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-[[戻る>ICMP]]
--[[pingコマンド]]
--[[pathpingコマンド]]
--tracertコマンド

* 目次 [#ef930442]
#contents

*概要 [#w56c3369]
「tracert」コマンドは、以下の構文でルーティングについて調査できる。

 Usage:
 
 tracert [-d] [-h maximum_hops] [-j host-list]
         [-w timeout] 対象先ホスト(ホスト名またはIPアドレス)
 
 Options:
   -d                IPアドレス指定の場合、ホスト名をDNSから逆引きして表示しない。
   -h maximum_hops   使用する最大TTL。
   -j host-list      経由すべきルータのアドレスを最大9個まで指定できる。
                     ただし、指定されていないルータも経由できる。
   -w timeout        タイムアウト時間を指定する。単位はミリ秒。

※ IPパケットにおける「TTL(生存時間)」は、通過可能なゲートウェイ・ルータ数。

*メッセージ例 [#sc388ac2]
**[失敗例1]:ルータが、時間超過メッセージを返さない [#fb1e910f]
   :
 2  21 ms     4 ms     2 ms  xxx.xxx.xxx.xxx
 3  * * *
 4  16 ms     3 ms     2 ms  xxx.xxx.xxx.xxx
   :

-「tracert」コマンドは、
--1~「maximum_hops」まで、TTLを1づつ増やしながら~
エコー要求の[[ICMP]]メッセージを「繰り返し」送信し、その結果を1レコードづつ表示する。
--経路上のルータが時間超過メッセージを返さない場合(ルータの仕様・設定などによる)、
---結果が「**」で表示され経路が確認できないことがある。
---ただし、この場合も、トレース自体は継続できる。

**[失敗例2]:ルータが[[ICMP]]プロトコルのパケットをフィルタする [#zda7f1c8]
 Tracing route to www.test.net [xxx.xxx.xxx.xxx]
 over a maximum of 30 hops:
 
   1  <1 ms    <1 ms    <1 ms  xxx.xxx.xxx.xxx
   2  21 ms     4 ms     2 ms  xxx.xxx.xxx.xxx
   3  *        *        *     Request timed out.
   4  ^C

-ルータがエコー要求の[[ICMP]]メッセージをフィルタする場合は、
--対象ホストまでの経路をトレースできない。
--この場合、「Ctrl」+「C」でトレース処理を中止する。

----
Tags: [[:通信技術]], [[:Windows]]
Tags: [[:インフラストラクチャ]], [[:通信技術]], [[:Windows]], [[:シェル]]


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