[[Open棟梁Project>http://opentouryo.osscons.jp/]] - [[マイクロソフト系技術情報 Wiki>http://techinfoofmicrosofttech.osscons.jp/]] -[[戻る>Hyper-V]] * 目次 [#i9c77ee3] #contents *概要 [#ned84887] -DPMを使用すれば全てのシナリオに対応出来る。 -Windows標準のWindows Serverバックアップでは、バックアップできないシナリオがある。 *ホストのバックアップ [#za343ba1] ホストの通常のバックアップ。 -システム・バックアップ -データ(ゲストのVHDなど)・バックアップ -スタンドアロン:Windows Serverバックアップのベアメタル バックアップにより保護できる。 -ホスト・クラスタ:Windows Serverバックアップのベアメタル バックアップにより保護できる。~ ※ ホスト・クラスタでは、削除+追加のパターンも可能。 *ゲストのバックアップ [#v472f0e1] ゲストの通常のバックアップ。 -システム・バックアップ -データ・バックアップ ゲストのバックアップには、 -ホストOS上から取得するホスト・ベース(のバックアップ) -ゲストOS上から取得するゲスト・ベース(のバックアップ) が存在する。 以下、それぞれの選択基準について説明する。 **ホスト・ベースとゲスト・ベースの選択 [#n74d04fc] ***組み合わせ [#sbad1c58] |BGCOLOR(#cccccc):|||c ||ホスト・ベースのバックアップ|ゲスト・ベースのバックアップ|h |バックアップ対象|仮想マシン(構成ファイルとVHD)|ゲストOSのシステム・アプリ| |バックアップ設定|Hyper-Vホスト&br;・Windows Serverバックアップ&br;・DPMエージェント|ゲストOS&br;・Windows Serverバックアップ&br;・DPMエージェント| ***ゲスト・ベースのバックアップが必要なケース [#l22e9926] ゲスト・ベースのバックアップを選択する必要があるケース --ゲストOSにパス・スルー・ディクスを接続している。~ ※パススルー・ディスク:物理ディスクそのものを仮想マシンに割り当てる仕組み。 --ゲストOSから、iSCSI等でリモート・ストレージに接続している。 --ゲスト OS 内でダイナミック ディスクを構成しており、~ 且つオンライン バックアップが必要な場合 (KB958662) --アプリケーション・レベルの保護が必要な場合。~ ホストからのVHDオンラインバックアップではアプリケーション・レベルで保護されない。 ---Active Directoryのバックアップ ---ファイル・サーバの差分同期 ---SQL Serverのトランザクション・ログのバックアップ **ホスト・ベースのバックアップの考慮点 [#g7ff0cf5] ***比較表 [#i3002244] |BGCOLOR(#cccccc):||||c ||スタンドアロン|SMB|CSV|h |Windows Serverバックアップ(2008R2)|○|-|×| |Windows Serverバックアップ(2012)|○|×|○| |DPM2012SP2|○|○|○| -Windows Server バックアップを使用して~ ハイパー V バーチャル マシンを親パーティションから~ Windows Server 2008 ベースのコンピューターでバックアップする方法~ http://support.microsoft.com/kb/958662/ja --Windows Server バックアップで、HYPER-V の VSS ライターを登録する。 ---Windows Server バックアップ(リクエスタ)がスナップショット作成をVSSに要求し、~ VSSはサーバ・アプリケーション(ライター)にキャッシュのフラッシュを指示するため。 ---詳しくは、「[[VSS(Volume Snapshot Service)>バックアップのいろいろ#t3636747]]」を参照。 -Windows Server 2012からホストOSから専用メニューでゲストOS~ ・・・仮想マシン(構成ファイルとVHD)の個別バックアップ・リストアが可能になった。 ***考慮点 [#v9eb735b] -Windows Serverバックアップは、サポートされないシナリオがある。 -DPM2012SP2を推奨。 --DPM2012は、Windows Server 2012環境保護をサポートしていない。 --DPM2012SP2では、CSV環境のバックアップが高速化。 ---高速完全バックアップのパフォーマンス改善 ---並列バックアップをサポート ---VSS H/W Providerと同等のパフォーマンスを実現。~ VSS H/W Providerについてはこちらを[[参考>バックアップのいろいろ#a5e328b3]]にできる。 -VSS H/W Providerが存在する場合は、VSS H/W Providerが優先される。 ---DPMにて、標準VSS Providerを使用する場合は、レジストリを修正する。 ---Creating protection for Hyper-V VMs on~ Windows Server 2012 fails with Internal error code 0x809909E2~ http://support.microsoft.com/kb/2761897 **ゲスト・ベースのバックアップの考慮点 [#ze8eabc2] **ゲストOSのバックアップまとめ [#y6db4aa4] |BGCOLOR(#cccccc):|||||c ||エクスポート|Windows Serverバックアップ(ホスト・ベース)|DPM2012SP2(ホスト・ベース)|DPM2012SP2(ゲスト・ベース)|h |バックアップ対象|仮想マシン|仮想マシン|仮想マシン|システム・アプリ| |リストア対象|同上|同上|仮想マシン、ファイル|同上| |バックアップ対象外|・リモート・ストレージ&br;・パス・スルー・ディスク|・リモート・ストレージ&br;・パス・スルー・ディスク&br;・SMBファイル共有|・リモート・ストレージ&br;・パス・スルー・ディスク|-| |オンライン・バックアップ|×|○|○|○| |必要ライセンス|Windows標準|Windows標準|DPMエージェントが必要|DPMエージェントが必要| |運用イメージ|・仮想マシンを別環境に移動&br;・初期セットアップ時のイメージを長期間保存|追加コスト無しで、仮想マシンのバックアップを行いたい。|・仮想マシンとしてバックアップしたい。&br;・重要データは別の手段でバックアップしている&br;(DBのオンラインバックアップ等)。|仮想マシン内のきめ細かなバックアップ。&br;例えば左記のDBのオンラインバックアップや、&br;Active Directory、SharePointのバックアップ。| Windows Serverバックアップ(ゲスト・ベース)は・・・ *参考情報 [#vd24328d] -TechTargetジャパン ホワイトペーパー ダウンロードセンター --シマンテック(Backup Exec) ---仮想環境におけるバックアップの3大課題と解決手法~ http://wp.techtarget.itmedia.co.jp/contents/?cid=11144 ---仮想環境における安全で確実なバックアップの方法とは?~ http://wp.techtarget.itmedia.co.jp/contents/?cid=10277 ---Hyper-V 仮想マシンのバックアップ ―クラスター共有ボリューム(CSV)編―~ http://wp.techtarget.itmedia.co.jp/contents/?cid=10229 ---SMB環境における障害復旧 ~Hyper-V 仮想マシンのバックアップとリストア~~ http://wp.techtarget.itmedia.co.jp/contents/?cid=2074 ---中堅・中小企業のためのHyper-V環境におけるバックアップ導入ガイド~ http://wp.techtarget.itmedia.co.jp/contents/?cid=12029 ---Backup Exec 2010 の特長とは?:~ VMware、Hyper-V“仮想環境”でのきめ細かいデータリカバリを実現!~ http://wp.techtarget.itmedia.co.jp/contents/?cid=3610 ---Backup Exec 2010 VMware vSphereと~ Microsoft Hyper-V仮想環境におけるきめ細かいデータリカバリ~ http://wp.techtarget.itmedia.co.jp/contents/?cid=10625 -業務で使えるバックアップの基礎知識(3)~ :規模と用途で考える仮想環境バックアップの勘所 (1-3) - @IT~ http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1308/22/news003.html