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-[[戻る>OpenID / OAuth / OpenID Connect]]

* 目次 [#e8f85b16]
#contents

*概要 [#iaa04036]

*OpenID 1.1 [#j4d08fe6]
**End Userは自分のClaimed Identifierを認証するIdPを明示。 [#lcd709c8]
End Userは自分のClaimed Identifierを認証してくれるIdPを明示する。

***Claimed IdentifierとIdPのエンドポイントURLが同一ホストにある場合 [#s8ed5236]
head要素の中にlink要素として、下記のように記載。

 <link rel="openid.server"  href="IdPが提供するサーバのエンドポイントURL" />

e.g. : http://profile.hatena.ne.jp/h1romas4/

***Claimed IdentifierとIdPのエンドポイントURLが同一ホストにない場合 [#ca879f87]
head要素の中にlink要素として、下記のように記載。~
これにより、Claimed Identifierの認証を外部のIdPサーバに委ねる事ができる。

 <link rel="openid.server"  href="IdPが提供するサーバのエンドポイントURL" />
 <link rel="openid.delegate"  href="Claimed Identifierとして使用するURL" />

e.g. : http://openid.maple4ever.net/hiromasa/

**ConsumerサイトのOpenIDログイン・フォーム [#lba1601f]

Enter your OpenID URLなので、Claimed IdentifierのURLを入力する。

***HTML [#e41c1f5b]
ブラウザのオートコンプリートを利用するため、 ~
OpenID URLのテキスト・フィールドはname属性値に~
openid_urlと統一した名前を付けることが推奨されている。

 <form id="openid_form"  action="./login.cgi" method="post">
   <fieldset>
     <legend>Enter your OpenID URL</legend>
     <input type="text" id="openid_url" ≪name="openid_url"≫ value="" />
     <input type="submit" id="openid_url_submit"  name="openid_url_submit" value="LOGIN" />
   </fieldset>
 </form>

***CSS [#t0cd71b7]
OpenIDのロゴを表示する。

 input#openid_url {
    text-indent: 18px;
   background-image:  url("http://sample.openid-idp.com/img/openid_logo.png");
    background-repeat: no-repeat;
    background-position: left center;
 }

**処理シーケンス [#d8fb2560]
処理シーケンスを、Consumerサイト上の処理を中心に説明する。

+OpenIDログイン・フォームにClaimed IdentifierのURLが入力される。
+Consumerは、"openid.server"と"openid.delegate"を参照する。
+通常、[[smart mode>#bee468a7]]を選択し、Claimed Identifierの認証手続きを行う。
+ConsumerはEnd UserのUser-AgentにIdPに対する問い合わせを示指する(2通りの方式がある)。
++ユーザにリダイレクト要求(302リダイレクト)を返し、IdPにリクエストさせる。~
これにより、IdPの認証手続きページに画面遷移しログインや情報開示可否を選択できる。
++Ajaxスタイルの非同期通信による問い合わせ方式
+ConsumerはEnd UserのUser-AgentがIdPから受け取った紹介状をリダイレクトで受け取る。
+[[dumb mode>#bee468a7]]の場合、Consumerは紹介状の妥当性を直接IdPに問い合わせる。

***openid.mode [#g794fd6a]
-associateモード
--ConsumerとIdPの間で、共通鍵の共有を行う。
--[[smart mode>#bee468a7]]を処理する場合に必要。~
associateモードが失敗した場合は、[[dumb mode>#bee468a7]]に移行する。
--Consumer <---(POST)---> IdP

-check_authenticationモード
--紹介状が正しいかどうか、IdPへ問い合わせる。
--[[dumb mode>#bee468a7]]で必要になる。
--Consumer <---(GET)---> IdP

-checkid_immediateモード
--Claimed IdentifierがVerified IdentifierであるかIdPへ問い合わせる。
--Consumer <---(302 redirect)---> User-Agent <---(GET)---> IdP

-checkid_setupモード
--属性情報の通知方法を設定可能なIdpの画面が提供される。
--Consumer <---(302 redirect)---> User-Agent <---(GET)---> IdP

***smart modeとdumb mode [#bee468a7]
OpenID認証における、大まかな動作指針

-smart mode~
事前にConsumerとIdPの間で共通鍵を共有し、信頼関係を成立させておくモード。

-dumb mode
--事前に共通鍵を共有することなく、Claimed Identifierの認証手続きを行う。
--smart modeと比べて一連の手続きの最後に1つ余計に処理が増える。

-id_res
--???

**OpenID Simple Registration Extension 1.0 [#v0725f58]
OpenID 1.1 の拡張機能で、End Userの登録情報を照会する機能。

***機能概要 [#d94c2872]
-IdPのエンドポイントURLにリダイレクトさせる際に所定のクエリーパラメータを追加する。

-紹介状をリダイレクトで受け取る際のURLに含まれるクエリパラメータの一部として返ってくる。

-このリダイレクトURLのクエリパラメータに含める事ができる値
--ニックネーム
--メールアドレス
--フルネーム
--誕生日
--性別
--郵便番号
--国
--言語
--タイムゾーン

-Consumerは照会したい項目を選択できる。
-End Userは照会要求を拒否できる。

**セキュリティ [#q8c8d8f1]
難しい。

-OpenIDの仕様と技術(4):OpenIDをとりまくセキュリティ上の脅威とその対策 (1/3) - @IT~
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0711/20/news128.html

以下の3つがある。
-通信経路のセキュリティ
-セキュリティ上の脅威
-評価

***通信経路のセキュリティ [#w88d0632]
-smart modeで、Consumer <---> IdP間で共通鍵を共有する。
--Diffie-Hellman鍵共有(または鍵交換)プロトコルを使用する。
--以降、HMAC-SHA1(ハッシュ関数と秘密鍵)の署名でメッセージ改ざんを防止。

-メッセージ署名
--checkid_setup/checkid_immediateモード~
・・・

--id_resモード~
IdPから返される紹介状

***セキュリティ上の脅威 [#m4adb8d6]
-フィッシング(悪意のあるConsumerサイトからニセのIdpに誘導)
-OpenID Realm Spoofing(より、狡猾なフィッシング)
-Google検索などを用いてアカウント名の収集が可能。
-紹介状の送信に対するリプレイ攻撃が可能。~
Consumer側で、nonceワンタイムな値を追加する。

***IdPの評価 [#f7039926]
-IdPを運営してきた実績
-認証フォームに対するヘルプ機能
-httpsへの対応
-アカウントのリカバリ機能の充実
-プライバシーポリシーの内容
-スパム、セキュリティ対策
-Attribute Exchange(AX)への対応
-Provider Authentication Policy Extension(PAPE)への対応
-アカウント登録手続きの内容

AOLは許可するIdPをホワイトリスト形式で指定している。

**参考 [#zb079ddc]
-OpenIDの仕様と技術 - @IT~
--(2):あなたのサイトをOpenID対応にしている2行の意味 (1/3)~
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0708/10/news130.html
--(3):第3回 Consumerの実装を知り、OpenIDを使ってみよう (1/3)~
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0709/21/news142.html
--(4):OpenIDをとりまくセキュリティ上の脅威とその対策 (1/3)~
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0711/20/news128.html

-OpenID と delegate の設定 | hiromasa.another :o)~
http://another.maple4ever.net/archives/133/

*OpenID 2.0 [#z93c5118]

-[[用語>OpenID / OAuth / OpenID Connect#zf2b18ee]]

-一般ユーザーがより使いやすい仕様。
--Identifier
--認証方式

**Identifierの記述形式 [#q2d9294f]
-URLのほかに、XRIというURIを拡張した形式で記述できる。
-XRIは従来のURLと比べて短い文字列を使用できる。
-XRIはドメインのように取得する必要がある。
-XRI:// ---> http://xri.net/ と変更すると、~
xri.netのXRI Proxy ResolverがXRI文字列を解釈して適切なリソースを返す。

**User-Supplied Identifier [#kddef9f7]
これまでどおり
-RPはエンドユーザーにログインフォームを表示する。
-Claimed IdentifierをRPのログインフォームに入力して認証する。

***変更点 [#qc3a2274]
-1.1の場合ではClaimed Identifierを入力。

-2.0ではUser-Supplied Identifierを入力。
--従来どおりにClaimed IdentifierをRPのログインフォームに入力して認証
--OPで使用したいIdentifierを選択しOP Identifierを入力して認証~
ユーザーは自分の長いClaimed Identifierを覚える必要がなくなる。
---OPでOP Identifierを入力して認証を済ませる。
---OP Identifierを選択して、認証結果をRPに返す。

--User-Supplied Identifierとは
---End UserによってRPに対して提示されるIdentifier
---Claimed IdentifierまたはOP Identifierの総称

**XRDSベースのdiscovery [#r5297d6a]
XRDSというXMLのフォーマットは以下が可能。
-サービスに対応している認証サービス(OP)の詳細を指定
--サービス(RP?OP?)の優先順位を指定
--サービス(RP?OP?)のエンドポイントURLを指定

***これまで [#u7cf4280]
+Claimed Identifierを入力
+RPがClaimed Identifierにあるlink要素を解決
--openid.server
--必要であればopenid.delegate、
+RPはエンドユーザーをOPにリダイレクト

***変更点 [#s10b2611]
IdentifierがXRDS文書を指している場合、~
XRDS文書によってOPが決定される。

-OpenID 2.0ベースでのdelegate設定サンプル
 <head>
   <link rel="openid.server"  href="OpenID 1.1のIdPが提供するサーバのエンドポイントURL" />
   <link rel="openid.delegate"  href="OpenID 1.1のClaimed Identifierとして使用するURL" />
   <link rel="openid2.local_id" href="OpenID 2.0のOP-Local Identifier URL" />
   <link rel="openid2.provider" href="OpenID 2.0のOPのエンドポイントURL" />
   <meta http-equiv="x-xrds-location" content="XRDS文書のURL" />

OP-Local Identifier:OP上でのユーザID

**参考 [#d9a8abaa]
-OpenIDの仕様と技術 - @IT~
(5):OpenID Authentication 2.0時代の幕開け (2-3/3)~
--http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0802/19/news133_2.html
--http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0802/19/news133_3.html

*参考 [#l4bff6f4]
-OpenIDの仕様と技術 連載インデックス - @IT~
http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/index/index_openid.html

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Tags: [[:認証基盤]], [[:クレームベース認証]]
Tags: [[:IT国際標準]], [[:認証基盤]], [[:クレームベース認証]]

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