[[Open棟梁Project>http://opentouryo.osscons.jp/]] - [[マイクロソフト系技術情報 Wiki>http://techinfoofmicrosofttech.osscons.jp/]] -[[戻る>NuGet]] * 目次 [#t4e98973] #contents *NuGet の操作 [#hc9419a9] **GUI での操作 [#i71d56cf] Visual Studio の「NuGet パッケージの管理」画面で操作する。~ [ツール]-[NuGet パッケージ マネージャー]-[ソリューションの NuGet パッケージの管理] -CUI に比べると、できることが少ない~ インストールできるパッケージは、最新版のみで、バージョンを指定してのインストールはできない -更新ができない~ 一旦アンインストールしたあと、再度最新版をインストールする **CUI での操作 [#lc0bc4fa] Visual Studio の「パッケージ マネージャー コンソール」でコマンドを送信~ [ツール]-[NuGet パッケージ マネージャー]-[パッケージ マネージャー コンソール] ***主なコマンド [#se78892d] -''Get-Package''~ インストール済みのパッケージ一覧を表示する。 -''Get-Package {パッケージ名の一部}''~ インストール済みのパッケージの中で、指定した名前をパッケージ名に含むものの一覧を表示する。 -''Install-Package {パッケージ名}''~ 指定したパッケージの、最新バージョンをインストールする。~ 指定したパッケージが、別のパッケージに依存している場合、そのパッケージもあわせてインストールされる。 -''Install-Package {パッケージ名} -Version {バージョン番号}''~ 指定したパッケージの、指定したバージョンをインストールする。~ 指定したパッケージが、別のパッケージに依存している場合、そのパッケージもあわせてインストールされる。 -''Install-Package {パッケージ名} -ProjectName {プロジェクト名}''~ 指定したパッケージを、指定したプロジェクトにインストールする。 -''Update-Package''~ 現在インストールされているパッケージを、すべて最新版に更新する。 -''Update-Package {パッケージ名}''~ 指定したパッケージを、最新バージョンに更新する。 -''Update-Package {パッケージ名} -Version''~ 指定したパッケージを、指定したバージョンに更新する。 -''Uninstall-Package {パッケージ名}''~ 指定したパッケージをアンインストールする。 -''Uninstall-Package {パッケージ名} -RemoveDependencies''~ 指定したパッケージが別のパッケージに依存している場合、指定したパッケージを削除することによって、依存している別のパッケージがどこからも参照されない状態になるのであれば、その依存している別のパッケージもアンインストールする。 -''Uninstall-Package {パッケージ名} -Force''~ 指定したパッケージが、別のパッケージから依存されていても、強制的にそのパッケージをアンインストールする。 (参考)NuGet で使用できる全コマンド https://docs.nuget.org/consume/package-manager-console-powershell-reference ***パッケージの更新 [#h4de889b] パッケージの更新 (Update-Package) を行うと、以下の操作が行われる。~ (簡単のため、依存関係は省略している) +プロジェクトから、当該パッケージを削除する ++アセンブリ (*.dll) の場合、参照設定を解除する ++JavaScript や CSS の場合、ファイルそのものを削除する +packages.config から、当該パッケージの項目を削除する +packages フォルダから、古いバージョンのパッケージを削除する +更新後のバージョンのパッケージを、packages フォルダにダウンロードする +packages.config に、更新後のパッケージの項目を追加する +プロジェクトに、更新後のパッケージを追加する ++アセンブリ (*.dll) の場合、参照設定を追加する~ (参照先は、packages フォルダの中) ++JavaScript や CSS の場合、プロジェクトにファイルをコピーする このため、NuGet パッケージについては、この -プロジェクトの参照設定 または プロジェクトに含まれる JavaScript / CSS などのファイル -packages.config -packages フォルダ の整合性を保つため、コマンドを使用して NuGet 経由で管理することを基本とする。~ (これらを手で編集することはオススメしない) *もし、こんなことをしてしまった場合はどうなる? [#gb2cd424] **手動で、NuGet でインストールしたパッケージの参照設定を解除した [#w94d3bfb] ***ビルド [#r26b308b] 参照設定を解除したパッケージを使用していない場合は、通る。~ (ただし、整合性は崩れたまま) ***Install-Package [#ic394b19] 既にインストールされています。というメッセージが表示され、変わりなし。~ (ただし、整合性は崩れたまま) ***Update-Package [#ucff5796] -当該パッケージに更新がなかった場合~ 更新はありません。というメッセージが表示され、変わりなし。~ (整合性は崩れたまま) -当該パッケージに更新があった場合~ 問題なく更新が行われる。~ ''参照設定、packages.config、packages フォルダの整合性もなおる。'' ***Uninstall-Package [#o8309b65] packages.config からは削除されるが、packages フォルダから削除する際に、正常に削除できなかった旨の警告が出る。~ Visual Studio を再起動し、プロジェクトを再度開くと、そのときにpackages フォルダからパッケージが削除される。~ ''参照設定、packages.config、packages フォルダの整合性もなおる。'' **packages フォルダから、手動でフォルダを消した [#tfed94fd] 消したパッケージが自動的に復元され、ビルドは正常終了する。パッケージの復元は、Visual Studio や、MSBuild でビルドした際、足りないパッケージを自動的に NuGet サイトからダウンロードする機能である。 ***パッケージの復元を行うための設定 [#d9bd7f1a] -Visual Studio の [ツール]-[オプション] でオプション画面を開く。 -ツリーの中から、[NuGet パッケージ マネージャー]-[全般] を選択する。 -「足りないパッケージをダウンロードすることを NuGet に許可」にチェックを入れる。 さらに、MSBuild などのコマンドラインツールでのビルド時に、足りないパッケージをダウンロードするには、以下の設定を行う。 -Visual Studio の [ソリューション エクスプローラー] を右クリックし、「Enable NuGet Package Restore」を選択する。 これにより、ソリューションフォルダ直下に''「.nuget」''フォルダができ、コマンドラインツールでのビルド時でも、足りないパッケージがあれば、ダウンロードしてくれる。~ (MSBuild だけでなく、devenv によるビルドでも有効) **packages フォルダそのものを削除した [#j77fe639] 上記と同様、パッケージが復元され、ビルドは正常終了する。 **packages.config を手動で編集した [#c45e67a1] ***<package> タグを消した [#k9bfa872] -Install-Package~ 成功 (ふたたび packages.config に <package> が生成される) -Update-Package~ 失敗 (パッケージがインストールされていないとのメッセージが表示される) -Uninstall-Package~ 警告 (packages フォルダから削除する際に、正常に削除できなかった旨の警告が出る。Visual Studio を再起動し、プロジェクトを再度開くと、そのときに packages フォルダからパッケージが削除される) ***バージョン番号を編集した [#la20a21a] -存在するバージョン番号の場合~ ビルドは成功し、編集したバージョン番号のパッケージが packages フォルダに格納される。~ このとき、編集前のバージョンのパッケージは packages フォルダからは削除されない。~ このため、以下の不整合が起きる。 --packages フォルダに、バージョンの異なる 2 つのパッケージが混在する。 --参照設定も解除されないので、プロジェクトは編集前のバージョンのパッケージを参照し続ける。 --このため、packages.config に書かれたバージョン番号と、実際に参照しているバージョン番号が一致しないことになる。 -存在しないバージョン番号の場合 「NuGet パッケージの復元がプロジェクト {プロジェクト名} に対して失敗しました」というメッセージは表示されるが、ビルド自体は成功する。 (編集前のバージョン番号のパッケージの削除が行われないため。)~ この場合も、以下の不整合が起きる。 --packages フォルダには、編集前のバージョン番号のパッケージのみが残る。 --参照設定も解除されないので、プロジェクトは編集前のバージョンのパッケージを参照し続ける。 --このため、packages.config に書かれたバージョン番号と、実際に参照しているバージョン番号が一致しないことになる。 *アセンブリ参照先の種類 [#z4db50b1] **GAC (Global Assembly Cache) [#v5e8c35e] GAC に登録されるような従来の[[Microsoft Windows Installer]]で配布されるようなパッケージは、今までどおり GAC に登録されているものを参照する。 **NuGet [#e68ca89b] GAC に登録されていないパッケージ (OSS ライブラリなど) は、もちろん個別にパッケージをダウンロードし、それを参照することもできる。~ しかし、そのパッケージが NuGet に登録されていれば、NuGet のメリットを享受するために NuGet 経由でインストールするのが良いのではないかと思われる。 **それ以外 [#j11c0ae4] GAC にも NuGet にも登録されていないパッケージを使用する場合は、個別にダウンロードし、プロジェクトから参照させる。 **注意事項 [#kcf239d3] ***ローカルコピー [#s66ec541] NuGet でインストールしたパッケージ (*.dll) は、GAC には含まれない。~ このため、NuGet でインストールしたパッケージをアプリケーションで使用する場合、「ローカルコピー」は必ず「True」にしておくこと。 *参考サイト [#ba9f6a73] -NuGet Gallery | Home~ https://www.nuget.org/ --現在登録されている NuGet パッケージを検索可能 -NuGet Docs~ http://docs.nuget.org/ --NuGet の機能や使い方などのドキュメントを閲覧可能 (英語) -.NET 用パッケージマネージャー NuGet のインストールと使い方~ http://yohshiy.blog.fc2.com/blog-entry-236.html ---- Tags: [[:デプロイ]], [[:NuGet]], [[:.NET開発]]