SQL Server のインデックス
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「[[マイクロソフト系技術情報 Wiki>http://techinfoofmicros...
-[[戻る>SQL Server]]
* 目次 [#c756c9b8]
#contents
*概要 [#x12ae7fc]
インデックスがないテーブルには基本的にデータの並び順に保...
これ検索する場合は、性能的に遅い「テーブル スキャン」を実...
このため、検索処理の効率化のために、検索条件に対応した「...
SQL Serverのインデックスには、
-「クラスタ化インデックス」
-「非クラスタ化インデックス」
-「カバリング インデックス」
-「付加列インデックス」
-[[「パーティション インデックス」>SQL Server パーティシ...
-「インデックス付きビュー」
の6種類のインデックスがある。
*インデックス種類 [#u7fe9011]
**「クラスタ化インデックス」 [#v844b64f]
「クラスタ化インデックス」はOracleの「索引構成表」と同じ...
「電話帳の50音順索引」のように、データが順番に並べられた...
-SQL Serverでは、１テーブルに対し「クラスタ化インデックス...
-SQL Serverではテーブルに「主キー」を設定すると、自動的に...
-「主キー」を「クラスタ化インデックス」にしたくないのであ...
**「非クラスタ化インデックス」 [#c5e07092]
「非クラスタ化インデックス」はOracleの「索引」と同じであ...
「書籍の索引」のように、データとは別の領域に作られたイン...
-SQL Serverでは、１テーブルに対し「非クラスタ化インデック...
**複合インデックス [#yf8a153a]
-キーとして構成されているカラムの全てが検索条件に指定され...
キーの先頭から途中までのカラムが指定されていれば、インデ...
***「カバリング インデックス」 [#y4bbd54d]
-「カバリング インデックス」とは、「[[複合インデックス>#y...
-「カバリング インデックス」は、インデックスに取得データ...
ヒープ（のページ）へのジャンプを防止することができ、性能...
***「付加列インデックス」 [#oe7890bb]
-「[[カバリング インデックス>#y4bbd54d]]」には、
--カバリンク列がルート・中間・リーフ ページに含まれるため、
---インデックス サイズが大きくなり、
---スキャンや、シーク時のI/O数が多くなり、
---インデックス更新時のオーバーヘッドも高くなる。
>といった性能上の問題が存在する。
-これを回避するために、~
SQL Server 2005からサポートされた「付加列インデックス」が...
-「付加列インデックス」は、~
--「[[カバリング インデックス>#y4bbd54d]]」の欠点を補った...
基本的に「付加列インデックス」を利用することが推奨される。
--具体的には、リーフノードにのみカラムを追加する（列を付...
ヒープ（のページ）へのジャンプを防止しつつ、インデックス...
**[[「パーティション インデックス」>SQL Server パーティシ...
**「インデックス付きビュー」 [#fa027756]
-ビューに一意「クラスタ化インデックス」を付与することで、~
「クラスタ化インデックス」を持つテーブルのように、~
ビューに結果セットを格納するものである（つまり実体が存在...
-このため、特に結合・集計処理を伴う参照クエリで性能向上が...
-「インデックス付きビュー」には、「非クラスタ化インデック...
*インデックスの構造 [#g4004d83]
**インデックス ページ [#h2d2b2e3]
インデックスの構造について説明する。
-インデックスは「インデックス ページ」から構成されており...
--同位層のページを繋ぐ「ポインタ」と、
--下位層のページへの「ポインタ」
--および「キー値」
>によって構成される。
-「インデックス ページ」の
--最上位層は「ルート レベル ページ」
--最下位層は「リーフ レベル ページ」
--「ルート レベル ページ」と「リーフ レベル ページ」の~
中間のレベルは「中間レベル ページ」と呼ぶ。
#ref(IndexPage.png,left,nowrap,インデックス ページ)
**「クラスタ化インデックス」 [#k75f817f]
次に、「クラスタ化インデックス」の構造について説明する。
-「クラスタ化インデックス」は、テーブルで「クラスタ化キー...
そのキー値の昇順にデータが並び替えられて、「リーフ レベル...
#ref(ClusteredIndex.png,left,nowrap,クラスタ化インデックス)
***ディスクI/Oのチューニング [#xf792b51]
「クラスタ化インデックス」でディスクI/Oのチューニングが可...
-「非クラスタ化インデックス」で必要となるRID LookUpという...
-テーブルに対して「範囲検索」、「順次アクセス」処理をする...
目的のデータが同じ「データ ページ」にある確率が多くなりデ...
-「選択度の低い情報」（後述）であっても、~
「範囲検索」、「順次アクセス」で、効果を出し得るインデッ...
-SQL Serverでは検索で多用される（と想定される）主キーには...
デフォルトで「クラスタ化インデックス」が付与される。
--しかし、この方法が必ずしも適切であるということにはなら...
例えば、主キー以外のキーを使用した範囲スキャン検索の性能...
主キーに「非クラスタ化インデックス」を付与し、「範囲スキ...
--インサイド Microsoft SQL Server 2005 クエリチューニング...
第４章 ： クエリパフォーマンスのトラブルシューティング
>テーブルを主キー制約で宣言すると、規定でクラスタ化インデ...
その名が示すとおり、主キーは一意であり、条件を満たす単一...
『主キーの一意性は、非クラスタ化インデックスでも適用でき...
NONCLUSTEREDのキーワードを追加して、クラスタ化インデック...
***適合しないケース [#e09e495c]
また、以下のキーには適していないと言われている
-頻繁に変更される列~
物理的な並び替えが必要になるため。
-広範なキー（複数の列・複数のサイズの大きな列を組み合わせ...
--「クラスタ化インデックス」を持つテーブルに追加した「非...
行識別子ではなく、「クラスタ化インデックス」のキー参照が...
--このため、「クラスタ化インデックス」のキーのサイズが大...
「非クラスタ化インデックス」のサイズが大きくなるため。
***その他 [#x4442507]
「クラスタ化インデックス」作成時には、~
実際のデータ（ヒープ）を並べ替えた結果を格納しておくため...
テーブル サイズの約 1.5 倍の空き領域が必要になるため注意...
***参考 [#ia944215]
-クラスタ化インデックスの設計ガイドライン~
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms190639.aspx
**「非クラスタ化インデックス」 [#zd59289b]
次に、「非クラスタ化インデックス」の構造について説明する。
-「非クラスタ化インデックス」は、一般的かつ汎用的なインデ...
-「非クラスタ化インデックス」では、「リーフ レベル ページ...
--このため、「リーフ レベル ページ」 → ヒープ（のページ）...
（これをRID LookUpと言い、場合によってはディスク ヘッドの...
が必要になるため、キーを使用した範囲スキャン検索で、デー...
--また、「選択度の低い情報」（後述） も同様に、範囲スキャ...
-また、「非クラスタ化インデックス」は、
--「クラスタ化インデックス」が存在しない場合
--「クラスタ化インデックス」が存在する場合
>で構造が異なる。
-非クラスター化インデックスのデザイン ガイドライン~
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms187019.aspx
***「クラスタ化インデックス」が存在しない「非クラスタ化イ...
-「クラスタ化インデックス」が存在しない「非クラスタ化イン...
-「データ ページ」は「クラスタ化インデックス」を作成した...
--このような「非クラスタ化インデックス」の「データ ページ...
--「ヒープ」では、データの行の順番は特定の順序では格納さ...
-「クラスタ化インデックス」が存在しない「非クラスタ化イン...
ポインタとして行識別子（ファイルID、ページID、行ID）を格...
#ref(NonClusteredIndex.png,left,nowrap,「クラスタ化インデ...
***「クラスタ化インデックス」が存在する「非クラスタ化イン...
-「クラスタ化インデックス」が存在する「非クラスタ化インデ...
「インデックス ページ」であるが、「ポインタ」として「行識...
-このため、「クラスタ化インデックス」が存在する「非クラス...
--最初に「非クラスタ化インデックス」を使用して検索し、
--「リーフ レベル ページ」で取得した「クラスタ化キー」の...
--「非クラスタ化インデックス」のキーを使用して「クラスタ...
#ref(NonClusteredIndexWithClusteredIndex.png,left,nowrap,...
**「カバリング インデックス」 [#h137b14d]
-「カバリング インデックス」は、以下により性能の向上が期...
--最初に指定された列をキーにして、木構造を構築し、
--以降に指定された列（カバリンク列）をルート・中間・リー...
--これにより、カバリンク列に対してはRID LookUpをせずに処...
-例えば、下記DDLで、「カバリング インデックス」が作成でき...
CREATE INDEX index_name
ON table_name(column1, column2, column3)
-この場合、
--「column1」をキーにして、木構造が構築され、
--カバリンク列として「column2、column3」が~
ルート・中間・リーフ ページに含められる。
**「付加列インデックス」 [#a5e6c2be]
-例えば、下記DDLで、「付加列インデックス」が作成できる。
CREATE INDEX index_name
ON table_name (column1)
INCLUDE(column2, column3)
-この場合、
--「column1」をキーにして、木構造が構築され、
--付加列として、「column2、column3」がリーフ ページにのみ...
-付加列インデックス~
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms190806.aspx
**[[「パーティション インデックス」>SQL Server パーティシ...
**「インデックス付きビュー」 [#bd67ba1d]
-GROUP BY句を使用した集計処理で指定されるキーの~
選択度が高い（若しくは一意の）場合は、性能向上は期待でき...
-また、「インデックス付きビュー」の基テーブルの更新がされ...
--ビューに格納されている結果セットの更新が必要となるため、~
更新処理が頻繁なビューに対して「インデックス付きビュー」...
余計にコストがかかる場合があるので注意する。
--なお、条件を満たしていれば「インデックス付きビュー」の...
「インデックス付きビュー」の更新が行われた場合、基テーブ...
-考慮点
--「インデックス付きビュー」は、FROM句で「インデックス付...
直接指定していないクエリからも、オプティマイザにより、使...
---SQL Server 2005インデックス付きビューによるパフォーマ...
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc917715.aspx
--「インデックス付きビュー」を「パーティション テーブル」...
さらにクエリ速度、効率を高められる可能性がある。
---インデックス付きビューが定義されている場合のパーティシ...
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/bb964715.aspx
*インデックスと選択度 [#u8131eb5]
-一般的にインデックスは、
--選択度が高い項目を検索条件に使用する場合に有用である。
--これとは逆に、選択度の低い項目では不利になることが多い。
-選択度
--選択度が高い＝重複が少ない~
（主キー、ユニーク キーなど）
--選択度が低い＝重複が多い。~
（例えば、"男性"、"女性"というデータのみ格納する）
**「非クラスタ化インデックス」と選択度 [#qd900a52]
「非クラスタ化インデックス」は、選択度の低い項目に対して...
-例えば、"男性"、"女性"というデータのみ格納する項目に対し...
「非クラスタ化インデックス」を作成し、1000名の "男性" 社...
「非クラスタ化インデックス」を使用して「インデックス スキ...
-この場合、「非クラスタ化インデックス」では、~
「リーフ レベル ページ」の「インデックス ページ」から「デ...
「データ ページ」に対して、最大で1000回ものI/Oが発生する...
**「クラスタ化インデックス」と選択度 [#y89d89a0]
「クラスタ化インデックス」は、選択度の低い項目に対して"も...
-例えば、"男性"、"女性"というデータのみ格納する項目に対し...
「クラスタ化インデックス」を作成し、1000名の "男性" 社員...
「クラスタ化インデックス」を使用して「インデックス スキャ...
-「クラスタ化インデックス」を作成したテーブルでは、~
「クラスタ化キー」の値（この場合、"男性"、"女性"）毎にデ...
--"男性"社員情報を読み込むページ数は最小化され、I/O回数も...
--また、「非クラスタ化インデックス」と異なり、~
「リーフ レベル ページ」の「データ ページ」を直接スキャン...
-例えば、「データ ページ」に10レコードが格納できる場合、
--1000名の "男性" 社員のレコードは100ページに格納され、
--これが１つのエクステントに規則正しく格納されていれば、
--最小で13回のI/Oで読み取りが完了する。
***計算式 [#c0ca9e5d]
1000（レコード） / 10（レコード / ページ） / 8（ページ /...
≒ 13回のI/O
※ SQL Server は、ディスクI/Oを、ディスク上管理単位である...
**選択度とインデックスの「ページ分割」 [#f9ac1e25]
なお、選択度の低いデータでは、どちらのインデックスでも、~
データの挿入時に、「ページ分割」が発生しやすくなり、不利...
>「ページ分割」については、~
「[[「インデックスの断片化」の管理>#z9ed663c]]」で説明す...
選択度の低い項目をキーにした「クラスタ化インデックス」の...
-検索（「範囲検索」・「順次アクセス」）の効率
-データ更新時の「ページ分割」のオーバーヘッド
のトレードオフを考慮する形になる。
*「インデックスの断片化」の管理 [#z9ed663c]
**「インデックスの断片化」とは [#m65eaba4]
DBの「データ ファイル」は、
-論理的な「セグメント」、
-物理的な「エクステント」
から構成される。
「セグメント」とは、テーブル、インデックスといった、オブ...
SQL Server は、
-ディスクI/Oを、ディスク上管理単位である64KBの「エクステ...
-また、「エクステント」は、メモリ上の管理単位である8KBの...
#ref(SegmentExtentPage.png,left,nowrap,「セグメント」、「...
-データの追加、更新処理などで、
--「インデックス ページ」、「データ ページ」内の空き領域...
--「ページ分割」が発生し、一部の「ページ」が、別の「エク...
-例えば、SQL Serverでは
--「インデックス ページ」、「データ ページ」が埋まると、~
「ページ分割」により新しい行を挿入する余裕を作り出す。~
--この作業にはコストがかかるため、DBサーバ全体のパフォー...
「インデックスの断片化」は、「インデックス ページ」、「デ...
#ref(Fragmentation.png,left,nowrap,インデックスの断片化（...
-「インデックスの断片化」が進んだ状態では、I/O 処理の連続...
別の「エクステント」から断片化した「ページ」を取得すると...
#ref(ExtraIO.png,left,nowrap,インデックスの断片化による余...
-一般的に、この状態はセグメント（テーブル、インデックス）...
**「ページ密度」とは [#gebab5b2]
-「ページ分割」は、
--DBサーバ全体のパフォーマンスを低下や、
--「インデックスの断片化」による余分なI/Oの発生に
>繋がる。このため、なるべく「ページ分割」が発生しないよう...
-「ページ分割」の発生を抑止するため、
--更新と挿入が頻繁に行われる予定のテーブルや、インデック...
「ページ密度」を低く設定し、データの増加に対応する空き領...
--「ページ密度」は、テーブル、インデックスの生成時に設定...
-ただし、「ページ密度」の値が低いと、~
クエリを処理するために読み取るページ（エクステント）が多...
以下のトレードオフを考慮し、「ページ密度」を決定する必要...
--読み取り処理：読み取りページ（エクステント）数の増加
--書き込み処理：「ページ分割」の発生
-例えば、テーブルが読み取り専用で変更されない場合は、~
テーブルや、インデックスの「ページ密度」を高く設定するこ...
読み取りページ（エクステント）数を減らすことができる。
**「ページ密度」の設定 [#s87a04aa]
「ページ密度」は、「FILLFACTOR」オプションで設定すること...
***「FILLFACTOR」オプション [#f7eadcd6]
-「FILLFACTOR」は、
--「CREATE INDEX」ステートメント
--「DBCC DBREINDEX」ステートメント
--「DBCC INDEXDEFRAG」ステートメント
>のオプションで指定できる。
-このオプションは、
--「インデックス ページ」
--「データ ページ」
>の「ページ密度」を制御する。
-通常、既定の「FILLFACTOR」で適切なパフォーマンスが得られ...
場合によっては「FILLFACTOR」を変更することでさらにパフォ...
***「PAD_INDEX」オプション [#z418b05f]
-「PAD_INDEX」は、「CREATE INDEX」のステートメントのオプ...
-このオプションは、インデックスの「リーフ レベル ページ」...
インデックスの「中間レベル ページ」の「ページ密度」を制御...
-「PAD_INDEX」は「FILLFACTOR」で指定されているパーセンテ...
「PAD_INDEX」は「FILLFACTOR」が指定されている場合にのみ有...
*参考 [#y91b575a]
-インデックスの設計の全般的なガイドライン~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ms191195.aspx
-SQLServerのインデックスについてざっくりとまとめてみた - ...
https://qiita.com/kz_morita/items/41291516ff3ee2650554
-SQLServer
--インデックスの基礎とメンテナンス~
http://mtgsqlserver.blogspot.jp/search/label/%E3%82%A4%E3...
---インデックスの構造と内部動作~
１：http://mtgsqlserver.blogspot.jp/2013/03/blog-post_30....
２：http://mtgsqlserver.blogspot.jp/2013/03/blog-post_690...
**複合インデックス [#s80c95cf]
-複合インデックスの落とし穴 | がっとな日々 | ガットコンピ...
https://www.gatc.jp/gat/it/it02dbindex.html
-複合インデックスの正しい列の順序~
http://use-the-index-luke.com/ja/sql/where-clause/the-equ...
----
Tags: [[:データアクセス]], [[:SQL Server]]
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* 目次 [#c756c9b8]
#contents
*概要 [#x12ae7fc]
インデックスがないテーブルには基本的にデータの並び順に保...
これ検索する場合は、性能的に遅い「テーブル スキャン」を実...
このため、検索処理の効率化のために、検索条件に対応した「...
SQL Serverのインデックスには、
-「クラスタ化インデックス」
-「非クラスタ化インデックス」
-「カバリング インデックス」
-「付加列インデックス」
-[[「パーティション インデックス」>SQL Server パーティシ...
-「インデックス付きビュー」
の6種類のインデックスがある。
*インデックス種類 [#u7fe9011]
**「クラスタ化インデックス」 [#v844b64f]
「クラスタ化インデックス」はOracleの「索引構成表」と同じ...
「電話帳の50音順索引」のように、データが順番に並べられた...
-SQL Serverでは、１テーブルに対し「クラスタ化インデックス...
-SQL Serverではテーブルに「主キー」を設定すると、自動的に...
-「主キー」を「クラスタ化インデックス」にしたくないのであ...
**「非クラスタ化インデックス」 [#c5e07092]
「非クラスタ化インデックス」はOracleの「索引」と同じであ...
「書籍の索引」のように、データとは別の領域に作られたイン...
-SQL Serverでは、１テーブルに対し「非クラスタ化インデック...
**複合インデックス [#yf8a153a]
-キーとして構成されているカラムの全てが検索条件に指定され...
キーの先頭から途中までのカラムが指定されていれば、インデ...
***「カバリング インデックス」 [#y4bbd54d]
-「カバリング インデックス」とは、「[[複合インデックス>#y...
-「カバリング インデックス」は、インデックスに取得データ...
ヒープ（のページ）へのジャンプを防止することができ、性能...
***「付加列インデックス」 [#oe7890bb]
-「[[カバリング インデックス>#y4bbd54d]]」には、
--カバリンク列がルート・中間・リーフ ページに含まれるため、
---インデックス サイズが大きくなり、
---スキャンや、シーク時のI/O数が多くなり、
---インデックス更新時のオーバーヘッドも高くなる。
>といった性能上の問題が存在する。
-これを回避するために、~
SQL Server 2005からサポートされた「付加列インデックス」が...
-「付加列インデックス」は、~
--「[[カバリング インデックス>#y4bbd54d]]」の欠点を補った...
基本的に「付加列インデックス」を利用することが推奨される。
--具体的には、リーフノードにのみカラムを追加する（列を付...
ヒープ（のページ）へのジャンプを防止しつつ、インデックス...
**[[「パーティション インデックス」>SQL Server パーティシ...
**「インデックス付きビュー」 [#fa027756]
-ビューに一意「クラスタ化インデックス」を付与することで、~
「クラスタ化インデックス」を持つテーブルのように、~
ビューに結果セットを格納するものである（つまり実体が存在...
-このため、特に結合・集計処理を伴う参照クエリで性能向上が...
-「インデックス付きビュー」には、「非クラスタ化インデック...
*インデックスの構造 [#g4004d83]
**インデックス ページ [#h2d2b2e3]
インデックスの構造について説明する。
-インデックスは「インデックス ページ」から構成されており...
--同位層のページを繋ぐ「ポインタ」と、
--下位層のページへの「ポインタ」
--および「キー値」
>によって構成される。
-「インデックス ページ」の
--最上位層は「ルート レベル ページ」
--最下位層は「リーフ レベル ページ」
--「ルート レベル ページ」と「リーフ レベル ページ」の~
中間のレベルは「中間レベル ページ」と呼ぶ。
#ref(IndexPage.png,left,nowrap,インデックス ページ)
**「クラスタ化インデックス」 [#k75f817f]
次に、「クラスタ化インデックス」の構造について説明する。
-「クラスタ化インデックス」は、テーブルで「クラスタ化キー...
そのキー値の昇順にデータが並び替えられて、「リーフ レベル...
#ref(ClusteredIndex.png,left,nowrap,クラスタ化インデックス)
***ディスクI/Oのチューニング [#xf792b51]
「クラスタ化インデックス」でディスクI/Oのチューニングが可...
-「非クラスタ化インデックス」で必要となるRID LookUpという...
-テーブルに対して「範囲検索」、「順次アクセス」処理をする...
目的のデータが同じ「データ ページ」にある確率が多くなりデ...
-「選択度の低い情報」（後述）であっても、~
「範囲検索」、「順次アクセス」で、効果を出し得るインデッ...
-SQL Serverでは検索で多用される（と想定される）主キーには...
デフォルトで「クラスタ化インデックス」が付与される。
--しかし、この方法が必ずしも適切であるということにはなら...
例えば、主キー以外のキーを使用した範囲スキャン検索の性能...
主キーに「非クラスタ化インデックス」を付与し、「範囲スキ...
--インサイド Microsoft SQL Server 2005 クエリチューニング...
第４章 ： クエリパフォーマンスのトラブルシューティング
>テーブルを主キー制約で宣言すると、規定でクラスタ化インデ...
その名が示すとおり、主キーは一意であり、条件を満たす単一...
『主キーの一意性は、非クラスタ化インデックスでも適用でき...
NONCLUSTEREDのキーワードを追加して、クラスタ化インデック...
***適合しないケース [#e09e495c]
また、以下のキーには適していないと言われている
-頻繁に変更される列~
物理的な並び替えが必要になるため。
-広範なキー（複数の列・複数のサイズの大きな列を組み合わせ...
--「クラスタ化インデックス」を持つテーブルに追加した「非...
行識別子ではなく、「クラスタ化インデックス」のキー参照が...
--このため、「クラスタ化インデックス」のキーのサイズが大...
「非クラスタ化インデックス」のサイズが大きくなるため。
***その他 [#x4442507]
「クラスタ化インデックス」作成時には、~
実際のデータ（ヒープ）を並べ替えた結果を格納しておくため...
テーブル サイズの約 1.5 倍の空き領域が必要になるため注意...
***参考 [#ia944215]
-クラスタ化インデックスの設計ガイドライン~
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms190639.aspx
**「非クラスタ化インデックス」 [#zd59289b]
次に、「非クラスタ化インデックス」の構造について説明する。
-「非クラスタ化インデックス」は、一般的かつ汎用的なインデ...
-「非クラスタ化インデックス」では、「リーフ レベル ページ...
--このため、「リーフ レベル ページ」 → ヒープ（のページ）...
（これをRID LookUpと言い、場合によってはディスク ヘッドの...
が必要になるため、キーを使用した範囲スキャン検索で、デー...
--また、「選択度の低い情報」（後述） も同様に、範囲スキャ...
-また、「非クラスタ化インデックス」は、
--「クラスタ化インデックス」が存在しない場合
--「クラスタ化インデックス」が存在する場合
>で構造が異なる。
-非クラスター化インデックスのデザイン ガイドライン~
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms187019.aspx
***「クラスタ化インデックス」が存在しない「非クラスタ化イ...
-「クラスタ化インデックス」が存在しない「非クラスタ化イン...
-「データ ページ」は「クラスタ化インデックス」を作成した...
--このような「非クラスタ化インデックス」の「データ ページ...
--「ヒープ」では、データの行の順番は特定の順序では格納さ...
-「クラスタ化インデックス」が存在しない「非クラスタ化イン...
ポインタとして行識別子（ファイルID、ページID、行ID）を格...
#ref(NonClusteredIndex.png,left,nowrap,「クラスタ化インデ...
***「クラスタ化インデックス」が存在する「非クラスタ化イン...
-「クラスタ化インデックス」が存在する「非クラスタ化インデ...
「インデックス ページ」であるが、「ポインタ」として「行識...
-このため、「クラスタ化インデックス」が存在する「非クラス...
--最初に「非クラスタ化インデックス」を使用して検索し、
--「リーフ レベル ページ」で取得した「クラスタ化キー」の...
--「非クラスタ化インデックス」のキーを使用して「クラスタ...
#ref(NonClusteredIndexWithClusteredIndex.png,left,nowrap,...
**「カバリング インデックス」 [#h137b14d]
-「カバリング インデックス」は、以下により性能の向上が期...
--最初に指定された列をキーにして、木構造を構築し、
--以降に指定された列（カバリンク列）をルート・中間・リー...
--これにより、カバリンク列に対してはRID LookUpをせずに処...
-例えば、下記DDLで、「カバリング インデックス」が作成でき...
CREATE INDEX index_name
ON table_name(column1, column2, column3)
-この場合、
--「column1」をキーにして、木構造が構築され、
--カバリンク列として「column2、column3」が~
ルート・中間・リーフ ページに含められる。
**「付加列インデックス」 [#a5e6c2be]
-例えば、下記DDLで、「付加列インデックス」が作成できる。
CREATE INDEX index_name
ON table_name (column1)
INCLUDE(column2, column3)
-この場合、
--「column1」をキーにして、木構造が構築され、
--付加列として、「column2、column3」がリーフ ページにのみ...
-付加列インデックス~
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms190806.aspx
**[[「パーティション インデックス」>SQL Server パーティシ...
**「インデックス付きビュー」 [#bd67ba1d]
-GROUP BY句を使用した集計処理で指定されるキーの~
選択度が高い（若しくは一意の）場合は、性能向上は期待でき...
-また、「インデックス付きビュー」の基テーブルの更新がされ...
--ビューに格納されている結果セットの更新が必要となるため、~
更新処理が頻繁なビューに対して「インデックス付きビュー」...
余計にコストがかかる場合があるので注意する。
--なお、条件を満たしていれば「インデックス付きビュー」の...
「インデックス付きビュー」の更新が行われた場合、基テーブ...
-考慮点
--「インデックス付きビュー」は、FROM句で「インデックス付...
直接指定していないクエリからも、オプティマイザにより、使...
---SQL Server 2005インデックス付きビューによるパフォーマ...
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc917715.aspx
--「インデックス付きビュー」を「パーティション テーブル」...
さらにクエリ速度、効率を高められる可能性がある。
---インデックス付きビューが定義されている場合のパーティシ...
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/bb964715.aspx
*インデックスと選択度 [#u8131eb5]
-一般的にインデックスは、
--選択度が高い項目を検索条件に使用する場合に有用である。
--これとは逆に、選択度の低い項目では不利になることが多い。
-選択度
--選択度が高い＝重複が少ない~
（主キー、ユニーク キーなど）
--選択度が低い＝重複が多い。~
（例えば、"男性"、"女性"というデータのみ格納する）
**「非クラスタ化インデックス」と選択度 [#qd900a52]
「非クラスタ化インデックス」は、選択度の低い項目に対して...
-例えば、"男性"、"女性"というデータのみ格納する項目に対し...
「非クラスタ化インデックス」を作成し、1000名の "男性" 社...
「非クラスタ化インデックス」を使用して「インデックス スキ...
-この場合、「非クラスタ化インデックス」では、~
「リーフ レベル ページ」の「インデックス ページ」から「デ...
「データ ページ」に対して、最大で1000回ものI/Oが発生する...
**「クラスタ化インデックス」と選択度 [#y89d89a0]
「クラスタ化インデックス」は、選択度の低い項目に対して"も...
-例えば、"男性"、"女性"というデータのみ格納する項目に対し...
「クラスタ化インデックス」を作成し、1000名の "男性" 社員...
「クラスタ化インデックス」を使用して「インデックス スキャ...
-「クラスタ化インデックス」を作成したテーブルでは、~
「クラスタ化キー」の値（この場合、"男性"、"女性"）毎にデ...
--"男性"社員情報を読み込むページ数は最小化され、I/O回数も...
--また、「非クラスタ化インデックス」と異なり、~
「リーフ レベル ページ」の「データ ページ」を直接スキャン...
-例えば、「データ ページ」に10レコードが格納できる場合、
--1000名の "男性" 社員のレコードは100ページに格納され、
--これが１つのエクステントに規則正しく格納されていれば、
--最小で13回のI/Oで読み取りが完了する。
***計算式 [#c0ca9e5d]
1000（レコード） / 10（レコード / ページ） / 8（ページ /...
≒ 13回のI/O
※ SQL Server は、ディスクI/Oを、ディスク上管理単位である...
**選択度とインデックスの「ページ分割」 [#f9ac1e25]
なお、選択度の低いデータでは、どちらのインデックスでも、~
データの挿入時に、「ページ分割」が発生しやすくなり、不利...
>「ページ分割」については、~
「[[「インデックスの断片化」の管理>#z9ed663c]]」で説明す...
選択度の低い項目をキーにした「クラスタ化インデックス」の...
-検索（「範囲検索」・「順次アクセス」）の効率
-データ更新時の「ページ分割」のオーバーヘッド
のトレードオフを考慮する形になる。
*「インデックスの断片化」の管理 [#z9ed663c]
**「インデックスの断片化」とは [#m65eaba4]
DBの「データ ファイル」は、
-論理的な「セグメント」、
-物理的な「エクステント」
から構成される。
「セグメント」とは、テーブル、インデックスといった、オブ...
SQL Server は、
-ディスクI/Oを、ディスク上管理単位である64KBの「エクステ...
-また、「エクステント」は、メモリ上の管理単位である8KBの...
#ref(SegmentExtentPage.png,left,nowrap,「セグメント」、「...
-データの追加、更新処理などで、
--「インデックス ページ」、「データ ページ」内の空き領域...
--「ページ分割」が発生し、一部の「ページ」が、別の「エク...
-例えば、SQL Serverでは
--「インデックス ページ」、「データ ページ」が埋まると、~
「ページ分割」により新しい行を挿入する余裕を作り出す。~
--この作業にはコストがかかるため、DBサーバ全体のパフォー...
「インデックスの断片化」は、「インデックス ページ」、「デ...
#ref(Fragmentation.png,left,nowrap,インデックスの断片化（...
-「インデックスの断片化」が進んだ状態では、I/O 処理の連続...
別の「エクステント」から断片化した「ページ」を取得すると...
#ref(ExtraIO.png,left,nowrap,インデックスの断片化による余...
-一般的に、この状態はセグメント（テーブル、インデックス）...
**「ページ密度」とは [#gebab5b2]
-「ページ分割」は、
--DBサーバ全体のパフォーマンスを低下や、
--「インデックスの断片化」による余分なI/Oの発生に
>繋がる。このため、なるべく「ページ分割」が発生しないよう...
-「ページ分割」の発生を抑止するため、
--更新と挿入が頻繁に行われる予定のテーブルや、インデック...
「ページ密度」を低く設定し、データの増加に対応する空き領...
--「ページ密度」は、テーブル、インデックスの生成時に設定...
-ただし、「ページ密度」の値が低いと、~
クエリを処理するために読み取るページ（エクステント）が多...
以下のトレードオフを考慮し、「ページ密度」を決定する必要...
--読み取り処理：読み取りページ（エクステント）数の増加
--書き込み処理：「ページ分割」の発生
-例えば、テーブルが読み取り専用で変更されない場合は、~
テーブルや、インデックスの「ページ密度」を高く設定するこ...
読み取りページ（エクステント）数を減らすことができる。
**「ページ密度」の設定 [#s87a04aa]
「ページ密度」は、「FILLFACTOR」オプションで設定すること...
***「FILLFACTOR」オプション [#f7eadcd6]
-「FILLFACTOR」は、
--「CREATE INDEX」ステートメント
--「DBCC DBREINDEX」ステートメント
--「DBCC INDEXDEFRAG」ステートメント
>のオプションで指定できる。
-このオプションは、
--「インデックス ページ」
--「データ ページ」
>の「ページ密度」を制御する。
-通常、既定の「FILLFACTOR」で適切なパフォーマンスが得られ...
場合によっては「FILLFACTOR」を変更することでさらにパフォ...
***「PAD_INDEX」オプション [#z418b05f]
-「PAD_INDEX」は、「CREATE INDEX」のステートメントのオプ...
-このオプションは、インデックスの「リーフ レベル ページ」...
インデックスの「中間レベル ページ」の「ページ密度」を制御...
-「PAD_INDEX」は「FILLFACTOR」で指定されているパーセンテ...
「PAD_INDEX」は「FILLFACTOR」が指定されている場合にのみ有...
*参考 [#y91b575a]
-インデックスの設計の全般的なガイドライン~
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ms191195.aspx
-SQLServerのインデックスについてざっくりとまとめてみた - ...
https://qiita.com/kz_morita/items/41291516ff3ee2650554
-SQLServer
--インデックスの基礎とメンテナンス~
http://mtgsqlserver.blogspot.jp/search/label/%E3%82%A4%E3...
---インデックスの構造と内部動作~
１：http://mtgsqlserver.blogspot.jp/2013/03/blog-post_30....
２：http://mtgsqlserver.blogspot.jp/2013/03/blog-post_690...
**複合インデックス [#s80c95cf]
-複合インデックスの落とし穴 | がっとな日々 | ガットコンピ...
https://www.gatc.jp/gat/it/it02dbindex.html
-複合インデックスの正しい列の順序~
http://use-the-index-luke.com/ja/sql/where-clause/the-equ...
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Tags: [[:データアクセス]], [[:SQL Server]]
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