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-[[戻る>Dynamics CRM]]

* 目次 [#j446e4fc]
#contents

*概要 [#u45681b4]

「[[Dynamics CRM]]」のインストールと構成について説明します。

*構成 [#k9df1878]
-Microsoft Dynamics CRM でサポートされている構成~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/Hh699704.aspx

**ユーザ [#u54ffb8d]
***アクセスモード [#qbf18ea4]

-管理
--管理専用
--CAL不要
--基本3モジュールにアクセス出来ない。

-読取り/書込み
--一般的なユーザ

-読取り
--Basic、デバイスBasicのユーザのみ使用可能。

***IEのセキュリティ・ゾーン [#s3cd01c3]
ケルベロス認証が通るように

通常は、
-ローカルイントラネット
-信頼済みサイト

にIEのセキュリティ・ゾーンを設定する。

**CRM Webサイト [#yacee9b8]
-セットアップ・プログラムでIISにWebサイトをセットアップする。
-既存のWebサイトの使用も可能(HTTPSを使用する場合は、こちらの事前作成が必要)。
-[[ADFS>フェデレーション サービス (AD FS)]]と同居の場合、~
[[ADFS>フェデレーション サービス (AD FS)]]が優先使用する「既定の Web サイト」をCRMで使用しないこと。

***ポート番号 [#f5f666e8]
セットアップ中に「新しいWebサイトの作成」オプションを選択した場合、
-WebサイトのTCPポート番号を指定できる。
-それ以外の場合は5555ポートが使用される。

***[[ホストヘッダー]] [#ff50b917]
[[ホストヘッダー]]が構成されていない限り、~
ユーザはCRMに接続するポート番号を知る必要がある。

**サポートされるサーバ ・トポロジ [#m79cd8c5]

***単一サーバー展開 [#d53e5f76]
以下を同居する構成。

-Dynamics CRMサーバー
-[[SQL Server]]
-[[SSRS]]
-[[Exchange]]

障害回復の観点からは推奨されない。~

なお、Active Directory、[[ドメイン サービス (AD DS)]]の~
ドメインコントローラ同居の単一サーバー展開はサポートされない。

***複数サーバー展開 [#ade5fbf1]
パフォーマンスとスケーラビリティを向上。

-Dynamics CRMサーバー
--フロントエンド役割
--バックエンド役割
-[[SQL Server]]
-[[SSRS]]
-[[Exchange]]
-[[ドメイン サービス (AD DS)]]

詳しくは[[役割グループ>CRMのサーバ機能#a32f7db5]]を参照。

***[[CRMの高可用性オプション]] [#t64ebfb3]

*インストール [#gabb4207]
-Microsoft Dynamics CRM Server installed configuration components~
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/dd979280.aspx
-Microsoft Dynamics CRM Server のインストールまたはアップグレード~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh699706.aspx

**必要な権限 [#g49c2647]
ドメイン管理者である必要はないが、~
以下の権限を持っている必要がある。

-セキュリティ・グループ
--セキュリティ・グループ作成の権限
--事前に作成されたセキュリティ・グループを使用する権限

-SQL Serverの管理者特権
-インストール先コンピュータのローカル管理者

ローカルコンピューターのAdministratorsグループの~
メンバとなっているユーザとしてドメインにログオンしてインストール。

**リソース [#r25e52bb]
***フォルダ [#lc71d340]

-SystemDrive:\Program Files\Microsoft CRM~
Microsoft Dynamics CRM Serverのプログラムファイル

-SystemDrive:\Program Files\Microsoft CRM\LangPacks~
言語パックのインストールの場所。

-SystemDrive:\Program Files\Microsoft CRM\LangPacks\<言語ID>\Reports\MSCRM~
各デフォルト・レポートの.rdlファイル

-SystemDrive:\Program Files\Microsoft CRM SRS Data Connector~
Microsoft Dynamics CRM 4.0 Connector for SQL Server Reporting Services

-SystemDrive:\Inetpub\wwwroot
--\MSCRMServices~
Microsoft Dynamics CRM Web services
--\CRMReports~
Microsoft Dynamics CRM report services

-SystemDrive:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.1\MSSQL\Data\
--[[SQL Server]]
--Dynamics CRM
---configuration database
---organization databases.

-その他
--SystemDrive:\Program Files\Microsoft CRM\Trace~
トレースが有効な場合、トレース ログのファイルの出力場所。
--SystemDrive:\Program Files\Microsoft CRM\Customization Import~
データのインポート処理に使用される場所
--SystemDrive:\Program Files\Microsoft CRM\Unzip~
ソリューションのパッケージ解凍に使用される場所

***セキュリティ・グループ [#xbae4e8d]
次のセキュリティ・グループが同一ドメイン上に必要~
(インストール時に指定した組織単位(OU)に作成される)

-PrivUserGroup
--特殊な管理特権
--CRMAppPoolIDが含まれる。
--CRM E-Mail Routerを含める。

-SQLAccessGroup
--[[SQL Server]]上のDynamics CRMデータベースの~
db_ownerデータベース ロールに関連付けられている。

--CRMAppPoolIDが含まれる。

-PrivReportingGroup
--レポート機能へのアクセス許可。

-ReportingGroup
--レポートへの参照アクセス許可。
--すべてのDynamics CRMユーザが含まれる。

-参考

--Granting CRM Deployment Administrator Permissions to the CRM Active Directory Groups~
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/gg197630.aspx

--最小限の必要なアクセス許可を持つMicrosoft Dynamics CRM 4. 0 をインストールする方法~
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/946677

--Security groups required by Microsoft Dynamics CRM 2013 Feridun's Knowledgebase~
http://fkbase.info/node/197

**コンポーネント [#mff4eef5]
***Webコンポーネント [#q81752c3]
-Application Pool
--CRMAppPool
--CRMDeploymentServiceAppPool

-Virtual Roots:Microsoft Dynamics CRM
--Application:
--XRMDeployment
--ヘルプ

***SQL Serverコンポーネント [#k0f7b1fc]
-データベース
--MSCRM_CONFIG~
構成データベース
--OrganizationName_MSCRM~
組織データベース

-SQL Serverジョブ~
--MSCRM_CONFIG.SiteWideCleanup~
セットアッププログラムによって作成されるジョブ

-ログイン
--SQLAccessGroup(前述)
--PrivReportingGroup(前述)
--ReportingGroup(前述)
--MSCRMSqlLogin~
ダッシュボードやグラフを使用する場合や、高度な検索を使用してクエリを実行する場合に、タイム ゾーンを変換するために使用されます。

***サービス [#g00c61e5]
Dynamics CRM

-非同期処理サービス
--ワークフロー
--電子メール広告

-非同期処理サービス(メンテナンス)
--認証用暗号化キー生成
--データベースのクリーンナップ

-監視サービス~
CRMのすべてのサーバ役割を監視

-[[VSS>Volume Shadow Copy Service (VSS)]]ライター サービス~
[[VSS>Volume Shadow Copy Service (VSS)]]ベースのバックアップ処理を行うサービス

-解凍サービス~
インポート・ファイルの圧縮解除

-サンド・ボックス処理サービス~
カスタムコードを実行できるサンドボックス

***その他コンポーネント [#ce0c42b9]
-Microsoft SQL Reporting Service Report Viewer コントロール
-Microsoft SQL Server Native Client
-SQL システムの CLR 型
-SQL Server 管理オブジェクト
-Microsoft アプリケーション エラー報告ツール
-Microsoft Visual C++ ランタイム ライブラリ
-Windows Identity Foundation (WIF) Framework
-Windows Server Web サーバーの役割
-Windows Search
-Microsoft .NET Framework 4 (次のコンポーネントが含まれます)
--Microsoft .NET Framework 4.5.2 (Microsoft Dynamics CRM Server で要求される)
--Windows Workflow Foundation (Microsoft Dynamics CRM Server に必要)
--Windows Presentation Foundation
--Windows Communication Foundation (WCF) (Microsoft Dynamics CRM Server に必要)
-Microsoft Chart Controls for Microsoft .NET Framework
-Windows PowerShell
-Microsoft URL Rewrite Module for IIS
-ファイル サーバー リソース マネージャー

**インストール手順 [#ud105fe7]
SetupServer.exeを起動

***はじめ [#y15c4c78]
-プロダクトキー入力
-使用許諾条件(同意)
-必須コンポーネントのインストール
-インストールの場所の設定

***サーバーの役割の指定 [#w8412d60]
サーバーの役割の指定のページで、

-既定ではフルサーバが選択され、全てのサーバー役割がインストールされる。

-複数のサーバーに役割を分ける場合、
--1つのドメイン内に全ての機能をインストールする必要がある。
--組織データベースは作成されないので~
展開マネージャを使用して新しい組織を作成する。

***展開オプション [#p8f562b7]
展開オプションの指定ページで

-既存の展開がセットアップによって検出された場合、
--[この展開で使用するSQL Serverを実行しているコンピュータの名前を入力または選択します]ボックスに、~
MSCRM_CONFIG構成データベースを格納する既存のSQL Serverを実行しているコンピュータの名前を入力する。

-[新しい展開の作成]を選択した場合、
--データベースが新規に作成される。
---MSCRM_CONFIG(構成データベース)
---OrganizationName_MSCRM(組織データベース)
--この際、MSCRM_CONFIGが検出されるとエラーになる。~
SQLServerインスタンスごとに1つの展開がサポートされる。

-[既存の展開に接続し、必要に応じてアップグレードする]を選択した場合、
--MSCRM_CONFIG(構成データベース)が既に存在している必要がある。

***組織単位の選択 [#rfd56ec5]
Active Directory、[[ドメイン サービス (AD DS)]]の[[組織単位(OU)>Active Directory(用語)#r3ca5288]]を選択する。

ここに、DynamicsCRMの[[セキュリティ・グループ>#xbae4e8d]]をインストールする。

***サービスの実行アカウントの指定 [#l019e412]
DynamicsCRMの[[サービス>#g00c61e5]]の[[実行アカウント>サービス・タスク系のいろいろ#nda88705]]を指定する。

-各サービスに対してそれ以外では使用しない特権の低いアカウントを使用する。
--「Network Service」の「[[ビルトイン システム アカウント]]」は推奨されない。

-なるべく、[[ビルトイン システム アカウント]]は使用せず、~
最小限の権限の[[ドメイン アカウント]]を使用する。
--Domain Userグループのメンバである必要がある。
--以下のサービスはPerformanceLogUserセキュリティ・グループのメンバである必要がある。
---アプリケーション・サービス
---非同期処理サービス

-CRMのサービスの実行アカウントとして使用したアカウントは、~
CRMのユーザとしては追加できない。

-参考

--[[CRMの展開の管理とトラブルシューティング > サービス アカウント>CRMの展開の管理とトラブルシューティング#i002ea56]]

--Change a Microsoft Dynamics CRM service account or AppPool identity~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh699751.aspx

--Microsoft Dynamics CRM のセキュリティに関する考慮事項~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/Hh699825.aspx

***Webサイトの選択 [#xcae2b6a]
-[Webサイトの選択]ページで

--[新しいWebサイトの作成]
---ポート番号を指定可能。既定は5555。

--[Webサイトの選択]
---既定では既定のWebサイトが選択される。
---設定が変更されることにより既定のWebアプリケーションに影響がある可能性がある。
---SSL(HTTPS)が推奨の構成(HTTPSを使用する場合は、[Webサイトの選択]が必要)
---[[ファイアウォールでポートがブロックされていないことを確認する。>つながらない!#k18659f9]]

***CRM E-mail Routerの設定の指定 [#rafff0b0]
[E-mail Routerの設定の指定]ページの[電子メール ルーター サーバー名]ボックスに
-CRM E-mail Routerをインストールするコンピュータの名前を入力。
-インストールしない場合、後で構成する場合、空欄のままとする。

***組織の設定 [#v8841679]
[組織の設定の指定]ページ
-[表示名](完了後変更不可)
-[一意なデータベース名](完了後変更不可)
--表示名が使用される。
--データベース名はURLにも使用される。
--従って、短めに設定したほうが良い。
--以下は適用される制限事項
---スペース拡張文字は使用できない。
---名前は展開において一意である必要がある。
---名前の最大長は30文字(英数字とハイフン)。
-[ISO通貨コード](完了後変更不可・・・基本通貨の名・記号は変更可能)
-[[[SQL照合順序>SQL Server の照合順序]]](完了後変更不可)
--文字の並べ替え
--文字の比較

***Reporting Servicesサーバーを指定 [#rafff0b0]
[Reporting Servicesサーバーを指定]ページで
-レポート・マネージャのURLではなく、
-レポート・サーバーのURLを入力する。

***その他 [#jd4b2fc3]
-カスタマー・エクスペリエンスの向上への協力
-Microsoft Update基本設定の選択
-システムのチェック
-サービス中断の警告
-準備の完了→インストール→完了

**トラブルシューティング [#j7541ecd]

***ログファイル [#m838d931]
セットアップを実行したユーザのアカウントの%APPDATA%
-%APPDATA%\Microsoft\MSCRM\Logs

***接続できない。 [#xcbc5f47]
-ポート指定が必要(5555)
-Windowsファイアウォール

***組織単位(OU)が見つからない [#z2fea8d1]
-ドメイン・コントローラ(DC)との通信(通常、名前解決)の問題が原因。
-Active Directory ユーザーとコンピュータ (Dsa.msc)からDCに接続可能で、OUが参照可能であるかを確認する。

***SQLServerに接続できない。 [#m4c373ab]
-Windowsファイアウォール(1433)

**コマンドラインでインストール [#je341eba]
XML構成ファイルをコマンドライン・パラメタでセットアッププログラムに渡す。

-コマンド プロンプトを使用した Microsoft Dynamics CRM Server のインストール~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh699703.aspx
--Dynamics CRMサーバー
--Dynamics CRMレポート拡張機能
--Outlook用Dynamics CRM
--CRM E-Mail Router

--コマンド プロンプトを使用した Microsoft Dynamics CRM Server のインストール~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh699659.aspx

--Microsoft Dynamics CRMサーバー XML 構成ファイル~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/Hh699830.aspx

*コンフィグ [#v9236abb]

**インストール後のタスク [#d67db99f]
-Microsoft Dynamics CRM のインストール後および構成のガイドライン~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/Hh699726.aspx

***[[CRMレポート拡張機能のインストール]] [#n2f79a43]
最後の段階でDynamics [[CRMレポート拡張機能のインストール]]がされなかった場合。

***[[CRMの展開マネージャを使用した管理]] [#q085567f]

**[[Onlineの展開>Dynamics CRM Online#gcc0e78d]] [#x3f59ab0]

***[[電子メールの同期>CRMのサーバ機能#t8533c23]]の構成 [#r7037f15]

***言語パックのインストール [#q34b7615]

*サンプルデータ [#sbc08b49]
サンプルデータは営業のデモンストレーションとトレーニング用のレコードを提供する。

**インストール手順 [#ccf7d0fa]
-Dynamics CRM Webアプリケーションで、
-[設定]に移動する。
-[データ管理]に移動する。
-[サンプルデータ]をクリックする。
-[サンプルデータ]ウィンドウで[サンプルデータのインストール]をクリックする。

**削除手順 [#hd410579]
-Dynamics CRM Webアプリケーションで、
-[設定]に移動する。
-[データ管理]に移動する。
-[サンプルデータ]をクリックする。
-[サンプルデータ]ウィンドウで[サンプルデータの削除]をクリックする。

*参考 [#fea8d09e]
-設置型 CRM 2015 のインストール~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh699776.aspx

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