Open棟梁Project - マイクロソフト系技術情報 Wiki * 目次 [#m81dfa3f] #contents *概要 [#wc15dbf9] -ステートレス・システム(複数インスタンス)の負荷分散が可能。 -ステートフル・システムのフェイル・オーバーも可能になっている。 -状態を --共有する場合の、~ 1インスタンスのActive-Passive構成のクラスタ構築技術(フェイル・オーバー)。 --共有しない場合は、~ nインスタンスのActive-Active構成のクラスタも可能(負荷分散)。 **構成 [#t6c4179d] -共有ディスクが必要になる。 -n物理ノード+nインスタンスの複雑な構成も取れる。 **参考情報 [#qb577a94] -マイクロソフト --2008 ---フェールオーバー クラスターの概要~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc730692(v=ws.10).aspx ---フェールオーバー クラスタの新機能~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc770625(v=ws.10).aspx --2008R2 ---追加されたフェールオーバー クラスターの新機能~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd443539(v=ws.10).aspx ---フェールオーバー クラスタリング マイクロソフト 技術情報~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/windowsserver/ff657846.aspx ---フェールオーバー クラスタリングに関する概要 ホワイト ペーパー~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/virtualization/ee335346.aspx --2012 ---フェールオーバー クラスタリングの概要~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831579.aspx ---フェールオーバー クラスタリングに関するテクニカル プレビュー~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831579.aspx ---上記からの抜粋(2012 新機能と変更された機能 |BGCOLOR(#cccccc):|||c |機能|Windows Server 2008 R2|Windows Server 2012|h |クラスター スケーラビリティ機能|○|○| |クラスターの共有ボリューム|○|○| |スケールアウト ファイル サーバーのサポート||○| |クラスター対応更新||○| |仮想マシンのアプリケーションの監視||○| |クラスターの検証テスト|○|○| |Active Directory ドメイン サービスの統合|○|○| |マルチサイト サポート|○|○| |クラスターのアップグレードと移行|○|○| |iSCSI Software Target の統合||○| |Windows PowerShell のサポート|○|○| *変更点 [#c31e9ee4] **2003→2008 [#x55b7cb1] MSCSという名称が、WSFCに変更された以外は大きな変更点は見当たらない。 ただし、以下の変更点がある。 ***ハートビート用NIC [#j28bcf26] -ハートビート用NICが必須で無くなっている。~ #ハートビート用NICであることを明示することは出来なくなっているが、~ #ハートビート用NIC別に準備することが推奨であることは変わらない模様。 --優先度設定が無くなっている。 ---MSFCで構成されるハートビートについて。~ http://social.technet.microsoft.com/forums/windowsserver/ja-JP/749e55e3-0281-4f48-9a17-b22f4fd177a0/msfc ---MSFCのプライベート ハートビート ネットワーク~ http://social.technet.microsoft.com/Forums/windowsserver/ja-JP/ee09106b-a47e-421f-889c-625c3b647455/msfc- --以下の設定は可能 ---サービス用(外部)~ クライアントにこのネットワーク経由の接続を許可する ---クラスタ内用(内部)~ クライアントにこのネットワーク経由の接続を許可しない。 >これによりハートビートで使用され易くなる。~ ただし、何を優先するか等の情報は公開されていない -「既定のクラスタ・グループ」がなくなって、記憶域、ネットワークなどに分散されている。 などの構築手順レベルに影響がある程度の設定変更はある。 **2008R2 [#t12e93f8] 大きな変更点に、Cluster Shared Volumes (CSV)の導入がある。 ***Cluster Shared Volumes (CSV) [#wd867aa7] CSVはHyper-Vの -ホスト・クラスタ -ライブ・マイグレーション をサポートする機能として実装された。 -今までのクラスタの共有ディスクは、どちらか片方のノードからしかアクセスできなかった。 --仮想化 Hyper-V の高可用性を実現する~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/magazine/2008.10.higha.aspx -Hyper-Vのホスト・クラスタ、ライブ・マイグレーションで柔軟な運用を実現するには、~ クラスタ・リソースであるLUN(Logical Unit Number:論理ユニット番号)を~ VM毎に作成する必要があった。しかし、まだ以下の課題があった。 --1LUNに1つ以上のVHD(仮想マシン)を格納する方式では、~ 2インスタンスActive-Activeの負荷を均等化できない。 --1LUNに1つのVHD(仮想マシン)を格納する方式では、~ ドライブ文字が足りなくなってしまう。 -この課題をクリアするために、CSVで両ノードからVMへのアクセスを可能とした。 --これにより、ホスト・クラスタ、ライブ・マイグレーションで、~ VM置き場を複数のホストから共有でき、LUNを大量に作成する必要が無くなった。 -以下、CSVの詳細 --Hyper-V Cluster Shared Volumes (CSV) の真実 - Simple is Beautiful~ http://d.hatena.ne.jp/takaochan/20090601/1243872638 ---NTFSファイル・システムはLUN所有者側が持つ。 ---ファイル作成や削除などのNTFSファイル・システム操作はLUN所有者側から行う。~ VM所有者側から、これらの操作をする場合は、LUN所有者に処理を依頼する。 ---VM所有者がVMにアクセスする場合、LUN所有者にファイルの場所を教えてもらい、~ 以降、直接ストレージにアクセスする。これにより両ノードからのアクセスが実現される。 ---また、VM所有者がCSVにアクセスできなくなった場合、~ ネットワーク → LUN所有者経由でCSVにアクセスする冗長化機能も持っている。 --クラスタの共有ボリューム~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831414.aspx#BKMK_CSVS ---Windows Server 2008 R2 で導入されたクラスタの共有ボリューム (CSV) は、~ クラスタ内の複数のノードが同じ NTFS ファイル システムに同時にアクセスできる 分散ファイル アクセス ソリューションです。 ---例えば、複数のクラスタ・ノードに分散された仮想マシンが、~ 記憶域内の同じディスク上の仮想ハード ディスク(VHD)に同時にアクセスできます。 ---また、クラスタ化された仮想マシンは、それぞれ独立してフェイル・オーバできます。 ***補足 [#gde8030a] 上記、クラスタの共有ボリューム(technet)~ の記述は、技術的に正確な表現では無いようです。~ 以下、正確性を増した表現です。 -CSV にあるファイルは、同時「ファイル・アクセス」可能な訳ではなく、~ ファイル毎に物理ノードから、直接「ブロック・アクセス」できる。 -CSVのボリュームを管理する物理ノード~ (従来の共有リソースの所有者ノードと同じ役目) ~ は、依然として存在してまいす。 -所有者ノードが、NTFSのファイル・システムとしての整合性を保つ。~ (所有者ノードがダウンすると、別の物理ノードが所有者ノードの役目を引き継ぐ) -非所有者ノードは、 --所有者ノードに「ファイル・アクセス」(作成やサイズ拡張)を代行してもらい、~ --以降、ボリューム上のブロック位置を特定して、直接「ブロック・アクセス」します。 -従って、以下の系統の事象が顕著に現れる。 --CSV上にある同じファイルへのアクセスはできない。 --CSV上にある一般ファイルやVHDファイルを、~ 非所有者ノードのエクスプローラから参照可能であるが、 ---操作できない、 ---あるいは遅い。 ---バックアップ、リストアできない。 **ツール類 [#la45b095] ***管理ツール類 [#xb3cee4c] -サーバーマネージャ、クラスタアドミニストレータ~ 2000,2003 の頃は、NIC の所に手動で設定して、クラスタ用のIPを設定できたと思いますが、~ 2008から、サーバーマネージャ、クラスタアドミニストレータ使う方法へ変わっています。~ (直接設定変更できなくなったのか、非推奨なのかは未確認) -cluster.exe --cluster.exe コマンドそのものは、2008R2 まで存在する。~ (なお、2012では既定でインストールされない、Powershellへの移行が推奨) --cluster.exe のオプションも、ほぼ同じです。 >2008R2 の cluster.exe で /maklogsize オプションが確認できない。 ***移行ツール [#z855299d] なお、移行ツールも提供されている模様。 -Windows Server 2008 R2 を実行するクラスターへの移行プロセスについて~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc731812.aspx