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* 目次 [#y9d6248c]
#contents

*概要 [#u2d822fd]
-OAuth 2.0 の脅威モデルとセキュリティの考慮事項 (RFC 6819)
-OAuth 2.0 の実装にあたり、特にセキュリティーに関して考慮すべき事項の列挙
-セクション4からの内容で、[[OAuth]] 2.0 の前提は飛ばしている。

*Client [#ef02f106]
Clientに対する攻撃

**client_secretの入手 [#he26ebe9]
***影響(大) [#f31879b2]
Authorization Serverのクライアント認証のバイパスによる~
アクセストークン・リクエストが可能になる。

-Client Credentialsグラント種別による。

-リプレイ攻撃による。
--Authorization Codeグラント種別のcode
--refresh_token

***攻撃 [#re7b0c76]
-ソースコードまたはバイナリから取得
-インストールされたクライアントから取得
--web site (web server)
--device (native application)

***対策 [#h5cf70d2]
-Section 5.2.3.1
-Section 5.2.3.2
-Section 5.2.3.4
-Section 5.2.3.6

**refresh_tokenの入手 [#he26ebe9]

***影響(小) [#q32f5f26]
-refresh_tokenを用いたアクセストークン・リクエストが可能になる。
-ただし、実装によるが[[client_secret>#he26ebe9]]も必要。

***攻撃 [#x0940232]
-Web applicationから
-device (native application)
--ファイルシステムから
--deviceを盗難してから
--deviceを複製してから

***対策 [#re6dbcc8]
-上記から取得されないようにする。
-refresh_tokenのローテーション
-ユーザやデバイスを特定できる場合、
--refresh_token取り消し処理の実装。
--[[client_secret>#he26ebe9]]取り消し処理の実装。

-device (native application)の場合、
--秘密を安全な記憶域に保管する。
--デバイスロックを使用する。
--Tokenにデバイス識別子を同梱

**access_tokenの入手 [#a1503bb7]
***影響(大) [#p9ed9279]
そのスコープのリソースにアクセス可能になる。

***攻撃 [#dd9400d4]
[[refresh_tokenと同じ方法>#x0940232]]

***対策 [#oaf650d4]
-有効期間を短くする。
-スコープを制限する。
-一時メモリやプライベート・メモリに保持する。
-その他、[[refresh_tokenと同じ方法>#re6dbcc8]]。

**組込ブラウザの利用によるフィッシング [#d3b27ac8]
***影響(中) [#p3666314]
-ユーザ・アカウントを含めたあらゆる情報が取得され、
-それが悪用される可能性がある。

***攻撃 [#v7eba959]
ブラウザによるあらゆる情報のフィッシング

***対策 [#dacdd1ee]
clientの検証(例えば、GoogleはWebViewをブロックしている)

**オープンリダイレクタ [#o8844619]
登録があるので、Client側にもあるが、[[Authorization Server>#mb0f0219]]側を参照。

*Authorization Server [#eaff28b5]
Authorization Serverに対する攻撃

**偽造Authorization Serverによるフィッシング [#e5716621]

***影響(中) [#v6a2fe62]
-実装側ではなく、利用者側の問題だが、
-誘導されるとユーザ・アカウントのフィッシングされ、なんでもできるようになる。

***攻撃 [#i6228cf9]
-偽造Clientのスターターで、誤った、偽造Authorization Serverに飛ぶ。
-偽造Authorization Serverによりユーザ・アカウントがフィッシングされる。

***対策 [#pa0bb6ea]
-SSL/TLS(サーバー証明)の利用
-ユーザの教育(偽造Client、偽造Authorization Serverの識別)

**悪意のあるClientに大きなアクセス権を与えてしまう [#u4ee57c0]
***影響(中) [#l39ca2ca]
-パブリック・クライアントの登録が可能なケースで、
-悪意のあるClientが、不要に大きなScopeを持ったTokenを取得できる。

***攻撃 [#lfd61396]
-パブリック・クライアントが登録される。
-悪意のあるClientのスターターを起動させる。
-不用意に大きなScopeを要求する。

***対策 [#s6dcb449]
Authorization Serverは

-client_idに対して
--認可画面を表示する(promptパラメタによらず)。
--許可するscopeをチェックする。

-ClientのTypeよって許可するscopeをチェックする。
--code : 認可画面を表示。
--token : 認可画面が表示できない。

**悪意のあるClientに既存ログイン・セッションで権限を与えてしまう [#t0fc9494]
***影響(中) [#o109fdf9]
-パブリック・クライアントの登録が可能なケースで、
-ログイン・セッションが生きている場合、~
ログイン画面、認可画面、なにも表示されずに権限を与える。

***攻撃 [#wa40aec0]
-パブリック・クライアントが登録される。
-悪意のあるClientのスターターを起動させる。

***対策 [#xc1ef149]
-リピート認証を自動的に処理しない。
-自動化された承認によって得られたアクセストークンの範囲を制限する。

**オープンリダイレクタ [#mb0f0219]
***影響(大) [#l0449bd3]
codeや、access_tokenの入手に繋がる。

-code : Authorization Codeグラント種別~
codeは、実装によるが[[client_secret>#he26ebe9]]も必要。

-access_token : Implicitグラント種別~
access_tokenは、そのまま利用可能なので影響度が大きい。

***攻撃 [#hbcafb5a]
redirect_uriのインジェクションで攻撃者のサイトに誘導。

***対策 [#yc51a4f8]
-redirect_uriのフルパス登録
-redirect_uriのフルパス検証

*参考 [#o592275c]
-RFC 6819 - OAuth 2.0 Threat Model and Security Considerations~
https://tools.ietf.org/html/rfc6819

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Tags: [[:認証基盤]], [[:クレームベース認証]], [[:OAuth]]

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