マイクロソフト系技術情報 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。

目次

出自

GUIのクライアントOS

Windows OSのオペレーションはGUI中心であり、

と言う特性があります。

これは、Windows OSが元々クライアントOSとして設計されたためと考えます。
#この設計指針によって、WindowsはクライアントOSのトップシェアを獲得した。

逆にシェル・スクリプト的な役割を担うBATの機能は弱く、

後年、WSH(VBScript、JScript)やPowerShellが実装されました。

PCサーバの普及

しかし、時代は流れ、Windows、Linux等の
PCサーバが企業の基幹システムに食い込むようになってきました。

Linuxは、元々企業の基幹システムで利用されていたUNIX系OS
(UNIXの仕様に似ている、UNIX参考にして作られた)であるため、
PCサーバだからと言ってインフラSEに対する大きな影響はありませんでしたが、
Windowsは、元々クライアントOSとして設計されており、使い勝手が異なるようです。

各種 違い

機能の違い

Windows

Linux

認証系の違い

Active Directory

Active Directoryと密に連携している点が大きく異なると思います。

アカウント

上記に関連して、アカウント系が違います。

設定方法の違い

GUI経由の設定により、設定値が何処に反映されるかもわからないため、
システム設定の自動化、差分確認、システムの複製、バックアップ・リストアなどが
UNIX/Linux系のOSと比べ、対応し難いと言う点が上げられます。

このため、Microsoftも、

の等のCUIを用意(整備)し続けていますが、

・・・などが、一部あるようです。

なお、Windows OSは、OSバージョンアップに伴い、
設定仕様(保存先)も変更されることが多いですが、
CUIのインターフェイス変更は比較的少なく安定しているようです。

設定方法の違いの影響

設定方法の違いによって、

に違いが生まれます。

システム設定

共に、CUIを使用して設定値を設定・取得する必要があります。

自動化

レジストリ直接編集がサポートされていないケースがある。

差分確認

過去にレジストリ・ダンプによる設定の差分確認も試みてみましたが、
半年運用したら、レジストリDUMPのDFFは8割程度が異なる結果となりました。

レジストリには、自動パラメタなどの情報も格納されるため、
レジストリキーで範囲を絞らないDUMP&DIFFによる差分確認は困難です。

システムの複製

参考

システムのバックアップ・リストア

レジストリ、その他のストレージに保存される設定がマニュアルに記載されていないため、
/etc、/home/user/以下のバックアップ・リストアで済むUNIX/Linux系OSと大きく異なります。

ただし、アプリケーションによっては、/etc、/home/user/以下以外の
バックアップ・リストアが必要になるケースもあると考えられるので、
その辺りは、バックアップ対象アプリケーションの仕組みを理解した上で
バックアップ・リストア設計を行う必要があるということに大きな違いは無いと考えます。

参考

サポートの考え方

Windows OSは、Level 200の利用者をターゲットにOSをコモディティ化しているため、
日式メーカ企業のミッション・クリティカルなシステムに対象を絞った
ニッチなサポートがあれば利用可能と思われる範囲内の利用方法であっても、
(サポートポリシーに反するため)Microsoftからはサポートを得られないケースがあります。

例えば

平たく言って、

と言うことになります。

参考

参考

@IT

Wikipedia

.NET 開発基盤部会 Wiki

WindowsユーザがLinuxに乗り換える際に、知っておくとイイ情報集。


Tags: :Windows


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