Open棟梁Project - マイクロソフト系技術情報 Wiki
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* 目次 [#u01cc9c4]
#contents

*概要 [#la2d933f]
-物理サーバの状態を監視し、仮想マシンの動作に関わる障害を検知する。

-障害の発生を検知すると、
--障害のある物理サーバ上で動作していた仮想マシンを停止し、
--他の物理サーバ上のサーバ仮想化環境で再起動する

*ゲスト・レベル [#ha6d6e18]
ゲスト・レベルの高可用性オプションの選択肢(以下のいずれかを選択)。

**ゲスト・クラスタ [#qc006545]

***概要 [#x024e436]
ゲストOS同士のステートフルなActive-Passiveフェイル・オーバ・クラスタ

***サポート [#c61b5590]
-Windows 2003のMSCSはサポート対象外

-ゲストOS内は、ハードウェアが直接見えないので、~
TCP/IPで見えるiSCSIだけが、共有ストレージとしてサポート。

-共有ストレージはiSCSI、SAN(2012から)に対応

***考慮点 [#df4f723b]
-ホスト・クラスタとの併用は可能だが、複雑であるため推奨しない。
-ゲスト・クラスタの全ノードが異なるホスト上で稼働する配置を維持する必要がある(?)。

***参考 [#w26aef2a]
-Windows Server 使い倒し塾 - Site Home - TechNet Blogs
--Hyper-V のゲスト クラスタとは - Windows Server 使い倒し塾~
http://blogs.technet.com/b/windowsserverjp/archive/2009/05/22/3244185.aspx
--Hyper-V の仮想マシンで作る、ソフトウェアベースのクラスタ環境~
http://blogs.technet.com/b/windowsserverjp/archive/2009/12/22/3300325.aspx

**ゲストNLB [#n36d3d7a]
***概要 [#k1f445ef]
-ゲストOS同士のNLBによる、ステートレスなActive-Active負荷分散

**レプリカ(2012から) [#od93bfde]
***概要 [#hd13e19e]
-ゲストOS同士のステートフルなActive-Passiveレプリケーション構成クラスタ

--プライマリ サイトにある Hyper-V ホストからレプリカ サイトにある~
別の Hyper-V ホストに Hyper-V 仮想マシンをレプリケートする。

--障害が発生した場合、レプリカ サイトにあるレプリケートされた~
仮想マシンを起動して、業務を元の状態にすばやく戻すことができる。

-レプリケーション
--HTTP プロトコルを使用しWAN 経由でレプリカ サーバーにレプリケート可能
--Kerberos 認証と証明書ベースの認証がサポート(オプションで、暗号化もサポート

-フェイルオーバー クラスタリングと密接に?統合

***詳細 [#wb2183d4]
Windows Server8 の Hyper-V Replica Broker~

-レプリカは SQL ServerのDBミラーリングと似ている。
++プライマリからレプリカへVM実行中も定期的(最短5分) にvhdを差分をコピーする。
++プライマリが故障するとレプリカへフェイルオーバーする。
++これにより(大方)最新の状態でレプリカで処理を継続できる。
++故障による切り替え時は、プライマリは捨てられるため新規レプリカの追加・全転送が必要。
++手動の切り替え時は、プライマリとレプリカの役割が入れ替わる。

-フェィル・オーバ・クラスタとは、以下の点で関連がある。
--レプリカは、転送が最短5分なので、MSFCと併用で、ホストの障害リカバリを迅速にできる。
--以下、MSFC+レプリカの構成例。
---メインサイトにMSFC+プライマリを配置。
---サブサイト(DRサイト)にMSFC+レプリカを配置。
---MSFC化した各サイトのフロントにbroker を配置し~
転送先のレプリカ(Activeノード)を追跡する必要がある。
---このため、片方のサイトだけMSFCと併用する方式も可能。

***サポート [#c45174f5]
|BGCOLOR(#cccccc):||c
|製品|サポート|h
|Exchange|無し|
|SQL Server|有り(設定必要)|
|AD DC|(検証中)|

***参考 [#d0e0a90f]
-Hyper-V レプリカの概要~
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj134172.aspx
-Hyper-V レプリカに関するテクニカル プレビュー~
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831716.aspx

*ホスト・レベル [#ob94ef58]

**ホスト・クラスタ [#dc6064b5]

***概要 [#j23e93ee]
ホスト間でクラスタを構成し、ゲストOSをホスト間で
-フェールオーバー
-ライブ・マイグレーション
-クイック・マイグレーション

する。

-参考
--[[Hyper-V ライブ・マイグレーション]]

***サポート [#q56ff165]
FC-SAN, iSCSI(SCSI3 Persistent Reservation 機能に対応)~
など、WSFCでサポートされる共有ストレージが使用できます。

***考慮点 [#t0405909]
ホスト・レベルの高可用性オプション(ホスト・クラスタ)は、~
ゲスト・レベルの高可用性オプションと併用可能だが、~
ゲスト・クラスタとの組み合わせは複雑であるため推奨しない。

**ホスト・クラスタのネットワーク種別 [#l546d801]
[[NICチーミング]]、[[MIPO]]も参照。

***ネットワーク種別の比較 [#h5433af1]
|BGCOLOR(#cccccc):|||||c
|ネットワーク種別|冗長化方法|仮想スイッチ|クラスタ・ネットワーク・ロール|補足|h
|ゲスト・サービス用NIC|チーミング必須|○|-|ホストに共有しない。&br;VLANを使用する場合は互換性に注意|
|管理者ネットワーク用NIC|チーミング||3|ホスト・ベースのバックアップに使用する場合、帯域に注意|
|CSV用NIC|複数セグメントのNIC||1|PowerShellにてメトリックを最小に設定(2008R2まで)※1|
|ライブ・マイグレーション用NIC|複数セグメントのNIC||1|フェールオーバー クラスターマネージャーで設定する。|
|iSCSIストレージ用ネットワーク用NIC(ホスト)|MPIO必須||0|ホストがiSCSIを使用する場合|
|iSCSIストレージ用ネットワーク用NIC(ゲスト)|MPIO|○|-|ゲストがiSCSIを使用する場合|

***クラスタ・ネットワーク・ロール [#e14e3932]
-「Metric」の数値の小さいものほどCSVでの優先度が高い。
--Role=1:「このネットワークでのクラスタネットワーク通信を許可する。」
--Role=3:「1+クライアントにこのネットワーク経由の接続を許可する。」
--Role=0:「このネットワークでのクラスタネットワーク通信を許可しない。」

-Hyper-V 2.0実践ライブ・マイグレーション術:第4回~
運用に役立つHyper-Vライブ・マイグレーションのノウハウ (4-5) - @IT~
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/operation/livemig04/livemig04_04.html
--CSV通信用ネットワークの優先順序を調整する

-上記の表中の「※1」について。
--Cluster Shared Volume (CSV) が利用するネットワークの構成方法~
http://support.microsoft.com/kb/2682018/ja
--プレゼンテ―ション資料 :PPSX (全シナリオ)~
http://download.microsoft.com/download/8/2/0/820B8719-81E8-4B13-8892-BAFD674A3C9E/Windows_5mins29.ppsx

**ホスト・クラスタのストレージ構成 [#i7af537b]
***CSVの利用が前提となる [#r03bab26]
WSFCでサポートされる共有ストレージが使用できる。~
パターンが多数あり複雑なので、ここでは推奨されるCSVに限定する。

-1LUNに複数の仮想マシンを配置。
-CSVのデザイン・パターン(1 CSV ≒ 1 LUN)
--1 CSV
--複数CSV(I/O負荷を分散)~
---クラスタ・ノード数の倍数~
---I/O特性に最適化

-仮想マシンの配置~
固定配置、動的配置のどちらにもメリットがある。
--CSVのオーナーノードに仮想マシンを固定配置(複数CSV)?
--動的配置(CSVは意識しない、VMMの動的最適化を利用)

***ストレージのTips [#rf1faafe]

-ディスク領域の計算~
仮想マシンのメモリ情報(.BINファイル)の容量を考慮します。

-残容量の監視~
VHDの領域の残容量が枯渇すると、仮想マシンが停止します。

-VHDXの利用~
VHDよりもパフォーマンス、耐障害性が増したVHDXの利用を推奨します。

-VHDのアラインメント
--2000、2003、XPで複数のディスクを使用するとパフォーマンスが低下~
http://support.microsoft.com/kb/929491/ja
--2012 の Hyper-V では、セクター サイズが大きいディスクをサポート~
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831459.aspx

**仮想マシン・モニタリング [#cd086363]
***概要 [#lfce59f9]
-ホスト・クラスタ環境下において、仮想マシンの状態を監視。

***機能 [#jbc1f5be]
-仮想マシンのハートビート監視
-仮想マシンのサービス監視(2012から)

***サポート [#t5c45e5a]
-ゲストとホストが同じドメイン若しくは信頼関係が必要
-ファイア・ウォールを構成する必要がある。
-サービスの回復オプションを構成する必要がある。

***考慮点 [#gbfbc0fb]
-2008R2では、OFF推奨
--副作用が大きい(予期せぬ再起動やダンプ取得不可)
--isAliveパラメタのチューニングが必要。
--What does "Enable heartbeat monitoring for the virtual machine" do ?~
http://blogs.msdn.com/b/robertvi/archive/2011/01/11/what-does-quot-enable-heartbeat-monitoring-for-the-virtual-machine-quot-do.aspx

***参考 [#a9016561]
-IAサーバーの仮想化メモ
--Windows Server 2012 Hyper-Vの仮想マシン内サービスの監視機能 ①~
http://ameblo.jp/stocker1022/entry-11403751089.html
--Windows Server 2012 Hyper-Vの仮想マシン内サービスの監視機能 ②~
http://ameblo.jp/stocker1022/entry-11409593804.html


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