「マイクロソフト系技術情報 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。
マイクロソフトの提供する RIA フレームワークである。
WPFと同じXAML+.NET(VB、C#などの.NET言語)によって開発・実装を行うが、以下の点が通常のWPFと異なる。
「WPF」 → 「Silverlight」の機能の差異として、
などがある。
ザックリ纏めると。
「Silverlight」アプリケーションは、「サンドボックス」と呼ばれる「部分信頼」のセキュリティ境界内で動作するため、
通常の.NETアプリケーションと比べて制限がある(ただし、「ブラウザ外実行」では、昇格されたアクセス許可を要求できる)。
→ trustedモードにするとWindows限定でCOMの呼び出しが可能になる。ただし、実際には署名を施す必要がある。
アプリケーション内のセキュリティのコンテキストで見ると、「Silverlight」のコードは、
という2種類のコードに大別できる。
実行するコードがどちらの種類に属するかは、「Silverlight」ランタイムが自動的に検知する。
項番 | セキュリテ・レベル | 機能 |
1 | 透過的 | 「透過的」 セキュリティ レベルのコードには、次の制限がある。 ・P/InvokeやCOM相互運用機能を介してアンマネージ コードを呼び出すことができない 。 ・クリティカルなコードやデータ(下記、項番3を参照のこと)にはアクセスできない。 ・検証可能なタイプ セーフ コード である必要がある。 |
2 | セーフ クリティカル | 「セーフ クリティカル」 セキュリティ レベルのコードは、 「クリティカル」 セキュリティ レベルのコードの上位に位置し、呼び出しを安全に保つ働きをする。 |
3 | クリティカル | 「クリティカル」 セキュリティ レベルのコードは、 ファイル システムへの書き込みなど、「サンドボックス」で制限された操作を実行できる。 |
項番 | 機能 | 説明 |
1 | ファイル システムへのアクセス | ファイル システムへのアクセスは制限されるためFileDialog?からユーザが開始する必要がある 。 |
2 | 全画面表示 | 全画面表示モードは、ユーザが開始する必要がある。終了方法についてのメッセージが表示される 。 |
3 | Webカメラ・マイクのサポート | Silverlight 4以降、Web カメラ・マイクがサポートされた。 Web カメラ・マイクの使用は、ユーザが開始し、セキュリティ プロンプトでアクセス許可を付与する必要がある 。 |
4 | 印刷 | Silverlight 4 以降、印刷がサポートされた。 印刷はユーザが開始する必要がある 。 |
5 | クリップボードへのアクセス | Silverlight 4 以降、クリップボードへのアクセスがサポートされた。 クリップボードへのアクセスは、ユーザが開始し、セキュリティ プロンプトでアクセス許可を付与する必要がある。 現在のページが閉じられるか、ユーザが別の操作に移った時点でアクセス許可は終了する 。 |
Silverlight は Microsoft Edge でも Chrome でもサポートされない。
『ActiveX』のサポートはMicrosoft Edgeで終了されており、それにはSilverlightのサポートの廃止も含まれる。 その理由としては(中略)、HTML5の拡張仕様をベースとする実行可能でセキュアなメディアソリューションの登場などが挙げられる」 cf. マイクロソフト、新ブラウザ「Edge」で「Silverlight」をサポートせず - CNET Japan http://japan.cnet.com/news/service/35066918/
「Microsoftが、Webページでのメディア再生にSilverlightの使用をやめてHTML5ベースの技術に移行することを推奨している (・・・中略・・・) デバイスやプラットフォームの種類が増加するにつれサポートが困難になっており、脆弱性の修正にも時間がかかる。 cf. Microsoft、Silverlightの使用中止を推奨 http://it.srad.jp/story/15/07/05/0012241/
Tags: :.NET開発, :WPF/Silverlight, XAML