システムはPOP3準拠でオリジナルのメールを添付ファイルとして転送できる必要がある。

-以下に転送ルールを適用する必要がある。
--ユーザーのメールボックス
--キューのメールボックス

-ルール展開ウィザード(E-mail Routerと共にインストールされる)
--Exchange Serverの複数のユーザー・キューのメールボックスに対して~
同時に転送ルールを展開でき、管理・保守の手間を大幅削減できる。
--Exchange Server以外のメールボックスに対しては使用することはできない。

**監視の処理順 [#vce2f9ff]
***転送用メールボックス [#t6ef5f3d]
+監視されているユーザー or キューのメールボックスが電子メールを受信。
+転送ルールにより、オリジナルのメールが添付ファイルとして転送用メールボックスに転送される。
+E-mail Router・サーバー側同期は転送用メールボックスをポーリングして転送メールを受信、~
CRM Serverの実行されているコンピュータに送信(HTTP?)する。
+追跡設定に基づいて電子メール活動が作成され、関連付けによりリンクするレコードを決定。

--ポーリングで受送信する際、既定で、処理した転送用メールボックス内の電子メールを削除する。

***ユーザー or キューのメールボックス [#cd66d9af]
+ユーザーかキューがメッセージを受信
+E-mail Router・サーバー側同期はユーザー or キューのメールボックスをポーリングして転送メールを受信、~
CRM Serverの実行されているコンピュータに送信(HTTP?)する。
+追跡設定に基づいて電子メール活動が作成され、関連付けによりリンクするレコードを決定。

*同期方法 [#g4c7846b]
タイミング

同期の方法は、以下に対して個別に設定できる。

**設定対象 [#a26de184]
-ユーザーのメールボックス
--受信メール用
--送信メール用
-キューのメールボックス
--受信メール用
--送信メール用

**設定先 [#w9d1c279]
2013では、メールボックス レコードに設定。

-転送用メールボックスの作成またはメールボックスの編集~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dn832085.aspx

-メールボックス レコードのフィールド
--名前
--所有者
--電子メールアドレス(自動更新)
--転送用メールボックス(フラグ)
--関連(関連付けられたユーザー or キュー)
--処理が終わった電子メールの削除
--電子メール処理での資格情報の使用を許可する(E-mail Router・サーバー側同期)
--サーバー プロファイル(サーバー側同期のみ)
--受信メール(処理方法)
--送信メール(処理方法)
--予定、取引先担当者、タスク(サーバー側同期・Outlook用Microsoft Dynamics CRM)
-,etc.

**受信メールの同期方法 [#l9a7b235]
-なし(追跡しない)
-Outlook用Microsoft Dynamics CRM
-E-mail Router・サーバー側同期
-転送用メールボックス(ユーザー数が少ない場合以外、推奨)

**送信メールの同期方法 [#rdd5b0ad]
-なし(追跡しない)
-Outlook用Microsoft Dynamics CRM
-E-mail Router・サーバー側同期(ユーザー数が少ない場合以外、推奨)

**既定の同期方法 [#w82d225e]
***設定 [#z186ab10]
ユーザー or キューのメールボックスに適用する既定値を作成できる。

-Webアプリケーションで[設定]→[電子メールアクセス構成]に移動~
 →[電子メールアクセス構成の設定]をクリック~
 →[システムの設定]→[電子メール]タブ→[既定の同期方法の構成]で、
--サーバー プロファイル
--受信メール
--送信メール
--予定、取引先担当者、タスク

***適用 [#k7716c5b]
-Webアプリケーションで[設定]→[電子メールアクセス構成]に移動~
 →[メールボックス]をクリック~
--[アクティブなメールボックス]ビューに変更。
--高度な検索で既定値を適用するメールボックス レコードを検索。
-検索の結果セットから更新するレコードを選択。
-コマンド バーで、[既定の電子メール設定の適用]をクリックする。
-[既定の電子メール設定の適用]ウィンドウの[既定の電子メール設定の適用先]を選択
--現在のページの選択したレコード
--現在のページのすべてのレコード
--現在のビューのすべてのページに存在するすべてのレコード

*電子メール アドレスの承認 [#p76f20b7]
適切なアクセス許可を持つユーザが承認する必要がある。
-新たに追加するユーザー or キューの電子メール アドレス
-既存のユーザー or キューの電子メール アドレスに対する変更

**特権 [#l4b77b5c]
"ユーザーまたはキューの電子メール アドレスを承認"特権を持ったセキュリティロールであること。
この特権なは、[事業部管理]タブの[その他の特権]セクションにある。

**変更の承認プロセスの構成 [#n4215052]
-Webアプリケーションで[設定]→[管理]→[システムの設定]→[電子メール]タブ
--[承認されたユーザーについてのみ電子メールを処理する]のチェック ボックスを必要に応じて構成。
--[承認されたキューについてのみ電子メールを処理する]のチェック ボックスを必要に応じて構成。

**承認または拒否 [#z95ea16b]
電子メール アドレスを承認・拒否する場合、ユーザー or キューのメールボックス レコードの
-[電子メールの承認]をクリック
-[電子メールの拒否]をクリック

-Webアプリケーションで[設定]→[電子メールアクセス構成]に移動~
 →[メールボックス]をクリック~
--[アクティブなメールボックス]ビューに変更。
--高度な検索で既定値を適用するメールボックス レコードを検索。
-検索の結果セットから更新するレコードを選択。
-コマンド バーで、[電子メールの承認] or [電子メールの拒否]をクリックする。
-[既定電子メールの承認] or [既定電子メールの拒否]ウィンドウで[OK]をクリックする。

*[[CRM E-mail Router]] [#b7bbe814]
*[[CRM サーバー側同期]] [#o29a78a4]
*[[Outlook用Microsoft Dynamics CRM]] [#ccf60c3d]


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