「マイクロソフト系技術情報 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。
目次 †
概要 †
- DPMを使用すれば全てのシナリオに対応出来る。
- Windows標準のWindows Serverバックアップでは、バックアップできないシナリオがある。
ホストのバックアップ †
ホストの通常のバックアップ。
- システム・バックアップ
- データ(ゲストのVHDなど)・バックアップ
- スタンドアロン:Windows Serverバックアップのベアメタル バックアップにより保護できる。
- ホスト・クラスタ:Windows Serverバックアップのベアメタル バックアップにより保護できる。
※ ホスト・クラスタでは、削除+追加のパターンも可能。
ゲストのバックアップ †
ゲストの通常のバックアップ。
ゲストのバックアップには、
- ホストOS上から取得するホスト・ベース(のバックアップ)
- ゲストOS上から取得するゲスト・ベース(のバックアップ)
が存在する。
以下、それぞれの選択基準について説明する。
ホスト・ベースとゲスト・ベースの選択 †
組み合わせ †
| ホスト・ベースのバックアップ | ゲスト・ベースのバックアップ |
バックアップ対象 | 仮想マシン(構成ファイルとVHD) | ゲストOSのシステム・アプリ |
バックアップ設定 | Hyper-Vホスト ・Windows Serverバックアップ ・DPMエージェント | ゲストOS ・Windows Serverバックアップ ・DPMエージェント |
ゲスト・ベースのバックアップが必要なケース †
ゲスト・ベースのバックアップを選択する必要があるケース
- ゲストOSにパス・スルー・ディクスを接続している。
※パススルー・ディスク:物理ディスクそのものを仮想マシンに割り当てる仕組み。
- ゲストOSから、iSCSI等でリモート・ストレージに接続している。
- ゲスト OS 内でダイナミック ディスクを構成しており、
且つオンライン バックアップが必要な場合 (KB958662)
- アプリケーション・レベルの保護が必要な場合。
ホストからのVHDオンラインバックアップではアプリケーション・レベルで保護されない。
- Active Directoryのバックアップ
- ファイル・サーバの差分同期
- SQL Serverのトランザクション・ログのバックアップ
ホスト・ベースのバックアップの考慮点 †
比較表 †
| スタンドアロン | SMB | CSV |
Windows Serverバックアップ(2008R2) | ○ | - | × |
Windows Serverバックアップ(2012) | ○ | × | ○ |
DPM2012SP2 | ○ | ○ | ○ |
- Windows Server 2012からホストOSから専用メニューでゲストOS
・・・仮想マシン(構成ファイルとVHD)の個別バックアップ・リストアが可能になった。
考慮点 †
- Windows Serverバックアップは、サポートされないシナリオがある。
- DPM2012SP2を推奨。
- DPM2012は、Windows Server 2012環境保護をサポートしていない。
- DPM2012SP2では、CSV環境のバックアップが高速化。
- 高速完全バックアップのパフォーマンス改善
- 並列バックアップをサポート
- VSS H/W Providerと同等のパフォーマンスを実現。
VSS H/W Providerについてはこちらを参考にできる。
- VSS H/W Providerが存在する場合は、VSS H/W Providerが優先される。
ゲスト・ベースのバックアップの考慮点 †
ゲストOSのバックアップまとめ †
| エクスポート | Windows Serverバックアップ(ホスト・ベース) | DPM2012SP2(ホスト・ベース) | DPM2012SP2(ゲスト・ベース) |
バックアップ対象 | 仮想マシン | 仮想マシン | 仮想マシン | システム・アプリ |
リストア対象 | 同上 | 同上 | 仮想マシン、ファイル | 同上 |
バックアップ対象外 | ・リモート・ストレージ ・パス・スルー・ディスク | ・リモート・ストレージ ・パス・スルー・ディスク ・SMBファイル共有 | ・リモート・ストレージ ・パス・スルー・ディスク | - |
オンライン・バックアップ | × | ○ | ○ | ○ |
必要ライセンス | Windows標準 | Windows標準 | DPMエージェントが必要 | DPMエージェントが必要 |
運用イメージ | ・仮想マシンを別環境に移動 ・初期セットアップ時のイメージを長期間保存 | 追加コスト無しで、仮想マシンのバックアップを行いたい。 | ・仮想マシンとしてバックアップしたい。 ・重要データは別の手段でバックアップしている (DBのオンラインバックアップ等)。 | 仮想マシン内のきめ細かなバックアップ。 例えば左記のDBのオンラインバックアップや、 Active Directory、SharePointのバックアップ。 |
Windows Serverバックアップ(ゲスト・ベース)は・・・
参考情報 †
- TechTarget?ジャパン ホワイトペーパー ダウンロードセンター
Tags: :Windows, :Hyper-V, :仮想化