Open棟梁Project - マイクロソフト系技術情報 Wiki -[[戻る>仮想化アーキテクチャ]] * 目次 [#x8233bdd] #contents *概要 [#n50d6a8d] SCVMM 機能一覧を纏めている。 *機能一覧 [#g132983e] SCVMM自身もWSFC対応された。 **管理サーバー [#abac03c5] SCVMMの主要な役割を提供する。 **管理データベース [#tc8f484a] SQL Serverで構成され、SCVMMの構成情報や管理状態情報を格納する。 **管理コンソール [#s7170de3] VMM管理サーバーと接続して、仮想マシンや物理ホストの管理を行う管理者用のGUIツール。 **セルフサービスポータル [#p1b4df6e] エンドユーザー向けのWebサイト。 **ライブラリ [#e21c5ccb] -VHD -VMテンプレート -サービス・テンプレート -プロファイル -ISOイメージファイル -インストールファイル -スクリプト 等の仮想マシン作成に必要なリソースを一元管理する。 -VMM ライブラリの管理~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc764248.aspx >SCVMMではライブラリ化しないとテンプレートVHD等を使用できない。 **プロビジョニング [#fd8413e2] 事前に仮想マシンのテンプレート(VHD)を用意しておき、~ ユーザから要求があった場合や障害時などに、動的に仮想マシン(VHD)を作成する。 **自動ワークロード分散(PRO機能) [#x9e21447] -概要 --動的にホスト・ゲストの利用状況を判断し、~ 負荷に偏りがある場合は、最適な環境へ仮想マシンを移動して負荷を分散する。 --仮想マシンの移動の仕組みはライブ・マイグレーションを使用している。 -サポート --SCOMとSCVMMの組み合わせでサポート。 ---SCOMのPROと呼ばれるリソース最適化機能を利用 ---リソース使用状況に問題があった場合、「PRO ヒント」をSCVMM に通知 **動的最適化 [#i851dc24] 動的最適化(DO:Dynamic Optimization)~ 自動ワークロード分散(PRO機能)の後継 設定内容 -動的最適化の有効化 -移行の間隔(既定は10分間隔) -リソースの閾値 -電力最適化の有効化 -VMM での動的最適化と電力の最適化の構成~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/gg675109.aspx >ライブ マイグレーションをサポートするホスト クラスター内で負荷分散を実行。 **ベアメタル展開 [#vefc4c68] ホストOSノードの追加に迅速に対応する。 ホスト クラスター等の追加にも対応とのこと。~ クラスタを追加か?クラスタ内に追加か?は不明。 ***ホストOSの展開プロセス [#i904e3cb] +アウトオブバンド管理(OOB)のサーバを検出し、~ PxEブート機能を使用してベアメタル・サーバが再起動される。 +ベアメタル・サーバは、管理サーバの役割として、VMMに追加されたWDSサーバを検索する。~ WDSサーバにはVMMプロバイダが搭載され、このプロバイダがVMMプロビジョニンング・ツールを~ 使用して起動されたベアメタル・サーバからのPxE要求を管理する。 +WDSサーバ上のVMMプロバイダは、VMMサーバとして接続して、~ ベアメタル・サーバに管理対象ホストを展開する権限があることを確認する。 +ベアメタル・サーバがVMMで認証されると、WindwosPEイメージがこのサーバにダウンロードされる。~ このイメージには、ベアメタル・サーバへのOSシステムの展開を制御するVMMエージェントが含まれる。 +VMMエージェントは、ファームウェアの更新、RAIDの構成および、~ パーティションの構成とフォーマットを指定できる汎用的なコマンド・スクリプトを実行する。 +仮想ハードディスク(VHD)が、ライブラリからホストOS上にダウンロードされる。~ よって、ベアメタル展開においてはVHDからのブートが使用される。 +ホスト特有のドライバがある場合は、ライブラリ・サーバからダウンロードされる。 +展開後のカスタマイズが実行される。カスタマイズはSysprepのセットアップ・プロセスを使用し、~ サーバ用の設定(サーバ名など)や、ドメイン参加などのオプションがある。 +Hyper-Vの役割をインストールし、有効化する。 **ネットワーク設定 [#bf185248] -Hyper-V 2012からネットワーク仮想化(NVGRE)もサポートする。 --NVGRE:Network Virtualization Generic Routing Encapsulation --参考:[[Hyper-V ネットワークの仮想化]] -SCVMMでは、ネットワーク設定を抽象化して扱う。~ これにより、ネットワーク仮想化なども管理しやすい。 ・VM(仮想NIC) ↓・↑ ・VMネットワーク(抽象的なもの) ↓・↑ ・論理ネットワーク(ファブリック) ↓・↑ ・仮想スイッチ(外部) ↓・↑ ・物理ネットワーク ***VMネットワーク [#l1335c61] -仮想マシンの接続するネットワークである。 -ネットワーク仮想化しているとは限らない。 ***論理ネットワーク [#d0c61ad5] 論理ネットワーク(ファブリック) -物理リソースへのマッピングの役割を担う。 -VMネットワークである仮想スイッチ(外部)と接続する。 ***IPアドレス・プール [#t893606c] 以下を回収・配布(チェックイン・チェックアウト)。 -IPアドレス範囲 --DHCPと異なりIPアドレスを静的に配布する。 --以下の両方をターゲットに出来るがプールは別になる。 ---Provider Address ---Customer Address -TCP/IPオプション --既定のゲートウェイ・アドレス --DNSサーバ・アドレス --DNSサフィックス --WINSサーバアドレス ***物理スイッチも含めたSDN [#ya9e84d2] 今後サポートされる見込み。 物理スイッチとSCVMMが連携可能になれば、~ SCVMMから各スイッチ(Top of Rack)の管理も可能になる。 **VMテンプレート [#l0199992] VMWと比べると、VMMでは、後からテンプレートに~ カスタマイズを組み込める(モジュール化されるイメージ)。 これらはライブラリ上に配置する。 ***VHD([[Sysprep]]済) [#a8a889a4] 固有情報(SIDやドライバ情報など)を削除 ***H/Wプロファイル [#x38fa13e] VMに割り当てるH/Wの構成情報で、~ テンプレートからVMを作成する際の規定値となる。~ (ラージ・インスタンス、スモール・インスタンス的な構成情報) ***ゲストOSプロファイル [#g68602fc] [[Sysprep]]応答ファイルとして機能する。~ [[Sysprep]]によるWindowsミニセットアップの処理を自動化する。 -VM展開後のドメイン参加まで自動化することができる。 -導入されていない機能や役割を展開時に導入することもできる。 **サービス展開 [#x53b6c8c] System Center 2012では、仮想マシンの展開に留まらず、~ システム・サービスとしての展開をサポートする(Paas風機能) ***SQL Serverプロファイル [#sf6d3555] SQL Serverインスタンスを展開後に自動作成する。~ (SQL Server 2008 R2から) ***アプリケーション・プロファイル [#c283ec9c] -SQL Serverデータ層アプリケーション(SQL DAC)~ DACは、アプリケーションが使用する~ データベースとインスタンスの全てのオブジェクトを含む。 -仮想アプリケーション(Server App-Vによる実装)~ http://technet.microsoft.com/ja-jp/magazine/jj819422.aspx -Webアプリケーション(IIS Web deploy対応パッケージ)~ Microsoft Web配置ツールを使用してWebアプリケーションをパッケージ化し展開する。 --Webベース・アプリケーション・コンテンツ --Webサイト --証明書 --レジストリ -スクリプト ***サービス・テンプレート [#v167571d] 以下を組み合わせてサービス・テンプレートを構成できる。 -サービス・テンプレート --VMテンプレート ---VHDファイル([[Sysprep]]済み) ---H/Wプロファイル ---ゲストOSプロファイル --SQL Serverプロファイル --アプリケーション・プロファイル また、このサービス・テンプレートを複数を組み合わせることで、~ 複数のVMから構成されるサービスを構成できる。 *クラウド化 [#o304557a] **ベアメタル展開 [#b032738b] 最新のVMMは、NIC定義や分類、ホストのベアメタル展開、~ そしてフェールオーバ・クラスタの管理まで管理できるようになったため、 VMMを利用して +物理マシンへのOSの自動展開 +Hyper-Vの追加 +VMM配下にホストを登録 +クラスタ環境へのホスト追加 を自動化することが可能になった。 運用コスト削減や時間削減を考えると、~ このベアメタル展開が主流になる可能性がある。 **今後の機能拡充 [#le1a13ca] 今後、 -クラウド・ポータル -仮想環境の管理機能 -それぞれのモジュール などが連動して拡張されていく(e.g. NWスイッチのAdapter)。 -クラウド・ポータル --Azure Pack --App Controller -System Center --SCVMM --Service Provider Foundation -機器 --Adapter --機器 -余談 --ポータル+Service Provider Foundation~ (≒ OpenStack、CloudStackのコア部分の規格)