マイクロソフト系技術情報 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。

目次

概要

Wiresharkの特徴

区分

LANアナライザには、以下の区分がある。

LANアナライザの区分

区分ごとの特徴

これらのLANアナライザには、それぞれ以下のような区分がある。

インストール

ダウンロード

以下からWindows版のWiresharkのインストーラをダウンロード

インストール

Wiresharkのインストール オプション

インストールが完了したら、Wiresharkを起動する。

キャプチャ準備

[Capture Interfaces]ダイアログ

キャプチャは、メニューの[Capture] → [Interface]で表示される以下の[Capture Interfaces]ダイアログで、
監視対象のインターフェイス(NIC)の[Start]ボタンを押して開始させる。

[Capture Interfaces]ダイアログ

[Capture Option]ダイアログ

[Capture Option]ダイアログ

設定項目 : (1) 監視対象のインターフェイス(NIC)を選択

設定項目 : (2) 監視に使用するメモリ量

設定項目 : (3) プロミスキャス モード

設定項目 : (4) パケットのデータ サイズ

設定項目 : (5) キャプチャ フィルタ

設定項目 : (6) リアルタイム更新

設定項目 : (7) ファイル保存

設定項目 : (8) 名前解決

設定項目 : (9) 監視の停止方法

キャプチャ フィルタ

[Capture Option]ダイアログの[Capture Filter]テキスト ボックスにキャプチャ フィルタ用のフィルタ式を入力する。
(このキャプチャ フィルタ用のフィルタ式は、後述のディスプレイ フィルタ用のフィルタ式とは異なるので注意する)

フィルタの例から選択する

[Capture Option]ダイアログの[Capture Filter]ボタンを押せば、
[Capture Filter]ダイアログ ボックスが表示され、フィルタの例からフィルタ式を選択できる。

[Capture Filter]ダイアログ ボックス

フィルタ式・演算子

キャプチャ フィルタには、幾つかのフィルタ式、演算子が用意されている。

詳細は、下記のサイトを参照のこと。

キャプチャ開始

[Capture form (インターフェイス名)]ダイアログ

[Capture form (インターフェイス名)]

補足

例えば、

を確認できる。

キャプチャ結果の確認

GUIの確認

キャプチャを終了すると以下のような画面が表示される。ここには、主要な表示部位を示す。
※ メニュー バーの[View]で対応する表示部位 のチェックを外すと表示を消すことができる。

メイン画面

以下、それぞれの表示部位に表示される表示項目について説明する。

メニュー バー

[メニュー バー]は、Wiresharkの各機能を呼び出す際に使用する。使用方法は後述する。

ツール バー

[ツール バー]には、良く使う機能がボタンとして用意されている。以下、良く使う機能のボタンをピックアップして説明する。

フィルタ ツール バー

[フィルタ ツール バー]
[Display Filter]ダイアログ

[Display Filter]ダイアログについては、「フィルタの例から選択する」で説明する。

[Filter Expression]ダイアログ

[Filter Expression]ダイアログについては、「高度なフィルタ式の作成方法」で説明する。

パケット一覧部

パケット一覧部
#項目説明
1Noキャプチャしたパケット番号(パケット番号はフィルタを適用しても変わらない。)
2Timeキャプチャした時間表示
メニューの[Time Display Format…]から形式を変更可能。
・[Date and Time of Day]:日付 時刻
・[Time of Day]:時刻
・[Second Since Beginning of Day]:最初のパケットからの相対表示 → デフォルト
3Source送信元のMACアドレス、IPアドレス、ホスト名など
4Destination送信先のMACアドレス、IPアドレス、ホスト名など
5Protocol最上位層のプロトコル(プロトコル パーサで解釈できる場合)
プロトコル パーサ : キャプチャしたプロトコルを解釈するために必要なDLL
6Info各プロトコルの簡易情報
概要の把握には役に立つが、詳細はパケット詳細部で確認する。

パケット詳細部

パケット詳細部(プロトコル パーサによって解釈されたレイヤ毎の情報)
パケット詳細部の情報を利用した検索(Find)も可能
パケット詳細部 - 追加情報とリンク(1)
パケット詳細部 - 追加情報とリンク(2)
パケット詳細部 - 追加情報とリンク(3)
パケット詳細部 - 追加情報とリンク(DNS)
パケット詳細部 - 追加情報(HTTP)

パケット データ部

パケット データ部

ステータス バー

画面の最下部の[ステータス バー]には、

ステータス バー

などの情報が表示される。

ディスプレイ フィルタ

[フィルタ ツール バー]

以下、フィルタ式の作成方法を示す。

フィルタの例から選択する

[フィルタ ツール バー]の脇にある[Filter]ボタンを押せば、[Display Filter]ダイアログ ボックスが表示され、フィルタの例からフィルタ式を選択できる。

[Display Filter]ダイアログ ボックス

フィルタ式を手入力する

以下の基本的な点を押さえていれば、手入力でフィルタ式を作成できる。

高度なフィルタ式の作成方法

[Expression]ボタンを押して表示される、[Filter Expression]ダイアログを利用する。

ことでフィルタ式を作成できる。

[Filter Expression]ダイアログ ボックス
HTTPのURL中に含まれるホスト名でフィルタをかけた結果(1)

パケット詳細部で選択中のデータを元にフィルタする

することでフィルタ式を作成することができる。

フィルタをかけた所である。

HTTPのURL中に含まれるホスト名でフィルタをかけた結果(2)

が入力され、パケットがフィルタされたことを確認できる。

マクロな問題検出についての具体例

マクロな問題の検出についての具体例とWiresharkの操作方法について説明する。

帯域の不足、スイッチング能力、ワイヤ スピード

[Summary]ダイアログ

推測できる。

通信の一覧・統計

プロトコル階層毎の通信の一覧・統計

[Protocol Hierarchy Statics]ダイアログ

時間軸を考慮した通信概要の把握

グラフにしたものである。

[IO Graphs]ダイアログ

見られる。

[IO Graphs]ダイアログのスケールを変更し、HTTPのグラフを際立たせた所

ノード毎の通信の一覧・統計

[Endpoints]ダイアログ

※ Txは送信、Rxは受信を表す。

などの問題を検知できる。

2つのノードの、会話毎の通信の一覧・統計

[Conversations]ダイアログ

※ Txは送信、Rxは受信を表す。

ミクロな問題検出についての具体例

ミクロな問題の検出についての具体例とWiresharkの操作方法について説明する。

第2層以下の問題の検出

の問題が考えられる。

などを確認することで問題を切り分ける。

Gratuitous ARP

第3層(IP)の問題の検出

のミスが考えられる。

※ 簡単な問題であれば、pingtracert などのコマンドでも解決できる。

IPの問題点として確認できること

プロトコル番号(パケット詳細部)

IPのトラブルシュート事例

VPN間でSMB通信をすると通信できなくなる現象

第4層(TCP)の問題の検出

以下、TCPにおける問題の分析方法を説明する。

TCPの問題点として確認できること

[Flow Graph]ダイアログ
[Graph Analysis]ダイアログ

TCPのトラブルシュート事例

第4層(UDP)の問題の検出

7-5層(HTTP・FTP・SMTP・SMB)の問題の検出

セッション層以上のプロトコルの問題点として確認できること

セッション層以上のプロトコルのトラブルシュート事例

HTTPのキャプチャ

参考

Wiresharkの使い方

下記を参照下さい。

Wiresharkを使った通信監視

WinPcap?

tshark

tsharkというCUI版も存在する様です。


Tags: :インフラストラクチャ, :通信技術, :障害対応, :性能, :デバッグ, :Windows


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